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寂しさは自分と向き合うきっかけ。4つの解消法をご紹介

 

夫の転勤に伴って仕事を辞めた。

 

それから約1年半、私は子育てに専念した。

 

歩きたい盛りの子どもと一緒に公園に通う日々。今しかできない子育てを楽しんでいた。

 

しばらくすると、一緒に遊んでいたママ友たちが次々と育児休業を終えて復職していった。

 

子どもを寝かしつけた後、おもちゃで散らかったリビングを見渡しながらぼんやり考える。

 

「私はこのままで良いのかな」
「子どもが大きくなった時、私の人生はどうなるのかな」

 

当時の私は、社会から取り残されたような寂しさ、そして漠然とした将来への不安を感じていた。

 

寂しさは、誰しもが抱える当たり前の感情

寂しさは、人間にとって避けては通れない感情の1つ。

 

楽しそうに子育てをしている人も、仕事でバリバリ活躍している人も、お金に不自由せずに好きなものが何でも手に入る人でも、どんな人でも寂しさを感じる時があるのではないでしょうか。

 

寂しさは単なるネガティブな感情だけではありません。私たちが社会や他者と繋がり、理解され、愛されることへの自然な欲求から生まれるものであり、時に人の心を揺さぶり、自らを見つめ直すきっかけにもなるものです。

 

寂しさを感じた時の4つの解消法

美味しいものを食べて、たくさん寝て、まずは体を満たす

寂しさは時に、自分と向き合うきっかけにもなります。しかし、疲れが溜まっている時や、ストレスを抱えている時、ホルモンバランスが乱れている時などにもやり場のない寂しさを感じることがあるでしょう。

 

そういった時には、まずは心身のバランスを整え、ポジティブなエネルギーを取り戻すことが第一です。

 

家事を放り投げて寝てしまったり、お金もカロリーも気にせずに食べたいものを食べてみたり。そうすることで、翌朝には悩んでいたことが嘘のように、気持ちが切り替わっていることもあるでしょう。

 

寂しさの原因を言語化する

感情を言語化することは、寂しさと向き合う第一歩。

 

私は子育てに専念している時に感じた寂しさの根っこにあるものを紙に書き出してみました。

 

  • 減り続ける自分の貯金残高。収入がないことが不安
  • 夫の働いたお金で自分のものを買うことに気がひける
  • 子育てや家事をしても、誰からも褒めてはもらえない。家事ができていないことを責められるのが辛い
  • 子どもが成長した後、私には何が残るのだろう

 

出てくる、出てくる、寂しさの原因となる不安や不満が。その結果「働いて収入を得ること」が私の寂しさを解決することに繋がるという決断にいたり、再び働くことを決意しました。

 

自分の気持ちを言葉にすることで、その感情の原因となる問題や課題を具体的に捉えることができます。紙に書いたり、日記をつけたり、誰かに話を聞いてもらったりすることで、寂しさの解決策や対処法が見えてくるかもしれません。

 

他者に依存しない

他者への過度な依存は寂しさを強化する要因の1つと言えます。

 

例えば、子どもだけに依存していると、子どもが成長して巣立った後の人生に不安を感じるだろうし、子どもが大きくなって一緒にお出かけしてくれなくなった時に寂しさを感じるでしょう。

 

配偶者や恋人だけに依存していたら、メールの返信がないと強い不安にかられることや、相手がいない時に寂しさを感じることがあるでしょう。

 

そういったことを避けるためには、まずは自分自身と向き合い、内なる充実感を見つけることが大切です。中学校の頃に好きだったダンスをもう一度はじめてみるとか、美容に力を入れて自分磨きをしてみるとか、ブログをはじめて発信してみるとか。

 

他者に依存せずに自分自身が夢中になれることを見つけることで、自己満足感を高め、充実感を味わうことができるでしょう。趣味を通じて新しい仲間との出会いにも恵まれるかもしれません。

 

他者と比べない。SNSから遠ざかってみる

「隣の芝生は青い」ということわざがあるように、他者は自分よりも魅力的に見えるもの。自分と他者を比較することは、寂しさを引き起こす原因の1つになります。

 

特に、SNSが普及した今、他者の光り輝く瞬間を目にする機会が増えました。

 

「家族仲が良くて羨ましいな」
「あの子は子どもが生まれたんだ」

「あの子とあの子が遊んでいる。私は誘われていない」

「素敵なお家に住んでいるな」

 

など、他者がうらやましく思えることがありますよね。そういう時はSNSから距離を置くことも大切です。

 

そして比べるべきは他者ではなく、過去の自分。そうすることで、自己成長や喜びを感じ、他者との比較から生じる寂しさを軽減できるでしょう。

 

 

寂しさは自分と向き合うきっかけ

寂しさを感じることは、弱さや不完全さではなく、むしろ人間らしさの表れです。

 

寂しいという感情を避けるのではなく、むしろ受け入れ、向き合う。そうすることで、自分自身の内面の豊かさに気がつき、成長への一歩を踏み出すことができるでしょう。

 

寂しさが訪れた時には、目を背けるのではなく、その感情を探求し、内なる自分との対話を通じて、新たな可能性を見つけ出してみてください。

ストレス軽減から減量にも効果が期待できる?!マインドフルイーティングのすすめ

 

「マインドフルネス」という言葉が幅広く浸透してしばらくたちますが、一方で多くの方々に親しまれているかというと必ずしもそうとは言い切れないかもしれません。

 

今回ご紹介するマインドフルネスは、私たちの生活に根付いている食事を通して行うもの。わざわざ時間を作る必要も、新しい道具が必要なわけでもありません。マインドフルネス入門として、また「瞑想が苦手」という方にもおすすめ。マインドフルイーティングの効果からやり方まで徹底解説します。

 

マインドフルイーティングとは?

今この瞬間に思考や感情、身体感覚への気づきを高めるものがマインドフルネスですが、マインドフルイーティングは、このマインドフルネスエクササイズの一つ。これは、別名「食べる瞑想」とも呼ばれており、簡単に説明すると「食べることに集中すること」です。

 

食事をしている最中に、別のことを同時進行している、所謂「ながら食べ」をしていることはありませんか?例えば、食べながらスマホをスクロールしたり、YouTubeを見ている方もいるかもしれません。またオフィスワークの方は、サンドイッチを片手にデスクでそのまま仕事を続けている方も決して珍しくはありませんよね。

 

マインドフルイーティングの目的は、食事の時間をゆっくりと過ごし、食べ物に十分意識を払うこと。自動的な行動をより意識的な選択に置き換えることで、食習慣をコントロールし、無頓着な間食を減らしていきます。

 

マインドフルイーティングの効果とは?

減量

マインドフルイーティングは、満腹時に食べるのをやめ、意図的に食べ物の選択を変え、無頓着な食事を減らすのに役立ちます。2015年の研究によると、食べ過ぎにも効果が期待できるため、結果として減量につながると示唆されています。

 

ストレス軽減

私たちのストレス感情が高まると、ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールレベルも高くなることが多いと言われています。2016年の研究によると、マインドフルイーティングを含むマインドフルネスに基づくエクササイズは、コルチゾールレベルを下げるのに役立つとされています。

 

消化トラブルを軽減

過敏性腸症候群などの消化器疾患は、ストレスレベルの影響を受けて起こると言われていますが、2019年の研究によると、マインドフルイーティングはストレスレベルを下げ、過食を減らし、食事の時間をゆっくりとることで、消化の改善に役立つ可能性があるとされています。

 

マインドフルイーティングのやり方

集中できる環境を整える

食事と食べ物に意識を向けるために、集中できる環境を整えてみて下さい。マストなのは、デジタルデバイスの通知をオフにすること。賑やかな場所よりも静かな場所の方が落ち着くという方もいるかもしれませんし、逆の方もいるかもしれませんが、自分がなるべくのんびりと食事をできる空間を探ってみるのも楽しいかもしれません。

 

ゆっくりと食事をする

少なくとも20分かけて食事ができるように、咀嚼回数を増やすことを意識してみると良いかもしれません。咀嚼回数が多いと、脳の満腹中枢を刺激する満腹物質のぶどう糖(グルコース)が増加して満腹感が得られるそうです。一口一口、意識的に味わうようにしましょう。ゆっくり噛んで、食べ物に感謝しましょう。

 

五感を使って食べ物を観察する

目に見えるもの(食べ物の色、質感、魅力)、におい、感触(口の中での食べ物の感触や温度)、食べ物の味、一口一口が耳に与える音に気づき、自分の感覚を確認しましょう。また、咀嚼し、最終的に食道から胃へと飲み込むときに、顎や舌が動く感覚にも注意してみてください。

 

自分の様子を伺う

食事の最初、真ん中、最後に、自分の空腹感と食事の満足度を評価することもお忘れなく。空腹と満腹の合図を確認することで、自分の体のシグナルを知ることができます。

 

フードジャーナルをつける

余裕がある方は、食べているもの、食べているときの体験について、好きなこと、嫌いなことをメモしたり、日記に書いたりするのもおすすめです。空腹感、満腹感、食事の満足感について気づいたことを書き留め、時間の経過とともに気づいたことを追跡することもできるようになるかもしれません。

 

マインドフルイーティングがもっと楽しくなるTips

旬の食材を選ぶ

食べる食材は、旬の食材を選ぶと尚良いでしょう。旬の食材は、新鮮で美味しい上、そのシーズンに必要な栄養素が詰まっています。例えば、冬に旬を迎える食材の多くは、厳しい寒さを凌ぐために温める作用があると言われています。美味しく食べながら、そのシーズンに必要な栄養素を取れると、心身ともに満足感や幸福感を得られるかもしれませんね。

 

食材の背景を知る

「この野菜はどこでどんなふうに育てられた食材なのか」「このお肉はどんな人に、どんな環境で育てられたのか。環境には配慮されているのか」「この料理は、どんな人が調理をしてのか」など、食材の背景を知るようになると、更に食事をする楽しみが増したり、食事の重要性を感じたり、食材への関心が湧き、食べ残しをなくしたり自分の必要な量だけをオーダーする/作る ということに気をつけられるようになるかもしれません。

 

ライター紹介

桑子 麻衣子

文筆家・ヨガ/アーユルヴェーダ研究家

不安症状と向き合うためにヨガやアーユルヴェーダの学びを深めるようになる。

2009年バリ島で全米ヨガアライアンス認定講師資格取得。

2021年アーユルヴェーダ講師資格を取得。

2013年シンガポール移住。夫と娘の3人家族。

20年間の「やせなきゃ」から解放された私が考える『ボディポジティブ』

 

『ボディポジティブ』という言葉を聞いたことはありますか?

