Humming♪

ノンバーバル(非言語)コミュニケーションの重要性を徹底解説!

 

ノンバーバル(非言語)コミュニケーションは、日常生活のさまざまな場面で信頼関係を構築するためにきわめて重要な役割を果たします

 

本記事では、ノンバーバルコミュニケーションとはなにか、基本的な内容を紹介するとともに、その種類や具体的な行動の例、日常生活のなかで活用できる場面も併せて解説します。

 

ノンバーバル(非言語)コミュニケーションとは

 

ノンバーバルコミュニケーションとは非言語コミュニケーションともよばれ、その名の通り言葉以外の情報や感情を伝達するコミュニケーションの方法を指します。

 

たとえば、「おはようございます」という挨拶を例にとっても、笑顔で元気な挨拶をしたときには好印象を抱かれやすいですが、小さい声で相手の目を見ないまま挨拶をした場合、暗い印象を抱かれたり、ときには体調が悪いのではないかと心配されたりすることもあるでしょう。

 

このように、同じ言葉を伝えたとしても、言葉以外の要素によって相手が抱く印象や意味合いは大きく変わってくることから、円滑な人間関係を築くためにもノンバーバルコミュニケーションは重要です。

 

ノンバーバルコミュニケーションを構成する要素としては、身体的な動き顔の表情目の動き声のトーンなど、さまざまなものが含まれます。

 

▶︎苦手な人でもコミュ力を上げる方法はある?鍛えるメリットも紹介!

 

メラビアンの法則とノンバーバルコミュニケーションの関係性

ノンバーバルコミュニケーションの重要性を裏付けるものに、米国の心理学者であるアルバート・メラビアンが提唱した法則があります。これは「7-38-55ルール」、または「3Vの法則」ともよばれます。

 

メラビアンは「コミュニケーションにおいて言葉から受け取る情報はごくわずかで、視覚や聴覚から得られる情報が多くを占める」ことを提唱しました。

 

具体的にはその人の見た目や表情などが全体の55%、声の大きさや話し方などが38%、そして言葉そのものから受け取る情報は全体の7%程度にすぎないという内容です。

 

実に9割以上がノンバーバルコミュニケーションで占められており、特に強い影響力をもっていることがわかります。

 

ノンバーバル(非言語)コミュニケーションの重要性

 

学術的な側面では上記で紹介した通り、ノンバーバルコミュニケーションが重要であることがわかりました。では、実際のビジネスの場面や日常生活において、ノンバーバルコミュニケーションはどのように役立っているのでしょうか。

 

細かいニュアンスを伝える

ビジネスや日常生活のなかでメールやチャットなどのテキストメッセージをやり取りすることも多いですが、文章だけでは真意が伝わりづらいこともあります。

 

たとえば、相手の話を理解したことを伝えるためには「了解しました」と短い文章でも意味は伝わりますが、相手との関係性によっては冷たい印象をもたれてしまう可能性もあるでしょう。

 

電話や対面など、ノンバーバルコミュニケーションが可能な環境であれば、声のトーンや表情などから細かいニュアンスも伝えられるでしょう。

 

相手に対して安心感を与える

上記で紹介したような最低限の情報をやり取りするコミュニケーションでは、機械的で冷たい印象をもたれるばかりか、お互いの心情が分からず不安を抱くこともあります。

 

その結果、本音でコミュニケーションが取りづらくなり、なんとなく話しかけづらい雰囲気やコミュニケーション不足が生まれる可能性もあるでしょう。

 

ノンバーバルコミュニケーションが可能な環境にあれば、そのような不安もなくなりお互いが安心して話し合うことができます。

 

相手の状況を理解する

コミュニケーションにおいて重要なのは、自分が言いたいことや伝えたいことを一方的に話すのではなく、相手が理解しているかどうか様子を見ながら会話をすることです。

 

もし、話の内容が理解できていないときは困った表情や首をかしげるなどの仕草が見られることもあります。一方で、十分話が理解できていれば、頷く回数が増えたり、相手の目を見ながら話を聞き入ったりすることが多いです。

 

ノンバーバルコミュニケーションでは相手の様子を確認しながら話を進めることができ、認識の齟齬が起きにくくなります

 

▶︎聞き上手になるには?話し上手との違いや話の聞き方のコツを紹介

 

ノンバーバル(非言語)コミュニケーションの効果

細かなニュアンスや感情を伝えたり、相手に対して安心感を与えたり、さらには相手の状況を理解するうえでもノンバーバルコミュニケーションは欠かせません。

 

これらを総合的に考えると、ノンバーバルコミュニケーションによって得られる効果は信頼関係を構築し、良好な人間関係を維持できるということです。

 

お互いの認識の齟齬を防ぐことでビジネスでもプライベートでもトラブルを防止できるほか、安心感を与えることでお互いに本音で話せる環境が整います。

 

また、相手の理解度に応じて表現や伝え方を変えることで、お互いのことを理解し合え、誤解を招く心配もなくなるでしょう。

 

▶︎スキンシップにはどんな効果がある?良好な関係性を維持するためのポイントとは

 

ノンバーバル(非言語)コミュニケーションの種類と例

 

