Humming♪

家計管理が劇的にラクになる「ディスクリナリーファンド」という考え方

 

 

“予算の中にもう一つの予算”をつくるだけで、暮らしが安定する

 

家計簿をつけることは、どんな金銭的目標にとっても大切な第一歩です。
でも実は、この“最初の一歩”こそが一番難しいもの。
理由はシンプルで、人生には予測できない支出が山ほどあるからです。

 

結婚祝い、医療費、急な出費…
1つひとつは小さくても、何度も繰り返しやってきます。

 

私自身、細かすぎる予算に苦しみ、逆にざっくりしすぎてお金が足りなくなってしまった時期もありました。
その中でたどり着いたのが、
ディスクリナリーファンド(自由枠)という解決法です。

 

 

おすすめ記事 ▶ お金との健全な関係を築くために:自分に合った予算管理を見つけよう

 

 

ディスクリナリーファンドとは?

 

毎月の支出を組み立てたあとに設ける、“予測できない支出”専用のお金

 

いわば、
✔ バッファー
✔ 心の余裕
✔ 生活の安全装置

 

として機能してくれます。

 

カバーできるものは幅広く、
・車の修理
・薬の値上げ
・本や化粧品
・学校の教材
・突然必要になったプレゼント
・季節ごとの買い足し

 

など、現実的に必ず発生する雑多な支出すべて。

 

 

余ったらどうする?

 

月末に残った自由枠は、あなたの目標に合わせて活用できます。

 

  • 貯金に回す
  • 旅行などの目的別の口座へ入れる
  • 投資アプリで運用する
  • 翌月の自由枠へ追加
  • 別カテゴリのオーバー分に充当

 

自由度が高く、家計のストレスが軽くなります。

 

 

いくら設定すべき?

 

一般的な流れは次のとおり:

 

  1. 家賃・光熱費など必須の支出を確保
  2. 収入の10%以上を貯金へ
  3. 月ごとにほぼ一定の支出項目を設定
  4. その残り(または少し控えめの金額)を自由枠に設定

 

さらに、自分の“お金のクセ”も理解すると効果UP。

 

  • 節約しすぎて友達の誘いを断りがち?
    → 自由枠があれば気軽に楽しめる
  • 相手への奢りやプレゼントでつい使いすぎる?
    → 自由枠内なら安心して好意を表現できる

 

 

数字は何度も調整していい

 

予算に正解はありません。
ガソリン代のように月ごとに変動するものもあるし、季節で支出が増減することもあります。

 

ディスクリナリーファンドなら、“毎月違う生活リズム”に柔軟に対応できます。

 

予想外の駐車違反の罰金も、これがあればパニックにならない。

 

 

まとめ

 

✔ 家計管理のストレスが減る
✔ 突発的な支出に動じなくなる
✔ 貯金や投資も進みやすくなる
✔ 自分に合った家計バランスが見つかる

 

ディスクリナリーファンドは、小さな工夫で大きな安心をつくる家計管理術
あなたの暮らしにも、きっと余白と安定をもたらしてくれるはずです。

「時間をお金で買う」価値はある?時間とお金の使い方を見直すためのガイド

 

 

忙しさに追われる日々の中で、
「もっと時間があったらいいのに」と思ったことはありませんか?

 

私たちに与えられた1日は、誰にとっても24時間。
増やすことはできないけれど、 お金の使い方を少し見直すことで “時間をつくる” ことは可能です。

 

料理、掃除、買い物、片づけ。 やらなきゃいけないことが積み重なっていくと、
心にも体にも余白がなくなっていく。

 

 

おすすめ記事 ▶ お金をかけずに予算内で夏を楽しむ方法

 

 

 

お金で換算できない“時間の価値”

 

お金はまた稼げるけれど、失った時間は戻りません。
家族と過ごす時間、子どもと遊ぶ時間、パートナーとのデートなど、
数字では測れない価値があります。

 

19世紀アメリカの作家で自然哲学者でもあるヘンリー・デビッド・ソローの言葉にあるように、 「物の価格とは、それに費やした“人生の量”である」
という考え方は、時間の重さを改めて感じさせてくれます。

 

そんなときこそ、「自分の時間を守るために、お金を使ってもいい」
という新しい視点を持ってみませんか?

 

 

お金を払って時間を買うべきタイミングとは?

 

大切なのは、自分の予算と優先順位に合っているかどうか

 

時間を買うことが“価値になる”具体例

 

  • 家事代行を頼んで、子どもとの時間を増やす
  • 忙しい日はテイクアウトを利用して、夜の疲れを軽減する
  • 食材キットを使って平日の負担を減らす
  • 旅行帰りに洗濯代行を頼む
  • 食品配達を利用して運動や読書の時間を確保する

 

 

こうした選択は、心の余裕をつくり、暮らしを整えてくれます。
ただし、「時間を買う」を言い訳にして浪費しすぎないよう注意も必要です。

 

 

時間とお金は“交換”だけではなく、お互いを助け合う

 

時間をうまく管理すると、無駄な出費が減ったり、お金を上手に管理すると、時間を生むためのサービスを利用できるようになります。

 

最終的に、お金と時間はどちらも自分の価値観に沿って生きるためのツールです。

 

 

時間を買うべきか判断する2つの質問

 

1. 予算に収まる?

 

収まらないなら、他の支出を減らせるかを検討。
どうしても無理なら、その支出は見送るべき。

 

2. その“余った時間”に価値がある?

 

家族時間・運動・学習・休息など、人生の優先事項に時間を使えるなら“買う価値あり”。

 

ただ嫌なことを避けたいだけなら、もう少し慎重に判断しましょう。

 

 

時間を買うことは、自分を大切にする行為

 

時間は増やせないけれど、お金の使い方で“暮らしの余白”をつくることはできます。

 

それは贅沢ではなく、
あなたの心身の健康を守るための優しい工夫。

 

迷ったときは、
「これは今の自分に優しい選択だろうか?」
と問いかけてみてください。

 

あなたの時間は、あなたの人生そのものだから。

 

【映画レビュー】Silver Linings Playbook が描く、喪失と再生のリアリティ

Copyright: © 2012 The Weinstein Company. All Rights Reserved.

 

 

悲しみって、本当に不思議な感情ですよね。
最初は静かに寄り添っているのに、気づけば糸みたいにじわじわ広がって、体が動かなくなるくらい重くのしかかってくる。

 

『世界にひとつのプレイブック(Silver Linings Playbook)』は、そんな“喪失の悲しみ”をどう乗りこえていくかを描いた映画です。2012年に公開されて、話題にもなった作品だから、きっと観たことがある人も多いと思います。私もそのひとり。でも今回久しぶりに観て、前とはまったく違う視点で物語に入り込んでいました。

 

 

“『世界にひとつのプレイブック』を久しぶりに観て、登場人物たちの不安定さは“扱いづらさ”ではなく深い悲しみと孤独から来ていたのだと気づいた”

 

 

初めて観たときは、正直ほとんどのキャラクターが苦手でした。
みんな怒鳴ってるし、情緒不安定だし、責任逃れするし、ずっと不機嫌。ジェニファー・ローレンスとブラッドリー・クーパーの魅力がなかったら観るのをやめていたかもしれません。

 

でも今回は、少し立ち止まってみたんです。
声のトーンや仕草、表情のちょっとした揺れまで、ちゃんと観察してみた。
そして苛立つ代わりに、「なんでみんなこんなふうに振る舞うんだろう?」って、考えてみました。

 

すると気づいたんです。
彼らが“扱いづらい人たち”に見えるのは、ただ、深く傷ついているからなんですよね。
悲しみって、あまりにも痛みが鋭すぎて、世界から切り離されたみたいな孤独に陥ることがある。
そんな状態で“いつもの自分”なんて保てるわけがないんです。

 

 

結婚を取り戻したいのは、愛のためか、それとも心を守るためか

 

パットは、妻の浮気相手を殴りつけてしまい、精神科施設に送られます。しかもそのとき妻は、よりにもよって二人の“結婚式の曲”を流していたという…。暴力は絶対ダメだけど、正直パットに同情してしまう気持ちもわかります。

 

でも、パットは裏切られたのに「まだ結婚生活はとり戻せる」と思い込んでしまう。ニッキはまだ自分を愛している、自分が変われば何とかなる、と。

 

パットは双極性障害とアンガーマネージメントの問題を抱えていて、それはずっと胸の奥で静かにくすぶっていたものでした。

 

Copyright: © 2012 The Weinstein Company. All Rights Reserved.

 

 

彼の育った家も安定とは程遠くて、こだわりが強い父親と、なにかと張り合ってくる兄。感情的なケアなんて与えられず、心はずっと雑に扱われ続けてきたんです。だから心は少しずつひびが入り、最後には壊れてしまった。

 

だからパットが必死に結婚生活を取り戻そうとするのは、“愛”というよりも、トラウマから自分を守るため。
本当は結婚生活が終わっていると認めたくない。認めた瞬間、自分が失ったものの大きさに耐えられないから。

 

悲しみが深いと、現実を見るより“否定してしまうほうが楽”に感じるときがありますよね。
私たちは痛みに耐えるために、時々“別の現実”を心の中に作り上げてしまうんです。

 

 

“パットは裏切りの痛みと長年のトラウマから現実を直視できず、壊れた心を守るために「まだ結婚は修復できる」と思い込んで執着してしまっている”

 

 

そしてパットは、夫を亡くして自分なりの悲しみを抱えているティファニーと出会います。二人が最初に話した瞬間から、「あ、この二人は似た者同士だな」とわかるくらい相性がいい。パットがズバズバ物を言えば、ティファニーもすぐに言い返す。彼が彼女の夫について踏み込んだ質問をすれば、彼女は彼のフットボールのジャージをバカにする。

 

周りから見ればめちゃくちゃ気まずい会話。でも、二人にとってはすごく刺激的なんです。
ようやく“自分の強さに合わせて返してくれる相手”に出会えた感じ。

 

 

恥と偏見に覆われた“性”と“怒り”の裏側で、二人が見つけたほんとうのつながり

 

ティファニーは、孤独と悲しみをごまかすために、人の体温にしがみついてしまった。でも突然パートナーを失ったら、誰かの温もりを求めてしまうのは自然なことだと思う。

 

でも周りの人たちは、その奥にある痛みを見ようとしない。
パットの怒りは“怖いもの”として避けられ、ティファニーの性にオープンな態度は“都合よく扱えるもの”として見られる。
二人は“変な人”扱いされ、まるで人間じゃなく問題そのものみたいに扱われている。
パットとティファニーはお互いの弱さを理解し始めるけれど、パットはまだ“自分とティファニーの間に線を引きたい”と思ってしまう。

 

 

“ティファニーとパットは周囲から“問題のある人”と誤解され続ける中で、お互いの痛みと弱さを理解し合い、ダンスをきっかけに少しずつ心を取り戻していく”

 

 

ニッキを理由に距離を置こうとしたり、“ティファニーみたいな人とは…”と傷つくようなことを言ったり。
本当は彼が一番理解できるはずの彼女の痛みに。

 

人って、あんなにセックスが好きなのに、話題になると途端に恥ずかしがるんですよね。
ティファニーはそこを恥ずかしがらず、自分の セクシュアリティ をちゃんと受け止めていて、パットにもそれを突きつける。

 

 

Copyright: © 2012 The Weinstein Company. All Rights Reserved.

 

 

「あなたは生きるのが怖いのよ!」と叫ぶシーンがありますけど、まさにその通り。
パットは“ニッキへの悲しみ”に自分を包み込んで、自分の一部を消してしまっていたんです。

 

そこでティファニーはこう提案します。
「ダンスコンテストのパートナーになってくれたら、ニッキに手紙を届けてあげる」と。

 

最初は抵抗するけど、やがてダンスという“リズムとルール”がパットの心を落ち着かせていく。
動きに集中することで心が静まり、ようやく“自分の気持ちを感じる余裕”が生まれてくるんです。

 

 

悲しみの奥にある小さな希望

 

多くの人は、この映画を「壊れた二人が互いを癒やしていくラブストーリー」と言います。それも間違いではないし、二人がキスしたシーンで私も思わず笑顔になりました。

 

でも実はこの映画、もっと深いところを描いている気がします。

 

地下でひっそり泣いている夫。年金を失って息子に執着してしまう父親。依存症から抜け出そうとしている友人。
みんなそれぞれ傷を抱えて、つまずきながらも前へ進もうとしている。

 

この映画は“人生のやり直し”や“悲しみの先に続く道”についての物語なんだと思います。

 

悲しみの渦に飲み込まれたとき、人は簡単に希望を見失う。でも、この映画は「それでも一歩ずつ進んでみよう」と静かに背中を押してくれる。

 

そして、人の“混乱”を外側からジャッジするのではなく、その奥にある痛みに目を向けようと教えてくれる映画でもあります。

 

もし初めて観たときの自分に声をかけられるなら、こう言いたいです。
「そのカオスの裏には痛みがあって、その痛みの奥には、確かに癒しの芽があるよ」と。

【コアバリューとは?】自分の価値観の見つけ方と自己理解を深める方法

 

 

自分の「大切にしたいもの」を見つけるために

 

人が自分らしく生きようとするとき、最初に向き合うべきものがあります。
それが 「コアバリュー(価値観)」

 

毎日の選択、感情の揺れ、人間関係の心地よさ。
実はそのすべてが、私たちがどんな価値観を大切にしているかによって変わります。

 

でも、そもそもコアバリューって何?
どうやって見つけるの?

 

今回は、Hummingらしく“やさしく・ていねいに”その答えを紐解いていきます。

 

 

おすすめ記事 ▶ 心の健康を保つための方法

 

 

コアバリューとコアビリーフの違い

 

まず知っておきたいのは、コアバリュー(価値観)とコアビリーフ(信念)は似ているようでまったく違うということ。

 

● コアビリーフ(信念)
「人は優しい」「世界は危険」などのような、世界の見え方そのもの。
人生経験や環境によって育っていく“根っこ”の部分です。

 

● コアバリュー(価値観)
「正直さ」「自由」「家族」「成長」など、
“どう生きたいか”を判断するための指標。

 

信念は世界を見るレンズ。
価値観は、その世界の中で何を大切にするかの基準。

 

この違いを理解すると、価値観の見つけ方がぐっと明確になります。

 

 

コアバリューの見つけ方:実践ステップ

自分の価値観を見つける3つのステップ

 

STEP 1:気になる言葉をすべて拾う

 

「誠実」「安心」「自由」「挑戦」…
まずは直感でOK。気になったカードを全部集めてみる。

 

 

STEP 2:似ているテーマでまとめる

 

  • 創造性・表現・革新
  • 達成・成果・熟達
  • 誠実・信頼・正義

 

 

並べてみると、自分の“癖”や“傾向”が浮かび上がります。

 

 

STEP 3:最終的に5つに絞る

 

「家族 vs 自律」
「安定 vs 冒険」

 

自分にとってどちらがより大切か、一つひとつ比べていきます。
ここで初めて、心の奥がはっきりと語りはじめます。

 

 

 

 

価値観って、実はとても複雑

 

価値観は美しいけれど、時にとてもあいまいです。
たとえば——
「正直でいたい」と思う一方で、
誰かを傷つけたくない優しさも大切にしたい。

 

「豊かさ」という言葉にも、
贅沢の意味にも、感謝の意味にもなる。

 

そして何より、
「優しさ」「思いやり」「忍耐」など、
“良い人そうな価値観”を選びたくなる私たち自身のクセ。

 

でも、本当に大切なのは

 

“誰かにとって良い価値観”ではなく、
“自分にとって本当に必要な価値観”を選ぶこと。

 

ここを間違えると、心がちぐはぐになり、
なんとなく生きづらさを抱えることになります。

 

 

Be Honest With Yourself

 

「こうあるべき」ではなく、「私はどうありたいか」

 

私は長いあいだ、“理想的な社会人像”にあうように生きていました。
忙しい、ストイック、なんでもこなす。
そういう“優等生のよろい”が、自分を守ってくれると思っていた。

 

でも結果的に、
一番大切にしたかったものを見失ってしまった。

 

だからこそ、価値観を選ぶときは
正直であることがいちばん大切。

 

  • 時間の使い方
  • 反応の仕方
  • 心が動いた瞬間

 

それらは、あなたが思う以上に“本当の自分”を教えてくれます。

 

 

自分の価値観を正しく理解するための方法

 

1. 自分の時間の使い方を見る
行動は言葉よりも正直です。

 

2. 反応パターンを振り返る
忠誠心が大事なら、

 

  • 最後に忠誠を示したのはいつ?
  • 裏切りの場面にどう反応した?

 

など具体的に振り返ります。

 

3. セラピー・対話・日記で深掘りする
自分では気づけない自分の傾向や偏った考え方が見えてきます。

 

4. 意図を問う習慣を持つ
ヨガ、タロット、読書会など“自分のアイデアを生活で使う”習慣は理解を深めます。

 

目標は「認知的一貫性」
=信念・言葉・行動がそろった状態のこと。
心が安定し、満足感のある生き方につながります。

 

 

 

 

“あるべき自分”ではなく“本当の自分”を選ぶ

 

社会的に良く見える価値観を選ぶと、心が乱れます。
私はかつて“理想の働き方”に合わせて自分を演じ続けた結果、疲弊し、自分を見失いました。

 

価値観を選ぶときは、徹底的に正直になることが大切です。

 

 

5つのコアバリュー(例として)

 

1. 知恵(Wisdom)
視野の広さ、判断力、自己認識。
感情に飲まれず、複数の視点から物事を見る力。

 

 

2. 説明責任(Accountability)
意図と行動の差を縮めるための誠実さ、謙虚さ、責任感。

 

 

3. 信頼(Trust)
相手の言葉と行動が一致していること。
完璧さではなく、一貫性と誠実さ。

 

 

4. 成長(Growth)
知的・精神的・感情的な発達。
勝ち負けよりも、「前より良くなっているか」を重視。

 

 

5. 好奇心(Curiosity)
探求心、柔軟性、学ぶ姿勢。
偏見を減らし、驚きや発見を人生に広げる力。

 

 

自分の価値観に沿って生きるということ

 

価値観を知ることは、自分を愛する方法のひとつ

 

あなたのコアバリューは、誰とも比べる必要がありません。
同じ言葉を選んでも、解釈は人それぞれでいい。

 

大切なのは、
その価値観があなたの人生に平和と方向性をもたらすかどうか。

 

そして価値観は変わってもいいし、成長していってもいい。
今の自分に合ったものを、やさしく選び直せばいい。

 

あなたがあなたをより深く理解するための
ひとつの小さなきっかけになりますように。

自己肯定感が上がらないのは”逆”アファメーションのせいだった

 

 

理解はできても飲み込めないアファメーション

 

“Fake it till you make it”――上手くいくまで上手くいってるふりをしろ。
英語にはこういう言葉があるそうです。
最近は日本でも、似たような趣旨の話をよく聞くようになった気がします。
アファメーションという言葉で説明されるようなことでしょうか。

 

例えば、

 

「あの人みたいになりたい」ではなく、「私はもうあの人みたいになっている」
「こういう生活をしたい」ではなく、「私はこういう生活をしている」

 

といったように「既にそうなっている」という表現で何度も何度も言い聞かせることで、脳がそれを事実と認識して、本当にそうなるよう行動がプログラミングされてく的な。

 

同じ主旨の話で、ちょうど先日SNSで見つけた投稿があります。
それは「なりたい」と思っている限り、脳はその「なりたい」という”前提の状態”を保とうとするということ。

 

…なんだか、一瞬「とんちですか?」って聞き返したくなるような気持ちになりますよね。

どういうことかというと、なりたい自分を「追いかけている状態」をキープしようとしてしまうらしいんです。

 

なりたい自分に近づく行動ではなく、それを目指している人らしい行動をとるようにプログラムされる。
だって、なりたい自分を実現してしまったら、追いかけられなくなってしまうから。

 

これらは意思の問題でもなければ、”引き寄せ”みたいな掴みどころのない話とも少し違って、どうやらもう「脳の仕組み」としてそうなっているそうです。

 

そんな脳科学的に言われると「はーん、なるほどね、だからいつまで経ってもなりたい自分になれないのか~…」と、しぶしぶ腑に落とすしかありません。

 

 

無意識に”逆”アファメーションばかりしていた

 

しぶしぶとはいえ、本当にちゃんと理解はしているんです。
しかも、実体験を伴って。

 

ただ、私の場合は、残念なことに逆のパターンで起動させているというだけ!(ドヤァ

 

例えば「なんで私っていつもこうなんだろう…」「気疲ればかりして損だよな」と、暇があれば自分の粗を探して、自分を落としまくっている。

つまり「なりたくない自分」ばかり思い描いて、それをご丁寧に脳みそに刷り込んでいるわけです。

 

傍から見たら、というか、自分でも精神が安定していて客観的になれるときは、そんなにダメなヤツではないし、むしろ普通によくやってるなと思うこともあります。(年に数回だけど)
だけど、それに気づけたとて「なのに、なんでこんなにも自己卑下しちゃうんだろう…」と、また別の視点から自分を責めるわけです。

これもまた、自己卑下する自分でいなきゃと、脳に前提の状態を保たせていることになりますよね。
自己卑下するにふさわしい私でいなきゃいけないので、自分には粗があることが前提で生きてしまうし、こじつけでもいいから粗ばかり探すようになる。

 

なんという、粗探しの天才。
そりゃあ、自己肯定感なんて育めるわけがありません。

 

だからこそ、アファメーションが有効だとか、脳の仕組みを逆手にとるんだって話は身をもって理解している。
ただ、それを上手く活用ができない。

 

逆張りアファメーションに慣れすぎて、順張りアファメーションが上手くできない。
ネガティブな自分は前述の通り、すぐに何万通りでも想像できるけど、理想を叶えているポジティブな自分は、どうもうまく想像できないわけです。

 

まあ、よく考えたらそれは至極当たり前の話。
30年以上の年月をかけて、めちゃくちゃ強固な負の思考回路を構築してきたので、ちょっとやそっとで変わるものではありませんよね。

 

 

 

 

理論以上に大切なのは自分に合う方法に出会えるか

 

どうしたらいいのか、何から手を付けていいのか分からず、八方塞がりになったので、このテーマをエッセイにもらったのも何かのきっかけと思い、最近、こんな本を読みはじめてみています。

 

『あなたはあなたが使っている言葉でできている』ゲイリー・ジョン・ビショップ (著)

https://amzn.asia/d/cB4IYYX

 

まださわりしか読めていないのもあってか、正直に言うと「…うーん、結局気持ちってこと?」と思ってしまう節が多々あります。

ただ1つ印象的だったのは「あなたはもうすでに人生に勝っている」というフレーズ。
著者曰く、これは別に気休めでも励ましでもなく、本当に文字通り勝っているんだ、それどころか既に勝ちグセがついているんだと。

 

「…… は?」って感じですよね笑

 

私も最初は、まったく意味が分からず思考停止しました。

 

私の解釈を交えながらざっくり説明すると、人生で起きるものごとは全て、自分が想像した通りに動いている、だから全勝ということらしいのです。

 

でも、到底そうは思えませんよね。
現に、なんで私はいつもこうなんだろうと日々ふさぎ込んでいるんですから。
どこが勝ち組なのかって話です。

 

でも、続く説明を読んで納得しました。
ここで言う勝ちの定義は、想定通りになるというだけで、その”想定通り”が全て良いことかどうかはまた別の話なんだそう。

 

例えば「私はいつも上手くできない」「良い相手に出会えない」「お金が溜まらない」と思うとします。
そう思っている限り、その言葉通りになる、良くも悪くもちゃんと全て想像した通りになる、勝っているとはそういう意味ということなのです。

 

だから、どう勝ちたいかを正しく設定しないと、勝ちグセをちゃんと自分の目標に向けないといけないということ。

 

この考え方が、なんだか妙に個人的に腑に落ちたんですよね。
素直に「あーたしかに、じゃあやってみようかな」と思えたんです。

 

実際、ここ数日、気持ちがネガティブに寄りはじめたり、つい怠けそうになった途端、「おっと?そっちの勝ちでいいのか?」と、早速立ち止まる癖がつきはじめています。
今までアファメーションを咀嚼できなかったのが嘘みたい。

 

もちろん、アファメーションそのものの理屈が理解できるか、腑に落ちるかは大前提なんですが、こんな風に自分に合う方法や考え方を見つけるのも同じくらい大事だなと思うんです。

 

思考のように目に見えないものにアプローチしたいときは、特に。

 

勝ちグセの話だって、人によっては全く腑に落ちなかったり、それこそ気持ちの問題じゃないかと思うでしょう。
だから、どの方法、考え方が優れているかではなく、自分にとって優れた方法、スッと入ってくる考え方に、いかに早く出会えるか。
意外とここを柔軟にできなくて「これも続かなかった…私ってダメだ…」と自己嫌悪を重ねてしまうケースって、結構多いのではないでしょうか?

 

その方法が、続かなくてもいい。
続かなかったら、続くまで別の方法を探し求めればいい。
いくつか組み合わせてオリジナルメソッドを編み出したっていいんですから。

 

ちなみに、私の場合は、この勝ちグセの話のほかにも、Mind Movieと呼ばれるものも自分に合う気がしています。
Mind Movieとは理想の未来、セルフイメージを動画にして繰り返し見る習慣なのですが、おそらく私が視覚優位派なタイプなので、しっくりくるんだと思います。

 

この兆候は学生の頃からあって、教科書を何度声に出して読み上げても、その音や内容は1ミリも記憶に残らない。
でもその代わりに、目で追っていた文字や挿絵の配置とかは、意識しなくてもいつの間にか覚えられるんです。
右側の2つめの段落くらいに書いてあったとか、あのページの次くらいにあったはずとか。

 

そう思うと、毎朝鏡の前の自分に向かって言い聞かせるような、よく聞くアファメーション方法が効かない、続かないのも納得です。
だって何度話しかけようが、記憶に刷り込まれるのは前向きな言葉ではなく、鏡に映った自分の顔だけなんですもん。(そういえば、むくみとかちょっとした顔の変化には気づけるようになったかも…)

 

こんな風に少しずつ自分の特性にも気づきながら、アファメーションを取り入れられるようになると、歯車がかみ合ったように急速に変化が起きるのではないかなという気がしてきます。

 

 

 

 

なりたい自分を”なりたいのまま”にしないために

 

一度きりの短い人生なんですから、せっかくならなりたい自分をずっと追いかける状態から、ちゃんとそこに到達できるようになりたいですよね。

他人にとって都合のいい私でいたくないし、自分で人生を生きてる感を実感したい、ちゃんと良い方向に全勝したい。

 

そのためにはこの”たい”を外さなくちゃいけない、というのがアファメーションなのかもしれませんが…まあ急にはできないので。

 

こうやっていろいろ試す過程も楽しみながら、地道に自分改革を遂行していきたいなと思います。

 

【2025年版】環境にやさしいサステナブルキャンドルおすすめ5選|香りで整えるエコな暮らし

 

 

環境にも心にもやさしい“サステナブルキャンドル”を選びませんか?