 

「自分の体をありのままに受け入れよう」というアメリカなどを中心に始まったムーブメントです。

 

この言葉を聞いた時に、私自身がずっと抱えていた「やせなきゃ」という悩みとの長い歴史を思い出しました。

 

あの頃に比べると、40代になった今の私は、自分の体をありのままに受け入れることができるようになったと感じます。

 

私が主に海外での生活で経験した自分の体型を受け入れるという学びが、日本にいるあなたにも何かのきづきになるかもしれません。

 

そう思って、今回は、私がどうやって長い道のりをへて「ボディポジティブ」にたどり着いたのか、率直に振り返ってみます。

 

この記事を読むことで、「ボディポジティブ」というメッセージがなんだかしっくりこないあなたにも、自分をありのままに入れるということがどういうことか、そして、どうしたらそこに近づけるかのヒントが見つかれば嬉しいです。

 

アメリカでの衝撃的な体験

今考えれば、あれはまさに私と『ボディポジティブ』との初めての出会いだったなと思う体験があります。

 

私が20代後半にアメリカの大学院に留学していた時のこと。

 

ある日友達のキャシーの家に遊びに行きました。彼女も20代後半だった彼女はすでに結婚していて、だんなさんがいました。キャシーは日本人の私から見ると、ぽっちゃり体型の女性。

 

「はじめまして」と笑顔で現われただんなさんと3人で世間話をしていたところ、だんなさんが、キャシーのおなかの肉をプニプニとつかみながら、ちゃめっ気たっぷりにこう言い放ったのです。

 

「妻のキャシーが大好き。このやわらかいおなかも愛おしいんだ。」

 

隣でキャシーが恥ずかしそうに、でも嬉しそうにだんなさんを見つめていました。

 

当時の私にとって、ぽったりしたおなかを彼氏や夫が批判しないなんて「アメリカってすごい…」と度肝をぬかれました。

でも、だんなさんのこの言葉を聞いて、びっくりするのは私だけではないはずです。日本では、なかなか、こんな発言は聞くことはありません。

 

 

自分の体重との向き合い

今では、体重や体型よりも「健康的に」を重視するようになった私ですが、30代前半くらいまでは、「やせたい」願望を常に持っていました。

 

大学生時代の写真を今みかえすと、普通の体型に思いますが、当時は自分が太っていると感じていました。当時の彼氏にも「おまえ、もっとやせろよ~」とよく言われていました。

 

私と体重とのつきあいには、長い歴史があります。

 

小学校の時はぽっちゃり体型で、マラソン大会ではビリから数えたほうが早い、そんな小学生。自分がぽっちゃりしていることにすでに劣等感を感じていました。中学でバスケット部に入り、とたんに体重が落ち、そこで少しの自信がつきました。その後、高校、大学でも、再び「やせたい」願望に火がつき、どうやったらやせるのかいつも考えている女子学生でした。

 

そんな「やせたい」「やせなきゃ」と20年も感じてきた私が、アメリカで聞いた冒頭の発言。私の今までの価値観やすがってきた想いをひっくりかえすくらいの強烈なインパクトがあったのです。そして、なんだかすがすがしい気持ちにもなりました。「そうか、それでもいいんだ。」と。

 

人生最悪の20㌔増量

アメリカで「ボディポジティブ」に出会った私ですが、同じアメリカで、「やせなきゃ」の呪縛にも苦しめられました。

 

20歳の1年間、アメリカの大学に留学をした私は、みごとに体重が20㌔増えていました。周りにいる大きなアメリカ人の学生たちに囲まれ気がゆるみ、またカロリーの高いアメリカの食事を食べ続けていたからでしょうか。

 

この1年間は、「体重」という観点で、人生の中でワースト3に入るくらいひどい1年でしたが、「人生の経験」という観点では、トップ3に入るくらい充実した1年でもありました。ここでの1年は、その後のキャリアや生き方に大きく影響を与えたからです。

 

今でも覚えています。1年間の留学を終えて、日本に帰国した時の同級生の顔。1年ぶりに会った彼女たちの、かなりデブった私を見て少し嬉しそうな顔でかけた一言。「あら、なんだかちょっと太ったぁ?」やばい、また振り出しじゃないか!とあせりました。

 

ただ、幸いなことに、この20㌔の体重は、日本の和食を食べるだけで、自然と落ちていきました。が、この20㌔の体重増加事件は、さらに私に「太っちゃいけない」という強迫観念を植え付けました。

 

呪縛から解き放たれた理由

振り返ると40年の人生のうち半分以上は、「やせなきゃ」と自分に言い続けてきた私ですが、ある時、この呪文をとなえていない自分にきづいたのです。

 

私にとってのきっかけは「ランニング」でした。

 

30代前半にふとしたきっかけで、ランニングのグループに参加することになりました。

 

小学校の時のマラソンビリの悪夢がよぎりましたが、当時住んでいたアメリカ・ワシントンDCの川沿いの桜並木がとてもきれいで、こんなところを楽しい気分で走れるようになりたいなと、そんな妄想をして走ることをスタートしたのです。

 

そして、ランニング仲間たちと一緒にハーフマラソン、フルマラソンを走るようになり、「走ること」が私にとって、自分と対話する自分に向き合える特別な時間になりました。

 

さらにランニングをすることで、自分の体と一緒に何かをしている、そしてレースを完走した時には、自分の体を誇りに思い、いたわり、よくがんばったね、私!と自分の体に自然と優しい言葉をかけてあげられるようになりました。

 

「やせなきゃだめ」と一方的に私が自分の体をしかりつけている、そういう関係は解消されていました。

 

40代になって考えるボディポジティブ

私の場合は、意識して取り組んだことで、ボディポジティブになったというよりは、いつの間にか「やせなきゃ」の呪縛から解き放たれていた、というほうが正確かもしれません。

 

そして自由になれたきっかけは、間違いなく、キャシーのだんなさんの、奥さんをありのままに受け入れているあの一言とランニングです。

 

ボディポジティブの精神を大切にしなくちゃ!といきごむと、本当に「ありのままの自分を愛する」ことはなかなか難しいのかなとも正直思います。

 

40代になった私は、20代の頃のように「やせたい」「あのモデルさんのようになりたい」と思うことはもうありません。40年も健康でありつづけてくれた自分の体、一緒に走り続けてきてくれた自分の体への感謝、そしてこれからも一緒に元気に生きていこうね、そんな想いでいっぱいです。

 

ボディポジティブという考え方が広まり、最近は、有名なファッションブランドがふくよかな体型のモデルさんを起用したり、「美しい」の基準がもっと多様化しており、とても良い方向に進んでいると感じます。

 

今のあなたは、自分の体とどう向きあっていますか? これまでの人生であなたは体にどう向き合ってきましたか?こういったことを振り返ることで、自己理解を深め、普段は当たり前と思っている体への感謝の気持ちを再確認することができるかもしれません。

 

ライター:プロフィール

 

著者:堀江知子(ほりえともこ)|タンザニア在住ライター

民放キー局にて、15年以上にわたりアメリカ文化や社会問題についての取材を行ってきた。

2022年からはタンザニアに移住しフリーランスとして活動している。

noteやTwitterのSNSや日本メディアを通じて、アフリカの情報や見解を独自の視点から発信中。

出版書籍『40代からの人生が楽しくなる タンザニアのすごい思考法 Kindle版』

 

ストレスを発散させるメリットとは?解消方法と合わせてご紹介!

