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感情の起伏が激しいのは病気?治したい場合の対処法について徹底解説

感情に身を任せて烈火のごとく怒っていたかと思えば、次の瞬間には急に悲しんだりと、感情の起伏が激しい人は存在します。

 

自分自身でも改善したいとは思っているものの、うまく感情がコントロールできず悩んでいる人もいるのではないでしょうか

 

そこで本記事では、自分の感情とうまく向き合い、感情の起伏をコントロールするためにはどうすればいいのか解説します。

 

「感情の起伏が激しい」とは

そもそも感情の起伏とはどういった意味を指すのでしょうか。

 

喜怒哀楽という四文字熟語があるように、私たちの感情は「喜び怒り哀(悲)しみ楽しみ」などさまざまな状態に分けられます。

 

さまざまな出来事に応じて私たちの感情は変化していきますが、この変化こそが「感情の起伏」とよばれるものです。

 

そして、感情が極端に変わりやすいことを一般的に「感情の起伏が激しい」と表現します。

 

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感情の起伏が激しくなる原因

 

感情の起伏が激しいという言葉そのものは一言で表すことができますが、そうなってしまう原因はいくつか考えられます。

 

ここではその原因について見ていきましょう。

 

ストレスの蓄積

ストレスとは無縁の生活を送っていると、精神的な余裕が生まれて安定します。

 

しかし、日々の生活のなかでストレスが蓄積していくと、精神的な余裕がなくなり感情のコントロールも失ってしまいます

 

緊張の糸が常に張り詰めた状態にあるため、自分の思い通りにいかないことがあったりすると大きなショックを受けて悲しんだり、怒りの感情が生まれてしまいやすいのです。

 

肉体的疲労の弊害

肉体的な疲労が蓄積していくとストレスが溜まりやすくなり、感情のコントロールを失う原因になり得ます。

 

自分自身に対して元気であると言い聞かせていても、肉体的に限界が近づいてくるとメンタルも徐々に張り詰めるようになり、感情が爆発することがあるでしょう。

 

生まれ持った気質

先述したように環境要因によって後天的に感情の振れ幅が大きくなっていくことが多いですが、もともと生まれ持った気質として感情の起伏が激しいケースもあります。

 

このパターンは生活を変えただけでは改善しにくいことも多く、臨床心理士への相談など、特別なアプローチが必要となる場合があります。

 

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感情の起伏が激しい女性の特徴

 

自分自身の感情の起伏が激しいことについて自覚しており、何とか改善したいと考えている人は女性に多いようです。

 

ここでは、感情の起伏が激しい女性の特徴について述べていきます。

 

精神的に未熟

人は成長するにしたがって社会性というものを身につけていき、その場その場で自分自身の感情を表に出して良いものか判断がつくようになっていきます。

 

しかし、年齢に関係なく精神が未成熟な大人になってしまうと、視野の狭い考え方をしてしまったり自分以外の人の立場を考慮することができず、ときに場を弁えず怒りや悲しみの感情を露わにすることがあります。

 

愛情が不足して育った

両親や周囲の人から十分な愛情を受けることなく育ってきた人の中には、自分の存在を認知してほしいという心理から、感情を爆発させ他人の気を惹こうという行動が見られることも。

 

また、少し違ったパターンとして、「自分は誰からも愛されない存在」として卑屈になり、周囲の人の気づかいにも素直になれず、幼稚な振る舞いを見せることもあるでしょう。

 

自己評価や自己肯定感が低い

自己評価や自己肯定感が低い人は抑うつっぽい状態になるか、感情の起伏が激しくなるかで二極化するパターンが多いです。

 

他人と比較しがち

近年ではSNSや動画サービスが普及した影響もあり、世界中あるいは身近な人の充実した日々や世界観、成功を簡単に垣間見ることができるようになりました。

 

これらを真に受けて自分自身の境遇と比較し、「あの人は自分より若いのにこんなにお金を稼いで良い生活をしている」「隣のクラスのあの子は顔が綺麗でスタイルも良く、イケメンの彼氏までいる」などと考え、少しずつ精神がすり減っていってしまいます。

 

仕事や家庭におけるさまざまなプレッシャー

社会に出るとさまざまなしがらみが付きまとうのは、ある意味仕方のないことともいえます。

 

例えば仕事で成果を出したいと考えているが、親や親戚からは早くに結婚することを求められていたり、友人や交際相手と上手くいかないなど、挙げればキリがないでしょう。

 

現代では、こうした日常生活のプレッシャーに押しつぶされて感情の起伏が激しくなるケースも珍しくありません。

 

こだわりが強く神経質

こだわりが強い人や神経症気質の人も、行き過ぎると感情の起伏が激しくなりがちです。

 