 

忙しい日々の中、ふと灯すキャンドルのやわらかな光と香りは、心をほどく小さな癒しの時間をくれます。

 

特に近年は、植物由来のワックスや天然精油を使ったサステナブルキャンドルが注目され、環境にも配慮しながら香りを楽しみたいという人が増えています。

 

大豆ワックス(ソイワックス)やココナッツワックス、再利用できるガラス容器、天然素材の芯など——
キャンドルは気軽に取り入れられる「エコで心地よい暮らし」の第一歩。

 

そこで今回は、環境や素材に配慮したサステナブルキャンドルを厳選してご紹介します。

 

あなたのお部屋、バスタイム、瞑想時間に寄り添う特別な一本を、ぜひ見つけてみてください。

 

 

サステナブルキャンドルを選ぶポイント

 

サステナブルキャンドルを選ぶとき、以下の点をチェックすると安心です。

 

• 植物由来ワックス(大豆・ココナッツ・蜜蝋)
石油由来のパラフィンではなく、再生可能で燃焼がきれいなワックスを選びましょう。

 

• 天然精油・ナチュラルフレグランス
合成香料やフタル酸類不使用のものは、心にも環境にも◎。

 

• 安全なウィック(芯)
コットン芯、木芯、紙芯など、無鉛・無金属の芯を使用しているブランドがおすすめ。

 

リユースできる容器
ガラスジャーやリサイクル素材など、使い終わった後も活用できるものが理想的。

 

• ブランドの姿勢・透明性
環境配慮・フェアなものづくりへの取り組みも判断材料に。

 

 

サステナブルキャンドルおすすめ5選

 

1. Japanese Rice Bran Wax Candle(高澤ろうそく)|伝統技術×米ぬかワックス

価格: 約¥3,800
URL: https://www.etsy.com/listing/1263098533/japanese-rice-bran-wax-candles-organic?gao=1

 

石川県金沢の老舗「高澤ろうそく店」が手がける、珍しい 米ぬかワックス(ライスブランワックス) のキャンドル。 自然な明るさと柔らかい色味が魅力で、燃焼がゆっくりなのも特長。

 

► 100%植物由来ワックス

► 和の静けさを感じる灯り

► ギフトにも人気

 

こんな人におすすめ:
→ 和の雰囲気が好き、自然素材にこだわりたい方

 

 

 

2. DAMDAM Tokyo – Hiba Soy Candle|“和の香り”を楽しむ大豆ワックス

価格: 約¥5,400
URL: https://damdamtokyo.com/en/products/hiba-soy-candle

 

東京発のヴィーガンスキンケアブランド「DAMDAM」の大豆ワックスキャンドル。
日本の木“ヒバ”の香りが、森にいるような落ち着きをくれます。

 

► ヴィーガン&クリーンビューティー

► 天然香料使用

► シンプルで洗練されたデザイン

 

こんな人におすすめ:
→ 落ち着く木の香りが好き、都会的なミニマルデザインが好みの方

 

 

 

3. +JAPAN Clean Cotton Soy Candle|日本モチーフのソイキャンドル

価格: ¥3,800
URL: https://gohanmarket.com/products/japan-scented-soy-candle-9oz

 

“日本”をテーマにした香りとデザインが特徴。
大豆ワックスを使用し、クリーンコットンの軽やかさが部屋全体を心地よく整えます。

 

► シンプルで使いやすい香り

► インテリアとしても可愛い

► 海外ECから日本へ発送対応

 

こんな人におすすめ:
→ ナチュラルで爽やかな香りが好き、部屋をすっきりさせたい方

 

 

 

4. Aveda (アヴェダ)Shampure Vegan Soy Wax Candle|世界的人気の香りを部屋で

価格: ¥8,400
URL: https://www.aveda.com/product/5346/62093

 

アヴェダの人気ライン“Shampure”の香りを堪能できるヴィーガンキャンドル。
25種類の植物エッセンスをブレンドした香りは、何度嗅いでも心がほどける名作。

 

► 100%ヴィーガン大豆ワックス

► 植物由来の精油ブレンド

► 海外発送対応

 

こんな人におすすめ:
→ 心が落ち着くクリーンな香りが好き、上質なリラックスタイムを求める方

 

 

 

5. Hanayuzu Candle(Yuzu Leaf Co.)|柚子×檜の和モダンブレンド

価格: ¥4,300
URL: https://yuzuleaf.co

 

ココナッツワックスに、柚子・イランイラン・檜など“和×ボタニカル”をミックスしたユニークな香り。
ほんのり甘く、フルーティーで、上品な余韻が広がります。

 

► ココナッツワックス+コットン芯

► 香りの評価が高い

► 海外ショップから日本発送可能

 

こんな人におすすめ:
→ 日本の香りをモダンに楽しみたい、甘さと爽やかさの両方が欲しい方

 

 

 

6. Ritual + Fancy|古代ハーブの知恵に着想を得たキャンドルブランド

価格: ¥5,200
URL: https://shop.humming-earth.com/products/bramble

 

モミや松、シナモン、オレンジ、クローブが織りなす、ぬくもりあふれるウッディな香り。ほんのりとしたフローラルとアーシーな香りがやさしく包み込みます。

 

► ウィスキータンブラー型のガラス容器

► 手作業で作られた

► BIPOC女性オーナーブランド

 

こんな人におすすめ:
→ フルーティーな香りが好きな方へ

 

 

 

サステナブルなキャンドルの楽しみ方

 

  • 瞑想・ヨガのお供に:香りが集中力と落ち着きをサポート
  • バスタイムに:灯りが気持ちの切り替えを助けてくれる
  • 就寝前のルーティンに:1日の終わりを丁寧に過ごせる
  • ギフトに最適:環境にやさしい贈り物は好印象◎

 

 

“エコで心地よい時間”を日常に取り入れよう

 

サステナブルなキャンドルは、
「環境負荷を減らしながら、自分の心を整える」
という、新しいライフスタイルを気軽に始められるアイテムです。

 

素材・香り・デザインなど、ブランドの想いはさまざま。
ぜひ、あなたの空間や気分にフィットする一本を選んでみてください。

 

 

 

 

不確実な時代に「行動できる人」になるための6つの方法|メンタルヘルスを守る実践ガイド

 

 

近年、私たちはパンデミック、社会的不安、インフレ、政治的対立など、予測不能な出来事に直面し続けています。将来への不安が高まり、ストレスを感じるのも当然のこと。

 

しかし、不確実な時代だからこそ「自分で選べる行動」に目を向けることが、心の強さ(レジリエンス)を育てる鍵になります。

 

この記事では、心理学の専門家が提案する「不安な時期にこそ実践したい6つの行動」を分かりやすく紹介します。

 

 

ネガティブ思考の連鎖を断ち切る

 

最悪のシナリオばかり想像してしまうと、まだ起きていない出来事に対して、すでに脅威を感じてしまいます。

 

そんなときは深呼吸して思考をリセットしましょう。

 

  • 「もしうまくいったら?」という“良い未来”のイメージを意識的に思い描く
  • 悪い妄想から一度距離を置く
  • 目の前の事実と想像を切り離す

 

 

小さな思考の切り替えが、不安の減少につながります。

 

 

あえて“予定外”のことをしてみる

 

不確実性に慣れるには、自分を少しだけ未知の環境に置くことが効果的です。

 

  • 行ったことのない場所へ行く
  • 新しい趣味や食べ物に挑戦する
  • スケジュールをあえてゆるくする

 

 

「未知」に触れる経験は、「私は変化に対応できる」という自信を育てます。

 

 

コントロールできる範囲に集中する

 

コントロールできない物事に囚われるほど、不安は大きくなります。
まずは“自分が動かせること”に目を向けましょう。

 

  • 選挙に行く
  • ボランティア活動に参加する
  • 地域やコミュニティに関わる

 

 

研究では、主体的に行動する人はストレスを感じにくく、寿命が長い傾向があることも示されています。

 

 

 

 

他人と比較しない

 

不確実なことへの対応の速さや柔軟さは人によって違います。
「私は弱い」と自分を責める必要はありません。

 

  • 自分のペースで行動してOK
  • 解決に時間がかかっても大丈夫
  • 自分の感情に寄り添う

 

 

比べるべきは「昨日より少しできた自分」です。

 

 

“自分なら友人に何と言う?”と考える

 

自分の悩みを客観視する方法として効果的なのがこの質問。

 

「もし友達が同じ状況なら、私はどんなアドバイスをするだろう?」

 

視点を変えることで、冷静な判断や新しいアイデアが浮かびやすくなります。

 

 

誰かに“助けてもらう前提”で考えない

 

誰かに問題を丸投げすると、自分は無力だという気持ちが強まってしまいます。
必要なのは、「解決してもらう人」ではなく、あなたを信じてくれるサポーターです。

 

  • 相談は「解決」ではなく「感情の共有」を目的に
  • 助けてくれる人は“支えてくれる人”であり、“代わりに解決する人”ではない
  • 小さな一歩を一緒に考えてもらう

 

 

自分で行動を選べる感覚が、不安耐性を高めてくれます。

 

 

不確実な時代こそ、「行動する力」を育てよう

 

将来の予測が難しい今、不安を完全になくすことはできません。
だからこそ、

 

  • コントロールできることに集中する
  • 小さな一歩を積み重ねる
  • 自分の感情に寄り添う

 

 

これらが心の余裕を生み、レジリエンス(心が回復する力)を育ててくれます。

 

 

 

 

不確実な時代でも「自分を大切にする選択」はできる

 

不安や予測不能な出来事は、これからも私たちの生活に存在し続けます。しかし、だからこそ大切なのは、「外の世界」ではなく「自分の内側」に意識を戻すこと

 

ネガティブ思考を手放し、コントロールできる範囲に集中し、小さな一歩を選び続けることで、私たちはどんな環境でも自分らしさを失わずに歩いていけます。

 

レジリエンスは特別な人だけが持つ才能ではなく、日々の行動の積み重ねで誰でも育てられる力です。

 

不確実な時代は、私たちが自分自身を深く知り、強く優しくなっていくチャンスでもあります。

 

今日できる小さな行動を、ひとつだけでも選んでみてください。

 

 

参考リンク(Reference):
American Psychological Association(APA)
Stress in America™ 2022: Concerned for the Future, Beset by Inflation
https://www.apa.org/news/press/releases/stress/2022/concerned-future-inflation

他人の幸せを心から喜べないときに──

 

 

成功で価値が測られる時代に、心を保つということ

 

私たちはいま、「どれだけ成功しているか」で価値が判断される社会に生きています。
SNSを開けば、昇進、結婚、マイホーム、出産、旅行…。
友人や知人の“幸せの瞬間”がタイムラインを絶え間なく流れていきます。

 

本来なら、誰かの幸せを見て「よかったね」と心から祝いたい。
でも現実には、それが焦り・不安・自己否定、そしてときに抑うつ感へと変わってしまうことがあります。

 

「どうして私だけうまくいかないんだろう」「私は何をしているんだろう」と、気づけば自分を責めてしまう。

 

けれど、それは“心が弱いから”でも“性格が悪いから”でもありません。
誰かの喜びを素直に受け止められないのは、自分の中にまだ癒えていない痛みや悲しみがあるから。

 

そんなときこそ、自分を責めるのではなく、「今の心を丁寧に見つめること」が大切です。

 

 

まずは自分の心をチェックする

 

この状況について考えてみてください。

 

長い間、子どもを授かるために不妊治療を続けていた。
毎月のように訪れる希望と落胆の繰り返し。
少しずつ心も体も疲れていく中で、ある日、親しい友人から妊娠の報告が届いた。

 

「おめでとう」と返したその瞬間、胸の奥で何かが崩れるような音がした。
涙が止まらなかった。
でも、それは嫉妬ではなかった。
ただ、自分の叶わない願いに対する深い悲しみだった。

 

「彼女の幸せがうれしくないんじゃなくて、私が悲しいだけ。」

 

「妊娠報告がつらい女性」──それが自分の新しいアイデンティティだと思い込んでいたが、そうではなかった。

 

それは、悲しみを整理しながら、他の感情が入る余白をつくっている途中のプロセスにすぎなかったのだ。

 

たとえば──

 

  • 恋人がいなくて孤独を感じているなら、新しい出会い方を考えてみる
  • 仕事が停滞しているなら、小さな挑戦や学び直しを始めてみる

 

悲しみを無理に消すのではなく、「いまの自分を理解する行動」をとることが、少しずつ心の回復につながります。

 

 

無理せず「境界線」を引く勇気を持つ

 

あなたが今、仕事に行き詰まりを感じているのに、友人が次々と昇進しているなら──
素直に喜べないのは自然なことです。

 

そんなときは、こう伝えてみてください。

 

「本当にすごいね! ただ、今ちょっと仕事の話を聞くのがつらい時期で…。少しの間だけ、その話題をお休みしてもいい?」

 

これは冷たい言葉ではなく、自分の心を守るための優しい選択です。
友人もまた、あなたが無理せずそばにいてくれることを望んでいます。

 

 

 

 

「おめでとう」を言葉にする力

 

悲しみや焦りの中にいても、行動として「おめでとう」を伝えることには大きな意味があります。
花を贈る、メッセージを送る、短くても「お祝いの言葉」を口にする。

 

「たとえ心が追いつかなくても、“喜びの行動”を選ぶことが、未来の自分を助けてくれる。」

 

喜べない気持ちは一時的なもの。
行動を通して他者とのつながりを保つことで、心のバランスは少しずつ戻っていきます。

 

 

今は喜べない自分」も受け入れて

 

どんなに努力しても、どうしても喜べない瞬間があります。
友人や周りのグッドニュースを聞くと怒りと悲しみでいっぱいになります。
けれどその感情を押し殺さず、「今の私は悲しい」と認めることで、やがてその気持ちは静かに消えていくんです。

 

大切なのは、自分の反応を否定しないこと
他人の幸せを喜べない自分がいても、それは「冷たい人間」ではなく、
「まだ癒えていない人間」なだけです。

 

 

幸せも悲しみも、すべては一時的なもの

 

今は苦しくても、いつかまた笑える日が来ます。
そして今、誰かが幸せの絶頂にいるように見えても、彼女にもいつか迷いや涙の時期が訪れます。

 

人はみんな、お互いの光と影の時間を支え合いながら生きている
スピリチュアルの先生であるラム・ダスはこう言いました。

 

“We’re all just walking each other home.”
―「私たちはみんな、ただ一緒に“帰り道”を歩いているだけなんだ。」

 

 

自分にも、人にもやさしく

 

他人の幸せを喜べないとき、それはあなたが悪い人間だからではありません。
むしろ痛みを知っているからこそ、やがて他人の気持ちに寄り添える人になれるのです。

 

幸せを発信するときの配慮に気をつけるのもいいかもしれません。
SNSでの投稿や何気ない言葉も、誰かの心を刺激することがあるんです。

 

だからこそ、自分が幸せな立場にあるときも、
「今、誰かが同じように苦しんでいるかもしれない」と思いを巡らせ、
やさしくあることを忘れないようにしています。

 

 

最後にー

 

私たちは、周りと比べずには生きられない時代に生きています。
それでも、自分を責めるのではなく、
「私は今、悲しいけれど、それでいい」と認めることから始めてみてください。

 

他人の幸せを喜べないとき、それは心が疲れているサインです。
そんなときこそ、自分をいたわることが“優しさ”の第一歩。

 

Hummingは、あなたが他人の光に怯えず、自分のペースで心を癒せるように寄り添います。

 

― Humming Team

ペットの力:ヒトと動物のふれあいがもたらす健康効果

 

 

人と動物のインタラクション”がもたらす驚くべきメリット

 

忠実な仲間を家に迎える喜びに勝るものはありません。ペットからの無条件の愛は、単なる癒しを超えて、ストレスの軽減、健康改善、子どもの感情の安定・社会スキルの向上など、さまざまな健康効果をもたらす可能性があります。

 

 

おすすめ記事 ▶ クリック募金とは?動物や環境に関係する募金サイトまとめ

 

 

 

ペット普及率と研究の背景

 

アメリカではおよそ68%の世帯がペットを飼っていると推定されています。

 

では、どんな人が動物から恩恵を受け、どの種類のペットが健康に良いのでしょうか?過去10年間、アメリカ国立衛生研究所(NIH) は WALTHAM Centre for Pet Nutrition(マース社)と提携し、このテーマを研究資金で支えてきました。

 

魚からモルモット、犬・猫に至るまで、異なる動物における精神・身体の健康メリットが調査されています。

 

 

健康効果の可能性

 

「人と動物のふれあい」に関する研究はまだ発展途上ですが、一定のポジティブな効果が報告されています。

 

主な効果は以下の通りです。

 

  • 動物と接することで、コルチゾール(ストレス関連ホルモン)のレベル低下や血圧の低下が示唆されています。
  • 動物が孤独感の軽減、社会的支援感の増加、気分の改善を促す可能性があります。
  • 特に犬を飼っている場合、日常の身体活動量(散歩などが増えるという研究結果があります。
  • また、子どもの発達支援(例:自閉スペクトラム症、ADHD)において、動物との接触が有益であったという報告もあります。 

 

ただし、すべての研究で一貫した結果が出ているわけではなく、「どのペットが」「どのような人に」「どの程度のふれあいがあれば」という条件次第で効果が変わるという指摘も多くあります。

 

 

動物が人を助ける場面

 

動物は、人にとって「安心・支援の源」として機能することがあります。特に「セラピー・ドッグ(治療補助犬)」などはその典型例です。 

 

例えば、尊敬される研究者である Ann Berger 医師は、ガンや終末期疾患を抱える人々とともにマインドフルネス(注意・意図・共感・気づき)を教えていますが、こうしたスキルを動物は「本能的に」提供できる存在だと言います。

 

教室や病院など、人が緊張・ストレス・不安を抱える場面でも、動物が入ることで「人のそばに静かにいてくれる存在」が安心感を生み、支援的な役割を果たしています。 

 

 

 

 

注意すべきこと:リスクと限界

 

  • 研究の多くが、因果関係を明確にしてはいないことが指摘されています。
  • ペットを飼うことが必ずしもすべての人に「健康改善」をもたらすわけではありません。アレルギーや喘息のリスクがある人など、個々の条件によって逆効果になる可能性もあります。
  • 動物自身にもストレスや疲労があります。ペットの世話には責任が伴い、「いつでも接して良い」というわけではありません。特に子どもが動物に接する際には「動物がストレスを感じていないか」「適切な距離を保てているか」を教えることが重要です。

 

 

ペットを健康パートナーにするためのポイント

 

  • 自分の目的を明確にしましょう:例えば「身体活動を増やしたい」「ストレスを軽減したい」「子どもの社会性を育みたい」など。目的によって適したペットや接し方は異なります。
  • 定期的な世話・遊び・散歩など、ペットとの日常のやり取りが鍵となります。
  • 動物側の健康・ストレス・安全にも配慮を。動物福祉を考えることが、お互いの関係を健やかに維持するために大切です。
  • アレルギーや住環境など、自分自身や家族の条件を確認して、無理のないペットライフを選びましょう。

 

 

ペット別の健康メリット比較

 

犬の場合

 

主なメリット

 

  • 定期的な散歩などによる身体活動量の増加。例えば、「イヌを飼っている人は、イヌを飼っていない人に比べて余暇に体を動かす活動が約69%多かった」という分析があります。
  • 高齢者は「イヌの飼育経験がフレイル発生リスクを約20%減少、要介護・認知症発症リスクを約40%低減」する可能性があるという報告
  • 飼い主の愛着が強いほど身体活動量が高まるという研究も。

 

注意点

 

  • 散歩の時間や世話の負担があるため、生活リズムや体力・住環境が整っていることが前提。
  • アレルギー・衛生面・事故(咬傷など)にも配慮が必要。

 

猫の場合

 

主なメリット

 

  • 猫が飼い主に対して「安定型愛着」を示す割合が多いという研究があり、飼い主のストレス軽減や安心感の向上と関連する可能性があります。
  • 「猫よりメンタルヘルスの面で効果がある」という追跡調査報告

 

注意点

 

  • 散歩などの運動促進効果は犬ほどではないため、身体活動を主目的にするなら補助的になる。
  • 室内飼育が基本となるため、住環境(室内スペース・清掃・換気)など準備が必要。

 

 

小動物(ハムスター・ウサギなど)の場合

 

主なメリット

 

  • 小さい生き物とのふれあい・世話・観察という行動自体が「責任感」「共感力」「観察力」「リラックス効果」を育てる機会となる。日本では高齢者のQOL向上や認知機能維持との関連を報じた研究もあります。
  • 初めてペットを飼う場合や、住環境・時間に余裕がない場合の「ペット入門」として適している。

 

注意点

 

  • 体が小さいため、病気・ストレスを見落としやすく、適切なケア(温度・清潔・栄養)が必要。
  • 運動量・スキンシップ量だけでメリットを期待するには限界があるため、目的によって選択する。

 

 

 

 

 

子ども・高齢者・在宅ワーカー別:ペット活用ガイド

 

子どもとの暮らし

 

おすすめのペット&活用法

 

  • 犬:毎日の散歩・餌やり・しつけを通じて「責任感」「社会性」「体力」を育てる。
  • 猫・小動物:静かに観察できるため「情緒安定」「集中力」「共感力」を養いやすい。

 

例:幼児向け保育施設では、本物の犬を置くと「子どもたちは犬に触ったり話しかけたりし、行動が活性化された」という報告あり。

 

【ポイント】

 

  • ペットを通じた「世話」「観察」「遊び」の流れをルーチンにする。
  • 子どものアレルギー・衛生教育(動物に近づくときのルール)を事前に整備。
  • ペットの休息時間・逃げ場を確保し、子どもが無理に触らないよう指導。

 

 

高齢者との暮らし

 

おすすめのペット&活用法

 

  • 犬:散歩など定期的な身体活動が、フレイル・認知症予防となるという研究あり。
  • 猫・小動物:比較的お世話の負担が少ないため、体力・住環境に制約がある場合に適している。
  • ペットと暮らすことで「目的意識」「日々のリズム」「社会的つながり(散歩中の住民交流など)」が生まれ、孤立・鬱予防に好影響

 

 

【ポイント】

 

  • 散歩コース・ペットの体調管理・ペット用医療費などをあらかじめ検討。
  • ペットの寿命や、飼えなくなったときの代替プランも視野に。
  • ペットが高齢になったときのケア・家族の協力体制も考えておく。

 

 

在宅ワーカー・リモートワークとの暮らし

 

おすすめのペット&活用法

 

  • 犬:定期的に「仕事の合間の散歩」でリフレッシュ&運動習慣化。
  • 猫・小動物:静かな環境で一緒に過ごし、仕事の合間に短い休憩タイムとして「撫でる」「観察する」ことでストレス軽減。

 

日本の調査では、ペットを飼っている人の95%が「ペットはストレス解消に役立っている」と感じているというデータあり。

 

 

【ポイント】

 

  • 作業中にペットが邪魔にならないよう、専用スペース・遊び時間をあらかじめ設定。
  • ペットによる気分転換を「タイマー・ブレイク」で意図的に導入。
  • リモート会議・電話中の騒音や動きを避けるため、ペットの活動時間帯を考慮。

 

 

覚えておきたい「ペットと健康」の基本ポイント

 

  • 目的を明確にする:運動増加/ストレス軽減/社会性促進など、自分のニーズに合ったペット選びを。
  • 動物側のケアも重視:ペットも疲労・ストレスを抱えるため、休息・適切な扱いが必要。
  • アレルギー・住環境・経済的負担も考慮:すべての人・すべてのペットが同様に健康メリットを得られるわけではありません。
  • 関係の質が鍵:単なる「飼う」ではなく、適切な交流・絆・世話・観察が“健康メリット”を生み出します。

 

 

まとめ

 

ペットとの関係は、単なる「癒し」や「癒やされる存在」を超えて、私たちの身体的・精神的・社会的な健康にポジティブな影響をもたらす可能性があります。とはいえ、すべての人・すべてのペットが同様に恩恵を受けるわけではありません。ペットを迎える際には、自分の目的・環境・ペットの世話能力・健康リスクなどを総合的に考えて、適切に選ぶことが鍵です。そして、何より「動物と人間、お互いが幸せになる関係」を築くことが最も重要です。

【2025年最新版】サステナブルなエッセンシャルオイル特集: おすすめブランドと選び方

 

 

リラックスや集中力アップ、心身のバランスを整える香りのアイテムとして人気の「エッセンシャルオイル(精油)」。

 

しかし近年では、ただ香りを楽しむだけでなく「環境にも人にも優しいサステナブルなエッセンシャルオイル」を選ぶ人が増えています。

 

この記事では、エッセンシャルオイルの基本知識から使い方・効果、そして日本国内で購入・発送が可能なサステナブルブランドを厳選してご紹介します。

 

環境を守りながら、自分の心も癒す香りの選び方を一緒に探していきましょう。

 

 

エッセンシャルオイルとは?