 

仕事や家事、子育て、人間関係など、私たちが生活するうえではさまざまなストレスの原因が存在します。

 

心身の健康を保つためにも、ストレスを感じたら溜め込まずに発散させることが大切ですが、いくつかの方法を試してみたものの効果が実感できず悩んでいる方も少なくありません。

 

そこで今回は、ストレス解消の正しい方法やポイントを中心に詳しく解説します。

 

人間がストレスを感じる仕組み

 

多くの人は、仕事やプライベートにおいてストレスを感じることがありますが、そもそもどういったメカニズムでストレスは生じるのでしょうか。

 

一言で表すと、何らかの事象・出来事が原因となりメンタルを圧迫し、心身に悪影響を及ぼすことでストレスを感じるようになります。

 

ちなみに、ストレスの原因となる事象や出来事、あるいはモノや人のことをストレッサーとよびます。

 

私たちが社会生活を送るうえでは、ある程度のストレスはつきものといえますが、あまりにも強いストレスが加わるとその負荷に耐えられなくなり、心身ともに限界を迎えることもあります。

 

▶︎イライラして眠れないのはなぜ??原因や対処方法についてご紹介

 

ストレスを感じやすい要因とは

 

ストレスの原因となるストレッサーにはさまざまなものがあります。また、ストレスを感じる程度も人によって異なるほか、性別によってもストレッサーの傾向が異なることがあります。

 

具体的にどのようなことがストレッサーとなり得るのか、具体例を紹介しましょう。

仕事におけるストレッサー

仕事においてストレスの原因になりやすいものとしては、以下が代表的です。

 

  • 長時間労働
  • 高すぎる目標・ノルマ
  • やりがいの少ない仕事
  • 適性に合わない仕事
  • 納期・締め切り・スケジュール
  • 通勤・満員電車
  • オフィスの環境(騒音・室温・湿度など)
  • ハラスメント行為
  • 部下の育成・指導
  • 人事異動・転勤・昇進

 

上記は性別を問わず多くの人にとってのストレッサーになり得る内容です。一昔前までは、上司や先輩からの厳しい指導などが原因でストレスを感じる若手社員も多かったですが、近年ではハラスメント対策に力を入れる企業も増えたことから、厳しい指導ができず部下の育成や指導に頭を悩ませる管理職も少なくありません。

プライベートにおけるストレッサー

仕事以外に目を向けると、以下のようなストレッサーが代表的です。

 

  • 家族や親類の不仲
  • 子育て・介護
  • 経済的困窮
  • 金銭トラブル
  • 近所付き合い
  • 友人関係
  • 病気・怪我
  • 不規則な生活
  • 室内環境(騒音・室温・湿度など)

 

特に多いのが家族や親類、友人、近隣住民との人間関係で、些細なことが原因で不仲やトラブルに発展しストレスの根源となることもあります。

 

また、長引く不況によって経済的な困窮や金銭トラブルにつながることも多く、ときには自分一人では解決が難しくなるケースもあるでしょう。

 

▶︎仕事でストレスを感じたらやばい?原因や解消方法をご紹介!

 

性別によっても異なるストレスの感じ方

男性と女性で分けて考えたとき、ストレスの感じ方やストレスとの付き合い方にも差が生じる傾向があります。

 

男性のストレスの感じ方

男性の場合は弱音を吐いたり他人に頼ったりすることで、ネガティブに捉えられるのではないかと感じ、本音を出しづらくなります。ストレスをなかなか打ち明けられず内に溜め込んでしまうケースも多いことから、心身ともに限界に近づいた頃にやっと病院を受診する方が少なくありません。

 

女性のストレスの感じ方

女性の場合、対人関係を敏感に捉える方が多く、特に職場においては人間関係がストレッサーとなり退職につながるケースも少なくありません。また、ストレスがホルモンバランスに影響を与えやすく、自律神経の不調や睡眠不足などの症状に直結しやすいことも大きな特徴として挙げられます。

 

▶︎人肌が恋しいってどういうとき?意味や心理、対処方法をご紹介!

 

ストレスを発散させるメリット

ストレスを感じると心身にさまざまな影響を及ぼすことから、その前に発散することが大切です。ストレス発散にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

健康を維持できる

ストレス発散の最大のメリットは、心身の健康を維持できることです。

 

過剰なストレスがかかると、ホルモンバランスが乱れ自律神経に影響を及ぼし、睡眠不足や頭痛、便秘、下痢などの症状に悩まされることがあります。さらに悪化すると、脱毛や神経性胃炎など重篤な症状につながっていきます。

 

これらを防ぐ意味でも、定期的にストレスを発散することは大切です。

 

人間関係の改善

ストレスによってイライラや不安が増大すると、良好な人間関係を維持できなくなることもあります。

 

たとえば、家族や友人、知人などにイライラをぶつけてしまうことで、自然と自分の周りから人が離れていってしまいます。しかし、適度にストレスを発散できていれば、円滑なコミュニケーションがとれるようになり人間関係に悩むこともなくなるでしょう。

 

ストレスを溜め込むデメリット

 

ストレスを発散するためにはさまざまな方法がありますが、誤った方法をとってしまうと逆効果になる場合もあります。

 

たとえば、飲酒や喫煙などは一時的に気持ちを和らげ、リラックスできたと感じることもありますが、過度に依存しすぎると体調を崩したり、さまざまな病気の発症リスクも高めることになります。

 

ストレス発散の正しい方法を身につけることが何よりも大切です。

 

▶︎情緒不安定な女性に多い症状とは|対処法についても紹介

 

ストレスを解消する方法とは

 

正しいストレスの解消法にはどのようなものがあるのでしょうか。日常生活のなかで手軽に実践でき、無理なく継続できる方法をいくつかご紹介しましょう。

屋外に出る

天気の良い日にはできるだけ外に出て、日光を浴びることを心がけましょう。日光を浴びることでセロトニンとよばれるホルモンの一種が分泌され、幸福で前向きな気持ちになります。

ストレッチ・運動

デスクワークが多く屋内で過ごす時間が多い場合には、長時間座ったままの姿勢を維持していると血行が悪くなりがちです。

 

そこで、こまめに立ったり散歩をしたりすることで運動不足を解消でき、さらにはセロトニンも分泌されやすくなります。

睡眠

睡眠不足はホルモンバランスの乱れにも直結し、ストレスをさらに悪化させる要因になります。そのため、十分な睡眠時間を確保し、睡眠の質を向上させることも大切です。

 

就寝前にはスマートフォンやPC、テレビなどを観ないようにしたり、体型に合った寝具選びも重要です。

趣味

趣味の時間をつくることもストレス解消につながります。仕事やプライベートで悩みを抱えていても、趣味に没頭することで気分転換にもなり、ストレスを軽減できるでしょう。

 

ただし、ギャンブルやお酒などは逆効果であり、健康上の問題や経済的な困窮といった新たなストレスを生み出すリスクもあるため注意が必要です。

 

▶︎人肌が恋しいってどういうとき?意味や心理、対処方法をご紹介!

 

泣くことやハグはストレス解消になる?

 

意外と知られていないストレス解消法として、泣くことやハグなどもあります。

泣くことがストレス解消につながる理由

感動的な映画やドラマを観たり、美しい音楽を聴いたりしたとき、感情が揺さぶられ涙を流すことがあります。

 

このような場合、私たちの体内では副交感神経が活性化し、身体はリラックスした状態になります。

 

辛い出来事があったときでも、泣くことで気持ちがスッキリとした経験がある方も多いのではないでしょうか。

 

そのため、ストレスを強く感じ辛い気持ちのときは、感動的な映画やドラマ、音楽などに触れて徹底的に泣くことも効果的です。

ハグがストレス解消につながる理由

さまざまな不安によってストレスを感じている場合にはハグも効果的です。

 

恋人や家族、親友など、心を許せる人にハグをしてもらうと、安心感に包まれ癒されたり、不安が軽減したという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

 

これは、好きな人や信頼できる人に包まれることで、私たちの体内ではドーパミンやオキシトシンとよばれるホルモン物質が分泌されているためです。

 

そのため、ストレスによって押しつぶされそうになったとき、信頼できる人にハグをしてもらうようお願いすることもおすすめです。

 

▶︎スキンシップにはどんな効果がある?良好な関係性を維持するためのポイントとは

 

まとめ

私たちが生きていくうえでストレスは避けて通れないものであり、一切のストレスを感じたことがない人は存在しません。

 

適度なストレスは仕事のパフォーマンスを向上させるなどの効果もありますが、過度なストレスがかかってしまうと心身の健康に悪影響を及ぼすこともあるのです。

 

ストレスを解消する方法が見つからない、さまざまな方法を試してみたもののストレスが軽減できないという方は、今回紹介した方法を参考にしてみてください。

仕事でストレスを感じたらやばい?原因や解消方法をご紹介!

 

世の中にはさまざまな仕事がありますが、どんな仕事であっても少なからずストレスは感じるものです。ストレスの度合いが大きいと、体調不良などさまざまな症状として現れることもあるため、原因を理解し適切に対処することが大切です。

 

本記事では、仕事でストレスが溜まった際にどのような影響が現れるのか、ストレスの解消方法などもあわせてご紹介します。

 

仕事でストレスを感じる原因

 

仕事のなかでストレスを感じるのはどのような瞬間なのでしょうか。代表的な6つの原因をご紹介しましょう。

人間関係

特に多い原因として挙げられるのが職場における人間関係の悩みです。

 

たとえば、上司や先輩社員からハラスメント行為を受けている、同僚から仲間外れにされる、後輩から信頼されていないなど、人間関係の悩みにはさまざまなものがあります。

労働時間

長時間労働によってプライベートの時間が確保できないこともストレスの大きな要因になります。

 

最近では働き方改革によって残業時間が厳しく規制されるようになりましたが、職種や役職によっては依然として長時間労働を強いられているケースも少なくありません。

給与

仕事に見合った給与が貰えていないと、経済的に困窮し生活が立ち行かなくなります。その結果、「今の仕事を続けていても報われるのか」と感じるようになり、将来に対する不安が増大しストレスが募っていきます。

仕事内容

人は誰でも向き・不向きがあり、仕事の適性にも直結することがあります。自分自身の適性に合っていない仕事を続けていても、思うような成果が得られずストレスを感じることも少なくありません。

