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マインドフルネスをやってはいけない人の特徴|PTSDやうつ病の人は危険?

 

自分自身と向き合い、不安やストレスを緩和するための手法としてマインドフルネスが注目されています。

 

さまざまなメリット・効果が期待できるマインドフルネスですが、なかには危険な行為であるという言説も目にすることがあります。

 

マインドフルネスにはどのような危険があるのか、やってはいけない人の特徴や、初心者が取り組む際の注意点などもあわせて解説します。

 

マインドフルネスに危険性や副作用はあるのか

 

そもそもマインドフルネスとは、瞑想や呼吸法などを用いて自分の感情や思考と向き合い、ストレスを軽減する手法のことです。

 

これだけを聞くと、マインドフルネスは安全で危険性が少ない手法であると感じられるでしょう。

 

しかし、実はすべての人にとって安全とも限らず、人によっては危険や副作用をもたらすこともあるのです。

 

具体的な危険性や副作用には以下のようなものがあります。

 

トラウマの再体験・フラッシュバック

瞑想を行っていると、過去に経験した辛い出来事やトラウマが浮かび上がることがあります。

 

人によっては過去の出来事と対峙し、辛い出来事やトラウマをうまく処理できることもあるでしょう。

 

しかし、マインドフルネスを行ったことによってさらなる苦痛をともなうケースも少なくありません。

 

不安・パニック

マインドフルネスでは瞑想や呼吸法によって、深い自己観察を行います。

 

この過程において、不安やパニックを増幅させることがあります。

 

このような副作用は、過去または現在に精神的な問題を抱えたことのある人に多く見られます。

 

無気力・無関心

マインドフルネスを継続していくことで、現実逃避に陥ってしまい、何事にも関心を示さなくなったり、無気力になったりすることがあります。

 

このような症状は自己観察のしすぎによって起こることが少なくありません。

 

>>【自己受容】弱くてダメな自分を認めて受け入れるトレーニング方法

 

マインドフルネスをして気持ち悪くなる人がいる?

マインドフルネスによる副作用では、上記のような精神的なもの以外にも、生理現象として現れるケースもあります。

 

ありがちな副作用としては、気分が悪くなったり、吐き気や咳が止まらなくなるというものです。

 

人によっては車酔いのような感覚に陥ることもあるようです。

 

ただし、マインドフルネスを行っているすべての人がこのような状態に陥るものではなく、現れる症状の程度も人によって異なります。

 

気分が悪くなる人は一人でマインドフルネスを実践しているケースが多いようで、専門のトレーナーやプロのコーチなどのサポートを受けることで症状が緩和されたり、全く症状が現れなくなることもあるようです。

 

マインドフルネスをやってはいけない人の特徴

 

マインドフルネスは多くの人にとって安全なトレーニング方法といえます。

 

では、上記で紹介したような危険性や副作用のリスクが高まるのはどういった人なのでしょうか。

 

マインドフルネスをやってはいけない人の特徴を4つ紹介しましょう。

 

精神疾患を抱えている人

うつ病や統合失調症、強迫性障害、双極性障害といった精神疾患を抱えている人の場合、マインドフルネスに取り組むことによって自分自身の嫌な部分ばかりが見えてきて病状を悪化させるリスクがあります。

 

これらの病気を治療中の方は、担当医やセラピストと相談してからマインドフルネスに取り組むようにしましょう。

 

PTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状がある人

過去に体験した辛い出来事がきっかけとなり、PTSDの症状が表れるようになった人もマインドフルネスは避けるべきです。

 

瞑想中に過去の出来事やトラウマ、それにともなう辛い感情が引き起こされる可能性があるためです。

 

PTSDの症状を悪化させる可能性があることから、マインドフルネスに取り組む際には担当医やセラピストと相談しましょう。

 

自傷行為や自殺企図の経験がある人

過去に自傷行為や自殺企図の経験がある人もマインドフルネスを行うべきではありません。

 

瞑想によって心の痛みや悲しみを引き起こすことがあり、再び過去と同じ状況に陥る可能性があるためです。

 

心身症状を抱えている人

専門医による治療や診断は受けていないものの、日常生活のなかでたびたび不安感に襲われる人や、パニック発作や過呼吸などの心身症状が表れる人もマインドフルネスには不適切です。

 