 

エッセンシャルオイルとは、植物(花・葉・木・果皮・根など)から抽出された天然の芳香成分を凝縮したオイルのこと。

 

 

香りを通じてリラックスやリフレッシュ効果が期待され、アロマテラピーやスキンケア、空間演出など幅広い用途で使われています。

 

主なメリット・効果

 

  • ストレス緩和・リラックス効果:ラベンダーやヒノキなどの香りが心を落ち着かせる
  • 集中力アップ:ローズマリーやペパーミントで頭をすっきり
  • 睡眠の質向上:就寝前の芳香浴でリラックス
  • 自然の香りで空間を整える:人工香料に頼らないナチュラルな香りづくり

 

 

使用方法の例

 

  • ディフューザーで空間に香りを拡散
  • オイルに混ぜてマッサージに使用
  • バスタイムに数滴垂らしてリラックス
  • コットンやハンカチに染み込ませて持ち歩き

 

 

 

サステナブルなエッセンシャルオイルを選ぶポイント

 

環境と人に配慮した「サステナブル精油」を選ぶ際は、以下の点をチェックしてみましょう。

 

  • 原料の栽培方法:自然栽培・有機栽培・過剰伐採防止など
  • 地域社会との連携:生産地や林業の支援、地域循環型プロジェクト
  • 抽出・製造方法の透明性:化学溶剤を使わない蒸留・圧搾製法
  • エコパッケージや再利用素材の使用
  • フェアトレードや認証マーク(例:有機JAS、ECOCERTなど)

 

 

日本で買えるおすすめのサステナブル精油ブランド

 

1|Kosmic Market(コズミックマーケット)

https://shop.humming-earth.com/

 

世界中から最良のシングルオリジン、オーガニック、野生採取の原料を探し求めるだけでなく、自身の心身の健康を高める努力を続け、その学びをコミュニティ全体と分かち合っている

 

おすすめ製品:

 

  • エッセンシャルオイル – ミント(ペパーミント)

 

ポイント:ペパーミント精油は、スッとした清涼感のある香りが特徴で、気分をリフレッシュし、集中力を高める効果があります。

 

 

 

 

2|areme(アリーム)

https://areme.co.jp/

 

ベトナムと日本の植物を原料に、環境と人に優しい製法で作られるナチュラルアロマブランド。
「自然と共に生きる香り」をテーマに、農薬を使わない栽培や再利用可能なパッケージにもこだわっています。

 

おすすめ商品

 

  • Japanese Botanicals Yuzu Essential Oil(ユズ精油)
    爽やかで前向きな気分に導く柑橘の香り。
  • Yoshino Hinoki Essential Oil(吉野ヒノキ精油)
    森の中を歩いているような深いリラックス感。

 

ポイント:自然素材の香りを通して、日常に“静かな豊かさ”を届けるブランドです。

 

 

 

 

3|meet tree(ミートツリー)

https://www.meettree.net/

 

岐阜県中津川発、100年以上続く木材屋が立ち上げた森林循環型ライフスタイルブランド
国産ヒノキやスギを原料にした精油を販売し、木材資源の有効活用と森の再生を両立しています。

 

おすすめ商品

 

  • Japanese Air Essential Oils(ヒノキ/スギ/クロモジ)
    国産木材を使用。森林浴のような癒しを自宅で体験。

 

ポイント:ギフトにも最適なパッケージと香りのバリエーションが豊富。
“森の香りを暮らしに取り入れる”ことは、サステナブルライフを象徴するアイテムです。

 

 

 

 

4|梨之香(Rinoka)

https://www.kaorilabo.jp/

 

山梨県富士川町を拠点に、実生ゆずや地元ハーブを使った循環型ものづくりを行う香りブランド。
耕作放棄地の再利用や森林整備など、香りを通して地域と自然をつなぐ活動が特徴です。

 

おすすめ商品

 

  • 実生ゆず精油/芳香蒸留水シリーズ(ゆず・ローズマリー・ミントなど)
    地元資源を活かした香りが魅力。クラウドファンディングで人気を集めたシリーズです。

 

ポイント:自然と人、地域と香りが共生する新しい日本型アロマブランド。

 

 

5|doTERRA(アメリカ/“Gift of the Earth”)

https://www.doterra.com/US/en

 

「地球からの贈り物」という名にふさわしく、倫理的な原料調達(Co-Impact Sourcing)・持続可能なパッケージなどに定評あり。 

 

おすすめ製品

 

  • 標準的な精油単品・ブレンド多数(日本への発送・代理店経由の取扱いも調べると良いです)。

 

ポイント:自社農園や提携農家との調達体制が整っており、“ブランドとしての信頼性”が高いブランドです。

 

 

 

 

6|Cliganic(アメリカ/コスト重視&オーガニック)

https://www.cliganic.com

 

オーガニック認証を強く打ち出し、価格帯も手頃。大量レビューもあり、エントリーユーザーにも選びやすい。

 

おすすめ製品

 

  • Cliganic Organic Aromatherapy Set Top 8:8種のオーガニック精油セット。
    ポイント:まずは、続けられそうな精油を気軽に試してみたいというあなたに最適です。

 

 

 

 

まとめ:香りを選ぶことは、暮らしのあり方を選ぶこと

 

エッセンシャルオイルは、ただ香りを楽しむものではなく、自分の心や地球の未来を意識する選択でもあります。
サステナブルな精油を選ぶことは、森林保全や地域の循環、公正な取引を支えることにもつながります。

 

忙しい日々の中で、少し立ち止まり、香りと共に呼吸を整えてみませんか?
あなたの暮らしに寄り添う“サステナブルな香り”が、きっと見つかるはずです。

秋の満月リチュアルのつくり方

心を整え、季節のエネルギーとつながるセルフケアガイド

 

 

 

内省の季節、秋に訪れる“静かな魔法”

 

夏の喧騒が静まり、空気が少し冷たく感じるようになると、私たちの意識は自然と内側へ向かいます。
キャンドルの灯り、焚き火の音、夜風の匂い——秋は「整える」エネルギーに満ちた季節です。

 

そんな秋にぴったりなのが、満月のリチュアル(儀式)
月の満ち欠けは古来より人々の生活と深く結びつき、作物の収穫や祈りの時間を司ってきました。

 

現代の私たちにとっても、満月は「立ち止まり、自分と向き合う」特別なタイミング。

 

1年に12回訪れる満月のうち、秋の3回は特にパワフル。
この記事では、秋の満月が持つ意味と、それを日常に取り入れるリチュアルの方法を紹介します。

 

 

満月の意味とその力

 

月は何千年も前から、人の生活を照らし導いてきました。
満月は「豊かさ」「再生」「感情」「変化」の象徴とされ、
古代エジプトでは神聖な儀式の一部として、
ケルトの人々は物語や音楽、火を囲む集いを通して祝っていました。

 

今でも私たちは、満月を見るとどこか心が静まり、
「自然とともに生きている」という感覚を取り戻します。

 

 

秋の3つの満月とその意味

 

秋の満月は、“外へ”向かっていたエネルギーが“内へ”還る節目を示します。
それぞれの満月には、美しい名前と意味があります。

 

9月:コーンムーン(Corn Moon)

 

実りの象徴。夏の豊かさを感謝とともに収穫する時期です。
太陽のエネルギーを抱きしめながら、「この一年、自分の中で実ったもの」を振り返る時間に。

 

2025年の満月:9月7日(日)

 

10月:ハーベストムーン(Harvest Moon)

 

秋分に最も近い満月で、一年の中で最も明るく長く照らす月。
農夫たちはこの月明かりの下で夜通し収穫を行ったといわれています。
感謝と祝福のムーンフェーズです。

 

2025年の満月:10月6日(月)・スーパームーン

 

11月:ビーバームーン(Beaver Moon)

 

冬支度の象徴。
寒さが深まる前に、心と体を整える時期です。
内なる静けさと向き合い、エネルギーを蓄える満月です。

 

2025年の満月:11月5日(水)

 

 

 

 

秋の満月におすすめのリチュアル

 

秋の満月は、成長や拡大を象徴する春夏とは異なり、
「内省」「感謝」「手放し」をテーマにしたリチュアルが最適です。

 

1. 地域のフェスティバルやマーケットに参加する

 

満月は本来、人とつながるための月。
地元のマーケットや秋祭りに出かけて、旬の食材や手作りのアイテムを楽しみましょう。
友人や家族と一緒に季節の喜びを分かち合うことで、“今ここ”の幸せを感じられます。

 

2. 自分だけのスクラップブックをつくる

 

夏の思い出を振り返り、写真やメモをまとめてみましょう。
アルバムを見返すだけでも「感謝」のエネルギーが高まります。
手書きで「今年の夏、できたこと」を書き出すのもおすすめ。

 

3. ムーンウォーターをつくる

 

SNSでも話題のムーンウォーターは、古代から続く月の浄化法。
きれいなガラス瓶に水を入れ、満月の光が届く場所に一晩置くだけ。
翌朝その水を小瓶に移し、お気に入りの精油(フランキンセンス、ベルガモットなど)を数滴加えると、お守りのようなルームスプレーになります。

 

4. ハーベストムーンの晩餐を開く

 

満月の日に、親しい人たちと小さな“収穫祭”を。
パンプキンスープやアップルパイ、秋野菜のサラダなど、旬の食材を囲んで食卓を囲みましょう。
最後に「手放したいもの」を紙に書いて、キャンドルの炎で燃やすのもおすすめです。

 

5. 祖先とつながる時間をもつ

 

秋は“ご先祖とつながる季節”。
写真を飾り、感謝の気持ちを伝える時間を持ちましょう。
あるいは家族や友人と昔話を語り合うだけでも、
世代を超えた絆と安心感が生まれます。

 

6. シャドーワーク(内なる影と向き合う)

 

「シャドーワーク」とは、自分の中にある“影の部分”を見つめる心理的なセルフワーク。
不安、嫉妬、罪悪感、過去の痛みなど——普段は見ないふりをしている感情を
やさしく受け入れる練習です。

 

ノートにこう書いてみましょう。

 

  • 「最近、避けている感情はなんだろう?」
  • 「もう手放していい“思い込み”はある?」
  • 「怖いけれど、本当は挑戦したいことは?」

 

月の光が、あなたの心を照らしてくれます。

 

 

リチュアルのあとに

 

儀式が終わったら、静かにノートを開き、
感じたことや気づきを書き留めましょう。
それはあなた自身の“成長の記録”になります。

夜空に浮かぶ満月を見上げると、
私たちはほんの少しだけ「自然の一部」であることを思い出します。

 

Hummingでは、リチュアルを“特別な儀式”ではなく、
「日常の中で心を整えるための小さな習慣」として紹介しています。

 

この秋、月の光に包まれながら、
静かな自分と出会う時間をつくってみてください。
— Humming Team

 

 

メディアを「丁寧に」ファクトチェックする方法

情報過多の時代に、自分の“情報消費”を整えるために

 

 

 

 

情報の洪水が心を疲れさせるとき

 

SNSやニュースアプリを開くたび、次々と更新される「最新情報」。
便利なはずのこの仕組みが、いつのまにか心の負担になっている――そんな経験はありませんか?

 

近年の研究では、情報の過剰摂取(インフォメーション・オーバーロード)は不安やストレスを高め、集中力の低下や感情の疲弊を引き起こすと報告されています。

 

日本ファクトチェックセンター(JFC)も、誤情報や偏向報道が人々の心理的負担や社会的分断を深める要因になっていると指摘しています。

 

情報と健やかに付き合うには、ただ受け取るだけでなく、“自分で確かめる”姿勢が大切です。ここでは、日々のメディア消費を少し丁寧に見直す方法をご紹介します。

 

 

おすすめ記事  ▶ 悲しいニュースからあなたの心を守るためのマインドフルネス

 

 

まず“一次資料”/“発信元”をたどる

 

ニュースを見たとき、「~によれば」「~が報じた」といった表現をチェックし、最初に報じたメディアや当事者にアクセスする習慣を持ちましょう。

 

例えば、政治や選挙に関する報道では、候補者や政党が“直接”発表している声明や演説、記者会見の映像・全文が元情報となることが多いです。

 

また、日本では 日本ファクトチェックセンター(JFC)が「ファクトチェック」と「メディア情報リテラシー普及」を二本柱に活動しています。日本ファクトチェックセンター (JFC)+2日本ファクトチェックセンター (JFC)+2

 

情報の“中継報道”よりも、できるだけ“直接の発信”に近いソースを参照することで、中間フィルターによる歪みを少しでも減らせます。

 

 

事実を確認(そのうえで再確認)

 

メディアや政治家、SNS投稿で目にした「数字」「発言」「データ」などは、ただ読むだけでなく「本当にその通りか?」を確認しましょう。日本語の解説でも「ファクトチェック=公開されている情報の真偽を検証し、共有する行為」と定義されています

 

具体的な手順例:

 

  • 公的機関や信頼できる報道機関のデータと比較
  • 一次資料(発表・声明・統計)と全文で照らし合わせ
  • 情報が最新かどうか確認(古いデータのまま使われていないか)
  • 情報源(出典/支援団体/資金源)に偏りや利害関係がないかチェック

 

日本では、偽・誤情報の拡散に対して「教育・啓発」「ファクトチェッカーの育成」が急務とされています

ですから、自分自身が“受け手”として、こうした確認プロセスを意識することが、いま特に価値があります。

 

 

 

 

信頼できる意見を読む・ただしそれを“事実”と同義にしない

 

信頼できるジャーナリストや分析者の意見を読むことは有益ですが、その人の主張=確かな事実ではありません。

 

チェックすべきポイント:

 

  • その人/メディアのこれまでのトーンや報道姿勢はどうか?
  • 問題発言や利害関係の指摘がないか(名前+「論争」などで検索)
  • 「ああ、これに賛成!」と感じたときこそ、反対意見・根拠を探してみる
    多くの場合、自分の意見と「いつも同じ側」の情報ばかり消費していると、見えない偏りが育ってしまいます。自分自身の“偏り”を自覚することが、ファクトチェックの大きな第一歩です。

 

 

心の健康を守るメディア習慣を

 

ファクトチェックは“情報のため”だけでなく、“自分を守るため”でもあります。

 

  • ニュースを確認する時間を一日2回程度に制限
  • 信頼できる媒体を2~3社に絞る
  • 夜寝る前はSNSではなく、読書やストレッチで心を整える

 

情報を手放す勇気も、ウェルネスの一部です。

 

 

最後にー

 

情報消費の世界では、私たちは“読み手”であると同時に“判断者”です。

 

国内でも 日本ファクトチェックセンター のように、誰でも学べるメディア情報リテラシー教育プログラムが出てきています。

 

だからこそ、情報をただ“受け入れる”だけでなく、少しでも“問い”そして“検証する”姿勢を持つことが、これからの時代には欠かせません。

ニュースを通じて世界を知ることができる一方で、誤情報や偏った報道に惑わされないよう、自分自身の“情報収集の筋力”を鍛えていきましょう。

 

Hummingでは、情報と心のバランスを取ることを“新しいウェルネス”の一形態として考えています。

 

真実を見極める力は、他人を否定するためのものではなく、自分の心を静めるためのもの。
今日読むニュースが、あなたの中に安心と明晰さを残しますように。

ホリデーブルーを防ぐためのポジティブアクション

心が沈みがちな季節に、自分をやさしく守る方法

 

 

情報も感情もあふれる季節に

 

街に灯がともり、人々が集い、笑顔でプレゼントを交換する。
それが本来のホリデーシーズンの姿かもしれません。

 

けれど現実は、華やかなイルミネーションの光の裏で、心が少し疲れてしまう人もいます。
周囲の「楽しそうな雰囲気」と、自分の中にある孤独感や焦りのギャップ。
これこそが “ホリデーブルー” と呼ばれる現象です。

 

日本でも最近では「季節性情動障害(SAD)」という言葉が知られるようになりました。
冬の日照時間の短さや生活リズムの乱れにより、気分の落ち込みや不安、無気力を感じやすくなるといわれています。

 

なぜホリデーブルーになるの?

 

冬は、朝起きても外がまだ暗く、仕事を終えて外に出てももう日が暮れている…。
そんな日々が続くと、脳内のセロトニン(幸せホルモン)やメラトニン(睡眠ホルモン)の分泌が乱れ、心のバランスを崩しやすくなります。

 

さらに、ホリデーシーズン特有のプレッシャーも大きな要因です。

 

  • 「どんな服を着よう?」
  • 「どんなプレゼントを贈ろう?」
  • 「家族とどう過ごそう?」

 

といった細かなストレスが積み重なり、「楽しむための季節」がいつのまにか「我慢する季節」に変わってしまうのです。

 

 

心を整えるポジティブアクション

 

整理整頓で“見える世界”を整える

 

頭の中が散らかっているときは、まず“目に見える場所”を整えるのがおすすめです。
クローゼットを整理して、冬に使う服だけを手前に置く。
デスクの上を片づけて、お気に入りのキャンドルを灯す。
環境を整えることで「自分でコントロールできている」という安心感が生まれます。

 

 

小さな“お祭り気分”を取り入れる

 

部屋を少しだけ飾りつけて、好きな音楽を流してみましょう。
完璧である必要はありません。
誰かと比べず、自分のペースで「小さな祝い」を作ることで、孤独感がやわらぎます。

 

「悲しみ」や「寂しさ」があってもいい。
その感情を否定せず、“楽しさ”と“切なさ”が共にある季節として受け止めることが、心の柔軟さにつながります。

 

 

 

 

過去を手放し、今を味わう

 

昔のクリスマスや家族の記憶が胸を締めつけることもあります。
でも、今シーズンは新しい思い出をつくるチャンス
お気に入りの香りのキャンドルを灯し、日記や感謝ノートを書いたり、
大切な人へ手書きのメッセージカードを送ってみたり。

 

あるいは、地域のボランティア活動に参加するのもおすすめです。
人を助けるとき、脳内でドーパミン(幸福ホルモン)が分泌され、気分が自然に上向きます。

 

 

無理なく人とつながる

 

仕事が忙しくてつい「予定がないから残業しよう」と思ってしまうとき、
思い切って友人と会う約束を入れてみましょう。

 

先に約束をしておくことで、人とつながるきっかけになります。
気の合う人と過ごす時間は、ホリデーシーズン最大の癒しです。

 

 

屋外に出て、太陽の光を浴びる

 

冬はどうしても室内にこもりがちですが、
1日15分でも外の光を浴びることで、体内時計と気分が整います。
太陽光は“天然のセラピー”のようなもの。
外の冷たい空気を感じながら歩くだけでも、心の滞りが軽くなります。

 

 

生活リズムを保つ

 

ホリデー中は特別な予定が続き、睡眠や食生活が乱れがち。
しかし、気分の安定には「いつも通りのリズム」が最も大切です。

 

  • 運動を続ける(ウォーキングやストレッチでもOK)
  • 睡眠時間を確保する
  • 食事やお酒の量を意識的にコントロールする

 

運動は抗うつ薬と同じようにセロトニンとドーパミンを増やし
気分を上向かせる効果があるといわれています。

 

 

感情をアルコールで紛らわせない

 

失恋や喪失の記憶が強く浮かぶ季節でもあります。
けれど、アルコールや薬物は一時的に気分を軽くしても、
脳のセロトニンを減らし、結果的にさらに気分を落ち込ませます。

 

つらいときは一人で抱えず、信頼できる友人やカウンセラーに話してください
地域のメンタルヘルスセンターやいのちの電話(0570-783-556)などの相談窓口があります

 

 

 

 

もし心が苦しいときは

 

「やる気が出ない」「食欲がない」「何をしても楽しくない」
そんな日が続くときは、無理せず専門家に相談を。

 

心理士やカウンセラーとの会話は、心の整理にとても効果的です。
話すことで、自分の中の感情を“見える化”できるからです。
助けを求めることは弱さではなく、前に進むための第一歩です。

 

 

ホリデーを“整える季節”に

 

ホリデーシーズンは、がんばるための季節ではなく、“立ち止まり、整えるための季節”。
やることに追われるのではなく、心を整える行動を少しずつ増やすことで、
一年の終わりをやさしく締めくくることができます。

 

今日できることを、ひとつだけ選んでみましょう。
それが、あなたの冬を少し温かくしてくれるはずです。

 

 

最後にー

 

「楽しそうに見える季節ほど、人は孤独を感じやすいもの。」
Hummingでは、そんな心の揺らぎも含めて“人間らしさ”だと考えています。

 

ホリデーは、笑顔だけでなく、静かな時間や涙も包み込むもの。
そのどれもが、あなたの物語の一部です。
どうか、今年の冬は少し自分に優しく、
小さな幸せを見つけることから始めてみてください。

 

— Humming Team

 

 

介護者のためのセルフケア:あなた自身を大切にするための4つのヒント

 

 

介護をする時に大切なこと

 

祖母がパーキンソン病だと知ったのは、私がまだ幼い頃でした。
当時はよく分からず、「少しずつ悪くなる病気」だとだけ教えられていました。

 

アメリカで暮らしていた私は頻繁に会いに行くことができず、数か月ぶりに会うたびに祖母の変化を感じました。母は主な介護者として心身ともに大きな負担を抱え、祖母の体が弱っていくにつれ、母自身の輝きも少しずつ失われていくようでした。

 

介護は深い愛の表現であると同時に、自分をすり減らす行為でもあります。
だからこそ、“自分をケアすること”が何より大切なのです。

 

 

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1. 睡眠を最優先に

 

介護中はどうしても睡眠が削られがちですが、休息は心と体の基盤です。

 

  • 短時間でも眠れるときに仮眠をとる
  • 寝る前のルーティンを作る(洗顔・ハーブティーなど)
  • 「完璧な睡眠」を求めない

 

疲れを我慢しても誰も得をしません。休めるときには、ためらわず休みましょう。

 

 

2. 栄養のある食事をとる

介護に集中すると自分の食事が後回しになりがちですが、栄養は心と体のエネルギーです。

 

  • 朝は少しでも何かを食べる
  • 間食を常備(ナッツ・フルーツなど)
  • 水分と電解質をこまめに摂る
  • 料理を簡単にする工夫(宅配・作り置き・周囲の助けを借りる)

 

“完璧な食事”よりも“続けられる食事”を。

 

 

 

 

 

3. 外の空気と小さな喜びを感じる

 

太陽の光や風を感じることは、心を落ち着かせる自然の力です。
たとえ数分でも、外に出て深呼吸をしてみましょう。

 

お気に入りのカフェでコーヒーを飲む、庭に出て草花を眺める、ただ空を見上げる——そんな小さな時間が心を回復させてくれます。

 

 

4. 誰かに頼る勇気を持つ

「自分が頑張らなきゃ」と思い込んでしまう介護者は多いですが、あなたも支えられる側でいていいのです。
家族や友人に頼ること、地域のサポートを利用することは“甘え”ではなく“必要なケア”です。

 

支える側の人も、こうした関わりをしてみましょう。

 

  • 「何を手伝えば助かる?」と聞く
  • 家事や買い物など具体的なサポートを
  • 「介護者として」ではなく「一人の人間として」寄り添う

 

 

介護は、愛と優しさの循環

 

介護は、思いやりと忍耐、そして深い愛で成り立っています。
その中には、介護する人の幸せも含まれています。

 

どうか、あなた自身にも光を向けてください。
休息、栄養、太陽、そして人とのつながり——それらはすべて、あなたを支えるセルフケアの一部です。

 

 

最後にー

介護という言葉の裏には、数えきれないほどの物語があります。
それは愛であり、責任であり、時には静かな孤独でもあります。

 

Hummingでは、介護を「誰かのために尽くすこと」だけでなく、「自分の心を守ること」としても大切に考えています。
あなたの優しさが、あなた自身を傷つけないように。
今日の小さな休息が、明日の大きな力になりますように。

 

— Humming Team

【ハミングが届けるポジティブニュース】 「スマホのない子ども時代」を取り戻す!何気ない2人の親の会話から始まった全国規模のムーブメント

 

 

私たちにとって、子ども時代の思い出は泥まみれの公園や、友だちとの顔を合わせたおしゃべりではないでしょうか。でも、今やスマートフォンは子どもたちの生活に欠かせない存在となり、その光と影に心を痛めている親も多いはず。

 

「うちの子はまだだけど、いつまで持たせないでいられるかしら…」

 

そんなふうに感じていたイギリスの二人の母親のささやかな会話から始まったのが、「スマホのない子ども時代(Smartphone Free Childhood)(以下SFC)」という草の根ムーブメントです。

 

この活動は、たった一年で数万世帯の家族が参加する全国的なキャンペーンへと爆発的に広がり、学校のルールを変えました。

 

彼らのメッセージはシンプルで力強いもの。

 

子ども時代というのは、スマートフォンに時間を費やすにはあまりにも短い」。

 

そして提案するのは、「14歳までスマホは持たせない、ソーシャルメディアは16歳まで」という指針です。これは、子どもをアルゴリズムの支配から解放し、子どもの時間を子どもたちの手に取り戻そうという、ポジティブな抵抗の物語。

 

この驚くべきムーブメントが、どうやって多くの親の心をつかみ、社会を変え始めているのか、今回はその全容をお伝えします。

 

 

親の不安が導火線となった、ムーブメントの誕生

 

SFCの共同創設者であるデイジーさんは、ジャーナリストとしての経験を持つ一人の母親です。彼女が抱いていたスマホに対する不安は、もう一人の母親との何気ない会話で一気に火が付きます。

 

「うちの子がスマホを欲しがったら、そろそろ買うわ」という友人の言葉に、デイジーさんは強い危機感を覚えました。「このままでは、友達に取り残されると恐れて、多くの子どもたちがスマホを持ち始めるという避けられない現実がある」と。

 

実際、イギリスでは12歳の子どもの89%が、そして驚くべきことに5歳から7歳の子どもの4分の1がすでにスマホを持っており、初めてスマホを持つ平均年齢はわずか9歳。これは、なんの管理も行き届かない状態で世界が子どもに向けて完全にオープンとなってしまうことを意味します。彼女は「今行動しなければ、手遅れになる」と強く感じ、それが彼女を突き動かす原動力となりました。

 

 

スマホがもたらす心の健康への影響

 

なぜ、これほどまでに親たちは不安を感じているのでしょうか?
デイジーさんたちが指摘するのは、スマホが子どもたちの心にもたらす深刻な影響です。

 

 

例えば、暴力的なものや性的なものなど有害なコンテンツに簡単にアクセスできてしまうこと。また、絶え間ない通知によって集中力が妨げられます。平均的なティーンエイジャーは一日に200件以上の通知を受け取り、勉強や趣味、現実の友人関係に集中することが難しくなっています。他にも、テクノロジー企業は、ユーザーを画面に釘付けにすることで利益を得るために設計されたアルゴリズムの罠や、オンラインでのいじめや、見知らぬ大人によるグルーミング(誘い込み)などの報告も後を絶ちません。

 

その結果、スマホが普及した2010年頃から、ティーンエイジャーの不安やうつ病の発生率が急増していることが、様々な研究者によって指摘されています。

 

 

 

 

瞬く間に全国へ広がるムーブメント

 

デイジーさんは、まず友人のクレアさんとともに、同じ不安を抱える親たちが団結するためのワッツアップ(通話アプリ)でグループを作りました。最初はたった3人から始まったこのグループですが、ある晩、彼女がインスタグラムに短い投稿をしたことをきっかけに、まさかの展開を迎えます。

 

翌朝、彼女がスマホを見た時には、グループは多くの人達のコメントであふれていました。「まるで魔法のように恐ろしい竜巻が、私たちのキッチンにやってきたような気分だった」と当時を振り返るデイジーさん。

 

彼女たちは、政府の指針もない中で、「地球上で最も強力で説得力のある企業」に向き合い、「私たちは一人じゃない」と感じたい親たちの切実なニーズにまさに火をつけたのです。

 

 

親たちの「行動」が社会を変える

 

この爆発的なエネルギーを目の当たりにし、デイジーさんたちはブランディング会社での仕事やジャーナリストの職を辞め、SFCを現実の組織として立ち上げることを決めました。

 

ムーブメントの中心にあるのは、「親の約束」と呼ばれる誓約です。これは、「14歳までスマホなし、16歳までソーシャルメディアなし」という姿勢を守り、学校にも同じ方針を奨励してもらうために、親たちが署名するものです。発足からわずか一年ほどで、南極大陸を除くすべての大陸の14万世帯以上の家族がこれに署名しています。

 

 

学校にも広がる変化

 

SFCは、イギリスの地元の学校とも連携して、具体的な変化を生み出しています。

 

ある学校の校長は、スマホがもたらす問題を目の当たりにし、低学年の生徒を対象に、登校時にスマホを預ける自主的な預け入れ制度を導入しました。その結果、食堂はスマホをいじる生徒でなく、友だちとおしゃべりや笑いを楽しむ、素敵な雰囲気に変わったといいます

 

この成功に手応えを感じた学校は、この預け入れ制度を学年ごとに義務化し、最終的には全校に広げる予定です。さらに、この校長はSFCの支援を受けながら、地域の80校中68校を巻き込み、同様の取り組みを推し進めています。

 

 

 

 

目的は「禁止」ではなく「バランス」

 

SFCの関係者は皆、自分たちが「アンチ・テクノロジー」や「スマホ反対派」ではないことを強調しています。

 

「私たちは『スマホを禁止したい親たち』という報道をされることが多いのですが、そんなことは一度も言っていません。テクノロジーは敵ではなく、私たちがそれをどう使うかが問題なのです」。

 

彼らの目的は、子どもたちがテクノロジーに依存するのではなく、自信を持って使いこなせるように育つことです。彼らは、デジタルスキルを段階的に構築し、子どもたちが常にデジタルとつながっている状態になる前に、「子どもでいられる時間」を多く与えることを信条としています。

 

実際、SFCはスマホメーカーとも協力し、SNSへのアクセスは遮断しつつ、必須の情報にはアクセスできる「子どもに優しいデバイス」の開発も進めています。

 

この草の根の力強いムーブメントは、私たち親が抱える静かな不安が、どれだけ大きくポジティブな社会変革のエネルギーになり得るかを示しています。大切なのは、「私たちは一人ではない」と知り、「子ども時代を子どもたちの手に取り戻す」という明確な意志を持つことではないでしょうか。

 

このムーブメントを見て、ご自身の子育てにおけるスマホとの付き合い方について、改めて問いかけてみませんか?

 

 

参考記事:https://www.positive.news/lifestyle/smartphone-free-childhood-suddenly-we-were-in-the-eye-of-the-storm/

SNSで時間を溶かしまくって気づいた「本当に心が満たされるご自愛」のコツ

 

 

仕事から帰宅した夜。

 

「疲れたからちょっと休憩」と、なんとなくスマホを手に取ってSNSを開く。

 

気がつくと3時間、4時間があっという間に過ぎている。そんな経験、ありませんか?