将来への不安

仕事を続けていくモチベーションは人によってもさまざまですが、将来のキャリアプランもそのひとつに挙げられます。しかし、いくら頑張っても正当な評価を得られないと、昇進や昇給が見込めず将来への不安が増大していきます。

目標やミッション

多くの企業・組織では、持続的な成長を実現するために目標やミッションが設定されます。しかし、あまりにもそのハードルが高く非現実的な内容であると、「どうせ無理だろう」と諦めの気持ちが強くなり、仕事そのものがストレスに感じられるようになります。

 

▶︎イライラして眠れないのはなぜ??原因や対処方法についてご紹介

 

仕事でストレスを感じやすい人の特徴

 

仕事においてストレスを感じる背景には、上記で挙げた仕事内容や周囲の環境、待遇などが原因となっていることが多いですが、それらに加えて個人の性格や価値観、考え方などが影響している場合もあります。

 

どのような人が特にストレスを感じやすいのでしょうか。

責任感が強い人

仕事において責任感をもつことは大切なことですが、あまりにも責任感が強すぎると自分一人が全てを抱え込んでしまうケースもあります。

 

たとえば、自分が所属する課やチームのなかで大きなミスがあったとき、自分に大きな責任があると思いこんでしまいストレスを抱える人もいるでしょう。

 

また、責任感が強い人ほど上司や先輩、同僚などの周囲の人に相談できず、さらにストレスを増大させることもあります。

心配性な人

仕事において些細な失敗やミスも許されず、完璧に遂行しなければならないと考える人もいます。もちろん、そのような心構えは大切なことですが、ミスを恐れるあまり同僚や部下に仕事を任せられず、自分ひとりで抱え込んでしまうケースも少なくありません。

 

特に心配性な人ほどこのような傾向が強く、知らず知らずのうちにストレスが増大していることも多いのです。

感情をうまく表現できない人

人は生まれ育った環境や周囲の人の考え方や価値観、コミュニケーションの仕方など、さまざまなことが影響して人格や性格が形成されていきます。

 

なかには、明るい性格の人もいれば、寡黙で感情の起伏も少ない人もいるでしょう。しかし、感情表現が苦手な人の場合、自分を押し殺してまで周囲の人に無理に合わせようとしてストレスを溜め込むこともあります。

 

▶︎社内で円滑なコミュニケーションを取るコツや活性化の成功事例を紹介

 

仕事でストレスを感じるとどんな影響が出るのか

仕事においてストレスはつきものであり、多くの人はストレスとうまく付き合いながら日常生活を送っています。しかし、あまりにもストレスの度合いが大きいと、精神や身体にさまざまな影響が現れることがあります。

精神への影響

ストレスによって現れやすいのが精神への影響です。

 

特に仕事が原因でストレスを感じていると、無意識のうちに「職場に行きたくない」、「辞めたい」といった言葉を発するようになります。

 

また、このほかにも、些細なことでイライラする、他人から掛けられた何気ない一言が原因で気分が落ち込む、ちょっとした物音や光などの刺激が加わることで必要以上に驚いたり、緊張を覚えたりすることもあるようです。

 

このように、感情や感性が敏感になったと感じたときには、ストレスによる影響を疑ったほうが良いかもしれません。

身体への影響

ストレスが増大していくと、精神からやがて身体へと影響が拡大していくことがあります。

 

具体的な症状としては、頭痛や吐き気、眠れない(不眠)、その他原因不明の体調不良などが挙げられ、場合によっては鬱(うつ)と診断されることもあるでしょう。

 

体調不良や何らかの異常が現れたとき、ストレスが原因であると自覚できない人も少なくありません。そのような場合、注射や点滴、服薬などで治療を行ったとしても改善されず悩み続ける人も多いのです。

 

仕事のストレスがやばいと感じたときは

 

仕事のストレスが増大し、上記で挙げたような精神面・身体面への影響が出始めた時点で「やばい」と感じた際には、できるだけ早めに病院を受診したり、産業医からのカウンセリングを受けたりすることが大切です。

 

このように自分自身で異常に気づき、必要な対処ができれば健全な状態を取り戻せる可能性は高いでしょう。

 

しかし、なかには、仕事においてストレスを感じることは当たり前であり、休養をとったり病院を受診したりするのは「甘え」であると考える方もいます。また、ストレスそのものを自覚できず、そのまま放置してしまうケースも考えられるでしょう。

 

これは大変危険であり、場合によっては重度のうつ病を発症したり、睡眠障害や胃潰瘍といった病気を発症するリスクもあります。

 

仕事において適度なストレスやプレッシャーがあることでパフォーマンスが向上することは事実ですが、過度のストレスによって何らかの症状や悪影響が現れた際にはしっかりと治療やカウンセリングを受けることが欠かせないのです。

 

▶︎ストレスを発散させるメリットとは?解消方法と合わせてご紹介!

 

仕事のストレスを解消する方法について

 

仕事のパフォーマンスを向上させるためには、ストレスとどのように付き合い、解消していけば良いのでしょうか。おすすめのストレス解消法や軽減の方法を紹介します。

些細なことでも相談する

仕事のストレスは小さなことが積み重なって増大していき、やがて自分では抱え込めない状態に達することもあります。

 

このような事態にならないためにも、同僚や上司、部下などに気軽に相談できる関係性を構築しておくことが大切です。

仕事を分担・協力してもらう

仕事量があまりにも多くストレスを感じている場合には、同じ課やチームのなかで仕事を分担し協力してもらうことも大切です。

 

特に、課内やチーム内のメンバーで業務量に偏りが生じている場合には、上司へ相談のうえ仕事を割り振ってもらうことで負担が軽減されるでしょう。

 

このとき重要なのは、単に仕事を押し付けるのではなく、相手のことを信頼しているからこそ大切な役割を任せたいと伝えることです。これによって仕事に対するやりがいを感じられるようになり、良好な関係が構築されます。

適度な運動を心がける

デスクワークで長時間座ったまま仕事をしていると、気持ちが停滞しストレスが蓄積されていきます。そこで、適度な休憩を挟みつつストレッチや散歩など運動を心がけることでストレスが低減されます。

食事を楽しむ

仕事仲間と食事を楽しむのもストレス解消において有効な方法のひとつです。

 

仕事の場面では厳しい顔を見せる人も、プライベートな場面では穏やかで優しい一面が垣間見れることもあるでしょう。人間性を理解するうえでも、食事をともにする時間は大切にしたいものです。

 

食事と一緒にお酒を楽しむ場面も多いと思いますが、過度にアルコールを摂取してしまうと健康上のリスクを増大させ、新たなストレスや不安の原因になる可能性もあります。また、お酒の席での失敗が人間関係を悪化させる要因になる可能性もあることから、あくまでもお酒は適量を心がけましょう。

 

▶︎ノンバーバル(非言語)コミュニケーションの重要性とは?一例も紹介

 

まとめ

仕事内容や職場の人間関係、職場の環境など、仕事におけるストレスの原因となるものはさまざまです。ストレスが一切存在しない仕事や職場は極めて稀であり、多くの人はストレスとうまく付き合いながら仕事に励んでいます。

 

しかし、ストレスの度合いが強すぎると仕事に悪影響を及ぼすことも事実であり、ときには体調不良など身体的な症状となって現れることもあります。

 

このような事態を防ぐためにも、ストレスによって何らかの異常が現れたときには、早めに病院を受診することが大切です。

イライラして眠れないのはなぜ??原因や対処方法についてご紹介

 

ストレスが溜まりイライラしていたり、不安や悩みを抱えていたりすると、ベッドや布団に入っても眠れないことがあります。このような不眠や睡眠不足に悩む人は多く、なかには睡眠導入剤などが手放せないほど重症化するケースもあります。

 

本記事では、イライラして眠れないのはなぜか、根本原因として考えられることや、安眠を手に入れるための対処法も含めてご紹介します。

 

イライラして眠れない原因

 

ベッドや布団に入ってもイライラが続き、なかなか眠りにつけない、あるいは眠りが浅く慢性的な睡眠不足に陥るのはなぜなのでしょうか。考えられる4つの原因をご紹介します。

周囲の環境

寝つきが悪い、睡眠が浅くぐっすり眠ることができない理由として、周囲の環境が起因しているケースがあります。たとえば、家の外を走る車やバイク、電車などの騒音が大きい部屋や、街灯や看板の光が差し込む明るい環境の部屋ではイライラの原因となり、睡眠を妨げてしまいます。

ストレス

イライラの原因として特に大きいのがストレスです。たとえば、職場の人間関係や仕事への重圧、経済的な問題、将来への不安など、ストレスの根本原因にはさまざまなものがあります。

 

また、仕事をしていない専業主婦や定年退職を迎えた方であっても、旦那や妻、親、子どもをはじめとした家族との関係によってはストレスを抱え、ぐっすりと眠れないこともあります。

ホルモンバランスの乱れ

特に女性に多い悩みとして挙げられるのがホルモンバランスの乱れによって生じる不眠です。ホルモンバランスはストレスによって乱れることもありますが、生理やその日の天候、生活習慣などが原因となることもあります。

 

ホルモンバランスが崩れると些細なことでイライラするようになり、さらに不眠の症状を悪化させることもあるのです。

精神疾患

うつ病や適応障害、パニック障害といった精神疾患も不眠の症状を引き起こすことがあります。ストレスやホルモンバランスの乱れが悪化することで精神疾患に至るケースがあり、代表的な症状として不眠が現れます。

 

精神疾患は決して特別なものではなく、生活環境やその人の性格・考え方などによって誰にとっても発症リスクがあります。

 

イライラして眠れない日が長期間にわたって続いている場合には、精神疾患の可能性も考えたほうが良いかもしれません。

 

▶︎ストレスを発散させるメリットとは?解消方法と合わせてご紹介!