明確な診断を受けていない以上、自分だけの判断でマインドフルネスを行ってしまうと、症状を悪化させさらに重篤な状態に陥る可能性もあります。

 

>>感情の起伏が激しい人や少ない人の特徴|上手にコントロールする方法とは

 

マインドフルネスはどんな人に効果があるのか

上記とは反対に、マインドフルネスを行うことで効果が期待できるのはどのような人なのでしょうか。

 

3つのケースに分けて紹介します。

 

ストレスや不安を抱えている人

マインドフルネスは瞑想や呼吸法によって、ストレスや不安、緊張を軽減し、リラックス効果を得られます。

 

仕事や家事、子育てなどにおいて、日常的にストレスや不安を抱えている人に効果が見込めます。

 

集中力を高めたい人

仕事や勉強に集中したいと考えていても、周囲のことに気が散ってしまい集中力が続かない人にマインドフルネスはおすすめです。

 

マインドフルネスの練習を通して自分自身と向き合うことで、少しずつではありますが注意力や集中力を高めることができます。

 

睡眠の質を改善したい人

ベッドや布団のなかに入ってもなかなか寝付けない、夜中にたびたび目が覚めてしまうなど、睡眠の質に悩んでいる人にもマインドフルネスはおすすめです。

 

眠る前に瞑想をすることでリラクゼーション効果を高め、睡眠の質を改善する効果が期待できるでしょう。

 

>>【簡単】メディテーション(瞑想)のやり方・意味|マインドフルネスとの違いは?

 

初心者がマインドフルネスをするときの注意点

 

マインドフルネスにはさまざまなメリットがあることから、これから挑戦してみたいと考える方も多いでしょう。

 

リスクを避けつつマインドフルネスの効果を最大限高めるためには、どのようなポイントに注意すべきなのでしょうか。

 

短時間からスタートする

マインドフルネスの上級者ともなると、数時間以上も瞑想に取り組む人もいます。

 

しかし、初心者がいきなり何時間も瞑想をするのは辛く感じてしまい、挫折する原因にもなるでしょう。

 

そのため、まずは数十秒、数分といった短時間からスタートすることがおすすめです。

 

短い時間からはじめ、瞑想に慣れてきたら徐々に時間を伸ばしていくことで、無理なく続けられるはずです。

 

毎日継続する

マインドフルネスの効果を実感するためには、毎日継続的に実践することが大切です。

 

上記でも紹介した通り、1日あたり数十秒、数分と短時間でも、とにかく毎日続けて習慣化することを意識しましょう。

 

環境を整える

マインドフルネスを行う場所は、静かで落ち着いた環境が理想的です。テレビやラジオ、屋外の音が届きづらい静かな部屋で行いましょう。

 

また、着用する衣服や座る椅子、座布団なども重要です。

 

できるだけ締め付けが少なくリラックスできる衣服を選び、無理のない姿勢で座れる椅子や座布団を用意しましょう。

 

トレーナーやコーチの指導を受ける

マインドフルネスによって気分が悪くなったり、危険な状態に陥らないようにするためにも、トレーナーやコーチの適切な指導を受けることも大切です。

 

特に初心者の場合、自分でも気付かないうちに瞑想によって危険な状態に陥ることがあります。

 

専門のワークショップやオンラインプログラムなどを利用し、正しい練習方法を習得しましょう。

 

健康状態に不安がある場合は無理をしない

マインドフルネスは毎日継続することが重要であると紹介しましたが、健康上の不安がある場合は別です。

 

身体の倦怠感や吐き気、頭痛などの症状があるときや、なんとなく気分が優れないときにマインドフルネスを行うと悪化させるおそれもあるため、決して無理は禁物です。

 

>>アファメーション(ポジティブな自己暗示)のやり方・効果について解説

 

まとめ

ストレスや不安が多い現代社会において、マインドフルネスがさまざまなメディアに取り上げられ、SNSでも多くのユーザーが情報を発信しています。

 

一見すると誰もが手軽に取り組める手法に感じられますが、実際にはマインドフルネスによって危険や副作用が生じることもあり、細心の注意を払うことが大切です。

 

もし、マインドフルネスの方法が分からなかったり、トレーニングに不安を感じたりする場合には、専門のトレーナーやコーチの指導を受けながら挑戦してみてください。