 

私はよく、このパターンをやってしまいます。

 

寝る前の時間や、予定のない休日の昼間にも、平気で数時間溶かしてしまう。

 

しかも、たいていその後に待っているのは、強烈な自己嫌悪です。やらなければいけない家事も、翌日の仕事への準備も、全く手につかなくなってしまいます。

 

ところが、同じように「ゆっくり過ごす」時間でも、全く違う結果をもたらすこともあります。

 

“同じ「ゆっくり過ごす」でも、SNSで時間を溶かすのは自己嫌悪を招く一方、気ままな散歩や寄り道は心を満たし翌日への活力につながることに気づいた体験でした。”

 

ある時、やるべきことがいろいろ山積みだったにもかかわらず、なんだかどうしようもなく外に出たい気持ちが湧いてきた日がありました。

 

もういいや!と、すべてを翌日に後回しにして、身支度もそこそこに適当な服を着て、あてもなく散歩に出かけてみたんです。

 

買う予定もないけど家具屋さんを目指して、その道中もまっすぐ行くわけではなく好きなように寄り道しながら歩き、帰りはたまたま見つけたコーヒーショップに入ったりして、とにかく好きにのんびり過ごす。

 

しかもそのコーヒーショップで初めて見るケーキに出会って、それがまぁとても美味しくて。それ以降もちょこちょこ買いに行くほど、すっかりお気に入りになりました。

 

でも何より大きかったのは、その日の帰宅後の気持ちの変化です。

 

なんて良い一日だったんだろうと心はとても満たされ、後回しにしたことも明日しっかり頑張ろうと前向きな気持ちが自然に湧いてきたんです。

 

でも別に、SNSをスクロールする時間だって、同じように「ゆっくり過ごした」はずなのに、むしろそっちのほうが体力も使わないし、なぜこんなにも「その後の気持ち」が違ったのでしょうか。

 

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「ただの甘やかし」と「本当のご自愛」の境界線

 

 

 

本当の意味で自分を労われたとき、気分はすぐに前向きになって、なんだか温かい気持ちがしてエネルギーも湧いてくる。

 

一方、自分を「ただ甘やかしてしまった」ときは、何時間経っても心のモヤモヤは晴れず、むしろ自己嫌悪で状況が悪化することもある。

 

振り返ってみると、先ほどの例に限らず、どちらのパターンも何度も経験したことがある話です。

 

でも自分としては、いずれの場合も「何も考えず好きに過ごすことで自分を労わっている」つもりなのに、かたや前向きな気持ちをもたらし、かたや自己嫌悪を誘発する。

 

なんとも不思議な話です。

 

で、私なりに考えてみて少し気づいたことがあります。

 

それは、よくあるSNSはエネルギーを削ぐといったような話ではなく、それ以前に、自分の状態を正確に見極められているかどうかによるのではないかと。

 

例えば、漠然と気分が落ちていると感じただけで、「なんかもうキャパオーバーなんだろうな」と判断してしまうことがあります。

 

でも実は、たまたまやるべきことや予定が一気に押し寄せて圧倒されているだけで、本当はまだ余力があるのかもしれない。

 

そうした考察もしないまま、すぐに「もう無理だ…」と結論づけてしまうから、本当に気分も体もどんどん重くなって、ご自愛タイムが必要なんだと思い込んでしまう。

 

ちゃんと自分の状態や本当の欲求を見極めないまま、なんとなく「疲れたから休もう」と判断してしまうと、SNSのような手軽な逃げ道に頼ってしまいがちです。

 

SNSなら、受動的でいても、特に何も考えなくても、時間を消費できるから。

 

で、こうなるパターンは「甘え」であり、「逃げ」なのではないかと思います。

 

例としてSNSを挙げましたが、無思考でとりあえず「ご自愛っぽい」ことをするなら、他のことでも同じ結果だと思います。

 

なんとなく溜まっていたドラマを見ても、積読のままになっていた本を読むことで自分時間を取った気になっても、それが本当にその時自分に必要なご自愛でなければ、さほど満足感は得られないと思います。

 

“本当のご自愛は自分の状態や欲求を正しく見極めたときに前向きなエネルギーを生む一方、思考停止で選んだ「ご自愛っぽい」行動は甘えや逃げとなり、自己嫌悪を招いてしまうのだと気づいた話です。”

 

一方、一呼吸置いて自分の状況を冷静に見つめられたら。

 

「最近、あの仕事結構重かったもんな」
「プライベートもバタバタしてて、ずっと張り詰めてたんだよな」
「私のキャパからしたら結構限界まできてるよな」

 

そう自分の中で納得できたら、次は自然と「じゃあ今どんな癒しが自分に必要なんだろうか」という思考が浮かんできます。

 

そうやって、自分の状態を正確に把握するからこそ、適切な対処法が分かって、結果として本当のセルフ・コンパッションになるのではないかと、最近思うのです。

 

実際、冒頭の散歩に出かけた日は、いろいろ頑張りすぎていたことを自覚していたし、だからこそ、ここでもうひと踏ん張りするより「外に出たい」という自分の欲求に、素直に従うほうが大事だと気づけたんだと思います。

 

私なりのご自愛タイムには他にも、映画やドラマを見たり、本やゲームに没頭したり、旅行を計画したり、いろんな選択肢がありますが、それぞれやっぱり適切なタイミングがある気がします。

 

「外に出たい」と思った日に、「もう遅い時間だから」などと理由をつけて、ドラマの一気見でお茶を濁そうとしても、そんなに満たされない。

 

本当の意味で自分に優しくするということは、今の自分がどういう状態で、何を欲しているのか、ちゃんと理解することなんだと思います。

 

つまり、良いご自愛と、そうでないご自愛、両者の違いの根本にあるのは「過程」。

 

どちらも同じ「好きに過ごす時間」だけど、そこに至るまでの経緯、ちゃんと考えてそこに至ったかが、ご自愛の「結果」を大きく左右するのではないかと、最近ヒシヒシと感じるのです。

 

 

自分の状態を正しく見極める難しさ

 

 

 

とはいえ、自分の状態を正しく見極めるということ、自分の疲れや頑張りに気づいてあげるのは、思っている以上に難しくもあります。

 

他人には優しくできても、自分にはなかなか優しくできない理由も、一つはここにある気がします。

 

だって、実は他人に優しくすることって、意外と簡単じゃないですか?

 

傍から見ていると、みんなすごく頑張っているように見えるから、「ギアを落としてもいいんじゃない?」と自然に思えます。

 

でも自分に対しては厳しくて「あの人に比べたらまだまだ」とか、「こないだ自分を甘やかしてしまったから、もっともっと頑張らないと」となる。

 

これって、完璧主義とか自分に厳しいという言葉で片づけられるものではなく、自分を適切に評価できていないからだと思うんです。

 

他人の状況は客観的に見ることができるのに、自分の状況となると主観が入りすぎて、「まだ頑張れるはず」という思い込みに囚われて、本当に必要な休息を取れなくなってしまう。

 

歩みを緩めることを許してあげられない。というか、怖い。

 

でも心の底では、もう休みたいという本音もある。

 

…はぁ、正しいセルフ・コンパッションって、ほんとーーーに難しい!!

 

ただ、逆にいえば、この評価さえきちんとできれば、意外とセルフ・コンパッションは簡単に実践できるものなのかもしれません。

 

だからこそ、最近は「自分のやったこと」を正しく把握することに重きを置いています

 

私が実践していて効果を感じているのは、定期的に自分の状況を書き出して、客観的に見つめることです。

 

“気持ちが淀んだときは書き出して自分の状態を正しく見極め、その状況に合った対応を取ることで安心感が生まれ、自然と前向きな気持ちに切り替わるのだと気づいた話です。”

 

漠然と気持ちが淀んでいるように感じたときこそ、一旦立ち止まって自分の状況や気持ちを一つひとつ紐解いてみる。

 

最近どのくらい忙しかったか、何で忙しかったのか、それは客観的に見ても膨大な仕事量だったのか、もしくは気疲れしていただけなのか、単に予定が重なってキャパオーバーだったのか。

 

頭の中で考えてもいいのですが、文字にした方が冷静になれるので、とにかく書き殴るのがおすすめです。

 

ぶわーっと現状を書き出していくと「いや、たしかに最近めっちゃ頑張ってたわ」とか「あれは結構ハードワークだったのでは?」と思えたり、

 

逆に「いや、そうでもないな。何をすべきか分かってなくて不安なだけだ」とか「整理したらもう少し頑張れるかも」と、冷静に見えてくることもあります。

 

前者の場合なら、今の自分に必要な癒しは何か自問自答し、それを実現する。

 

後者なら、どうやったらもうちょっと頑張れそうかを考え、それを実行する。

 

ただそれだけに、全集中する。

 

いずれの状況にせよ、それぞれ正しい対処法が取れたら、不思議と(後者の場合でも!)すぐに気持ちは復活するんですよね。

 

自分の状態を正しく把握して、それに応じた適切な対応を取れたという安心感が、前向きな気持ちを生み出してくれるのかもしれません。

 

 

セルフ・コンパッションは技術

 

 

自分に優しくするというのは、思っているほど簡単ではありません。

 

ただ自分を甘やかせばいいというわけでも、厳しくすればいいというわけでもない。自分の状態を正しく見極めて、そのときの自分に本当に必要なものは何かを判断する「一つの技術」なのだと思います。

 

頑張るときは頑張る、休むときは思いっきり自分を甘やかす。

 

そんなメリハリのある理想的な生活を実現する第一歩は、今の自分がどんな状態にあるのかを、できるだけ客観的に、そして優しい目で見つめることから始まるのかもしれません。

大切な人を亡くしたあなたへ。悲しみは「乗り越える」ものではなく「共に生きる」もの【リヴオンの代表理事 尾角光美さんインタビュー】

 

 

突然の別れや予期せぬ喪失。心にぽっかり空いた穴は、深い悲しみに、どう向き合えばいいか分からず、自分を責めることもあるかもしれません。でも、あなたの心に湧き上がるどんな感情も「おかしくない」んです。そして、その悲しみは決して一人で抱え込む必要はありません。今回は、大切な人を亡くした後の心の変化や、悲しみとどう「共に生きていくか」について、グリーフケアを行うリヴオン代表の尾角光美さんに伺いました。

 

 

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ーー 大切な人を亡くしたとき、落ち込みがちな感情とどう向き合えばいいでしょうか?

 

 

まず知っていただきたいのは、「喪失の反応は悲しみや落ち込みだけではない」ということです。例えば、お子さんを亡くした後に仕事を頑張るお父さんや、親を亡くした後に受験勉強に集中する子ども

 

大切なのは、亡くした直後に様々な感情や反応、影響があるということを知ることです。そして、その反応の多くは「ノーマル」で、自然なものなんです。「グリーフはノーマル」という考え方を広めることを「グリーフのノーマライゼーション」と言いますが、悲しみが深くても、逆に涙が全く出ないとしても、その反応は正常なもので、、自分は「おかしくないんだ」と思うところから始めるのが、グリーフと向き合う上での一本の軸になりますね。

 

 

ーー 「知る」ことが大切とのことで、最初はまず何をしたらいいでしょう?

 

 

そうですね。ご本人が必要なサポートを探して手を伸ばすのは、亡くした直後はなかなかハードなことなので、周りの人たちが情報などを届けるのがとても大切です。

 

例えば、私たちのウェブサイトにある「大切な人を亡くした人のための権利条約」はPDFでダウンロードして印刷できるので、「ちょっと参考になれば」とで、さりげなく手渡してみるのもいいでしょう。別に私たちの団体に限らず、「こういうものを見つけたから読んでみたら?いらなかったら別にいいからね」と、相手に選択肢と主導権を渡した上で、手がかりを届けていくのが大切です。

 

“「私はあなたのお母さんのことを知りたいんだ」ということを示してもらえると、亡くされた方は嬉しいと感じることも多いんです。”

 

あとは、「積極的関心」を持つこと。亡くなった人のことを知ろうとしたり、亡くした経験をしているその人の「今」を知ろうとすることです。日本人は距離を置くのが礼儀だと思いがちですが、アメリカやイギリスに行くと、初対面でも「お母さん亡くされたって?どうして?」と積極的に聞いてきます。もちろん、聞かれたくない人もいるのですが、それも聞いてみないと相手がどう思っているのかは分かりません。

 

でも、「私はあなたのお母さんのことを知りたいんだ」ということを示してもらえると、亡くされた方は嬉しいと感じることも多いんです。例えば、「お母さんは名前は何ていうの?」と亡くなった人の名前を聞いてくれること、それは人間だけでなくペットでも同じです。そういった積極的な関心を持ってもらえると、「亡くなって終わりじゃないんだな」と思えるのではないでしょうか。

 

 

ーー 尾角さんご自身は、お母様を亡くされたご経験から、現在のグリーフケアの活動へとつながっていったとのこと。当時はどんな心の変化がありましたか?

 

 

私は19歳の時に母を亡くしました。当時は、感情の変化はなかったんです。むしろ、うつ病でずっと「死にたい」と言っていた母が亡くなり、それしか選択肢がなかったんだという思いや、自分が「「一緒に死を選んだ」という感覚でした。母親が亡くなる時に止められなかったことを責めるというよりも、共に生きるのが苦しかったので、それしかできなかったんだという思いでしたね。

 

私にとって、グリーフは感情だけではないということを知れたのも大きかったです。死別後、身体の変化として腰の椎間板ヘルニアになったりした「身体的影響」以外にも、経済的な影響も大きく、大学を何度も中退しそうになり、9年かかって大学の学部を卒業しました。死んだ方がマシだと思った時期もありました。また、親の話をする友達と距離を取ったり、学校に行くのが苦しいと感じたりと「社会的影響」も大きかったんです

 

 

でも幸い、アメリカの「ダギーセンター」という世界最大の遺児支援団体からグリーフのことを学ぶ機会があり、そこで「親が亡くなってホッとした気持ちがあったのはおかしくなかったんだ」とか「身近な人を失って何も感じないこともある」「人間関係に変化が起きるのも自然なことだったんだ」と知ることができたのは、すごく大きな支えになりましたね。

 

グリーフケアの活動を始めようと明確に思っていたわけではないんです。大学時代に、親を亡くした子どもを支援する団体からのご縁で、自殺で家族を亡くした遺族として行政で講演する機会がありました。そこからたくさんの遺族の方との出会いがあり、活動がスタートしました。

 

転機は2007年。たまたまGoogleで検索していたら「母の日」の原点が出てきたことでした。ウィキペディアに、亡くなったお母さんの好きだった白いカーネーションを配ったアメリカ人女性が母の日を始めたという話が書いてあって、「なんだ、母親を亡くしている私にとっても母の日は大事な日なんだ」と気づいたんです。それを広めたいという思いから、「母の日プロジェクト」を立ち上げました。

 

翌年の2008年の母の日100周年にあたり、亡くなったお母さんへ手紙をを募集し、文集を作成したのですが、これに大きな反響がありました。新聞やNHKでも特集していただき、受付の電話がずっと鳴り止まないほどでした。その電話の向こうには、母を亡くして以来、母の日が辛かった人、大嫌いだった人や、虐待を受けていたけれど母と向き合うきっかけをもらった人など、様々な方がいらっしゃいました。この活動は一回きりでは「やめられないな」と感じ、リヴオンという団体を立ち上げることになったんです。

 

ーー 尾角さんにとって、「死」とはどのような意味がありますか?

 

とても大きな質問ですね。これまでたくさんインタビューを受けてきましたが、初めて聞かれた質問です。

 

ありきたりな答えかもしれませんが、私にとって死は「いのちの一部」だと思っています。子どもたちにいのちの授業で「死もいのちなんだ」と伝えると、みんなびっくりするんですよね。やっぱり、「生きる」とか「生まれてくる」ということに意識が向きがちですが、死まであって初めて「いのち」なんです。そして、死してなおそこにはいのちがあり、その亡きいのちとつながることができると私は思っています。

 

それは、霊能力とか、見えるとかそういう話ではありません。例えば、亡くなった人のことを思って遺品を身につけたり、私にとってはネックレスだったんですけど、ちょっとした日常の中に亡き人のいのち、いのちの一部を感じながら生きている。死がそこにあるからこそ、亡くなった人が残したものになっているんです。

 

「いのち」の中にも「死」があるし、「死」の中にも「いのち」があると思っています。矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、死んでもなお生きているいのちがそこにある。いのちの中にも必ず死を含めていのちが存在する、死なないいのちはない、という両面性があるなと、今自分で説明しながら気づきました。

 

ーー グリーフケアにおいて大切にしていることは何ですか?

 

当事者も、支えたいと思う人も、「悲しみをどうしたら楽にできるか」という問いを持つことがあります。でも、多分悲しみの奥にある気持ちって、その人のことを強く思っているからこそ、生まれてくるものだったりするんです。

 

私には母親を死なせたという罪悪感が今もあるのですが、罪悪感も「母のいのちを助けたかった」という思いがあるから生まれてきているんですよね。だから、私は感情にプラスもマイナスも本当はないと思っていて、人間が勝手にラベルをつけているだけだと考えています。

 

なので、私たちがグリーフケアで大切にしているのは、どんな感情もジャッジをしないということ、そして、感情の奥にあるものを大事にするということです。感情そのものも、もちろん大事にしますが、表面的なところで判断しないということがとても重要だと思っています。

 

“私には母親を死なせたという罪悪感が今もあるのですが、罪悪感も「母のいのちを助けたかった」という思いがあるから生まれてきているんですよね”

 

例えば、東日本大震災の津波で奥様を亡くされた方が、「私が殺したんだ」と自分を責めていたことがありました。でも、それをジャッジせずにそのままに聞いていくと、「自分がそばにいたら助けてあげられたかもしれないのに、私が一緒にいなかったからだ」という話が出てきたんです。その「死なせた」とか「殺した」という言葉の奥には、「助けたい」という計り知れない思いがあったのだと解釈させてもらいました。単純に「あなたが悪いんじゃないですよ、津波が連れ去ったんですよ」と言ったって、何も解決しないし、その人の罪悪感を取り除こうとすると同時に、そこにある大事なものまで聞こえなくなってしまうんです。

 

私たちはジャッジをしてしまうのが人間なので、大切なのは「ジャッジしている自分に気がついている」ということ。そして、「あ、私ジャッジしてるな」と思ったら、ちょっと「そのままに」この感情を見てみるのはどんな感じなんだろう、とそこを訪ねていくことを大事にしています。

 

感情を無理になくそうとすると、かえって大きくなるような感覚があります。まるで、お化けを「なくなれ、消えろ、あっち行け」と言えば言うほど、こちらに近づいて大きくなってくるような。ですから「あなたはなんでここにやってきたの?」という感じで、その感情と付き合っていくことをおすすめしています。

 

 

 

ーー 亡くなった大切な人の思い出を風化させずに、感じながら生きていくために、他にできることはありますか?

 

山のように選択肢や方法があります。亡くしたことを表現する営みを「グリーフワーク」といったりします。ググリーフを大切に、その人自身がグリーフを表現するものすべてをさします。

 

例えば、誰かに亡くした人の思い出話をすることや、亡き人が好きだった納豆を今日買って食べようとか、日々の日常の食事を通して思い出したり。音楽が好きだった人なら、命日の前に、その人の好きだった曲のプレイリストを作って聴いてみたりするのもいいですね。

 

最近はAIで故人と話ができるサービスなども出てきていますが、それぞれ表現方法や、亡くした人との関係をを大切にする仕方が違うものです。亡くなった人を想った時に、何をするのが自分にとってしっくりくるのか、それを選んでいくということなんです。

 

また、日本の文化や宗教的な生活の中にも、グリーフワークはたくさん組み込まれています。お墓参りもそうですし、お彼岸やお盆には亡くなった人が帰ってくると考え、茄子で馬などで乗り物に見立てて作ったりもしますよね。そういった日常の中に、亡くなった人を想う営みはたくさんあるんです。

 

 

ーー 私自身、最近、義理の父を亡くしました。小さな子供が二人いるんですが、私は「おじいちゃんはいなくなっちゃったんじゃなくて、天国で見守ってくれているんだよ」と伝えることくらいしかできず…。子どもたちにどう声をかけたらいいか分かりません。

 

まず知ってほしいのは、子どもであれ大人であれ、亡き人の存在の感じ方は一人ひとり違うということです。大人はつい「お空に行っちゃったよ」「お星さまになって見守っているよ」などと抽象的に説明しがちですが、子どもには子どもなりの実感があります。

 

例えば「おじいちゃんは今どこにいると思う?」と聞いてみてください。子どもはもっと自由に発想するかもしれないので、もしかしたら「天国の階段の途中で転んでるかも」とか、「土いじりが好きだったから土の中に感じる」なんて答えるかもしれません。

 

“亡き人の存在の感じ方は多様であることを受け止めてあげてくださいね。”

 

大人が先に答えを出そうとするのではなく、子どもの話をまず聞くことが大切です。もし話したくなければ「言わなくていいよ」という選択肢も持たせつつ、例えば「おじいちゃんとの思い出で一番嬉しかったことは何?」などと問いかけてみましょう。もしとんかつ屋さんに連れて行ってもらったことが思い出なら、おじいちゃんの誕生日にとんかつ屋さんに行ってみるなど、子どもの感覚を尊重した過ごし方を見つけるのがおすすめです。

 

亡き人の存在を感じるタイミングや場所は人それぞれです。もしかしたら、蝶々が飛んできたのを見て「あれ、おじいちゃんだったかも」と言うかもしれません。亡き人の存在の感じ方は多様であることを受け止めてあげてくださいね。

 

 

ーー 実は私もまだ、義父がこの世からいなくなってしまった現実を受け容れられていない部分があります。来月に、義父のいない家に行き悲しくなってしまうのではないかと、今から心の準備をしているところです。

 

「受け容れる」というのは、白か黒かではありません。グラデーションのように、心が揺らぎながらで全然いいんですよ。無理に現実を受け容れようとせず、今は距離を取ろうとしている自分をそのまま認めるのもよいのではないでしょうか。

 

 

ーー 大切な人を亡くしたことにこれから向き合おうとしている人に、どんな言葉を届けたいですか?

 

言葉を届けるというよりは、一つの問いを置いておきたいですね。

 

「あなたにとって、その失ったものを大切にするために、何かちょっと一歩踏み出してみるとしたら、どんなことができそうですか?」

 

グリーフは「指紋ほどに違う」と言われています。一人ひとり、感じ方も、求めている言葉も違います。だから、私がここで紡ぐ言葉が、ある人にとっては傷つくかもしれないし、ある人にとっては今、心に届くかもしれない、またある人にとっては2年後に届くかもしれない。

 

 

ーー リヴオンさんの活動に興味を持った方に、どのようなサポートがあるか教えてください。

 

具体的な場としては、定期的に、10代から30歳までの死別を経験した若者の集いを、オンラインと京都の現地でそれぞれ行っています。お母さん、お父さん、恋人や婚約者、親友、など、大切な身近な人を亡くした若者たちが、当事者同士で分かち合う場になります。

 

より幅広い方を対象に行っているのは、「グリーフケア基礎講座」というオンデマンドで受けられる学びの場です。この講座は、自分で自分と向き合うことを目的としていますが、オンラインのオンデマンド動画の向こう側には、一緒にワークをやってくれる人がいたり、私自身も講義をしているので、一人だけど一人じゃない講座を作りました。自分のグリーフに向き合いたいけれど、一人で外に出るのはちょっと…という方には、とてもおすすめです。また、喪失を経験した人を支えたいという方にもぜひご受講いただければと願ってます。

 

リヴオン: https://www.live-on.me/
Podcast「ゆるやか死生学」  (Spotify)
https://www.youtube.com/playlist?list=PLWfT7GWq-Ow1riGRR1TVnbi0i30HXLpgC (Youtube)

 

 

 

尾角光美 おかく てるみ  一般社団法人 リヴオン代表理事 

1983年大阪生まれ。19歳で母を亡くす。あしなが育英会で病気、災害、自殺、テロ等による遺児たちのケアに携わる。2006年自殺対策基本法制定以後、全国の自治体、学校などから講演、研修の講師として呼ばれ、グリーフケア、自殺予防に関して伝え広める。2009年「グリーフケア・サポートが当たり前にある社会」の実現を目指してリヴオンを立ち上げる。石川県小松市勝光寺における「グリーフサポート連続講座」が認められ、寺院とNPOの協働を表彰する浄土宗第5回「共生・地域文化大賞」にて「共生優秀賞」受賞。日本財団国際フェローシップのフェロー5期生に選ばれ、英国に留学、2018年ヨーク大学大学院国際比較社会政策修士号取得。現在英国バース大学の死と社会センターの博士候補生として「成人形成期の親との死別経験による経済的影響」について研究中。現在は主に日本で活動。2023年よりポッドキャスト番組「ゆるやか死生学」を配信中、「死は乗り超えるもの?」「自殺・自死」というテーマで国内外の研究の紹介や、母を亡くした人や僧侶との語り合いなどを行っている。

それは直感?それとも不安?直感と不安の違い

 

 

私はほぼ毎日、不安を抱えて過ごしています。頭の中にはいつも何かしらの心配やモヤモヤがあって、目の前の瞬間を心から楽しむことが難しいのです。今、それを少しずつ手放そうと取り組んでいますが、不安という感情は、過去の経験に深く結びついていることが多いと気づきました

 

でも同時に、不安は自分を守るための防御反応でもあるのだと思っています。「何かがおかしいよ、注意して」と、身体が教えてくれているサインなのかもしれません。

 

不安は、私をリラックスから遠ざける存在でもあるけれど、振り返ってみると、人生の大切な節目で冷静な判断を促し、後悔や自己破壊へと向かう道を避けさせてくれた“ガイド”でもありました。だからこそ私は今、不安を和らげる方法を学ぶと同時に、その声に耳を傾ける方法も学んでいるのです。

 

とはいえ、「直感」と「不安が偽装した直感」を見分けるのは簡単なことではありません。

 

今回は、この2つの内なるサインが身体にどう現れるのか、それぞれが何を伝えようとしているのか、そしてそれらを区別し、信じる力をどう育てていけるのかについて探ってみました。

 

 

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直感とは?

 

直感とは、ふと湧き上がる「内なる確信」、突然のひらめきや、説明できないけれど確かな感覚のようなものです。心理学的には、意識が追いつく前に潜在意識がパターンを読み取り、素早く答えを導き出している状態ともいえます。スピリチュアルな視点では、直感は「高い次元での導き」とされ、自分にとって本当にふさわしい方向へとそっと背中を押してくれる存在です。

 

不安とは?

 

一方で、不安は身体に備わった“アラームシステム”のようなものです。心理的には、何か脅威を感じたときに作動する「闘うか、はたまた、逃げるか」の反応です。スピリチュアルな観点では、自分の本質や内なる真実からズレているとき、それを知らせるサインとして現れることもあります。

 

 

 

 

どうやって直感と不安の違いを見分ける?