 

イライラして眠れないとどんな悪影響が出るのか

 

睡眠不足に悩む現代人は多く、自分だけではないはずと安心している方も多いのではないでしょうか。しかし、イライラによって眠れない日が続くと、さまざまな悪影響が出てくることがあります。

慢性的な疲労

本来、睡眠は日中の活動によって蓄積した疲労を回復する役割があります。しかし、睡眠不足や浅い眠りが続いてしまうと横になっていたとしても疲れが取れず、慢性的な疲労を感じるようになります。

 

具体的には、朝起きたときに全身に倦怠感が残っていたり、身体のさまざまな部位に痛みや違和感が持続的に残ったりすることもあります。

集中力・注意力の低下

睡眠は肉体的な疲労だけでなく、脳の疲労も回復するという重要な役割があります。

 

私たち人間は日中の時間帯にさまざまな活動を行い、視覚や聴覚などから膨大な情報を得ています。これらの記憶を整理するためにも睡眠は不可欠な行為といえるのです。

 

しかし、十分な睡眠がとれないと脳は十分な休息をとることができず、日中の時間帯に集中力や注意力の低下を招くこともあります。

免疫力の低下

睡眠の最中には成長ホルモンが分泌されており、私たちの身体をつくったり、自己修復を促したりする役割を果たします。

 

しかし、十分な睡眠がとれていないと成長ホルモンの分泌が阻害され、免疫力が低下していきます。その結果、身体の成長スピードが遅くなったり、病気にかかりやすくなったりする可能性もあるのです。

精神疾患の悪化

睡眠不足はうつ病や自律神経失調症、適応障害といった精神疾患の代表的な症状であり、多くの人が悩まされています。

 

しかし、不眠をそのままの状態で放置しておくと疲労が蓄積するなどしてメンタルの調子も崩しやすくなり、さらなる精神疾患の悪化を招くこともあるのです。

 

「うつ病などの病気が治れば睡眠不足も自然と治るだろう」と考えるのではなく、まずは不眠の状態を改善することが大切です。

 

▶︎仕事でストレスを感じたらやばい?原因や解消方法をご紹介!

 

イライラして眠れないときのNG行為は?

 

イライラとした気持ちが先立ってしまい寝つきが悪いとき、ついやってしまいがちな行動が眠りを妨げている可能性もあります。具体的にどういった行動が逆効果なのか、NG行為の一例をご紹介しましょう。

スマホの画面を見る

眠れないときに、ついやってしまいがちなのがスマホやタブレット端末などを操作する行為です。たとえば、SNSや動画サイト、電子書籍などを見ているうちに眠くなることもありますが、多くの場合は明るい画面を見ることで交感神経が刺激され、興奮・緊張状態を招きます。

 

そのため、就寝直前にはできるだけ部屋を暗くし、スマホやタブレットには一切触れないことが大切です。

「早く寝なければ」と焦る

翌朝早く起床しなければならないのに深夜までなかなか寝つけず、気持ちが焦ってしまい翌朝まで寝られなかったという経験はないでしょうか。

 

質の良い睡眠は身体がリラックスしている状態が不可欠であり、「早く寝なければ」という焦りの気持ちが出てしまうと身体も緊張し、さらに寝つけないという悪循環に陥ってしまいます。

 

特に時計を頻繁に見ると焦りの気持ちが増幅することから、身体をリラックスさせ時計には意識を向けないことが大切です。

飲酒

どうしても寝つけないとき、つい頼ってしまいがちなのがお酒です。

 

少量のアルコールを摂取すると、一時的には身体がリラックスして眠くなることは事実です。しかし、アルコールには利尿作用があるほか、アルコールを体内で分解する過程で交感神経が刺激され、途中で覚醒することがあるのです。

 

また、身体は休息できていたとしても、脳は十分な休息がとれずに疲労が蓄積することもあります。そのため、イライラして眠れないときでも就寝前の飲酒は避けたほうが良いでしょう。

 

▶︎人肌が恋しいってどういうとき?意味や心理、対処方法をご紹介!

 

イライラして眠れないときの対処法

 

イライラとした感情が湧いてきて寝つきが悪いとき、どのようにすれば安眠を手に入れられるのでしょうか。有効な対処法をいくつかご紹介します。

運動・スポーツで身体を動かす

良質な睡眠を確保するには身体をリラックスさせることが不可欠です。そのために有効なのが、日中の時間帯に運動やスポーツを行って身体を動かすことです。

 

これにより、適度な疲労が生まれベッドや布団に入ったときに入眠しやすくなるでしょう。

 

ちなみに、運動の時間がとれない方や運動が苦手な方は、就寝前に軽いストレッチや筋力トレーニング、散歩などをしてみるのもおすすめです。

入浴時間を考慮する

入浴は副交感神経を刺激し、リラックス効果を高める働きがあります。

 

ただし、長時間にわたって熱すぎるお湯に浸かったりシャワーを浴びたりすると逆効果のため、38℃前後のぬるま湯に浸かってじっくり身体を温めることを意識してみましょう。

 

なお、安眠効果を高めるためには就寝の90分から1時間半前を目安に入浴することがおすすめです。

リラックス効果のある食べ物を摂取する

眠れないときには温かいミルクを飲むのが良いとされていますが、これ以外にもリラックス効果を高めスムーズな眠りに導く食べ物があります。

 

主にたんぱく質やビタミンB群、マグネシウムなどの栄養素が効果的とされており、たとえば豆乳やバナナなどがおすすめです。

寝具の見直し

生活習慣に気をつけているにもかかわらず、なかなか安眠効果が得られない場合には、寝具が合っていない可能性も考えられます。

 

枕やマットレス、布団など、自分の体型に合ったものを選ぶことが大切です。また、体温が下がると睡眠の質も低下してしまいます。保温性が高く、全身をカバーできる寝具を選びましょう。

 

▶︎一人暮らしは寂しい?孤独を感じる瞬間や寂しさを解消する方法を紹介

 

まとめ

毎日決まった時間にベッドや布団に入っているにもかかわらず、イライラして眠れないと悩んでいる方は少なくありません。

 

特に、翌朝早い時間に出社しなければならないときや、予定が入っているときに眠れないと気持ちが焦ってしまい、さらに眠れなくなってしまいます。

 

このような悪循環を断ち切るためにも、できるだけリラックスした状態でベッドや布団に入ることが大切です。

 

不眠や睡眠不足に悩んでいる方は、今回紹介した対処法を参考にしてみてください。

一人暮らしは寂しい?孤独を感じる瞬間や寂しさを解消する方法を紹介

 

大学への進学や就職・転職など、人生の転機ともいえるタイミングで一人暮らしをスタートする方は少なくありません。

 

しかし、環境が大きく変化するなかで慣れない一人暮らしを始めると、不安や孤独感、寂しさを感じる方も多いものです。

 

本記事では、一人暮らしのなかで寂しさを感じる瞬間やその原因、寂しさを解消するための方法もあわせてご紹介します。一人暮らしを始めたばかりの方はもちろん、これから一人暮らしを検討している方もぜひ参考にしてみてください。

 

人が孤独を感じる原因

 

人は誰でもふとした瞬間に孤独や寂しさを感じるものです。なぜこのような気持ちを抱くのか、考えられる原因をいくつかご紹介しましょう。

人との関わりが少ない

人は自分一人で生きていけず、さまざまな人と関わりをもちながら生活を営んでいます。身近なところでは親や姉弟、親戚、学校の友人、職場の仲間などが挙げられます。

 

しかし、極端に人との関わりが少ない生活を送っていると、社会から取り残されたような錯覚に陥り孤独を感じることがあります。

他人と比較してしまう

人は良くも悪くも他人と比較してしまいがちです。たとえば、交友関係が広い友人や、若くして結婚し子どもを授かった人を羨ましく感じることもあるでしょう。

 

一方、自分自身に目を向けたとき、友人の少なさや結婚相手に巡り会えないことに引け目を感じ、孤独感に苛まれることがあります。

環境の変化

進学や就職、転勤など、さまざまな事情によって周囲の環境が大きく変わることがあります。それまで仲の良かった友人とも離れ、一から交友関係をスタートさせなければなりません。

 

しかし、周囲に知らない人が多いと関係を築くまでに時間がかかるほか、慣れない環境に対する不安もあって孤独感を増長させてしまいます。

熱中できるものがない

交友関係の広い人は、仕事や学校以外にもスポーツや音楽、釣り、ゴルフなど、趣味のコミュニティに属しているケースが少なくありません。

 

しかし、このように熱中できるものがないと休日に誰とも会う予定がなく、仕事以外のコミュニティがないため孤独を感じやすくなります。

セロトニン不足

セロトニンとはホルモン物質の一種であり、気持ちを前向きにさせたり幸福を感じさせたりする働きがあります。

 

セロトニンは太陽の光を浴びることで生成されますが、たとえば天気が悪く外出ができないとき、家の中に籠もったままだと孤独を感じやすくなります。

 

また、運動不足もセロトニンの分泌を減少させる要因になります。

 

▶︎人肌が恋しいってどういうとき?意味や心理、対処方法をご紹介!