ノンバーバルコミュニケーションには具体的にどういった種類があるのでしょうか。

身体動作

身体動作とは、いわゆるボディランゲージともよばれるものです。

 

言語が異なり言葉が通じない間柄であっても、身振り手振りを交えることで意思疎通が図れるという特徴があります。

 

たとえば、「はい」、「いいえ」という言葉を発さなくても、頷いたり首を横に振ったりすることで意思表示をすることも可能です。

 

身体の特徴

身体的な特徴としては、身だしなみを含めた外見的な特徴を指します。具体的には、髪型や髪の色、体型などが挙げられます。

 

たとえば、清潔感のある髪型の人は好印象を抱かれやすいといったものもノンバーバルコミュニケーションのひとつといえるでしょう。

 

接触行動

接触行動とはその名の通り、身体の一部に触れる行動を指します。

 

たとえば、相手に対して親しみや好意を伝える際、言葉だけでなく握手やハグなどをすることで気持ちが伝わりやすいです。これも代表的なノンバーバルコミュニケーションのひとつといえます。

 

近言語

近言語とは、主に声の大きさトーン会話のスピード相槌などを指します。

 

相槌のなかには頷きも含まれますが、近言語の場合は「えぇ」、「あぁ」などといった言葉が挙げられます。

 

プロクセミクス

プロクセミクスとは、相手との距離感や距離の取り方を指します。

 

たとえば、日本人の場合は初対面や顔見知り程度の人とは一定の距離を空けがちですが、親しくなっていくと徐々に物理的な距離も縮んでいきます。

 

人工物の使用

人工物とは、一般的に衣服やアクセサリー、メイクなどを指します。

 

友人や家族など親しい人と会うときにはラフな格好、仕事場や取引先、フォーマルな場で人と会うときにはスーツなどを着用するのが一般的です。

 

このようなTPOを考慮することで、相手に対して敬意を払っていたり親しみを感じているといったサインになり、ノンバーバルコミュニケーションのひとつといえます。

 

環境

環境とは、その名の通り部屋の照明や温度などを指します。

 

一見ノンバーバルコミュニケーションとは無関係のように思われますが、たとえば冷房や暖房を入れて快適な温度に設定しておくことで、相手を快く迎え入れるという意思を表示できます

 

ノンバーバル(非言語)コミュニケーションを活用できる場面

 

ノンバーバルコミュニケーションはさまざまな場面で欠かせないコミュニケーション手段であることがわかりましたが、具体的にどのようなシーンで活用できるのでしょうか。

ビジネス

ビジネスの場面では上司や取引先、顧客などに複雑な内容を説明をしたり、商談でプレゼンを行ったりすることも多くあります。

 

一方的に説明をするのではなく、相手の表情や仕草をうかがうことで、疑問に感じていることや不安を引き出すことができるでしょう。

 

円滑なコミュニケーションによって認識の齟齬をなくし、トラブルを未然に防止することにもつながります。

 

▶︎社内で円滑なコミュニケーションを取るコツや活性化の成功事例を紹介

 

友人関係

プライベートな場面では、良好な友人関係の構築・維持にも役立ちます。

 

たとえば、帰省の際に久しぶりに会った同級生や親友に対し、握手をしたりハグをしたりすることで言葉以上の親しみを表現できます

 

また、会話の際に積極的に相槌をうったり、目を見て話したりすることで、相手への信頼を示すこともできるでしょう。

 

夫婦関係

同じ家のなかで暮らす時間が長くなっていくと、お互いのことを男性または女性として見られなくなり、夫婦関係に溝ができることもあります。

 

そこで、たとえば服装の雰囲気を変えてみたり、アクセサリーを身に着けたりすることで新鮮な印象に映り、夫婦のコミュニケーションが増える可能性もあるでしょう。

 

また、相手の話にはきちんと耳を傾けたり、目を見て話すといったことも夫婦間に求められる基本的なノンバーバルコミュニケーションのひとつです。

 

恋愛

恋愛においても夫婦関係のノンバーバルコミュニケーションと共通する部分は多いです。

 

ただし、好意を抱いている人がいて、これから交際に発展させていきたいという場合には、接触行動やプロクセミクスなどが重要といえます。

 

たとえば、複数人で食事や飲み会に行ったとき、あえて対面や横の席を確保することで距離が縮まり、好意を抱いてもらえる可能性もあるでしょう。

 

また、会話のなかで話が盛り上がったとき、自然と膝や腕、肩などにタッチすることも有効な場合があります。ただし、執拗な接触行動は相手を不快にさせる可能性もあるため注意が必要です。

 

▶︎【シーン別】人間関係がめんどくさいと感じる心理や対処法を解説

 

まとめ

非言語コミュニケーションともよばれるノンバーバルコミュニケーションは、円滑なコミュニケーションを行ううえで欠かせないものであり、さまざまな種類があります。

 

特に日本語はわずかな表現の違いで相手を不快にさせたり、誤解を生じさせてしまう可能性もあるため、特に重要なコミュニケーション手法といえるでしょう。

 

ビジネスの場面はもちろんのこと、友人関係や夫婦関係、さらには恋愛関係に発展させるうえでも役立ちます。

 

正しい知識を理解したうえで、ノンバーバルコミュニケーションを日常生活に役立てていきましょう。

 


関連記事