 

1. 体の感覚に意識を向ける

 

直感は、どっしりと地に足のついたような感覚を伴うことが多いです。たとえそのメッセージが予想外だったり挑戦的な内容だったとしても、どこかに静けさや明晰さが感じられます。それは、恐れや焦りを伴わない“確信”のような感覚です

 

それは優しく背中を押してくれるような感覚だったり、小さなサイン、もしくは内なる声がささやくように静かに聞こえてくるものかもしれません。直感は、無理に注意を引こうとはせず、静かに“気づいてほしい”と招くものです。

 

一方で不安は、しばしば大きく圧倒的なエネルギーを持って現れます。切迫感や混乱、恐れに満ちていて、最悪のケースを想定して頭の中がフル回転しているような状態です。不安は、今この瞬間から引き離し、「もしも…」という無限ループへと引き込んでいきます。

 

また、不安は身体的な症状として現れることもあります。たとえば、心臓がバクバクする、呼吸が浅くなる、胃のあたりに不快な緊張感を覚える、といった具合です。そしてその声はたいてい大きく、しつこく、無視しようとしても難しいものです。

 

 

優しく背中を押してくれるような感覚だったり、小さなサイン、もしくは内なる声がささやくように静かに聞こえてくるものかもしれません。直感は、無理に注意を引こうとはせず、静かに“気づいてほしい”と招くものです。

 

 

2. タイミングに注目する

 

不安は、どんなときでも最悪の未来を想定して繰り返し再生されますが、直感は“いま”明確な判断が必要な場面で、的確なタイミングでやってきます。

 

直感は、ふとした瞬間に訪れる短くて明快なメッセージであることが多く、時にはシンクロニシティ(意味のある偶然)やサインとともに現れることもあります。

 

それに対して不安は、過去の記憶を再生したり、未来への恐れを投影したりと、頭の中で何度も同じ不安がこだまし続ける「思考の反響室」のような状態を生み出します。

 

 

3. 正しい問いかけをする

 

「これは、今目の前で起きている現実に対する反応なのか? それとも“もしも”の未来を想像して生まれた恐れなのか?」
こう自分に問いかけてみてください。

 

また、視覚化のワークも効果的です。直感が導いているように感じる選択を「イエス」と受け入れたと想像してみて、それが心地よく広がる感覚なのか、胸が締めつけられるような窮屈な感覚なのかを感じてみましょう。

 

直感は、“今”に対して反応します。不安は、想像の中の未来や過去のパターンの中に生きているものです。

 

 

 

 

感覚で分かる直感と不安の違い

 

直感はドアが開かれるような感覚。不安は、ドアの向こう側で立ちすくんでいるような感じ。

 

直感の特徴:

 

  • 静けさ、落ち着き、安定感をもたらす
  • たとえ挑戦的な内容でも、中立的またはクリアに感じられる
  • 「今、この瞬間」に対して反応する
  • 腹の奥の感覚、地に足がついた静けさ、そっと背中を押すような感覚として現れる
  • 明晰さや内なる整合性から生まれる
  • パッと現れて、静かに消えていく
  • ドアが自然に開くような感覚
  • 優しく「おいで」と招く
  • メッセージがはっきりしていることが多い
  • エネルギーが整っているときに流れやすい

 

不安の特徴:

 

  • 大きくて、切迫感があり、圧倒的に感じられる
  • パニックや不安、恐れとして感じられる
  • 「もしも〜だったら」と思考がグルグル回る
  • 心拍数の上昇、手のひらの汗、浅い呼吸などの身体症状を引き起こす
  • 恐れや内なる不一致から生じる
  • 同じ考えがループして何度も再生される
  • 前に進めず、行き詰まった感覚になる
  • 無理に「やらなきゃ」と押してくる
  • 反射的な反応として現れる
  • 処理されていない感情によって増幅される

 

 

“今”にいる練習を重ねれば重ねるほど、自然と直感=あなたの高次の自己につながる声と調和できるようになります。

 

 

直感を強化するには?

 

もし直感が遠ざかっているように感じるなら、それは思考の雑音にかき消されているだけかもしれません。心が静かになるほど、直感の声はよりクリアに響いてきます。

 

日常的にできる練習:

 

  • 今の気持ちを言語化する:感情に名前をつけることで、自律神経を整える助けになります
  • 「今ここ」に意識を向ける:マインドフルネスは、思考のノイズを抑える力になります
  • 瞑想する:たった2分でも効果があります

 

これらの習慣は、思考を静め、自分の内なる声により深く耳を傾ける力を育ててくれます。“今”に集中する練習を重ねれば重ねるほど、自然と直感=あなたの高い次元の自己につながる声と調和できるようになります。

 

本当のところ、直感も不安もあなたを導くために存在しています。

 

直感は「本来の自分」へと進むための道しるべ。不安は「いま、どこかがズレているよ」と教えてくれるサイン。
直感を聞くために、不安を消す必要はありません。

 

ただ、「いま話しているのは、どっちの声か?」を見極めることが大切なのです。

 

 

まとめ:直感と不安の違う声

 

  • 直感は静かで落ち着いた感覚。今この瞬間に根ざし、穏やかな確信をもたらす
  • 不安は大きく騒がしく、恐れや焦り、身体的な緊張を伴うことが多い
  • 見分けるには、体の感覚やタイミングに意識を向けることが大切
  • 「これは現実への反応?それとも“もしも”の想像?」と自分に問いかけてみる
  • 感情を言語化する、マインドフルネスや瞑想などで心を整える習慣が効果的
  • 不安を否定せず、「今、話しているのはどっちの声か?」を見極める力を育てよう

【本レビュー】私たちが背負う重さ:『Wild』を読んでの個人的な感想

 

 

ときどき、心に引っかき傷を残していくような本に出会うことがあります。私にとって、シェリル・ストレイドの『Wild』がまさにそれでした。

 

一見、私には関係ないように思えるかもしれません。私は結婚したこともないし、母は健在で、ドラッグやアルコールに苦しんだ経験もありません。でも、シェリルの混乱に満ちた、無防備で、生々しい人生の意味を探す旅が、思いがけず私の深い部分に触れてしまったのです。正直に言うと、その感情に出会いたくなかった。

 

物語は、シェリルが母の死と向き合うところから始まります。彼女はまだ22歳、ようやく大人になろうとしていた頃、最も大切な存在が、がんによって突然奪われようとしていたのです。

 

「私は22歳だった。彼女が私を妊娠したのも同じ年齢だった。私が彼女の人生に現れたその時に、彼女は私の人生から去ろうとしていた」

 

母娘の関係は、たとえ健全であっても常に複雑です。説明のつかない、繊細でややこしい感情が、あなただけの記憶に結びついて織り込まれているようなもの。私は母を愛しています。でも、近しいと感じたことはあまりありません。母親と“親友”のような関係を築いている友人たちが、少しうらやましかった。

 

でも、その距離が私にくれたものもあります。それは、強さや自立心。そして、孤独の中でしか育まれない、静かな平穏。

 

シェリルと母親との関係もまた、複雑でありながら、深い愛に支えられていました。暴力的な夫と別れた母は、3人の子どもを一人で育てあげます。その後パートナーも見つけ、厳しい暮らしの中でも「あなたは愛されている」と伝え続けました。その静かで確かな愛が、シェリルの世界の土台だったのです。

 

母の病がわかると、事態はあまりにも早く進行しました。その衰え方は、残酷で容赦がなかったのです。生き生きとして笑っていた母が、少しずつその光を失っていく姿を見ることは、運命に何度も背後から刺されているような苦しみだったのです。

 

そして母が最期の息を引き取ったとき、シェリルはそばにいませんでした。彼女は弟と妹に、病院に来るよう説得していたのです。きっと最後になるかもしれないから、と。でも、彼らは恐怖と拒絶感に縛られて、来ることができなかったのです。ようやく全員が病院に来たときには、すでに母は亡くなっていました。

 

 

 

その出来事が、彼女を完全に打ちのめしました。深い悲しみが彼女を飲み込み、浮気をし、ドラッグやアルコールに逃げ、自己破壊のスパイラルに陥っていきます。深い喪失をどう処理していいかわからないときに、多くの人がたどる道でもあります。尊厳も、アイデンティティも失い、彼女は「やり直す」ことを選びました。その手段が、米国西海岸を縦断する過酷なハイキングコース「パシフィック・クレスト・トレイル(PCT)」だったのです。

 

最初は、「ちょっと大げさじゃない?」と思いました。失恋や人生のどん底を癒す手段が、荒野を一人で3か月も歩くこと?いかにも主人公気取りだな、とすら感じました。

 

もちろん、心が傷ついたときに旅に出る人はたくさんいます。新しい趣味を始める人も。でも、トレーニングもろくにせず、国内でもっとも過酷なハイキングに挑むなんて、無謀にしか見えませんでした。

 

案の定、準備不足は明らかでした。重すぎて持ち上げられないバックパックに「モンスター」と名付け、靴のサイズも小さすぎて、すぐに足が血だらけに。読んでいて「なんでそんなこともわからないの?」と呆れてしまったほどです。

 

でも、もしかするとその無鉄砲さこそが、彼女の内面を表していたのかもしれません。彼女はとにかく、自分を縛るすべてから逃げ出したかった。冷静な判断なんてできる状態ではなかった。ただ、何かを変えたかった。

 

それでも彼女は、歩き続けました。絶望、涙、後悔、あらゆる感情に飲まれながらも、足を止めなかったのです。なぜならこれは、自分に誓った旅だったから。

 

ここで、私の中の何かが変わりました。

 

シェリルは、自分を美化しようとしません。むしろ正反対。怒りっぽくて、無計画で、性に奔放で、心がごちゃごちゃ。でも、それって誰しもが一度は経験する姿ではないでしょうか。もしかすると、あなたも今その途中かもしれない。

 

道中、彼女はさまざまな人に出会います。温かい言葉、ちょっとした食べ物、乗せてもらった車。ほんの小さな助けが、彼女の壊れかけていた「人への信頼」を少しずつ修復していきます。どん底のときに手を差し伸べてくれる存在は、どんなに短い出会いでも、永遠に心に残ります。

 

彼女がサイズの合わない登山靴を崖から投げ捨てる場面があります。それは象徴的な瞬間でした。もう必要のない自分を手放して、本当の自分に少しずつ近づいていく。それは物理的な軽さだけではなく、心の重荷を下ろしていく過程でもありました。

 

『Wild』の魅力は、彼女が特別な人ではなかったこと。ハイキングのプロでもなければ、人生をうまく生きていたわけでもない。ただ、自分の人生を立て直したいと願った、ひとりの壊れた女性だったのです。

 

 

私自身、ずっと自分で自分を守らなければならない人生を送ってきました。だからこそ、彼女の物語には静かに共鳴しました。私たちは時に、自分を守るあまり、大切な人を傷つけてしまいます。そして、自分自身が傷ついて初めて、愛はちゃんとそばにあったんだと気づくことがあります。

 

「カリフォルニアが、絹のヴェールのように私の後ろに流れていった。もう自分がバカだとは思わなかったし、“最強のアマゾネス”でもなかった。ただ、私は強くて、謙虚で、自分の内側にちゃんと集まっていた。私も、この世界でちゃんと安全なんだと思えた。」

 

限界まで自分を追い込むと、謙虚さを思い出します。汗をかき、血を流し、痛みを感じる。それは不快だけど、確かに“生きている”という感覚です。

 

人から「すごいね」「タフだね」と言われることがありますが、私自身はそんなふうに思ったことはありません。ただ、何度も転びながら立ち上がった、それだけです。

 

人は痛みに耐えたくないから、自分を変える旅に出ることを恐れます。でもその不快さこそが、感謝や優しさ、謙虚さを教えてくれるのです。

 

人生は一直線ではありません。失敗し、立ち止まり、道を修正しながら、ようやく「信じられる自分」に近づいていく。シェリルはそれをやったのです。理由がわからなくても、自分を信じて歩き出し、歩き続けました。

 

彼女は3か月におよぶ長い旅の果てに、オレゴン州の「ブリッジ・オブ・ザ・ゴッズ」にたどり着きました。白いベンチに腰を下ろし、水面を見つめながら、そっとこうつぶやきました。

 

「それを、ただ“そうあるもの”として受け入れるって、なんて野生的(Wild)なんだろう。」

人と触れ合うことってどうして重要なの?

 

 

デジタル化がますます進む現代において、私たちにとって最も大切なつながりの一つである「人との触れ合い」が、日常から静かに消えつつあります。安心感のあるハグ、肩に手を添えるしぐさ、信頼する人とそっと寄り添う――こうした身体的な接触は、私たちの心の健康や「人とつながっている」という感覚に大きな役割を果たしています。しかし昨今、社会的な慣習や文化の変化、そしてパンデミックの長期的な影響によって、安心して触れ合える機会が著しく減少しています。この自分でも気づかないうちに広がる喪失感は、たとえ人に囲まれていても、私たちに孤独感をもたらしています

 

「触れること」の科学的根拠

 

 

人が「触れ合い」を必要とするという研究は数多く存在します。発達の観点から言えば、人間の赤ちゃんは文字通り、触れてもらわないと生きていくことができません。出生直後の肌と肌の接触は、新生児の体温、心拍、呼吸を安定させ、泣く回数を減らすことが示されています。母親もリラックスホルモンやオキシトシンの分泌などが促進されます。

 

 

かつてルーマニアの孤児院で行われた研究では、十分なスキンシップを受けられなかった子どもたちのコルチゾール値や成長の度合いが著しく低かったことが報告されました。

 

 

また、心理学者ハーロウの有名な実験では、ワイヤー製の母猿と布製の母猿を用意し、赤ちゃん猿が餌を与えてくれるワイヤー母よりも、ぬくもりのある布母に強い愛着を示すことが明らかになりました。生きるために食事は必要ですが、私たちが「人として生きる」ためには触れ合いが不可欠なのです。

 

 

その後の研究でも、触れ合いの欠如が不安、うつ、ストレスなどの悪化と強く関係していることが分かっています。触れ合いは神経を鎮め、心拍数を下げ、血圧やストレスホルモンであるコルチゾールを下げてくれます。また、愛着や信頼を高めるホルモン「オキシトシン」も促されます。

 

 

PETスキャンを用いた研究では、手を握ってもらうだけで脳のストレス反応が鎮まり、その効果は愛する人との接触の方が大きいものの、見知らぬ人との触れ合いでも有効であることが分かっています。

 

 

また、触れ合いは私たちの神経回路にまで影響していると考えられています。触れ合いが不足している人は免疫疾患を抱えるリスクが高まることも分かっています。皮肉なことに、パンデミックのように免疫が試される状況でこそ、本来その機能を支えるはずの触れ合いが最も不足してしまうのです。

 

 

<スキンシップ不足を乗り越えるための5つの癒しの方法>

 

 

 

 

触れ合いを日常で増やすには

 

 

人との触れ合いがとても重要であることは明らかですが、では実際にどうやってその機会を増やせばいいのでしょうか?たとえ家族や“同じ空間で過ごす人”が身近にいたとしても、パンデミック以前に比べて触れ合いの機会が減っているのは確かです。

 

 

研究によると、接触することによるセラピー効果をもっとも効果的に得る方法のひとつがマッサージです。マッサージは、うつ症状の軽減、集中力の向上、免疫機能の強化などに効果があることがわかっています。マッサージが苦手な人は、ネイルやペディキュアなど、触れることが含まれるスパ体験も代わりになるかもしれません。

 

 

また、ペットとのふれあいも、人とのタッチに近い効果を持つことがわかっています。たっぷりとなでてあげる時間を持つことで、ストレス緩和につながります。さらに、重みのあるブランケット(加重ブランケット)は人間の手ではないものの、神経系を落ち着かせるという点で同様の効果を持つとされています。前述の実験で登場する赤ちゃん猿になったつもりで、安心感を得てみてください。

 

 

相手からの同意が大前提

 

 

最後に大切なポイントをひとつ。それは「触れ合いには必ず同意が必要だ」ということです。自分が触れ合いを強く求めているからといって、他人にその提供を強制することはできません。誰かに無理に触れ合いを求めるのは決して正しいことではありませんし、相手が応じなければならない義務もありません。

 

 

特に子どもたちにとっては、自分の身体的な境界線を守る大切さを学ぶ機会にもなります。おじいちゃん・おばあちゃんががっかりするかもしれませんが、それでもこの「同意」の大切さを子どもに教えることは、それだけの価値があります。

 

 

涙活(るいかつ)──涙がくれる、心のデトックス

 

 

感情が高ぶると、私はいつも涙が出てしまいます。でも子どもの頃は、泣くたびに叱られていたので、いつの間にか「泣くことは弱さの証」だと思うようになりました。それから長い間、人前で涙を見せないようにしてきました。

 

でも、人生でとてもつらい出来事が起きたとき、もう我慢できなくなりました。チームミーティングの最中、私は思わず泣き崩れてしまったのです。驚いたことに、当時の上司はその場を穏やかに受け止めてくれました。そしてそのとき私が感じたのは、恥ずかしさではなく「安堵」でした。

 

ずっと心に重くのしかかっていたものが、涙とともに少し軽くなったように感じました。思考は鈍り、やる気も失っていた私にとって、泣くことで少しだけ前が見えるようになったのです。

 

もちろん、涙が問題を解決してくれるわけではありません。でも、心を整えて、また一歩踏み出す力をくれる。何より、「自分は人間なんだ」と思い出させてくれます。それだけで、十分な意味があると思うのです。

 

 

涙活ってなに?

 

忙しさやプレッシャーに追われる毎日。人はつい、自分の感情にフタをしてしまいがちです。泣きたいのに泣けない、弱音を吐けない──そんなときに、心をそっとゆるめてくれるのが「涙活(るいかつ)」です。

 

「涙活」とは、意識的に涙を流すことで、ストレスを和らげ、心のデトックスを図る活動のこと。

 

映画を観たり、感動的な話を読んだり、人と深く語り合ったりして、涙を誘う時間をあえて設けます。2013年頃から日本で広まり、企業の研修やワークショップに導入されることもあります。

 

 

涙がもたらす驚きの効果

 

涙は単なる感情の表れではなく、科学的にも心身に良い影響があることがわかっています。

 

  • ストレスホルモンを排出する
     情動による涙には、ストレスホルモン(コルチゾールなど)を体外に排出する働きがあるとされています。

  • 副交感神経が優位になり、リラックスモードへ
     涙を流すと、副交感神経が優位になり、身体が自然と休息モードに。呼吸も落ち着き、緊張がほぐれます。

  • 感情の解放で「自分らしさ」を取り戻す
     泣くことで抑えていた感情に気づき、認めてあげられる。これは、自分自身との関係性を回復する第一歩です。

 

 

 

涙活のやり方

 

涙活は特別な道具や場所がなくても始められます。以下はおすすめの方法です:

 

  • 感動系の映画・ドキュメンタリーを観る
     自分の感情に重ねやすい作品を選ぶと、自然と涙があふれてきます。おすすめは『そして父になる』『湯を沸かすほどの熱い愛』『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』など。

  • 「泣ける話」や手紙を読む・書く
     誰かへの感謝を手紙に書いたり、昔の自分宛に手紙を書くと、思わぬ感情があふれることも。

  • 涙活イベントに参加する
     最近では「涙活セミナー」「涙シェア会」など、他人と一緒に涙を流す体験型のイベントも増えています。共感による癒やしの効果も得られます。

 

 

涙を我慢しがちな人へ

 

「泣くこと=弱さ」と思われがちな文化もありますが、涙は自然な感情の表れであり、むしろそれを受け止める強さが必要です。泣くことで、心のモヤモヤが少しずつ流されていきます。

 

たとえ涙がポロっと一粒でも、それはあなたの心が自分を守ろうとしている証拠。

 

 

最後に──涙は、心のマッサージ

 

涙活は、自分を甘やかすのではなく、自分にやさしく向き合う時間です。
強くあろうと頑張る毎日だからこそ、ほんのひととき、自分をゆるめてあげることも大切。

 

「最近、泣いてないな」と思ったら、ぜひ涙活、してみてください。

直感的な意思決定の力

 

情報過多の時代に生きる今、私たちは「決断疲れ」や「決断の麻痺」に陥りがちです。道に迷うことがなくなったのは、常にGPSが手元にあるから。金曜のデート相手を見つけるのも、ベッドやソファから出ずに済む時代。でも、選択肢は無限にあります。

 

たとえば、パーティー用のブーツが欲しい?サイズぴったりで火曜までに届く商品が、なんと48,976足もあるのです。
これでは、自分の「内なる声」とのつながりが弱くなるのも無理はありません。

 

ですが、幸いにも、直感と深くつながり、それを人々に教えることを仕事にしている人たちがいます。たとえば、トランスフォーメーショナル・コーチでエネルギーヒーラー、そして〈Forward with Grace〉の創設者でもあるグレース・エモンズさんは、良くない思考パターンを手放し、内なる“羊飼い”と向き合う方法を探求してきました。

 

 

直感的な意思決定って、どんな感覚?

 

「直感的な意思決定とは、“なぜそれが正しい選択なのか説明できなくても、心の奥でそれだと分かる”感覚に従うこと。

 

最初に“なんとなく”感じることがあったり、理由は分からないけど“ただ分かる”ということもあります。それが、あなたの直感が語りかけているサインなんです。」とエモンズさんは言います。

 

ただし、これは簡単なことではありません。

 

「直感を“スピリチュアルすぎる”と否定する人もいますが、実は直感は、“論理的思考”“権威による知識”“経験による知識”と並ぶ、認知科学においても認められた“4つの知の方法”のひとつなんです。」

 

ハーバード・ビジネス・レビューの調査によれば、トップCEOたちの85%が、重要な意思決定を直感で下していることも分かっています。

 

つまり、CEOのように直感を信じることが、実はパワフルな選択方法なのです。

 

潜在意識は、膨大な情報を処理している

 

「私たちの潜在意識は、意識的に把握しているよりも27,500倍も多くの情報を処理しています。
その情報を分析し、最適な選択肢を“直感”という形で、まるで銀のトレーに乗せて差し出してくれているのです。」

 

 

 

 

成功する直感的意思決定の例

  • 紙面上は最高でも、心が乗らない仕事のオファーを断る
    → 数ヶ月後にその会社が倒産。直感が正しかった!

  • 論理では説明できないけど「この人だ」と感じる恋人と出会う
    → 直感が導く深い結びつき。

  • 怖いけどワクワクする転居や新しい挑戦にYESと言う
    → 「不安」と「直感」を見極める力が大きな変化を生む。

 

直感力を高めるトレーニング方法

「最初は小さなことから始めて、自信を育ててください」とエモンズさんはアドバイスします。

  • 例:どちらのレストランに行くか、あの服を買うか、直感に聞いてみる

  • 自分の“直感のサイン”を感じ取り、その結果を確認することで精度が上がる

慣れてきたら、より大きな決断(パートナー選び、投資、引越しなど)に応用する

 

直感は、スピリチュアルな“ひらめき”ではなく、自分の深い部分が集めたデータによる「静かな提案」です。

その声に耳を傾けることで、自分の人生に信頼が生まれ、もっと自由に選択できるようになるのです。

些細なことにイライラ…HSP気質な私のストレス攻略法

 

「何でもかんでもストレス」になる性格

 

私はいわゆるHSPだと思います。
基本的に、何でもかんでもストレスに感じやすい性格

 

 

誰かのちょっとした素振りや声色、何気ない一言が、のどに刺さった魚の小骨みたいに、地味にずーっと心に残り続けるんですよね。

 

 

相手はもう忘れているような些細なことでも、私の中では延々とリピート再生されて、気がつくとその場面をぐるぐると思い返している。

 

 

それが知り合いに対してだけでなく、街ですれ違う人、電車で乗り合わせた人、カフェで隣になった人。

 

 

そんな、もう二度と会わないかもしれない人のことまで、いちいち気になってしまうんですよね。

 

 

そんなだから、自分の言動にも厳しくなります。

 

 

相手が不快にならないよう、場の空気を悪くしないよう、いろいろ細かいところに気を遣うわけで、そりゃもう毎日気疲れですよね。

 

 

ましてや、相手がそれに気づかない、無下にする、当たり前のような態度を取るなど、思いやりに欠ける言動をされると、そのストレスは一気に膨らみます。

 

 

道を譲ったこちらに、目もくれずに電話に夢中になる人や、電車の座席で、荷物も体もギュッと縮めて座るこちらに、スマホを操作する肘をガンガンぶつけてくる人とか。

 

 

そんな場面に出くわすと「こっちの気も知らないで…!」と勝手にイライラしてしまうんですよね。

 

 

自分でも嫌になっちゃう。

 

 

そして、そんな私の様子を見て、周りが言うのは「気にしすぎ」の一言。

 

 

そう言われるたび「そんなこたぁ、分かってるんですよ」と、いつも心の中で言い返します。

 

 

 

諦めの境地、性格は変えるものではない

 

 

だから、おおらかに、鈍感に生きていけたらどんなにラクだろうと何度思ったことか。

 

 

イライラを感じるたびに「気にしない気にしない」とか、「私だって同じような言動をすることがあるじゃない」と言い聞かせ、マインドや思考回路をどうにか変えられないかと試行錯誤した時期もあります

 

 

でも、30年以上この性格と付き合ってきて、はっきりわかったことがあります。
今さらこの性格を変えることは、きっとできない。

 

 

というか、そうやって無理に自分を変えようとすることが、また新たなストレスになるんですよね。「なんでいつまでも変われないんだろう」と自分を責めるループに入ってしまって、結局二重に苦しくなる。

 

 

だから最近は、その代わりにこういうイライラや感情を、上手く処理してコントロールすることに重きを置くようになりました。

 

 

完全にストレスを断ち切ることはどうやっても無理、でも感じたストレスとどう向き合うか、どうやって消化するかは工夫できるはず。そう考えを切り替えたら、少し心が軽くなりました。

 

 

性格は変えるものではなく、上手く付き合うもの。

 

 

やっとそう思えるようになってきました。

 

 

そもそも、この性格で「生きづらさ」を感じる場面は恐ろしくたくさんあるけど、もちろん長所になる場面もあるわけです。

 

 

細かなところまで気がつくから防げるミスがあるし、仕事が丁寧とか思慮深いと言われることもある。そうやって見てくれてる人だってちゃんといる。

 

 

そう思うとなおさら、性格を変えることに固執しても意味がないようにも思えてくるんですよね。

 

 

自分の感じ方や受け止め方を否定せず、「自分は自分」と思ってあげること。

 

 

そのうえで、生きづらいと感じる瞬間をいかに減らせるか、逆に、自分の性質に胸を張れる瞬間をどれだけ増やせるかを考えることが、結局は一番ラクな生き方に繋がると思うのです。

 

 

 

 

ストレスと付き合うには、一旦切り離す

 

 

そうしていい意味で諦めの境地に至った今、ストレスやモヤモヤと向き合うために、私が大事にしている習慣があります。

 

 

それが「書き出すこと」です。

 

 

イライラやモヤモヤって、それに振り回されているうちは何も生み出さないし、害でしかありません。でも、グッと立ち止まって一度冷静に見つめてみると、実はいろんな気づきが詰まっていることも多々あります。

 

 

ただ、頭の中だけで考えていると、どうしてもネガティブな方向に飲まれたり、同じところを堂々巡りしてしまいがち。

 

 

そんなとき、書くことの一番の効用は、自分の内側を一歩引いた目で見つめ直せることです。

 

 

「なんでそう感じたんだろう」「いつもこのパターンかも」「私にはこういう傾向があるのかも」「これが嫌だと思っていたけど、根っこは違うところにあるのかも」

 

 

そうやって自分の感情を分析しながら、文章として吐き出すだけで、ちょっと心が落ち着くんですよね。

 

 

もちろん、書き出したからといって、現状が何かすぐに解決するわけではありません。むしろ、何も解決しないことのほうが多いです。

 

 

でも、文字にして外に出すだけで、自分の中でグルグル渦巻いていた感情が、ほんのちょっとだけ他人事のように、距離を取って見られるようになる。そんな不思議な効果があるのです。

 

 

さらに、そうやって言語化した内容を、こういうエッセイや趣味で書いているnoteなどで人に見せると、思いがけず共感してもらえることもあります。

 

 

「私もそう思ってました」「まさにそれです」なんてコメントをもらうと、自分だけじゃなかったとか、誰かの気持ちを代弁できたと思えて、いつの間にかストレスも一緒に消化されていく感覚があります。

 

 

でも、いつも人様に見せられるような、よそ行きの文章に昇華できるわけではありません。

 

 

どうにも整理がつかないときや、どす黒い気持ちや汚い言葉しか浮かんでこないときもあります。

 

 

そんなときは、誰にも見せない「吐き出し用ノート」に殴り書きすることもあります。このノートは私にとって、とにかく自分の本音をストレートにぶつけられる安全地帯、シェルターのような場所です。

 

 

どす黒い感情も、乱暴な言葉も、すべてOK。ただひたすら自分の本音に耳を傾けて、吐き出すだけの時間――それが私にとっての“ご自愛”になるんですよね。

 

 

普段、細かなところまで気を遣いまくる分、何も気を遣わず「”雑”で居られる場所」をつくっておくことは、思っている以上に心を守ってくれています。

 

 

(実際、割合でいえば外に出せるエッセイが2、誰にも見せられない吐き出しノートに書くのが8くらいなので、このノートは私にとってかなり重要なストレス発散法です。)

 

 

 

 

ストレスと付き合うには、自分の「王道」を心得ておく

 

 

考えてみれば、書き出すことは昔から無意識にやっていました。学生時代の日記から始まって、何となく思ったことをメモしたり、感情をぶつけるように文字にしたり。

 

 

でも、それが自分に一番合う方法だと気づけたのは、実は最近のことなんです。

 

 

ストレス解消法といえば、SNSを見ていると本当にいろいろなアイデアが流れてきます。「運動が一番」「アロマを焚くといい」「とにかく寝るのが最強」など、どれも効果がありそうだし、たまに参考にして試してみることもあります。

 

 

けれど、誰かの“正解”がそのまま自分にも合うかというと、必ずしもそうとは限らない

 

 

逆にいえば、私が最終的に行きついたのは「書くこと」だけど、それも皆さん全員に効くとは限りません。

 

 

いろいろと新しい方法を試すのは大切ですが、同じくらい、自分に合った「王道」のストレス対処法をきちんと知っておくことも大切です。

 

それが運動でも、瞑想でも、書くことでも、食べることでも、自分に合っていれば何だっていい。

 

 

だから、今日も自分なりのやり方で、心に積もった小さな石たちを一つずつ片づけていこうと思います。

怒りの感情を発散する「アンガールーム」は効果的?