 

一人暮らしで寂しいと感じる瞬間

 

一人暮らしをしている人は特に孤独感や寂しさを感じやすい傾向があります。どのようなシーンで寂しさを感じることが多いのか、具体的な事例をいくつかご紹介しましょう。

帰宅したときに誰もいない

仕事や学校から帰宅したとき、家族がいれば部屋の明かりがついていたり、「おかえり」と声を掛けてくれます。しかし、一人暮らしの場合は自分で明かりをつけ、声を掛けてくれる人もいないため、慣れないうちは孤独や寂しさを感じてしまいます。

一人での食事

食事は一人で摂るよりも、家族や友人など大勢で食卓を囲んだほうが美味しく感じられるものです。また、その日あった出来事や共通の話題で盛り上がれるため、孤独や寂しさを感じにくくなるでしょう。

しかし、一人暮らしの場合、仕事帰りにコンビニやスーパーなどに立ち寄って食材を購入してから帰宅し、家で一人食べることも多いため、孤独や侘しさを感じてしまいます。

イベント・行事を一人で過ごすとき

クリスマスや年末年始、父の日・母の日、お盆など、一年を通してさまざまなイベントや行事があります。多くの家庭では、それぞれのイベントに合わせて豪華な食事を家族で囲みますが、一人暮らしの場合はそのような機会がなかなかありません。

 

友人を自宅に招いてパーティーや食事会を開くこともありますが、家庭をもっている人はなかなか誘いづらいこともあるでしょう。

 

また、仕事が忙しいと実家に帰省する時間や経済的な余裕もなく、一人暮らしの孤独感を一層倍増させてしまいます。

体調を崩したとき

風邪やインフルエンザなどの病気や、骨折や捻挫などの怪我をしたとき、自宅で安静に過ごさなければならないケースもあるでしょう。同居する家族がいれば食事の用意や洗濯、お風呂の準備などの身の回りの世話をしてくれますが、一人暮らしの場合は全て自分でこなさなくてはなりません。

 

また、体調が悪化すると「自分に万が一のことがあった場合、異変に気づいて助けてくれる人はいるだろうか」と不安な気持ちになりがちです。

 

一人暮らしが寂しくて泣いてしまう理由

大学への進学や就職、転職などのタイミングで一人暮らしをスタートさせたとき、猛烈な孤独感や寂しさを感じ泣いてしまう方も少なくありません。

 

なかには、一人暮らしに憧れていたにもかかわらず、いざアパートやマンションに一人になると自然と涙がこぼれてくる人もいます。なぜこのような感情になるのでしょうか。

慣れない環境で不安がある

特に大きい理由として挙げられるのは、環境が大きく変わることです。実家からアパートやマンションへと引っ越すことで住環境が変わり、今まで当たり前にいた両親や姉弟とも別々に暮らさなくてはなりません。

 

家を出るときに「いってきます」、帰宅したときに「ただいま」と声を掛けても反応がないと、あらためて一人であることを実感し寂しさを覚える方も多いようです。

 

また、環境の変化という意味では、住環境だけでなく職場や学校などの違いも大きいでしょう。特に学校を卒業して新社会人として一人暮らしを始めたときには、自分を取り巻くあらゆる環境が変わることで一層の不安を感じるようになります。

相談できる人がいない

孤独感や不安、寂しさを感じていたとしても、それを気軽に相談できる人が身近にいれば気持ちが楽になるものです。

 

しかし、家族や友人に対して「一人暮らしをしてみたい」といったことを口にしていた場合、後になって寂しいと弱音を吐くことに気が引けてしまい、辛い気持ちを自分ひとりで抱え込んでしまう方もいます。

 

あまりにも精神的な負担が増大してしまうと、自分自身のなかで心の整理がつかなくなり自然と涙がこぼれてくることがあります。

 

▶︎女性の性欲について解説!性欲がない女性の理由もご紹介!

 

一人暮らしで寂しさを感じたときの解消方法

 

慣れない一人暮らしは孤独感や寂しさがつきものです。しかし、どうしても寂しさが解消できず精神的に落ち込んでしまう場合、どのような解消方法があるのでしょうか。

笑って明るい気持ちを取り戻す

寂しさや孤独感は笑うことで解消できることが多いです。精神的に落ち込んでいるときに無理に笑顔をつくるのは辛いことですが、お笑い番組やマンガ、映画などを観て現実を忘れて笑ってみるのもひとつの手といえるでしょう。

外に出かける

寂しさや孤独感はセロトニン不足によって引き起こされることもあります。どうしても前向きな気持ちになれないときには、意識的に外に出かけるようにしましょう。

 

外出に抵抗がある場合には、カーテンと窓を開けて室内で日光浴をしてみるのもおすすめです。

趣味を見つける

熱中できるものがなく、休日になると部屋の中に引きこもりがちになる方は、趣味を見つけるのもおすすめです。

 

たとえば、映画館に立ち寄って最新の映画を楽しんでみたり、ライブハウスやフェスなどに行って音楽を楽しんでみるのも良いでしょう。映画館やライブに一人で参加するのは抵抗がある方も多いと思いますが、一人だからこそさまざまな人との交流がしやすく、同じ趣味を持つ者同士で人脈が広がっていきます。

自分から積極的に話しかけてみる

コミュニケーションが苦手な人見知りの方は、どうしても自分から話しかけにくく、交友関係を築くのに時間を要することが多いと思います。

 

しかし、相手も同じようなことを思っているケースも多く、勇気を振り絞って自分から話しかけることで一気に打ち解け、会話が弾むものです。

 

そのため、相手から話しかけられるのを待つのではなく、自分から積極的に話しかけてみましょう。初対面の場合、自己紹介から入ると自然に会話のラリーが続けられるはずです。

本心を正直に打ち明ける

一人暮らしで寂しい気持ちを打ち明ける際には、古い付き合いの友人や家族など、信頼できる人がおすすめです。

 

弱みを見せるようで相談しにくいと感じる方もいるかもしれませんが、あえて素直な気持ちを言葉に出すことで本気で心配してくれ、親身になって相談に乗ってくれるはずです。

 

また、そのような相談をすることで一層絆が強くなり、これまで以上に強固な信頼関係を構築できるでしょう。

 

▶︎スキンシップにはどんな効果がある?良好な関係性を維持するためのポイントとは

 

まとめ

一人暮らしに憧れを抱く人は多いですが、実際にアパートやマンションで生活をスタートすると孤独感や寂しさを強く感じるようになるものです。これはその人のメンタルの弱さや脆さが引き起こすものではなく、周囲の環境や気候、時期なども影響します。

 

一人暮らしに寂しさを感じたときには、できるだけ明るい気持ちになれるよう意識的に笑顔をつくることや、積極的に外に出てさまざまな人とコミュニケーションをとることが有効です。

 

それでも自宅に帰ると寂しさが襲ってくることも多いため、家族や親友など、信頼できる人に本心を打ち明ける勇気も大切です。

 

一人暮らしが寂しいと感じるのは決して特別なことではなく、当然の心理といえるでしょう。また、一人暮らしに慣れていくと寂しい気持ちも軽くなっていき、自分のペースで快適な生活を送れるようになります。それまでの不安定な期間を乗り切るためにも、今回紹介した内容をぜひ参考にしてみてください。

人肌が恋しいってどういうとき?意味や心理、対処方法をご紹介!

 

肌寒い季節や大型のイベントシーズンを控えた時期、あるいは幸せそうなカップルや夫婦を見たときなど、ふと「人肌が恋しい」と感じたことはないでしょうか。

 

なぜ私たちは人肌が恋しいと感じるのか、その深層心理を探るとともに、人肌が恋しいと感じたときの対処方法もご紹介します。

 

人肌が恋しいの意味とは?

 

秋から冬にかけて肌寒さを感じるようになると、「人肌恋しい季節」などと表現されることがあります。

 

「人肌が恋しい」という言い回しはこれ以外にもさまざまな場面で耳にすることがありますが、本来どういった意味で使われる言葉なのでしょうか。

 

そもそも「人肌」とは、人の肌という直接的な意味を指すものではなく、人の温もりや体温などを意味します。

 

たとえば、握手をしたときやハグをしたときなど、自分以外の人に直接触れると温もりがあり、安心感を得られるものです。すなわち、人肌が恋しいというのは、信頼できる人や愛する人の温もりを感じることで、不安や寂しさを払拭し安心感を得たいという心理を指す言葉なのです。

 

特に、秋から冬にかけて寒くなると日射量が少なくなり、私たちの体内で生成されるホルモンの一種であるセロトニンも減少しがちになります。セロトニンが減ると不安や寂しさを感じやすくなることから、寒い季節には物理的に温もりを感じるだけでなく、安心感も得たいという心理が働くのです。

 

▶︎一人暮らしは寂しい?孤独を感じる瞬間や寂しさを解消する方法を紹介

 

人肌が恋しくなる瞬間

 

人肌が恋しいという言葉はさまざまなシーンで使用されますが、具体的にどういった場面が多いのでしょうか。

肌寒い季節

冒頭でも紹介した通り、秋から冬にかけて肌寒さを感じるようになると、孤独感や寂しさが押し寄せてきて人肌が恋しくなることがあります。

 

特に、12月から1月にかけてはクリスマスや年末年始と大きなイベントを控えていることもあり、一層人肌が恋しくなる傾向があります。

体調を崩したとき

風邪やインフルエンザにかかったときや、重い病気にかかって入院を余儀なくされたときなど、人は誰しも不安を感じるものです。

 