よく完璧主義の人は常に何事にも全力で取り組むため、理想と現実のギャップを突き付けられた際の反動によってうつになりやすいといわれますが、それに近い感覚といえるでしょう。

 

こだわりのあることや許せないことが自分の中で一定のラインを越えてしまうと、一気に感情が爆発することがあるようです。

 

ストレス解消として

本当は感情を抑えようと思えば抑えられるのに、あえて感情をさらけ出すことでストレスを解消しようとする人もいます。

 

このタイプは本当にごく少数であると考えられますが、最もタチの悪いタイプといえるでしょう。

 

感情の起伏が激しいことによる周囲への影響

 

感情の起伏が激しいと自分自身が疲れたり人間関係が悪化したりするだけでなく、周囲にもさまざまな悪影響が及ぶことがあります。

 

精神的な疲労

感情の起伏が激しい人が身近にいると、できるだけ穏やかに過ごすために気を遣ってしまうものです。

 

たとえば、ランチや飲み会へ誘う際にも声を掛ける順番に配慮したり、失礼な言い方をしないよう細心の注意を払ったりしなければなりません

 

しかし、このような行動は精神的な疲労を感じやすく、ストレスの種にもなり得ます。

 

また、ランチや飲み会へ出席するメンバーも常に気を配らなければならず、楽しむことができません。

 

業務効率・生産性の低下

感情の起伏が激しいと、仕事に直接的な影響を及ぼすこともあります。

 

たとえば、ちょっとしたことで怒りやすい人には気軽に声を掛けづらく、仕事の依頼や相談が後回しになることも考えられるでしょう。

 

その結果、重要な連絡や相談が遅れたり、連絡漏れが発生したりして生産性に影響することも。

 

また、感情の起伏が激しい部下がいると、ちょっとした言葉の行き違いでハラスメントが疑われることもあるでしょう。

 

部署・チーム内での雰囲気や人間関係が悪くなり、業務が停滞する原因を招く可能性があるのです。

 

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感情の起伏が激しいのを治したい場合の対処法

 

感情の起伏が激しいのを治したいと思っていても、具体的にどのようなことから取り組めば良いか分からない方もいるでしょう。

 

ここでは、感情をコントロールするためのポイントについて述べていきます。

 

自分自身を深く理解する

どのような状況、どのような言葉によって自分の感情が突き動かされやすいのかを理解することが重要です。

 

これらを客観的に分析することで、実際にその状況が訪れたときの対処が今よりも容易になります。

 

また、客観的に見直す過程で、自分の感情を突き動かすものが実は意外と大したものではないことを悟り、冷静に対処できるようになることもあるでしょう。

 

ストレスを定期的に発散する

ここまでの内容で、ストレスを溜め込みがちな人は感情の起伏が激しくなりやすく、適度にストレスを解消できる方法を持っている人はそうではないことが分かりました。

 

周囲に当たり散らしたりするという意味ではなく、趣味に没頭したり運動したり好きな物を食べたりと、誰の迷惑にもならずにストレスを発散する方法はいくつもあります。

 

そのため、定期的にストレスを発散できる場を作ることで、感情の起伏が激しくなるリスクをある程度抑えられるでしょう。

 

感情が動きやすい状況を回避する

先ほどは、自分自身の感情が何によって動かされやすいのか理解することで、その状況に対処できるようになるとお伝えしました。

 

しかし、いくら客観視しようとしても、人間であればどうしても折り合いをつけられないものも存在するでしょう。

 

そういったものに対しては、そもそも目や耳に情報すら入れないようにするほかありません。

 

例えば、どうしてもタバコを吸う人が許せないのであれば、喫煙席のあるお店には入らないようにするなど、自分自身の行動を変えることも必要です。

 

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感情の起伏と上手に向き合うために必要なこと

感情の起伏を穏やかにするためには、まずストレスを溜め込まないことを意識してみましょう。

 

ストレスが溜まってきたら、スポーツや趣味などを楽しんで発散することも重要です。

 

また、ストレスの原因となることを避けるのも有効な対策のひとつです。

 

苦手な人とのコミュニケーションを最低限に留めたり、ストレスが溜まりやすい場所に足を踏み入れないことも大切です。

 

まとめ

さまざまな状況に応じて感情が変化するのは当たり前のことであり、時と場合によって感情を表に出すのは悪いことではありません。

 

しかし感情の起伏が激しいと自分自身が苦しむほか、周囲の人にもさまざまな悪影響を及ぼすことがあります。

 

ストレスとうまく付き合い、アンガーマネジメントなどを参考にしながら自分自身と向き合うことで改善していきましょう。

 

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