 

 

アンガールームは、物を壊すことでストレスや怒りを発散するための空間です。

 

「安全でコントロールされた環境で怒りを表現することで、感情を解放し、ストレスを軽減できる」といった考えに基づいています。

 

近年では、ちょっとしたレクリエーションや“セルフセラピー”として人気を集めています。

 

「思いっきり壊してスッキリする」「誰にも迷惑をかけずに発散できる」といった気軽なイメージもあるでしょう。
ですが、メンタルヘルスの研究によると、こうした“怒りの発散”は必ずしも心に良いとは限らないことが分かってきています。

 

たしかに、アンガールームは安全な環境で怒りを外に出す手段ではありますが、
怒りを物理的に爆発させる行為は、逆に怒りの感情を強化し、悪化させてしまう可能性があるのです。

 

“カタルシス効果(すっきりする解放感)”があるように思えても、実際にはそうならないことが多く、 むしろ怒りの習慣化や依存的な行動につながることもあります。

 

アンガールームはどのように機能するの?

 

アンガールーム(怒りの部屋)では、決められた時間内に壊してもいい物が用意されており、
利用者はそれらを思いっきり破壊することができます。

 

壊したことに罪悪感を感じる必要もなく、後片付けも不要というのが特徴です。

 

では、こうしたアクティビティはストレスマネジメントとどう関係しているのでしょうか?

 

アンガールームは、「カタルシス理論(怒りの浄化理論)」という考え方に基づいています。

 

この理論によれば、人は怒りやフラストレーションを外に出すことで、その感情が軽減されるとされています。

 

「イライラを爆発させると、気分がスッとする」と感じる人も多いですが、
こうした行動が本当に長期的に見て健康的なストレス管理法なのか?

 

効果的なアンガーマネジメントになるのか?という点は、まだはっきりしていません。

 

たとえば「枕を叩く」「ジムで体を動かす」など、他の方法と比べた場合、どうなのでしょうか?

 

実のところ、アンガールームがメンタルヘルスに与える影響についての研究はまだ非常に少ないのが現状です。 ただし、近年では一部の研究者が、こうした活動の可能性を模索し始めています。

 

ある研究では、がん患者にVRを使った仮想の「スマッシュルーム」を体験してもらうという実験が行われました。 その結果は賛否両論で、一部の参加者は「楽しかった」と答えた一方で、
「感情をこんなに公に表現するのは好きじゃない」と感じた人もいました。

 

中には「物を壊すより、整理したり直したりするほうが楽しかったかもしれない」と答えた人もいたほどです。
こうした結果からも、アンガールームが人にどのような影響を与えるのかを理解するには、さらなる研究が必要だと言えるでしょう。

 

 

 

アンガールームが“本当に”もたらしていることとは?

 

アンガールームというアイデア自体は、実は昔から存在していたようなものです。
誰でも一度くらいは、「あまりにも怒って何かを壊してしまった」という経験があるのではないでしょうか。

 

アンガールームに関するデータはまだ少ないものの、
研究者たちは「攻撃性」「フラストレーション」「怒り」といった感情を行動に移したときに
何が起きるかについて、これまでにも調査を行ってきました。

 

短期的な怒りの発散にはなる可能性がある

 

アンガールームは、一時的に強い感情を解放する手段にはなるかもしれません。
怒りやイライラを感じているとき、その緊張をどこかにぶつけることで「ちょっとスッキリした」と感じることもあるでしょう。

 

特にアンガールームの特徴は、身体的にかなりアクティブであるという点です。
バットを振り回したり、ガラスを割ったり、物を壁に投げつけたりすることで、
その瞬間だけは感情が解放されたように感じられるかもしれません。

 

■ 怒りの不健全な表現を助長する可能性も

 

怒りを「発散する」ことは、しばしばフラストレーションやストレスを解消する有効な手段と捉えられがちですが、
実際の研究では、身体的な攻撃や暴力によって感情を爆発させることは、怒りをむしろ悪化させるという結果が出ています。

 

いくつかの研究によれば、 怒りやストレス、フラストレーションを感じたときに身体的に爆発するという反応を繰り返すと、その状態が“習慣”として体に染みついてしまうのです。

 

一見すると逆効果に思えるかもしれませんが、ちょっと考えてみてください。
もし「怒りをぶつけると気持ちがスッキリする」という経験を何度もすれば、
次に同じような感情を抱いたときも、また攻撃的な行動を取りたくなる可能性が高くなりますよね?
それが無意識のうちに「怒り=暴力で発散」というパターンとして定着してしまうリスクがあるのです。

 

 

アンガールームは怒りを増幅させる可能性が高い

 

アンガールームに行くことが、実際にどんな影響を及ぼすのか——
その短期的・長期的な効果について、信頼できる研究やデータはまだほとんどありません。

 

しかし、現在までの研究では、「攻撃的な行動」は将来的により攻撃的な行動を引き起こす傾向があることが示されています。

 

ある研究では、挑発されたあとに攻撃的な行動を取った人が、たしかに直後には「少しスッキリした」と感じることがあると報告されています。

 

ですが、その効果は一時的なもので、 その後また怒りを感じたときに、今度はさらに攻撃的な反応を取りやすくなることが分かっています。

 

 

 

 

健康的な代替手段:アンガールームに頼らない怒りの対処法

 

怒りやフラストレーションの“原因”に目を向けることも重要ですが、それ以外にも、モノに当たる以外のストレスマネジメント法には効果的なものがいくつもあります。

 

以下のような方法は、怒りやフラストレーションを減らす助けになると科学的にも示されています。

 

◎ シンプルな方法

 

  • その場を離れる・一度距離を取る(「10数える」は意外と効果的です)
  • 深呼吸を意識して行う
  • 瞑想やマインドフルネスを試してみる(初心者でもOK)

 

認知行動療法的アプローチ(副作用なく効果的)

 

  • 漸進的筋弛緩法:体の各部位を順番にぎゅっと力を入れ、ゆっくりと緩めていくことで、身体的な緊張を解放する方法
  • 認知の再構成:物事の捉え方を変えることで、怒りの感じ方をやわらげる思考法
  • アサーティブトレーニング(自己表現や人間関係スキルの訓練):感情を押し殺さず、健全な関係を築くためのスキル
  • 問題解決スキルの強化:すべての問題がすぐに解決できるわけではありませんが、多くのストレスは能動的な対応で減らせます
  • 段階的暴露法:不安などに対して使われる方法ですが、ストレス要因に少しずつ慣れていくことで、心の負担を減らしていきます
  • 怒りに関する教育:怒りの仕組みや向き合い方を学ぶことで、怒りに振り回される必要がなくなり、他人を傷つけることも避けやすくなります
  • ストレスマネジメント全般の習慣化:ストレスを日常的にうまく扱う力をつけることで、外からの刺激に対しても動じにくくなります

 

■ アンガールームには“何かしら”のメリットはある?

 

では、こう思う人もいるかもしれません——
「物を壊すことで怒りが少しでも軽く感じられるなら、それって意味があることなんじゃないの?」

 

「ストレスが限界に達したときに試してみる価値はあるのでは?」

 

「土曜の夜に友達と一緒にワイワイやるレクリエーションとしては、むしろ楽しそうじゃない?」と。
たしかに、アンガールームには一定の魅力や利点も存在します。

 

実際、多くの人が興味を持ち、人気が高まっているのには理由があります。
正しく理解しながら楽しむのであれば、以下のようなメリットも考えられます。

 

 

● 新しいことを試したいときに

 

興味本位で「一度行ってみたい」と思うなら、それも立派な動機です。
軽い運動にもなりますし、ちょっと面白い話のネタにもなるかもしれません。
友達と一緒に行くことで、「こんな体験したよ!」と共有することもできます。

 

 

誰かと一緒に「つながる」体験として

 

友達やパートナーと一緒に参加することで、一緒に壊す=一緒に笑う体験になり、
ちょっとした“絆づくり”にもつながる可能性があります。

 

同じようなストレスを抱えている相手となら、
「分かる〜!」と笑い飛ばすきっかけにもなるかもしれません。

 

※ただし、その後に攻撃的な習慣がつかないように、他の健全なストレス解消法も並行して意識することが大切です。

 

純粋に「楽しい」から

 

研究でも、“楽しい時間を持つこと”はストレス軽減や心のバランス維持に重要であることが分かっています。

 

もし「物を壊すことで笑ってスカッとできる」というのであれば、
それは少なくとも、家でイライラを繰り返し反芻しているより、ずっと健全かもしれません。

 

前向きな気分になれるなら、一度体験してみるのもアリでしょう。
(もちろん、その後に怒りやストレスと向き合うための他の習慣も身につけていくことを忘れずに!)

瞑想をするのにベストな時間は?自分に合ったタイミングで、心と体を整えるヒント

 

あなたは瞑想をしていますか?

 

著者は、朝起きたらするようにしています。……いや、正直に言うと、「するようにがんばっている」のが本音。というのも、瞑想する前についパソコンを開いてしまったり、メールをチェックしてしまったり。気がつけば、もう他のことをしている……なんてこともしょっちゅうです。

 

そんな時、ふとよぎるのがこの疑問。

 

「瞑想って、いつするのがベストなんだろう?」

 

忙しい毎日の中で、つい後回しになってしまいがちな瞑想の時間。でも、どのタイミングで取り入れるかが大切だということもよく聞きます。

 

今回は、アメリカの記事から「瞑想はいつするのがベストか?」という問いに対するヒントをお届けします。
これを読むと、自分の生活リズムに合った瞑想スタイルがきっと見つかるはずです。

 

 

そもそも、なぜ瞑想をするの?

 

 

「心を静める」瞑想には、自分を客観的に見つめたり、ストレスの反応を減らしたりと、さまざまなメリットがあります。

 

瞑想アプリ「Unplug Meditation」の創設者スーズ・ヤロフ・シュワルツ氏はこう言います。
「反応するのではなく応答できるようになり、人をジャッジせずに耳を傾け、ストレスよりも優しさをもって行動できるようになります」

 

でも、そんな良いことづくめの瞑想も、「毎日続ける」ことが意外と難しい。特に私たち現代人の生活は、常に慌ただしいものです。

 

だからこそ、自分に合った「ベストなタイミング」を見つけることで、瞑想を習慣にしやすくなります。

 

 

朝の瞑想で1日が変わる

 

 

科学的にも「朝の瞑想」は続けやすいことがわかっています。

 

2023年の研究では、朝に瞑想をする人の方が集中度が高く、習慣として定着しやすいという結果が出ています。

 

アーユルヴェーダの専門家エリン・キャスパーソンさんは、「朝は一日の中で最も静かな時間。たとえ数分でも、心と体の安定につながります」と話します。

 

シュワルツさんも「朝を逃すと、1日を逃してしまう可能性が高い」と言い、朝の瞑想をすすめています。

 

朝の瞑想がもたらすもの

 

朝の瞑想は、自分自身の「軸」を整える時間。
「目覚めてすぐにスマホをチェックしたり、メールを開いたりするのではなく、まず自分の内側に向き合う時間を持つことで、自分らしい1日が始められます」とシュワルツさん。

 

私たちはつい、「他人のリクエスト」に応えることで1日が始まりがち。でも朝の静かな数分間があるだけで、「今日はこう過ごそう」と自分のペースで1日をスタートできます。

 

 

 

 

夜の瞑想で、心をしずめて眠る準備を

 

 

一方、夜の瞑想は「手放し」の時間。
1日の終わりに、心にたまったストレスやモヤモヤをリセットするのにぴったりです。

 

シュワルツさんいわく、「夜の瞑想は、心を落ち着かせ、深く長く眠るために効果があります」。 ただし、キャスパーソンさんは「夜は眠気もあるため、集中力が途切れてしまうこともある」と注意もしています。

 

夜におすすめの瞑想スタイル

 

1日の出来事を振り返る

感謝することを思い出す

音声ガイド付きのリラクゼーション瞑想

 

心と体を「おやすみモード」に切り替えるやさしい瞑想が理想的です。

 

 

 

実は午後の瞑想もおすすめ

 

午後になると、エネルギーが切れてきたり、集中力が途切れてくる人も多いはず。
そんなとき、5〜15分ほどの短い瞑想が、リフレッシュにぴったり。

 

キャスパーソンさんは「午後の瞑想は、コーヒーの代わりになることも」と話します。

 

夕方以降の予定に向けて頭をスッキリさせるのにも効果的。ガイド付きの瞑想を取り入れると、集中しやすくなります。

 

ただし、午後はスケジュールが詰まりがちな時間帯でもあるため、毎日決まった時間をとるのは少し難易度が高めかもしれません。

 

 

ハミング編集部5人の瞑想スタイルをご紹介

 

ちなみに、私たちハミング編集部でも、瞑想はちょっとしたマイブーム。
5人それぞれのスタイルをご紹介します。

 

永野さん(編集長):

毎朝、朝起きたらまず窓開けて、太陽光の中で10分間次女とメディテーションします。レモンとジンジャー入れたお白湯を飲んで、朝ごはんの前に便を出します!小さなメモ帳を持ち歩いて、感謝を感じたことをどんなに小さくても良いので、その都度書き留めます。夜はまた次女と一緒に10分間メディテーションします。それ以外に日中に1時間一人でメディテーションもするようにしています。

 

 

純(オペレーション)

毎朝、起きてから10分間だけ瞑想の時間をとっています。背筋を伸ばして座り、目を閉じて、ただ呼吸に意識を向けるだけ。頭の中にいろんな考えが浮かんできても、それにとらわれずに、静かに「今ここ」に戻るようにしています。この小さな習慣が、1日の始まりを落ち着いた気持ちにしてくれるんです。

 

 

さおりさん(ライター)

朝起きたら、ベッドの上でチャイルドポーズをしながら深呼吸をします。
また、スキンケアで化粧水をつけるときには、肌に優しく触れながら目を閉じて呼吸に意識を向けます。
週に1〜2回はヨガのレッスンにも参加。最近はホ・オポノポノも取り入れています。

 

 

みきさん(ブランドダイレクター)

皆様と違いちゃんとした瞑想はしてませんが、
添付の音楽を聴きながら入眠する
https://youtu.be/vcqpMAznmX0?si=Eii8lRoEOaGlnwPL
筋トレ週4と有酸素運動しているので、筋トレ終わりにストレッチしながら軽く瞑想、有酸素運動した後に軽く瞑想

 

 

ともこ(ライター)

平日の朝起きてすぐ、誘導瞑想の音声を聞きながら20分ほどの瞑想。パソコンやメールを見る前の「朝いち」にやるように意識しています。
あなたにとっての「ちょうどいい瞑想時間」は、どのタイミングでしょうか?
ぜひ、自分なりのスタイルを見つけてみてくださいね。

 

 

参考記事:https://www.yogajournal.com/meditation/best-time-to-meditate/

 

クラフトは私たちを癒してくれるのか? ──心理的な効果を探る

 

クラフトの世界が、今ふたたび注目されています。

 

編み物、刺繍、レザークラフト、キャンドル作り、ペーパークラフト、陶芸、ビーズアクセサリー…
クラフトにはさまざまな種類があり、どれも「手を動かす心地よさ」と「完成したときの達成感」が魅力です。

 

最近では、SNSや動画プラットフォームを通じて、クラフトのアイデアや作り方が気軽にシェアされるようになり、世代や国境を越えてクラフト人気が高まっています。おうち時間が増えたこともあり、「ちょっとやってみたい」と始めた人がその奥深さにはまってしまう…なんてことも珍しくありません。

 

道具を使って手を動かすうちに、無心になれたり、気分がすっきりしたりすることも。クラフトは、アートのように自由で、自分の「好き」をカタチにできる素敵な時間です。

 

今回は、そんなクラフトのさまざまな種類や魅力についてご紹介します。あなたにぴったりのクラフトがきっと見つかるはずです。

 

 

クラフトがもたらす心理的な効果とは?

 

1. クラフトは「今この瞬間」に集中することを助けてくれる

 

「クラフトは、瞑想的な活動にとても近いものです。何かを作っているとき、私たちはその作業に深く没頭し、目の前のことに集中している状態になります。つまり、“今ここ”にいるということなんです」と語るのは、ニュージャージー州とマサチューセッツ州を拠点とする心理療法士のエリース・ロビンソン氏。

 

今この瞬間に意識を向けることで、心が落ち着き、リラックスしやすくなります。「現代を生きる大人の多くは、常に何かしらのストレス反応の中にいます。つまり、体が常に“戦うか逃げるか”のモードになっているんです」とロビンソン氏は言います。このストレス反応により、ストレスホルモンであるコルチゾールが過剰に分泌されますが、クラフトに集中することでそのレベルを下げることができるほか、幸福感をもたらすホルモンであるドーパミンの分泌も促進されるのです。

 

不安やストレスを感じたとき、意識をそらす手段にもなる

 

「不安やストレスを感じていたり、頭の中で考えがぐるぐると止まらないときは、意識を別のところに向けることがとても効果的です。無理に瞑想しようとしてうまくいかないときは、代わりにペンを持って5分だけ落書きをしてみてください。たとえそれがただのグチャグチャな線でもいいんです」と語るのは、アーティストであり、アートとウェルネスの関係性に注目したディレクターのミーガン・マハフィー氏。

 

「その瞬間、脳は“ペンの動き”や“何を描いているか”に集中しているので、不安の症状に使われるエネルギーや時間が少なくなるんです。」

 

 

クラフトは、忙しく混乱した日常から一歩離れ、自分の時間に没頭するチャンスを与えてくれます。ストレスや不安、頭の中の雑音を一時的に横に置いて、作品作りに集中することで、私たちは“フロー状態”に近い感覚を得ることができるのです。

 

 

 

2. クラフトは、自信・自己への思いやり・レジリエンス(回復力)を育む

 

クラフトをしているとき、私たちはほとんど“何もない状態”から何かを生み出しています。たとえば、毛糸からセーターを編んだり、真っ白な紙に絵を描いたり、粘土の塊からマグカップを作ったり。こうして何もないところから形あるものを生み出すことで、「自己効力感(自分にはやり遂げる力があるという感覚)」が育まれると、心理療法士のロビンソン氏は言います。

 

「一般的に、自分自身や自分の能力を信じる力が強くなると、自分の“欠点”や“弱点”にばかり意識を向けなくなり、全体的なストレスも減っていくんです」と彼女は話します。

 

ロビンソン氏によると、自分をより思いやる気持ちやストレスへの反応が減ることで、自信が高まるのです。実際に、創造的な活動(クラフトを含む)に取り組むことで、感情を表現・調整するための貴重な手段が得られ、ストレスのかかる状況でも柔軟に対応できる力が高まると研究でも示されています。

 

「クラフトをすることで、“失敗しても大丈夫”という感覚が育ちます。人生ってそもそも混沌としていますから、それを受け入れる練習にもなります。物事を少し軽く受け止められるようになるんです」とロビンソン氏。「クラフトは、そういった心のスキルを、リスクの少ない形で自然と脳にインプットする方法なんです」。

 

さらに、クラフトは問題解決能力を鍛える実践の場でもあります。たとえば、新しい編み方を覚えたり、型紙を調整したりする必要が出てくることも。

 

「創造性を高めることは、問題解決能力や自己信頼、自尊心を育むことにつながります」と、アート・ガールの創設者であるマハフィー氏は言います。

 

3. クラフトは、人とつながるきっかけをつくってくれる

 

クラフトは、コミュニティとつながる素晴らしい方法でもあります。編み物サークルやクラフトクラブ、陶芸教室など、誰かと一緒に創作する機会を通じて、人との関係性が生まれていきます。

 

「何かを作るイベントに参加して、特に内省的なテーマに応じて作品を作るような場合、人と自然に深いつながりが生まれやすくなります」と、マハフィー氏は話します。「作品を通して自然と会話が生まれ、より深く、満たされたつながりにつながっていくんです」。

 

人とのつながりを感じることは、帰属意識、目的意識、そして支え合いの感覚を与えてくれます。現代ではコミュニティを見つけるのが難しいこともありますが、クラフトという共通の興味は、その第一歩を踏み出すきっかけになります。

 

クラフトは、私たちの人生にとって本質的に“いいことづくし”

 

クラフトは、心を落ち着け、自分自身を信じ、愛する力を育み、人とのつながりを築く手助けをしてくれます。そして何より、とても楽しいのです!

 

これらすべてが、創造性と自己表現に満ちた、健康で幸せな人生につながっていきます。
とはいえ、すぐに効果が実感できるものではないかもしれません。

 

 

「“クラフトを始めたのは先週なのに、まだ効果がない!”というように、すぐ結果が出るわけではないんです。でも、続けていくうちに、自己肯定感や自信、そして自己効力感が確実に育っていきます」とロビンソン氏は語ります。

 

マハフィー氏は、クラフトや創作を日常的なウェルネスの一部として「練習するもの」と捉えています。
彼女は、毎日のお絵かきのアイディアをシェアし、人々が創造性を日常に取り入れるサポートをしています。ただし、特別なスキルや道具が必要なわけではありません。どんなクラフトでもOKです。

 

「すべての人が、自分自身に自信を持ち、幸せだと感じる価値があると思います」とロビンソン氏は語ります。
「クラフトは、それを気づかせてくれる素晴らしい方法なんです。」

心と体にやさしい、おすすめのティーブランド9選

 

日々の忙しさやストレスを少しでも和らげてくれる、そんなひとときに欠かせないのが「お茶」の存在。温かいお茶を一杯飲むだけで、心がふっと落ち着いたり、リフレッシュできたりしますよね。

 

今回は、そんなリラックスタイムにぴったりの、世界中のおすすめティーブランドを10社ご紹介します。オーガニック素材にこだわったものから、美容や睡眠のサポートになるブレンドティーまで、幅広くピックアップしました。

 

 

1. LUPICIA(ルピシア)|日本

https://www.lupicia.com/

 

世界各国のお茶を取り揃えた日本発の人気ブランド。季節限定のお茶やオリジナルブレンドが豊富で、選ぶ楽しさも味わえます。

 

 

 

2. Pukka(パッカ)|イギリス

https://www.pukkaherbs.com/uk/en/

 

100%オーガニックでカフェインフリーのハーブティーが中心。心と体を整えるウェルネスブレンドが多く、毎日のセルフケアにぴったり。

 

 

 

3. Yogi Tea(ヨギティー)|アメリカ

https://yogi-life.com/en-US

 

アーユルヴェーダの思想をベースにしたブレンドが特徴。ティーバッグのタグには前向きなメッセージが添えられていて、飲むたびに気分が上がります。

 

 

 

4. NINA’S MARIE-ANTOINETTE(ニナス)|フランス

https://www.ninasparis.com/en/home-2/

 

フランス王妃マリー・アントワネットに由来する華やかな紅茶ブランド。優雅な香りと味わいで特別なティータイムに。

 

 

 

5. Harney & Sons(ハーニー&サンズ)|アメリカ

https://www.harney.com/

 

高品質な紅茶と美しい缶デザインが特徴の老舗ブランド。特にアールグレイやホットシナモンなどのフレーバーティーが人気。

 

 

 

6. Clipper(クリッパー)|イギリス

https://www.clipper-teas.jp/

 

フェアトレード&オーガニックの原料にこだわったエシカルブランド。環境にも配慮したパッケージで、サステナブル志向の方におすすめ。

 

 

 

7. 茶屋すずわ|日本

https://www.chaya-suzuwa.jp/

 

静岡発の日本茶ブランド。伝統とモダンが融合した洗練されたデザインと、素材の良さを活かした味わいが魅力です。

 

 

 

8. The Qi(ザ・チー)|アメリカ

https://the-qi.com/

 

バラや菊などの花をまるごと使った「フラワーティー」が話題。見た目も美しく、五感で楽しめるお茶です。

 

 

 

9. T2 Tea(ティーツー)|オーストラリア

https://www.t2tea.com/en/jp

 

カラフルでポップな世界観が人気のティーブランド。紅茶・緑茶・ハーブティーなどジャンル問わず、独創的なブレンドが楽しめます。

 

 

 

 

幸せの科学:ポジティブなニュースが心と体にもたらす効果

 

もし、あなたのX(旧Twitter)のタイムラインがネガティブな内容を一切含まない、ポジティブなニュースだけで満たされていたらどうでしょう?

 

私たちは、心に優しく、前向きになれるニュースを届けようと努力していますが、現実にはSNS上では暴力、自然災害、政治的不安など、暗く落ち込むようなニュースが圧倒的に多くを占めています。

 

でも、実は気分を明るくし、うつや不安の症状を軽減し、さらには身体の健康にまで良い影響をもたらす方法があるとしたら?

 

そしてその答えが、すでに私たちの目の前にあるとしたら?
そう、それが「ポジティブなニュース」なのです。

 

 

【ハミングが届けるポジティブニュース】ミサイルが音楽に変わるなんて。世界にはまだ、優しさと希望がある

 

 

ポジティブなニュースが幸福感に与える影響についての科学的研究

 

最近の科学的研究では、私たちの感情状態が、日々どんなニュースを見聞きしているかに大きく左右されることがわかってきました。

 

中でも、ポジティブなニュースに触れることは、心の健康や幸福感に大きな効果をもたらすことが確認されています。
ここで言う「ポジティブなニュース」とは、よくあるお涙ちょうだい系の“良い話”ではありません。

 

人々や社会の中にある「本当の良さ」を映し出す、心から勇気づけられるような現実のストーリーのことです。

 

たとえば、気候変動への取り組みで改善が見られていることや、科学の進歩によって人々の寿命が延びていること、そして世界の識字率が過去最高を記録しているといったニュースです。

 

【ハミングが届けるポジティブニュース】スイスの奇跡:かつて汚染された川が、ヨーロッパで最も美しい都市の遊泳スポットに!