自分に寄り添ってくれる人がいれば不安も低減されるため、身体が弱っているときほど本能的に人肌が恋しくなります。

精神的な疲労が溜まっているとき

精神的な疲労も人肌が恋しくなる大きな要因になります。たとえば、仕事を頑張っているのに誰からも評価されないと、自分の存在意義が分からなくなり不安や寂しさ、虚しさが増大します。

 

そのようなとき、そばにいて見守ってくれたり、認めてあげる人がいれば精神的にも救われることから、人肌が恋しいと感じるようになります。

失恋したとき

精神的な疲労とも関連が高い項目ですが、失恋したときも人肌が恋しくなる傾向があります。

 

特に、信頼していた恋人に裏切られて別れた場合、精神的なダメージは図り知れず、一人では立ち直ることが難しいため誰かに守ってもらいたいと考えるのは当然のことです。

 

また、実際に付き合ってはいなかったとしても、自分の想いが相手に届かなかった場合、ショックは大きく人肌が恋しいと感じるようになります。

身近な人が交際・結婚したとき

近年では男性・女性ともに価値観が多様化しており、なかには結婚を望まない人も少なくありません。一方で、良縁に恵まれなかったり、経済的な問題などで結婚したくでもできない人も多く存在します。

 

そのような方にとって、姉弟や親友、同僚など、身近な人が結婚し幸せな家庭を築くと、猛烈な寂しさや孤独感を感じ人肌が恋しくなることがあります。

将来の不安を感じたとき

現代は社会が大きく変化しており、将来を見通すことが難しい世の中になっています。

 

経済的な問題はもちろんのこと、災害や感染症、テロ、戦争など、社会を根幹から揺るがす大きな出来事がいつ発生してもおかしくない状況にあります。

 

万が一の事態が発生したとき、一人で生きていくのは極めて困難であり、ときには誰かの助けが必要になることもあるでしょう。将来のことを考えると、強い不安感を覚え人肌が恋しくなる人も少なくありません。

 

▶︎スキンシップにはどんな効果がある?良好な関係性を維持するためのポイントとは

 

女性が人肌恋しくなる心理

 

「人肌が恋しい」という言葉を聞くと、自分に対して好意を抱いている、あるいは助けを求めているのではないかと感じる人も少なくありません。

 

男女によっても深層心理は異なることが多いですが、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。まずは女性が人肌恋しくなる心理を考えてみましょう。

好意を抱いている

女性から「人肌が恋しい」という言葉を聞くとドキッとする男性も多いと思います。女性のなかには、意中の男性に振り向いてもらうためにこのような言葉を伝える方も少なくありません。

 

特に女性は男性に対して積極的にアプローチしたり、直接的な言葉で好意を伝えたりするのが苦手な人もいます。

精神的な不安を抱いている

「人肌が恋しい」という言葉はさまざまな意味に捉えられるため、必ずしも好意を伝えているとは限りません。

 

たとえば、仕事で大きなミスをしたり、プライベートでショックな出来事があったとき、不安を覚え誰かにそばにいてほしいと感じることもあるでしょう。そのようなとき、信頼できる人にこのような言葉で伝える人もいます。

イベントシーズンを控え寂しさを感じている

クリスマスや年末年始などの大型イベントを控えた時期になると、一人でいることに不安や寂しさを覚える方も少なくありません。そのようなとき、異性・同性を問わず自然と「人肌が恋しい」という言葉が出てくることもあります。

 

▶︎生理後は性欲が強くなる?生理周期別の性に関する過ごし方を紹介

 

男性が人肌恋しくなる心理

男性の場合、どのような心理で「人肌が恋しい」という言葉を使用することが多いのでしょうか。

 

基本的には、女性と同様に好意を伝える手段や、精神的な不安や寂しさを訴える言葉として使われることが多いようです。

 

ただし、その人とどのような関係性であるかも重要なポイントとなります。たとえば、恋人や友人、姉弟、同僚など、信頼している間柄では上記のような意味合いとして使われることが多いでしょう。

 

しかし、初対面の人や久しぶりに会った友人、顔見知り程度の人など、十分な信頼関係が築かれていないにもかかわらず、「人肌が恋しい」といった言葉を掛けてくる男性は、下心が見え隠れする場合が多いです。

 

いきなりこのような言葉をかけてくる男性がいたら十分注意し、場合によっては距離をとることも考えましょう。

 

人肌が恋しくなったときの対処方法

 

さまざまな事情によって人肌が恋しいと感じた場合、寂しさや孤独感、不安を紛らわせるにはどのような対処方法が有効なのでしょうか。

仕事を入れる

プライベートの悩みや寂しさを抱えているときには、それを忘れる手段として仕事に没頭する人も多いです。

 

シフトや残業などで仕事量を調整できる場合には、あえて仕事を多めに入れて余計なことを考えないようにするのもおすすめです。

運動をする

人肌が恋しいと感じているときは、精神的なストレスが蓄積していることが多いです。

 

ウォーキングやジョギング、筋力トレーニング、ストレッチなど、適度な運動をすることでストレスや不安感が解消され、前向きに考えられるようになります。

美味しいものを食べる

運動をした後は、美味しいものを食べたり適量のお酒を楽しむのもおすすめです。

 

気の合う友人や家族など、信頼できる人を食事に誘って楽しむことで、孤独感や寂しさは解消され気分転換にもなるでしょう。

趣味に没頭する

プライベートが充実していないと人肌が恋しく感じやすいものです。特に休日になると一歩も外から出ず引きこもっている方は要注意です。

 

できるだけ外に出て、時間を忘れて没頭できる趣味を見つけることで寂しさが解消されます。

寝る

夜になると寂しさや孤独感は増大し、特に人肌が恋しいと感じるようになります。

 

そのため、できるだけ早めにベッドに入り、考え事をする前に寝るのもひとつの方法です。入眠前にはスマホの画面を見ず、入浴後90〜120分程度でベッドに入るとリラックスした状態になりスムーズに眠れます。

 

▶︎ストレスを発散させるメリットとは?解消方法と合わせてご紹介!

 

まとめ

仕事やプライベートが充実していても、ふとした瞬間に「人肌が恋しい」と感じることはあります。その人の性格や考え方、生活環境、季節など、さまざまな要因が考えられますが、悲観的になりすぎると悪い方向へ進んでしまいます。

 

また、異性から「人肌が恋しい」と相談されたとき、捉え方を間違えてしまうとさまざまな誤解を生んだりトラブルに発展したりすることもあるでしょう。

 

人肌が恋しいと感じたときには、仕事や趣味に没頭したり、ストレスを解消するなどして適切に対処することが大切です。

オフザマットヨガ「ヤマ・ニヤマ」を 知って自分らしく生きよう(後編)

Photo by Nguyen Thu Hoai on Unsplash

 

今回は、前回の『オフザマットヨガ「ヤマ・ニヤマ」を知って自分らしく生きよう(前編)』でご紹介した『ヤマ』に引き続き、『ニヤマ』についてのお話です。

 

ニヤマは勧戒(かんかい)を表す言葉で、わかりやすく言うと「すべき行い」といったところでしょう。「心地よく生きたい」ということは誰しもが願うこと。心地よさを外側に求めることも多い現代ですが、実は心地よさは自分の中にあるということを、ニヤマを実践することで気づくことができます。

 

今の自分にもっと満足したい、平安な暮らしを送りたい、他人と比べる生き方から卒業したいという方はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

シャウチャ(清浄)

必要なものなのかそうではないのか、あるいは、食事や生活習慣によって体の内側をきれいにし、心の清浄をしていくことを指します。

 

例えば、イライラしていている時、部屋の中を見回して見て下さい。散らかっていたり、埃がたまっているなんてことも多くないでしょうか。(筆者はよくあります)気持ちが不安定な時には、まずは身の回りの整理整頓や、掃除をしてみると、気持ちがスッキリし、それだけで満たされた気分になることも。

 

食べ物も同じで、ジャンクフードばかり食べていると罪悪感を感じたり、体が重くなったりすることもありますよね。一方で体が喜ぶもの、必要としているものを選択することで体も清浄され、軽やかさや疲れが取り除かれるなんてこともあるかもしれません。

 

サントーシャ(知足)

サントーシャは、満足すること。日本語で言う「足ることを知る」と同義で、今ここにあるもので満足すること、そして目の前で起こっている出来事や人、事実をありのままに受け入れることを指します。人は満足心を知らない限り、ずっと何かを求め続けます。何かを求め続けるということは、心が休まることから遠のくことになります。

 

特に現代では、SNSで他人と比べることも少なくありません。「○○さんは、あれを持っている」「○○さんは、こんな生活をしている」など欲望を掻き立てられることも決して珍しくありません。しかし、まずは自分がすでに充分満たされていることを知り、感謝することが、このシャントーシャの考え方です。

 

「あれが足りない、これも欲しい」を「あれもある、これもある」と言い換えてみるとよいかもしれません。また、1日1回、誰かに感謝する習慣をつけるのも良い行いです。

 

タパス(苦行)

苦痛は、多くの人が避けたいと思うものかもしれません。一方で、ヨガでは苦痛を引き起こす原因や振る舞い、感覚をありのままに受け止めることが勧められています。つまり、人生の様々な困難や問題を受け入れる強さを養うことを指しています。ここでポイントとなるのが我慢や諦めではなく、自分で納得して受け入れること。

 