 

 

ポジティブなニュースは、うつ症状を軽減する力がある

 

世界中で、約41%の人が何らかのメンタルヘルスの問題──うつ、不安、慢性的なストレスなど──に悩まされています。

 

一部の専門家によれば、社会がコロナ以前のような状態に戻るには、少なくとも10年かかるとも言われています。

 

うつと向き合ううえでの大きな課題のひとつは、「現実をありのままに見ること」が難しくなってしまうことです。現実は良いことも悪いことも混ざっているものですが、ネガティブなニュースばかりを見続けると、偏った世界観が強くなってしまい、「世界は恐ろしい場所だ」といった破壊的な思考が根づいてしまうことがあります。

 

たとえば、うつ状態の人がネガティブなニュースばかり見ていると、「世界はどんどん悪くなっている」「どうせ何も良くならない」といった極端な思考に陥ることがあります。

 

もちろん、世界に問題があるのは事実ですが、それがすべてではありません。実際には、世界には驚きや思いやり、優しさ、希望といったポジティブな面もたくさん存在しているのです。ポジティブなニュースに触れることで、よりバランスの取れた現実の見方が身につきます。

 

もし気分が落ち込んでいるときがあれば、困っている隣人を助けようと立ち上がった人々の話や、地域の小さなビジネスを支えるコミュニティの物語など、心温まるストーリーを読んでみてください。それがあなたの気持ちを少し明るくしてくれるかもしれません。

 

 

 

ポジティブなニュースは、ストレスホルモン「コルチゾール」を減らし、身体の健康にも良い影響を与える

 

ポジティブなニュースは、心だけでなく体にも直接的な良い影響をもたらすことが研究で明らかになっています。

 

前向きなニュースに触れることで、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が減少することが分かっており、それによって高血圧や心臓病、さらにはがんといったさまざまな健康リスクの軽減につながるとされています。

 

コルチゾールは「闘争・逃走反応(fight or flight)」を引き起こすホルモンとも言われており、緊急時に体を守るために分泌されるものです。少量であれば、日々のストレスを乗り越える助けになりますが、過剰になると炎症を引き起こしたり、免疫システムを過剰に刺激したり、うつの原因になることもあります。

 

つまり、ポジティブなニュースに触れることは、感情面だけでなく、身体面の健康にも良い影響を与えてくれるのです。

 

【ハミングが届けるポジティブニュース】風がくれた、新しい暮らしのかたち:役目を終えた風力タービンが、小さなマイホームに変身!

 

ポジティブなニュースは、人とのつながりを深め、孤独感を和らげてくれる

 

さらに、ポジティブなニュースは人間関係にもポジティブな影響をもたらします。明るいニュースに触れることで、社会的なつながりを感じやすくなり、孤独感が軽減されるという研究結果もあります。

 

これは、人は嬉しいニュースを自然と誰かと共有したくなる傾向があるためかもしれません。そのシンプルな行動が、人との健やかな関係づくりへとつながっていくのです。

 

つまり、自分の気持ちが明るくなるだけでなく、周囲とのつながりも深まり、人間関係までポジティブになる——まさに一石二鳥です。

 

まとめると、「幸せの科学」によって、ポジティブなニュースに触れることが私たちの全体的なウェルビーイング(心身の健康)に良い影響を与えることが証明されつつあります。

 

でも、これを信じるかどうかはあなた次第。ぜひ一度、自分自身で試してみてください。日々のネガティブなニュースから少し離れて、前向きなストーリーを意識的に探してみてください。

 

きっと、心も体も「ありがとう」と言ってくれるはずです。

「アイデアガーデン」が持つ秘密の力

 

「木を植えるのに一番良い時期は20年前。二番目に良いのは今だ」——この中国のことわざを、どこかで聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。確かに前向きなメッセージではあるけれど、「20年前に逃したチャンス」と「今しかないこの瞬間」の二択しかないような、少し窮屈な印象も受けます。現在目の前にあるチャンスや、人生のあゆみというのはもっと複雑なものではないでしょうか。

 

だからこそ、私は「アイデアガーデン」という静かで素敵な新しい習慣が大好きです。これは、自分のアイデアや目標のために専用の庭のようなスペースを作り、植物を育てるようにゆっくりと育てていくというもの。特に、冬から春にかけての「再生」や「新しい始まり」といった気分にぴったりな過ごし方です。

 

アイデアガーデンの本質はとてもシンプル。アイデアをためておき、ときどき見直すための場所をつくること。それが進化して、より明確な形になっていくのを見守ります。物理的な引き出しや箱、ファイルでもいいし、パソコンのフォルダやスマホのメモアプリなど、デジタルな場所でもかまいません。大事なのは、アイデアが自由に流れ込んでくるための入口をつくること。できればその場所は、自分だけの「聖域」のようにしておくのがおすすめです。誰にもジャッジされない、あなただけの静かな世界にすることで、アイデアを守り、安心して育てることができます。

 

そして次は、種をまく番。イメージ、言葉、新聞の切り抜き、写真、メモ、インスピレーションを与えてくれるあらゆるものを、そこに入れていきましょう。そういったものには、今はまだ小さくても、いずれ大きく育つ可能性がある「芽」が隠れているかもしれません。それが目標のためでも、美的なものでも、概念的なものであっても、あるいはその全部でもいい。あなたが「これは種だ」と思うものは、すべてアイデアガーデンにぴったりの種です。

 

アイデアガーデンの育て方

 

どんな種を植えたらいいのかわからない?あまり深く考えすぎないでください。実は、「何を入れるべきか」を考えすぎないほうが、いいアイデアが浮かびやすいんです。

 

自分の身のまわりを見渡してみてください。どんなコンセプトが心に引っかかりますか?そして、なぜそれが気になるのでしょう?よく使う言葉は何ですか?その言葉を使うとどんな気持ちになりますか?やりかけのプロジェクトを完成させたくなるようなモチベーションになる言葉は?自然の中で感動する瞬間は?何度も読み返してしまう記事や本は?それらがあなたの中でどんな感情を呼び起こすかに注目してみてください。

 

こうした問いに向き合うことで、あなたのアイデアガーデンに植えるのにぴったりな「健やかで豊かな種」を見つけるヒントになります。

 

どんなものであっても、どこから来たものであっても、その種はあなたの心の奥をワクワクさせるものであるべきです。そして、頻繁に頭に浮かんできたり、「大切に育ててみたい」と思えるものであること。現実の種と同じように、それがどんな風に育つか想像できたり、可能性を感じられるものを選びましょう。その種がどんな花を咲かせるのか、実をつけるのかを思い描くだけでも楽しくなるようなものであることが理想です。

 

中には、どうしてその種を選んだか説明が長くなるものもあるかもしれません。でも「なんとなく気になったから」という理由でも十分です。大切なのは、自分の直感を信じて選ぶこと。なぜその種を選んだのかを自分なりに理解していれば、それでいいのです。

 

 

よい種がいくつか見つかったら、それをガーデンに植えていきましょう。日付を入れたり、ラベルをつけたりして、自分があとで見てわかりやすいように分類しておくと便利です。実際の庭と同じで、どこに何が植わっているかを把握しておくことが、後でそれらを育てていくうえでとても重要になってきます。

 

アイデアガーデンの提唱者のひとりであり、作家でもあるチャーリー・ギルキーは、「なぜあなたにはアイデアガーデンが必要なのか」という記事の中で、デジタルフォルダを作り、その中に「種」を植えたときの自分の考えを簡単にまとめておくようにしていると書いています。

 

彼が記録した種の一例が「アイデアを熟成させることと、それにこだわりすぎることの間にある緊張感」というテーマです。このテーマについての短い文章を保存しておき、その中で「アイデアを早く出しすぎると深みがなくなる。でも、抱えすぎると力を失い、忘れ去られてしまう。どのタイミングで放つかを見極めることが大切だ。というのも、すばらしいアイデアは社会的な産物だから」と綴っています。

 

ギルキーにとって、このアイデアは頭の中で長い間考えていたもの。でも、それを言語化し、アイデアガーデンでじっくり育てることで、初めてその種がどんな芽を出すかが見えてきたのです。

 

つまり、まずはガーデンの準備をして、種を見つけて、植えることから始めるのです。

 

でも、それはまだ始まりにすぎません。

 

アイデアガーデンを育てる

 

すべての種をアイデアガーデンに植え終えたら、それをアクセスしやすい場所に置いておきましょう。ただし、あまり手の届くところに置いて、つい見てしまわないように。理想は、陽の光が差し込むような美しい場所。でも、デジタルで管理している場合は、そこまで気にしなくても大丈夫です。普通の庭と同じで、邪魔にならず、でもちょっと手を伸ばせば届く場所にあるのが理想です。

 

そして次にすることは…ガーデンから距離を置くこと!植えた種はしばらくそっとしておきましょう。脳がそれを自然に熟成させるのを待つのです。意識的に見たり、いじったりせず、1ヶ月くらいは放置してみてください。そのあとで改めて見返してみると、アイデアの見え方がまるで違っていて驚くと思います。中には、もはや魅力的に感じなくなっている種もあれば、逆に以前よりも強く輝いて感じられる種もあるはずです。

 

 

次は水やりの段階に入ります。まずは、定期的にガーデンを訪れて種に向き合う時間をスケジュールしましょう。週に1回、2週間に1回、月に1回など、自分にとって負担にならず、ワクワクする頻度でOKです。植物と同じで、コンスタントなケアが必要です。

 

最初の水やりの日には、メモを取れるものを用意しましょう。ノートパソコンでも、ノートでも、付箋でも構いません。最初に種を記録したものと同じものを使うのが理想です。まずはその日の日時を書き、種を一つずつ確認して、それについて自由に書いたり、クリエイティブなアイデア出しをしてみましょう。

 

やり方は自由です。チャーリー・ギルキーのように、種に関するドキュメントをどんどん膨らませていってもいいですし、その種にイメージできる写真のコラージュやスケッチを作ってもいいのです。集めたオブジェクトなどを水やりの成果としてガーデンに残すのも効果的です。

 

中には、あまり気が乗らない種もあるかもしれません。その場合は、次回までスキップしても、放置しても大丈夫。大切なのは、自分の中で育っている種を少しずつ追いかけていくことです。

 

このプロセスを繰り返していくと、アイデアガーデンは本物の庭のように進化していきます。すぐに芽を出してぐんぐん育つ種もあれば、なかなか動きがないものもあるし、長い間眠ったままになるものもあります。ある時点で、新しい種のために古い種を抜いてしまうこともあるでしょう。

 

でも、どんな形にせよ、アイデアガーデンは常に生きていて呼吸するような存在。あなたの変化し続ける思考とともに成長する、小さなライブラリーになります。水やりのたびに、その成長を確認できる場所です。

 

もしあなたが望むなら、「収穫のとき」を設けて、育った種とそこから生まれたコンテンツを実際のプロジェクトや活動に移行させてもOKです。または、育成のプロセスそのものを創作のインスピレーションとして使ってもいいし、まったく新しいアイデアガーデンを始めても構いません。

 

大事なのは、あなたのペースで、あなたらしい方法で、アイデアと向き合い続けることです。

 

なぜうまくいくのか

 

ギルキーにとっては、最初のアイデアが「種」になり、それが記事へと成長しました。そしてその記事は「完成した投稿」フォルダへと保存され、役目を終えました。しかし、アイデアガーデンが生み出す果実は、人それぞれ、ガーデンそれぞれ、アイデアそれぞれでまったく異なります。その可能性はとても力強く、無限大。まるで実際の庭と同じように、愛情と手間をかけることで、創造的な成果が生まれるのです

 

では、なぜアイデアガーデンはこんなにも効果的なのでしょうか?

 

それは、「構造」「準備」「熟成」という、創造のプロセスにおいて重要な3つの要素を活用しているからです。
まず、アイデアガーデンには明確な構造があります。柔軟性を持ちつつも、自分でデザインするため、一度コンセプトが固まれば、継続しやすく実行しやすい形になります。

 

次に、ガーデンを準備する時間が必要です。実はここが一番大変なステップかもしれません。種(アイデア)を集める作業には、少し労力が必要です。でもそれさえ終えれば、あとは熟成の時間に入ります。つまり、最初に蒔いた種を焦らず育てる期間が始まるのです。大きなプレッシャーもなく、既にあるベースに少しずつ加えていくだけでいいのです。

 

近年、クリエイティブな分野ではアイデアガーデンという考え方が広まりつつあります。果たしてこれは一過性の流行で終わるのか?それとも定着していくのか?――そう問いかけたくなるほど、アイデアガーデンは深く、優しく、そして創造性に満ちたプロセスです。

 

私にとっては、安心してアイデアと向き合い、自由に試行錯誤できる大切な場所になりました。新しいアイデアが芽を出し、育ち、広がっていくハブのような存在です。

 

物理的な庭と同じように、アイデアガーデンも「自分にとって心地よいスタイル」でなければなりません。でも、そのスタイルがピタッとはまったとき、本当に魔法のような時間が生まれるのです。

心地よく香る、5つのノン・トキシックなオイル&リードディフューザー

 

家の中を心地よい香りで満たしてくれるリードディフューザー。けれど、使われているオイルの中には、合成香料や有害化学物質が含まれているものもあるのをご存じですか?特に小さなお子さんやペットがいるご家庭では、安心して使える「ノン・トキシック(無毒性)」な製品を選ぶことが大切です。

 

今回は、成分にこだわり、自然由来の香りを楽しめる無毒性のリードディフューザーを5つご紹介します。

 

1. Saje ナチュラルウェルネス アロマリードディフューザー(アンワインド)

https://www.saje.com/

 

 

Sajeのディフューザーは、100%ピュアなエッセンシャルオイルのみを使用。ストレスを和らげてくれる「アンワインド」ブレンドは、ラベンダーやゼラニウムなどの心地よい香り。グリセリンベースで安全性も高く、香りに敏感な方にもおすすめ。

 

2. Brooklyn Candle Studio ディフューザー(サンタル)

https://brooklyncandlestudio.com/

 

 

ミニマルで美しいパッケージが目を引くBrooklyn Candle Studio。サンダルウッドをベースにしたウッディな香りは、落ち着いた雰囲気を演出します。フタル酸不使用、動物実験なし、ヴィーガン仕様というのも魅力です。

 

 

3. Cochine リードディフューザー(ウッディノート&サイプレス)

https://www.cochine.com/

 

 

ベトナムのサイゴン発のラグジュアリーブランド。植物性ベースのオイルを使用し、香りは長持ち。サイプレスやシダーウッドなどのウッディな香りが大人っぽく、リラックスタイムにぴったりです。

 

 

4. Maison Louis Marie No.04 Bois de Balincourt リードディフューザー

https://maisonlouismarie.com/

 

フランスの伝統的な香水技術を背景にしたヴィーガン&クリーンビューティーブランド。サンダルウッド、シダーウッド、スパイスの絶妙なブレンド。合成香料・パラベン・フタル酸不使用で安心。

 

 

5. Plant Therapy リードディフューザー

​​https://www.planttherapy.com/

 

アロマテラピー専門ブランドのPlant Therapyによる、100%ピュアなエッセンシャルオイル使用のブレンド。グレープフルーツやレモンのシトラス系で朝にぴったり。子どもやペットにも安心。

 

 

香りと安心、どちらも叶える選択を

ディフューザーは、空間を彩るだけでなく、心にも作用するアイテム。だからこそ、体にやさしいものを選びたいですよね。今回ご紹介したアイテムは、どれも成分にこだわった無毒性な製品ばかり。あなたのライフスタイルに合った香りを、ぜひ見つけてみてください。

【編集部対談】情報溢れる今だからこそ、大切にしたい「マインドフルネス」

 

スマホを見ながらなんとなく食事をすませたり、
次にやることを考えながら大切な人と会話していたり。

 

「今この瞬間に意識を向ける」、いわゆるマインドフルネスな状態を保つのは、簡単そうで意外と難しいものです。

 

今回はHummingが「マインドフルネス」について発信している理由や、編集部メンバーが実践しているメディテーション方法について話をしました。

 

「今ここ」に意識を向けること。それがマインドフルネス

 

純: Hummingでは「マインドフルネス」「性のはなし」「美と身体」「人間関係」「ライフスタイル」の5つのテーマで情報を発信しています。今回はその中の「マインドフルネス」について話をしていきたいと思います。

 

舞麻さんがマインドフルネスをテーマに選んだ理由を教えてください。

 

舞麻:私にとってマインドフルネスとは、「目の前のことに、100パーセント意識を向けること」。たとえば、今、純との会話に100%集中できているかとか、食事のひと口ひと口をちゃんと味わえているかとか。

 

情報が溢れるこの時代だからこそ、今に集中することはすごく大切。「マインドフルネス」は絶対に扱いたいテーマでした。

 

Hummingでは、メディテーション(瞑想)やジャーナリングなど、自分と向き合う方法を紹介しています。

 

純:私もマインドフルネスは本当に大切だと思います。

 

私は子どもの頃から、テレビを見ながらご飯を食べるのが当たり前の家庭で育ったので、食べることだけに集中すると、そわそわしちゃいます。

 

電車に乗りながらスマホを見たり、食事をしながらテレビを見たり、「〜しながら」が癖になってしまっているかも。カフェで友達と話している時も、「ちゃんと話を聞こう」と思っているのに、無意識に窓の外を見て人間観察をしてしまうこともあります(笑)。

 

今この瞬間に意識を向けることは、簡単なようで難しい。だからこそ、マインドフルネスを意識することが大切だと思っています。

 

 

無理なく続けるために。自分に合った方法を見つけて習慣に

 

舞麻:私は、メディテーションをするようになってから、「今」に集中しすぎてしまって、タイマーをかけないと予定をすっかり忘れてしまいます。子どもにも「ママ、迎えに来るの忘れないでね!」と心配されるくらい。だから大事な予定の前には、タイマーが必須!

 

人間は、習慣の生き物です。 たとえば、認知症の人でも、毎週通っていた場所には自然と行けるくらい、習慣は強い力を持っています。

 

だからこそ、マインドフルネスを日常に取り入れる習慣ができれば、今この瞬間を大切にする意識が少しずつ育っていくと思います。

 

純:習慣にできたらすごく楽だけど、習慣にするまでが大変で、諦めてしまうこともあります。だから、継続するためには、自分に合うやり方を見つけることが大切だなと。

 

私は、座ってじっとするタイプのメディテーションは、正直苦手。だから、週に1〜2回ほど、スマートフォンのアプリでガイドを聞きながら、ひたすら歩いています。いわゆる「ウォーキングメディテーション」です。ジムで運動を始めたときと同じで、最初は少しキツかったけれど、続けていくうちに気持ちが整っていく感じがしています。

 

「メディテーション」や「瞑想」と聞くと、少しハードルが高そうに思えるかもしれませんが、長時間座り続ける必要はないし、もっと気軽に取り組んでほしいです。

 

たとえば、ソファに座って目を閉じて心を落ち着かせる。それだけでも立派なメディテーションです。 1日5分でもいい。朝起きてすぐにスマートフォンに手を伸ばす代わりに、呼吸に意識を向けるだけでも変化を感じられると思います。

 

鼻から空気を吸って、口からゆっくり吐く。深い呼吸を意識するだけでも、脳がマッサージされてるような感覚を味わえますよ。

 

舞麻:私はけっこうストイックだから、1時間座ってメディテーションをするのが好き。この間ママ友に「前世はお坊さんか尼さんだったんじゃない?」って笑われたくらい。

 

でも、純が言っているように、自分に合う心地良い方法を見つけることが大切です。

 

:1時間も静かに座っていられる舞麻さんはすごいと思います。舞麻さんの家には、3人の娘さんや旦那さん、同居している方、犬もいますよね。そんな中で集中するのは大変なのでは?

 

舞麻:部屋の扉に「ママは◯時までメディテーションをしています」と張り紙をして、メディテーション中は話しかけられても答えません(笑)。子どもが小さいときは、私の上に乗ってきて集中力が途切れてしまうこともあったけれど、今はこしょこしょ話しているくらいなら気にならなくなりました。

 

 

:娘さんたちも、メディテーションに興味を持っていますか?

 

舞麻:子どもたちが心配事で頭がいっぱいになってる時には、「5分だけ一緒に座ってみようか」と声をかけて、ブレスワークをしたり、私がガイドをしながらメディテーションをしたりすることもあります。そうすると娘たちも落ち着くようです。

 

でも、強制はしません。お父さんが脳の研究をしている友人は、メディテーションすることを親から強制されるのが本当に嫌だったと話していました。そんな彼も今ではメディテーションの先生になっていますが、「自分が親になったら、子どもには強制せずに自分がメディテーションする姿勢だけを見せたい」と言っていたのがとても印象的でした。

 

だから、私もメディテーションすることを娘たちに強制はしない。だけど、心を落ち着ける選択肢の1つとしてメディテーションがあることは、娘たちにも伝わっていると良いなと思います。

 

「自分のための時間」を少しずつでも、日常に

 

:ここまでマインドフルネスについて話をしてきましたが、マインドフルネスのテーマを通じて伝えたいことは「自分のための時間を持ってほしい」ということ。

 

日常の様々な役割をいったん脇に置いて、 自分と向き合う時間を持つ。その方法は座ってメディテーションをするでもいいし、外に出て少し歩いてみるでもいい。どんな形でもいいから、自分だけの時間をつくって、それを少しずつ習慣にしてもらえたら嬉しいですよね。

 

舞麻:一人で買い物に行ったり、美味しいご飯を食べに行ったりするのも、もちろん素敵な過ごし方です。でも、「自分のための時間」と「自分と向き合う時間」は、少し意味合いが違うように感じています。

 

私たちがHummingを通じて伝えたいのは、静かに自分と向き合う時間を、日常の中に少しずつ取り入れていってほしいということです。

自分と向き合うことの大切さを実感してきた私たちだからこそ、その経験をシェアしながら伝えていけたらと思います。

 

Humming編集長 永野 舞麻 

1984年生まれ。16歳までを日本で過ごした後、海外へ移住。大学で出会ったアメリカ人の夫と結婚し、現在はカリフォルニア在住。3児の母。

高校時代、スイスに住んでいたときに自然の偉大さに触れ、地球環境保全について学び始める。アメリカの美術大学でテキスタイル科を専攻。

今でも古い着物の生地などを使って、子育ての合間に作品を制作し続けている。

 

Humming編集部Project Coordinator 條川純 

カリフォルニアで日本からの移民の両親のもとに生まれ育った私は、まったく異なる2つの文化に触れるという貴重な経験をしてきました。それによって、世界や人との関わりについて幅広い視点を持つことができたと思います。人々が安心して休めたり、心が癒されるような場所があることはとても大切だと思っていて、Hummingがそんな場所になれたらと願っています。

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\ポッドキャスト はじめました/

編集部対談の内容はポッドキャストでも配信しています。ぜひ、音声でもお楽しみください。

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デジタル・デトックスで輝く女性へ:ハワイ発の「Radiant Renewal」の魅力

 

現代の女性は、スマホやPCに囲まれ、常に情報の波にさらされています。特に30代後半以上になると、ホルモンバランスの変化やストレスの影響を感じやすく、心と体の調和を整えることがより重要になります。そんな中、ハミング編集部が注目したのが、アメリカのウェルネスの専門家たちによる「デジタル・デトックス」のリトリートです。

 

自宅で体験できる本格的なリトリートとは?

 

「Radiant Renewal: A Digital Wellness Retreat.(デジタル・リトリート)」は、女性の心身の健康をサポートするために設計された4日間のオンラインプログラム。単なるヨガやフィットネスにとどまらず、ホルモン健康、セルフケア、瞑想、ライフスタイル戦略といった多角的なアプローチで、女性がより自分らしく健康に生きるために知っておくべきことやどうやればいいのかを教えてくれます。

 

特に、ホルモンバランスの変化を迎える年代の女性にとって、心と体のケアは欠かせません。このリトリートに参加することで、日常生活の中で取り組みやすい形でウェルネスを取り入れることができるようになり、参加者が内面から輝くことを目的としています。

 

デジタル・リトリートの4日間のプログラム内容

 

このリトリートは、自然界の4つのエレメント(地・火・水・風)に基づいて、毎日異なるテーマで構成されています。

 

🌿 Day 1 – Earth(地):グラウンディングとホルモンバランス

 

最初のテーマは「地」。心身を安定させ、地に足をつける感覚を養うことが目的です。

 

グラウンディングヨガで心を落ち着かせ、体の軸を整える

内分泌(ホルモン)系の基礎知識と、年齢に応じたホルモンケアについて学ぶ

 

 

🔥 Day 2 – Fire(火):活力を呼び覚ます

 

「火」はエネルギーと情熱を象徴し、体を動かすことで内側から活力を引き出します。

 

ダイナミックなヨガとフィットネスでエネルギーを活性化

女性のライフステージとホルモン変化について学ぶ(更年期、PMSなど)

 

 

💧 Day 3 – Water(水):心と体を流れるように整える

 

「水」のエネルギーを意識しながら、柔軟性と流動性を高めます。

 

流れるようなヨガとストレッチで体の緊張を解放

ホルモンバランスが崩れると出やすい症状(疲労感、むくみや肌荒れなど)とその対策

 

 

🌬️ Day 4 – Air(風):心を解放し、内なる声を聞く

 

「風」は軽やかさと自由を象徴し、リトリートの最終日には心をクリアにし、自分自身の本当の声を見つめる時間を持ちます。

 

呼吸を深める瞑想とマインドフルネス

エネルギーを高めるスキンケアとホルモンサポートの実践

 

 

参加方法に関する詳細はこちらから:https://www.desibartlett.com/radiant-renewal

 

 

 

 

 

 

なぜ今、デジタル・リトリートなのか?

 

スマホの通知やSNSに追われる毎日では、無意識のうちにストレスを溜め込みがちです。実際に、過剰なデジタル接触は睡眠の質の低下やホルモンバランスの乱れにつながることが研究でも明らかになっています。

 

特に30代以上の女性にとって、ホルモンの変化は体調や気分に大きく影響を及ぼします。この時期に適切なケアを行うことで、更年期の症状を和らげ、より快適な日常を送ることができます。

 

デジタル・リトリートは、こうしたデジタル疲れを解消し、ホルモンバランスを整えるための実践的な方法を学ぶ場でもあります。画面から少し離れ、自分自身の体と心に意識を向ける時間を持つことで、未来の健康にもつながるでしょう。

 

デジタル・デトックスで、本来の輝きを取り戻そう

 

デジタル・リトリートは、単なるリラックスの場ではなく、女性が人生の変化を前向きに乗り越えるための知恵と実践方法を学ぶ場でもあります。

 

デジタルの騒がしさから少し離れ、自分自身のケアに集中する時間を作ることで、より健やかで輝く毎日を手に入れてみませんか?

音楽は心の処方箋。メンタルヘルスとの関係とは?