苦痛の内容によっては時間がかかることもあるかもしれませんが、今あるもの、環境、人間関係は何らかの理由があって、必然的におきていること。例え苦しくても、これを乗り越えたら、きっと今よりももっと強く、更に満たされた自分になれることを忘れないでいましょう。

 

スワディヤーヤ(読誦)

読誦とは、必要なことはすべて、もともと自分の中にあるということ、それに気づくプロセスを指します。つまり、気づきをくれる本を読み、得た知識を実践して、人として成長していきましょうということ。

 

毎日学ぶ姿勢を忘れずにいれば、人は必ず新しい発見や気付きを得ることができます。それが自分自身の成長に繋がり、心地よい暮らしへと導いてくれます。

 

ちなみにヨガでは、色々な本を読むよりも、1冊の本を何度も繰り返し読むことが勧められています。知識量は多い方が良いと言われることも多いですが、心地よく生きていくために必要なことは、量ではなく質ではないでしょうか。1度読んだ本でも、2度目、3度目と回数を重ねていくことで理解が深まりますし、その時々の状況によって響き方も変わってくるのも同じ本を読み続けることの醍醐味です。

 

イシュワラプラニダーナ(神への祈念)

イーシュワラは「宇宙を動かしているもの」、プラニダーナは「自分を明け渡すこと」を意味します。「神様に祈りを捧げて、全てを受け入れること」と言うと分かりやすいかもしれません。

 

自分は一人だけの力で生きているわけではないことを、神への祈りを通して実感し、謙虚な姿勢を忘れないでいましょう。

 

例えば、インドでは呼吸は神様から与えられたギフトとされています。当たり前ですが、呼吸ができなければ、私たちは生きていけませんよね。自分が生かされている、存在していることは、すべて自分だけではなく多くの人や動植物、環境などのおかげ。当たり前のことほど見落としがちになってしまいますが、そういったことに気づかせてくれる、自分なりの神への祈りとなる習慣を身につけると良いでしょう。祈りを習慣にすることが難しい場合は、例えば毎朝呼吸を意識したヨガの練習(太陽礼拝がおすすめ)や呼吸法、呼吸に意識を向けた瞑想などもGoodです。

 

ライター:プロフィール

 

桑子 麻衣子

文筆家・ヨガ/アーユルヴェーダ研究家

不安症状と向き合うためにヨガやアーユルヴェーダの学びを深めるようになる。

2009年バリ島で全米ヨガアライアンス認定講師資格取得。2021年アーユルヴェーダ講師資格を取得。2013年シンガポール移住。夫と娘の3人家族。

不安なきもちとの上手なつきあい方

*この記事は、社交不安症(ソーシャル・エンザイアティー)を経験したアメリカ人の筆者の記事をもとにしたものです。

 

 

ごく日常的な場所でこんなことはありませんか?
例えば、スーパーに買い物に行った時。

 

シャンプーを選ぶのに時間がかかりすぎている自分をみんなが変な人だと思って見ているかもしれない。ずっと買い物かごが空っぽの状態でこの人は何をやっているんだろうと思われているかもしれない。レジに並びながら、あちらのレジのほうが進み具合が早いけど、あちらに行ったら優柔不断だと思われるかもしれない。

 

こんな風に、人に見られている場面で何かをすることをとても不安に感じることはありませんか? 批判されたり間違ったことを言っていないかと不安になり、人と関わることを避けがちになるこの社交不安症、最近は日本でも耳にするようになりました。

 

でも、私たちはこんな不安に支配される必要はないんです。ちょっとしたコツをつかめば、社交不安症の人も満足のいく社会生活を送ることができます。その方法を紹介したいと思います。

 

自分の内面をよく見てみる

内面への働きかけは、社交不安症に対処するのに大切ですが、これは簡単なことではありません。なぜなら、たいていの場合、他人からどう見られているかを気にしなくなるには時間がかかりますし、自分ではどうしようもないことに不安を感じていることが多いからです。

 

内面をよく見るためには、自分の思考や感情、リアクションにあなたがもっと注目することが不可欠ですが、これには、かなりの練習が必要となります。その点で、瞑想やマントラを唱えることは、自分自身をグラウンディング(自分と地球のつながりを感じてエネルギーのバランスを取ること)させ、気持ちを落ち着かせるのに役立つでしょう。

 

不安を感じたときにぜひくり返してほしいおすすめのフレーズがあります。

 

「他人がどう思うかなんて気にしていない」

 

実際、私は他人がどう思っていようが、私が喜ぶことをするほうが好きなんだとやっと気づいた時に、この言葉の重みを改めて強く実感しました。このフレーズを自分に言い聞かせることで、私は不安になった時にこの自分の軸に立ち戻ることができるのです。

 

自分に語りかけるフレーズは自分に合ったものを自分で作ればいいんです。不安な思考がまたぶり返して戻ってくることはありますし、社交不安が完全に消えなくてもいいんです。自分の意識を内側に向ければ向けるほど、不安の度合いは対処しやすくなっていくでしょう。

 

一緒にいて安心できる友人を見つける

 

社交不安症の人は、友だちが多すぎると精神的に疲れがちです。その代わり、信頼できる小さな友達の輪を持っていればそれで良いのです。そういう友達は、社交的な場でも、あなたがある程度のスペースを必要としていることをわかってくれています。

 

人と距離を置いたり、友人との予定をキャンセルすることは、相手に対して失礼だと思う必要はありません。自分自身を主張することは、健全な人間関係のために必要なセルフケアです。そして、あなたが必要とするスペースを友だちが理解してくれるとき、あなたは大切にされていて安全な場所にいるのだと安心することができるでしょう。

 

とはいえ、信頼できる友だちを見つけることは難しいことです。新しい友だちを作るときは、自分の興味や慣れ親しんだ空間に身をゆだねてみましょう。例えば、いつも行くカフェの店員さんが世間話を始めたら、いつもより少し長居して、その会話の行く末を見守ってみましょう。または、会社の同僚があなたと気が合いそうな友達を紹介すると言ってきたら、それに素直に応じてみましょう。こうやって日々のちょっとした新しいことを受け入れることで、ささやかながらも満足のいく社会生活を送ることができます。

 

いつでも退出できるようにする

これは、社交不安症の人に対する一番のアドバイスです。例えば、あなたが人と会う時には、すぐにその場を離れることができるような公共の場やカフェのようになじみのある場所でするようにしましょう。プレッシャーを感じたり辛くなりそうだったら、その場を離れることができるとわかっていれば、安心して気持ちのコントロールができます。

 

こういう「逃げられる」手段を用意しておくことを恥じるべきでないし、その手段を実際に使うことも恥じるべきでありません。イベントに30分しかいられなかったとしても、それでいいんです。実際にイベントに顔を出して、不安と向き合っただけであなたは褒められるべきがんばりをしたのです。

 

自分に優しくする

社交不安が思うようにすぐに解消されないとしても、それはまったく普通のことです。「それは、あなたが目に見える結果が出るのを欲するあまり、改善を急ぎすぎたからかもしれないし、社交の場でもっと練習をしたほうがいいということかもしれない」と精神科医のドーン・ポッター博士は指摘する。

 

パニック発作であれ何であれ、何が反応の引き金になったのかを後からしっかりと確認することも大切です。「どうすればそのことについて違う考え方ができるか、どうすれば次にその状況を変えることができるか、こういうことを考えてみましょう」とポッター博士は提案する。「例えば、コンサートで大勢の人に囲まれてパニックになったとしましょう。次回は、後ろや通路側の席に座るとか、不安を感じたら、出口の近くに行くなどです」

 

ポッター博士は、一般的に人は他人のことなどそれほど考えていないとも言います。「私たちは、次に自分が何を言おうか、自分が何をしようか、そうやって自分のことを考えるのに忙しいのです」「あなたが自分について強く感じている不安な要素は、他人にはほとんど目立たないことであることが多いのです」

 

周りのサポートを受け入れる

 

社交的な場面で不安を感じ、助けが必要かもしれないことを周りに認めるのは、恥ずかしく屈辱的なことかもしれません。特に友人や恋人に、特別なサポートが必要かもしれないと伝えることは、大きな支えになります。「人は親しい人と社交的な場所にいれば、より快適に感じるものです」とポッター博士は言う。

 

親しい相手と一緒にいることは、社会不安症の人が時間をかけて自立していくのを助けることになります。信頼できる友だちや家族が、社会不安のあるあなたを自然に会話に引き込んであげるという方法もあります。「ああ、サラがそのテーマについて何か言いたいことがあるみたいだよ。彼女はそのトピックに興味があるみたい」こうやってあなたの殻を破ってくれることで、あなたをサポートすることができるでしょう。ただし、社交不安症の人は、自分が何か言わなければならない状況に追い込まれるのを嫌がることがありますから、事前に話し合っておきましょう。

 

日本のこれから

社交不安の症状を訴える日本人の割合は、アメリカ人のそれと比べると8分の1と少ないという調査もでています。これには、会議や授業では上司や先生など人の話を聞いていればよかったという日本の社会的背景があるのかもしれません。

 

ただ、そんな日本も、職場や学校などの生活で自分から発言することが重視される社会へと変化しています。そんな時に不安を感じることがあれば、自分に対して優しく、他人との比較をやめ、周囲のサポートを受け入れて充実した人間関係を築いていくことが、社交不安を乗り越える道となるでしょう。

 

参考:

https://www.thegoodtrade.com/features/how-to-deal-with-social-anxiety/

https://health.clevelandclinic.org/how-to-overcome-social-anxiety/

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC181152/

 

ライター紹介:堀江知子