 

今は、音楽ストリーミングの普及により、CDを買わなくても気軽に音楽を楽しめる時代。スマートフォンとイヤホンさえあれば、いつでも、どこでも、お気に入りの曲を聴くことができます。

 

我が家では、朝は「朝にぴったりの音楽を流して」、子どもたちの兄妹喧嘩に疲れたときは「リラックスできる曲が聴きたいな」、寝る前には「心を落ち着ける音楽をかけて」と、そのときの気分や状況に合わせて、スマートスピーカーに音楽を選んでもらっています。

 

また、お気に入りの曲を流すと、再生が終わった後に別の曲が自動で流れ、思いがけず素敵な音楽に出会うことも。音楽は、日々の生活に欠かせない存在です。

 

実は、音楽にはリラックス効果やストレス軽減、さらには気分を高める力があると言われています。

 

この記事では、音楽がどのように私たちの心を支えてくれるのか、私が勇気づけられたお気に入りの曲とともにご紹介します。

 

『やろうとするのが大事』。迷ったときに背中を押してくれる音楽

 

何かをやるべきか迷ったとき、最近よく聴くのがAIさんの「みんながみんな英雄2024」です。

 

“できるできない なれるなれない
そりゃ全部が全部は叶わない
誰でもそうさ 彼でもそうさ
でもやろうとするのが大事
いま何が やりたいの
いま何に なりたいの
予定通りにいかなくたって
確かに前には進んでいる
踏み出せば それが道
飛び出せば そこが夢
汗かけば きっと 輝くさ
なりたかった自分が待っている”

 

https://www.youtube.com/watch?v=8RFwWUgL8Xw

 

この曲を聴くと、「迷うぐらいなら、まずはやってみよう!」と背中を押してもらえます。

 

実際に、好きな音楽を聴くと、脳内で「幸福ホルモン」と呼ばれるドーパミンが分泌され、気持ちが落ち着いたり、やる気が湧いたり、メンタルにポジティブな影響を与える力があることが科学的にも証明されています。

 

自分を励ましてくれる曲があると、迷った時に一歩踏み出す勇気がもらえるかもしれません。

 

『感じたままに進む 自分で選んだこの道を』フリーランスになりたての頃、励まされた曲

 

フリーランスのライターになったばかりの頃、「私の文章は本当に誰かの役に立つのだろうか」「正しい情報を届けられているのか」「ライターとしてこれからもやっていけるのか」と自信を持てずに悩んでいた時期がありました。そんなとき、何度も聴いて励まされたのが、YOASOBIの「群青」でした。

 

“嗚呼 感じたままに進む
自分で選んだこの道を
重いまぶた擦る夜に
しがみついた青い誓い
好きなことを続けること
それは楽しいだけじゃない
本当にできる
不安になるけど”

 

https://www.youtube.com/watch?v=Y4nEEZwckuU

 

「好きなことを続けること、それは楽しいだけじゃない」、このフレーズが、当時の私の心境にぴったり重なりました。

 

「不安を感じてもいい、続けていこう」と思える、お守りのような1曲です。

 

『幸せになりたい気持ちがあるなら 明日を見つけることはとても簡単』友達と一緒に泣いた曲

 

学生時代に親友が失恋したときには、カラオケに行って、2人で竹内まりやさんの「元気を出して」を思いっきり歌いました。

 

“涙など見せない強気なあなたを
そんなに悲しませた人は誰なの?
終わりを告げた恋に
すがるのはやめにして
ふりだしからまた始めればいい
幸せになりたい気持ちがあるなら
明日を見つけることはとても簡単”

 

https://www.youtube.com/watch?v=Dyd1BOPXu_A

 

 

大声で歌った後に、「彼だけが男じゃないよね!」なんて話をして、沈んだ心に元気をもらえた思い出の1曲です。

 

音楽は言葉以上に心に響き、時に心の支えになってくれます。悲しいときは悲しい曲を聴いて思いっきり泣いたり、前向きな歌詞に背中を押されたり。その時の気持ちに寄り添う一曲があるだけで、少し心が楽になるかもしれません。

 

音楽は「心の処方箋」

 

音楽には、心と体に働きかける不思議な力があります。

 

医学雑誌「JAMA Psychiatry」や世界保健機関(WHO)の報告によると、音楽はうつや不安の軽減にも効果があり、特に音楽療法は専門的な治療と併用することでその力を発揮すると言われています。

また、音楽を聴くことで脳内のドーパミンやセロトニンが分泌され、幸福感が高まったり、ストレスホルモンであるコルチゾールが減少し、リラックス効果が生まれることもわかっています。

 

悲しいときや寂しいとき、自分の気持ちに寄り添う曲を聴いて涙を流すのは、「カタルシス効果」と呼ばれる自然な感情の発散方法です。また、歌詞に共感することで「自分だけじゃない」と感じ、孤独感が和らぐこともあるでしょう。

 

もし最近、なんとなく気持ちが沈んでいると感じたら、自分にとっての「癒しの曲」を探してみませんか? お気に入りの音楽を聴くことは、手軽にできるセルフケアのひとつです。

 

 

〜Humming読者さんから届いた想い出の1曲〜

 

HummingのInstagramで「音楽に助けられた経験はありますか?」と質問したところ、素敵なメッセージをいただいたのでご紹介します。

 

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多感な中学生時代、今考えるとちっぽけで可愛い悩みだけど、当時は本気で悩んで、泣いて、笑って過ごしていました。

 

そんな時に聞いていたのが、中山美穂さんの「未来へのプレゼント」。

 

「大人になると、今現在のことが過去になるんだな」と考えさせられました。

 

この曲に出会えたことで、「今を一生懸命生きることが、未来へのプレゼントなんだ」と思い、がむしゃらに青春時代を満喫していました。

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=_mnBfYHrLdo

 

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素敵なメッセージをありがとうございます。

おすすめのメンタルケアアプリ3選!使ってみた本音レビューつき

 

ストレス社会と言われる現代で、注目を集める「メンタルケア」

 

ストレスや不安を感じる人が激増する中、心のケアのための手軽なツールとして、近年、メンタルケア系のアプリが多く提供され注目を集めています。

 

メンタルヘルスケアアプリとは?

ストレス増加に比例するように、それをケアする方法も近年グッとバリエーションが広がっている感じがします。

 

瞑想にマインドフルネス、そしてジャーナリング。

 

でも正直、どうやって始めたらいいか分からないし、何より習慣化が大変。そう感じる人も多いのではないでしょうか。

 

そもそもメンタルケア自体が比較的新しい概念のため、手探り状態になって当たり前。詳しい人だってなかなか身近にはいませんよね。

 

そんな時に助けてくれるのがアプリです。

 

メンタルケアの手法がたくさんあるように、アプリの種類もさまざまですが、代表的なものをざっくりご紹介します。

 

  1. 瞑想・マインドフルネス系 瞑想のガイドや音楽を提供し、リラックスを促すアプリ。代表的な例は「Calm」「MEISOON」「Upmind」などです。
  2. 感情記録・日記系 日々の感情や出来事を記録し、自分の状態を客観的に振り返るのに役立つアプリ。例えば「muute」や「Reflectly」があります。
  3. カウンセリング系 AIや専門家とチャットやビデオ通話で相談できるアプリ。「emol」や「うららか相談室」などが知られています。

 

 

メンタルヘルスケアアプリ3選を本音レビュー

機能も種類もさまざまになり、どんどん進化しているメンタル系のアプリですが、一方で、選択肢が多いからこそ、結局どれが自分に合うのか選べない、というのが本音かもしれません。

 

正直私も、いろいろインストールしては削除しての繰り返しです。

 

今回はそんな模索のなかで、個人的に使い勝手の良かったアプリを3つピックアップしてご紹介します。

 

主観にはなりますが、それなりの期間継続して使って感じた良い点とイマイチな点を本音でレビューしますので、参考になれば幸いです。

 

 

Upmind (アップマインド)

https://upmind.co.jp/

 

「Upmind」はさまざまな機能が実装されているマインドフルネスアプリです。

 

今まで試したなかでは私に一番合っていて、たしかリリース当初あたりから、かれこれ4年くらいと長く愛用しているアプリです。

 

機能の一例を挙げると、

・自律神経の状態の計測
・瞑想やヨガのガイド音声
・コラムなど学習系コンテンツ
・習慣化のためのリマインダー機能

 

などなど、メンタルケアの総合アプリという感じ。

 

なかでも自律神経の状態の計測は面白くて、スマホカメラに指をあてるだけで簡単に計測できるんです。

 

すごくないですか?

 

 

私自身、この機能が目についてリリース当初にインストールした記憶があります。

 

仕組みや指標の詳細までは分かりませんが、測定結果は結構その日の気分と近いので、感覚値では精度もそれなりに優れているように思えます。

 

ただ最近は、この計測よりも「眠りにつくためのお供」としてUpmindを愛用しています。

 

メンタルケアにおける睡眠の重要性は、言うまでもありませんよね。

 

Upmindには「熟睡」というタブがあり、睡眠の質を上げるためのコンテンツが結構充実しているんです。

 

寝ながらできる瞑想やリラクゼーションBGM、自然音、スリープストーリーなどがあり、どれも相性がいいのか流している間にいつの間にか寝落ちしてしまっています。

 

特におすすめはスリープストーリー。

 

昔話の朗読なんですが、これを枕元で流していると、幼い頃、母に寝かしつけられていたときの安心感が蘇るのか、心も体もほぐれてぐっすり眠れるんです。

 

使い始め当初は寝落ちしすぎて、そんなに長い話ではないのに、いつまで経っても物語の結末までたどり着けないなんて状態でした。

 

最近はキッズ向けの瞑想やスリープストーリーも追加されたので、お子さんとも使えるアプリです。

 

正直悪い点はあまり思いつかないほど愛用しているのですが、強いて言えば、多機能がゆえに活用しきれてない部分も多いことです。

 

また、全てのコンテンツが使える有料プランの料金が少し高めなのもネックかもしれません。

 

年額で支払えば他のアプリと同程度の価格帯にはなりますが、いきなり1年分支払うのはハードルが高いですし、かといって月額だとかなり割高になります。

 

ただ、先ほどの自律神経の計測含め、無料の範囲内でも使える機能は十分ありますし、実際私も無料プランで不自由なく使用できています。

 

 

muute (ミュート)

https://muute.jp/

 

muuteは最近特に流行ってきたジャーナリングの習慣化にぴったりなアプリです。

 

ジャーナリングについて詳しく知りたい方は、関連記事もあわせて読んでいただきたいのですが、単純に言えば、日記を一歩深めたものです。

 

日々の出来事だけでなく、それについて感じたことや考えたことを書き出して、自分の思考や感情のクセを冷静に見つめる手法です。

 

▼こちらもチェック:ジャーナリングのやり方は?日記との違いや効果について
https://humming-earth.com/iikoto/journaling/

 

ちなみに私は昔から、ちょっとイライラした日はノートに書きなぐって心情を吐露する習慣がありました。

 

ジャーナリングという概念に出会う前から、本能的にその手法にたどり着いたんだと思います。

 

モヤモヤが溜まった日は、寝る前にちょっと時間を取って書き留める。学生の頃まではこれで事足りていました。

 

 

でも、社会人になるとそんなのでは間に合わない…!

 

常にストレスが降りかかってくる…!

 

元々、考えすぎ感じすぎ人間で人より過敏に反応してしまうこともあり、ストレスが降りかかってきたそばから吐き出さないと気が狂いそうでした。

 

とはいえ、そのためにノートとペンを持ち歩くのも面倒だし、だいたい、職場で何もかもを吐き出したノートを広げて書きなぐるほどのメンタルは持ち合わせていない。(そんな鋼のメンタルならそもそもストレスを感じませんよね)

 

そんなときに出会ったのがmuuteでした。

 

スマホ一つで吐き出せる利便性はもちろんのこと、muuteでは、書いたことをカテゴリで整理したり、感情を紐づけることも簡単にできます。

 

あと、アプリのデザインは温かみがあってかわいいので、やさぐれているときも、アプリを開いただけでちょっと癒されるのもいいところですね。

 

何より私が気に入ったのは、振り返りを深められる点です。

 

イライラを吐き出しっぱなしにしても、それはただの愚痴日記で次につながりません。

 

書いたことをあとから読み返して、冷静に自分の思考や感情を見つめて対処法を考えるときこそが、ジャーナリングの効果が発揮される瞬間です。

 

muuteはSNSのタイムラインのように、書いたことがスレッド形式で残っていくので振り返りも気軽におこなえます。

 

さらに良い点がWeeklyとMonthlyでレポートが届くところ。

 

投稿のカテゴリや感情のタグ、使用した言葉などから、全体的にどんなムードだったかをAIが客観的に分析してくれるんです。

 

このレポートは結構面白くてモチベーションになります。

 

また、最近ガイドジャーナリング(テーマに沿って考えや感情を書き出す)も追加されたようなので、ジャーナリングに興味があるけどどう始めていいかわからないという人でも安心だと思います。

 

ただ個人的にはアプリの動作が鈍くなってきている感覚があり、そこは少し残念な点だなと感じています。

 

感情と出来事をより密に紐づけて記録できるようになのか、外部カレンダーやストリーミングサービスと連携できるようになったのですが、そのあたりから若干アプリが全体的に重くなり、反応も鈍くなったなという感覚です。

 

このアプリの挙動の変化に加え、自分のメンタルとの付き合い方が少し掴めてきたのもあって、最近はまたノートとペンのアナログスタイルに戻っています。

 

それでも突発的に吐き出したくなるときはあるので、お守りのようにずっとスマホには入れたままにしています。

 

アプリとしてはどんどん多機能になり、カスタマイズ性もさらに向上しているので、挙動がそんなに気にならなければ、ジャーナリング初心者から深めたい人まで幅広く対応するアプリだと思います。

 

 

MEISOON (メイスーン)

https://yoga-lava.com/meisoon/

 

MEISOONは、ホットヨガスタジオLAVAがプロデュースする瞑想アプリです。

私がメンタルケアや瞑想に興味を持ちはじめて、初めてインストールしたアプリでもあります。

 

瞑想アプリはそれこそたくさんの種類がありますが、MEISOONの特徴は何と言ってもシンプルな機能とUIでしょう。

 

シーンに合わせて瞑想ガイドのコンテンツが分かれているので、好きなものを選んで再生して瞑想に取り組むだけ。

 

タブがいろいろ分かれていたり、操作が分かりにくかったりということもないので、気が散ることなく瞑想に集中できます。

 

また、ログインボーナスや瞑想が完了するごとにポイント加算されるので、継続するモチベーションが維持しやすいのも特徴です。

 

今は仕様が変わったようですが、以前はこのポイントで有料コンテンツも一部レンタルができたので結構ハマってました。

 

一方で、シンプルかつ無料コンテンツも少ないので、すでにある程度瞑想に慣れている人は物足りなさを感じるかもしれません。

 

実際私も、瞑想に慣れてきてマインドフルネスなど、より大きな枠組みでメンタルケアに取り組みたいと思うようになってから、だんだん使わなくなりました。

 

逆に、瞑想はまったくのゼロからで、とりあえずちょっとはじめてみたい、むしろ最低限のシンプルなアプリがいいという人にはおすすめです。

 

 

メンタルケアの入門編として使って、より深めたい、レベルアップさせたいと思ったら、他のアプリを試す。

 

個人的にはそんなエントリーモデル的な立ち位置のアプリだと思います。

 

 

自分に合ったメンタルヘルスケアアプリの選び方

 

ここまで私が実際に使ってみたアプリをご紹介しましたが、いかがでしたか?

 

それぞれメリットデメリットを本音でレビューしてみましたが、結局どのアプリが一番いいのかはやはり人によって異なるというのが私の結論です。

 

なので、最後に選び方のポイントもお伝えしておきます。

 

目的をはっきりさせる

アプリを使ってどうメンタルにアプローチしたいのか、どんな機能が必要なのか、課金をしてでもがっつり使いこんでいきたいのか。

 

アプリで実現したいことが自分の中で掴めていないと、機能が足りなかったり、逆にオーバースペックなものを四苦八苦して使うはめになってしまいます。

 

アプリを使うことではなく、あくまでメンタルをケアすることが一番の目的であることを忘れないでください。

 

直感を信じる

アプリの各ジャンルのなかで、正直、機能的な違いがあまりないものもあります。なので「直感」も意外と大切な決め手になります。

 

なんとなくデザインが好き、瞑想ガイドの声が好き、この機能がおもしろいなどはっきり言い表せなくても、そのしっくりくるという「感覚」を大事にしてください。

 

習慣化が肝であるメンタルケアにおいては、機能性の高さよりも、使っていて気分が良いことのほうが重要です。

 

常にアップデートする

ここでいうアップデートはシステム的なものではなく(もちろんそれも大切です)、常に「自分とアプリとの相性」をチェックしておくことを意味します。

 

先ほどご紹介したMEISOONが良い例で、私の場合、当初はとても相性が良く使い込んでいたのですが、だんだん物足りなさを感じていきました。

 

同時に瞑想以外にも何かできないかと思い始めていたので、改めてアプリを探していたところmuuteに出会いました。

 

メンタルケアのレベルや方向性は変わっていくものなので、その都度、相性のいいアプリを探すように意識しておくと、自分に合ったアプリに出会える確率もアップします。

 

 

アプリを上手に活用して心をケアしよう♪

 

メンタル系アプリは、自分の心と向き合うきっかけを作ってくれ、さらにその習慣化を助けてくれる素晴らしいツールです。

 

心身ともに健康にストレス社会を生き抜くためにも、文明の利器を上手に活用してみてくださいね!

心の健康を保つための方法

 

心の健康を守ることの大切さ

 

今こそ、心の健康を大切にすることが私たちのウェルビーイングにとって欠かせません。ただし、それはいつもまっすぐとシンプルな道のりではないため、自分の進む道をしっかりと知り、楽しむことが重要です。

 

身体の健康のように明確な数値で進捗を測ることが難しいのが「心の健康」。内省を繰り返し孤独な作業が多い分、最初の状態と比べてどれだけ成長したかもわかりにくいです。自分が行っている行動に本当に効果があるのか、わからなくなることもありますよね。

 

そこで、心の健康を保つために、目標設定や進捗管理のヒントをご紹介します。

 

「目標」を設定する

 

心の健康を向上させる前に目標を設定することで、注力すべき具体的な分野が見え、モチベーションが生まれ、可能性を実感できます。これによって、自分にとって最適な方法を見つけることができ、その後も継続したり習慣化したりするきっかけになります。目標達成後もウェルビーイングを高めるために活用しましょう。

 

ここでは、目標を決め、それを継続するためのステップを紹介します:

 

1. 自分の「なぜ」を定義する

 

目標を考える際は、「なぜ」を問い、自分の答えの理由を理解しましょう。「自分にとって何が重要か」「改善したい分野はどこか」「もっとやりたいことは何か」といった質問を自分に投げかけてみてください。例えば、その目標は自尊心を高めることかもしれませんし、悲しみや孤独感を軽減することかもしれません。

 

2. 一度にひとつの目標に集中する

 

目標はモチベーションを高めますが、そのエネルギーを効果的に使うには、一度にひとつの目標に集中するのが鍵です。最初の目標を達成したり進展を感じてから初めて、次の新たな目標を取り入れましょう。

 

もし目標設定が難しい場合は、専門家のサポートを受けることを検討してもいいでしょう。すでに心の健康の専門家と関わっている場合は、一緒に目標を明確にしたり、既存の目標を見直してみるのも良いでしょう。

 

 

進捗を確認する3つの方法

 

心の健康の進捗や効果を測ることは簡単ではありませんが、以下の方法で把握しやすくなります:

 

1. 日記をつける

 

日々の気持ちや出来事を記録することで、現在の状態や進捗を把握できます。良い日も悪い日も、その日の感情や目標との関連性を記録する習慣をつけましょう。例えば、セラピストとのセッション後の気持ちを書き留めたり、家族と過ごす時間の中で実践したことや感想を記録することで、自分の成長を見直すことができます。

 

2. 家族や友人、専門家に相談する

 

家族や友人は心の健康を支える大切なサポートシステムです。目標を共有することで、気持ちの変化や改善を指摘してもらったり、モチベーションを保つための手助けをしてもらえます。また、セラピストや医療専門家と進捗を確認し、目標に向けた具体的なアドバイスを受けるのも効果的です。

 

3. デジタルツールを活用する

 

心の健康を支えるためのデジタルツールを利用するのも一つの方法です。心の健康サポートを提供するアプリやオンラインサービスを活用し、自分の進捗を記録したりアドバイスを受けたりしてみるのもいいでしょう。

 

成功を祝おう

 

進捗や成功は人それぞれ異なります。だからこそ、自分が成し遂げたいことに集中し、心の健康の面で達成したことを祝う方法を見つけることが大切です。心の健康はまさに旅そのもの。優しく自分を見守り、目標を見据え、必要であればサポートを求めましょう。

参照:https://www.harvardpilgrim.org/hapiguide/how-to-find-success-in-your-mental-health-journey/

心の痛みを抱えるあなたに、犬が教えてくれること【アメリカのドッグセラピスト、モニカ・キャラハンさんインタビュー】

 

アメリカでは、犬をはじめとする動物を使ったセラピーが広く知られ、心の癒しやストレス軽減に効果があると注目されています。一方、日本ではまだ認知が低いものの、導入することで多くの可能性が期待できます。動物とのふれあいがもたらす癒しの力を取り入れたら、あなたの生活も劇的に変わるかもしれません。

 

今回は、アメリカで30年以上動物セラピーを続ける団体で長年にドッグセラピストとして活動しているモニカ・キャラハンさんを直撃しました。動物の癒しパワーを、ちょっと覗いてみませんか?

 

ーードッグセラピーに興味を持ったきっかけはなんですか?

 

大学では、獣医師になるため獣医学の勉強をしていました。その頃に飼っていた犬のトレーニングをお願いしていたトレーナーさんが、セラピードッグの活動に携わっていたんです。そのトレーナーさんから、「あなたの犬はセラピードッグに向いている性格だ」と言われ、興味を持ちました。

 

ドックセラピーが何をする活動なのか最初は知りませんでした、ある日、トレーナーさんと一緒に学校を訪問し、私の犬がドッグセラピーとして子供たちと濃密な時間を過ごしているところを見たんです。これがきっかけで、この活動を本格的に始めることになりました。

 

私たちの非営利団体『セラピードッグ協会(Alliance of Therapy Dogs)』はワイオミング州シャイアンで、創業者の夫婦が自宅のリビングルームで始めたものです。ドッグセラピーの活動の効果を知った夫婦が設立し、少人数からスタートしましたが、現在では19,000人以上のメンバーを抱える規模にまで成長しました。今年で設立から約35年になります。

 

ーーセラピーを受けた人々の反応で、特に印象に残っているエピソードはありますか?

 

活動を始めた当初、セラピードッグの活動は、高齢者施設や学校で始まりましたが、現在では想像もできないようなユニークな場所で活躍しているんですよ。例えば、空港や軍事基地、葬儀場、歯科医院など、ストレスの高い環境で活動しているんです。さらに、米国体操チームの競技会などにも導入され、選手のストレス軽減に貢献しています。人々がストレスを感じる場所であれば、どこでもセラピードッグが活躍できる可能性があるのです。

 

最近の科学的な研究によって、動物の写真を見るだけでもストレスホルモンの低下に効果があり、実際に触れ合うことでさらに大きな効果が得られることも判明してきました。血圧の低下や不安の軽減などの効果も科学的に実証されています。

 

 

ーードッグセラピストとして忘れられない体験はありますか?

 

印象深い体験は空港での出来事が多いですね。それまで、悲しい理由から飛行機に乗る人がそんなにいるなんて想像したこともありませんでした。ある時、セラピードッグと空港にいたら、女性が泣きながら「犬を触ってもいいですか?」と声をかけてきたんです。その時一緒にいたセラピードッグのオレオを数分間なでた後、「ありがとう」と言って彼女は去っていきました。

 

後日、彼女からSNSで連絡があり、「あの時は、病院で父と最後の別れをした後だったんです。オレオのことは一生忘れません」と感謝の言葉をもらいました。そうやって、セラピードッグと一緒に空港にいると、亡くした家族との思い出の地を訪れる人や病院で家族を看病するために飛行機に乗る人など、多くの悲しい理由で移動する人々と出会うんです。ですから、空港での忘れられない出会いがたくさんありますね。

 

ーー動物と触れ合うことに抵抗を感じる人もいますが、ドッグセラピーを社会により広める上で、どのような工夫や配慮が必要だと思いますか?

 

犬とのふれあいは安全で適切な方法で行われるなら、素晴らしいものだと思います。また、必ずしもこの動物が「犬」である必要もありません。人間以外の動物には多くの選択肢があります。

 

ドッグセラピーの魅力は、人と関わるのが苦手な方でも無理なく受けられる点です。ある訪問では、女性が私とは一言も話さず、犬と数分一緒に過ごした後に「ありがとう」と言って帰られました。セラピーでは、人と話すことを強制せず、犬との触れ合いを通じて自分のペースで気持ちを整理することができます。その人が抱える壁を少しずつ取り払う助けになり、多くの人にとって有益です。

 

ーー犬は人の感情を理解できるのでしょうか? 

 

犬は人の感情の変化を感じ取ることができると思います。必ずしも人間の「悲しい」という感情そのものを理解しているわけではありませんが、普段と様子が違うことは分かるようです。そのため、飼い主の様子がいつもと違うと感じると、より近くに寄ってきたり、普段以上に注意深く観察したりする傾向があります。

 

 

ーーセラピー犬に向いている犬種はありますか?その犬の性格や特徴がどのようにセラピーに活かされていますか?

 

セラピードッグには、生まれつきの素質と訓練の両方が重要です。特に重要なのは、人と一緒にいることを楽しむ性格です。リードにつながっての歩行やジャンプをしないなどの基本的な行動は訓練で身につけることができます。

 

特定の犬種が向いているというわけではなく、個々の犬の性格が重要です。例えば小型犬のポメラニアンから、バーニーズ・マウンテン・ドッグやセントバーナードなどの大型犬まで、様々な犬種がセラピードッグとして活躍しています。

 

大切なのは、飼い主が自分の犬をよく理解し、成長過程で人との関わりを楽しめるかどうかを見極めることです。

 

 

ーーセラピードッグやドッグセラピーはどのように募集していますか?

 

セラピードッグに関しては認定テストを実施しています。セラピストに関しては現在、米国、カナダ、プエルトリコで私たちの団体に所属するセラピストが19,000人以上いますが、口コミで会員は増加しています。少人数のスタッフで運営し、電話対応も人による対応を心がけ、組織の基盤を大切にしています。

 

ーーセラピードッグになるためにどういった資格や訓練が必要ですか?

 

現在、特別な資格は必要ありません。多くの人が自分で犬を訓練してテストに臨んでいます。

 

必要な手続きは①バックグラウンドチェック ②獣医師による犬の健康診断書の提出 ③3段階の実地テストです。このテストには、犬に触れて扱いやすさをチェックしたり、きちんと人と並んで歩けるか、すぐに驚いたりしないかを確認したり、3日間かけて実地観察とセラピードッグとしての実践的な訪問を行います。

 

ーー動物が苦手な人にもドッグセラピーを勧めますか?また、動物に慣れるためのコツはありますか?

 

私たちは、セラピードッグには衝動をコントロールすることができるような訓練をしています。すべての人に飛びつかないようにし、必ず相手に「触っても大丈夫ですか?」と確認することを徹底しているんです。犬が苦手な方やアレルギーのある方もいるため、無理に接触を求めることはありません。相手が触れたくない場合は、それを尊重し、代わりに簡単な芸を見せたり、犬を少し離れた場所に座らせるだけでも癒しを感じてもらえます。また、犬への苦手意識を克服したい方には、小さなステップを積み重ねて慣れていくサポートも行っています。

 

ーーアメリカでは馬を使ったセラピーもあると聞きますが?

 

アメリカの動物セラピーは最近、特に馬を使ったプログラムが注目を集めていますね。犬のセラピーが先行していましたが、馬のセラピーも急速に広がっているんです。例えば、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を抱える退役軍人向けに、多くの馬セラピープログラムが提供されています。アトランタの水族館では、ジンベエザメと一緒に泳げるプログラムを実施しており、非常に癒しの効果があると聞いています。

 

 

Monica Callahan (モニカ・キャラハン)

2024年は私にとって大きな一年でした。Alliance of Therapy Dogsでディレクターを務めていましたが、新たにデジタルマーケティングマネージャーとして有償の役職に就くことになりました。ソーシャルメディアを通じてチームの皆さんと知り合い、今後さらにソーシャルメディアの存在感を高めていけることを楽しみにしています!

 

私の家には4匹の犬がいます。ディスコ(ウィンドスプライト)、オリオ(ダルメシアン)、クイント(ダルメシアン)、そしてヒップホップ(ウィンドスプライト)です。現在、オリオとヒップホップがセラピードッグとして活躍しています。彼らは訪れる先々でたくさんの喜びを届けてくれてます。

 

Alliance of Therapy Dogs HP: https://www.therapydogs.com/

 

 

瞑想がより楽しくなるおススメのクッション

『流産と自分らしく向き合う』女性が自分で決めて実践する安全な流産へのアプローチ

※この記事は、アメリカのaviva Romm 医師の以下の記事を日本語に訳したものです。

https://avivaromm.com/miscarriage

 

女性の体を守る安全な流産とは

私は、何十年もの間、助産師として、女性の出産だけでなく、流産もサポートしてきました。流産は妊娠した女性にとって話題にするのが怖いトピック。過去に流産を経験したことのある女性にとってはさらにつらい話題でしょう。そのため多くの医療従事者や女性ジャーナリストたちが、オープンに話題にあげることを避けているのが現状です。

 

しかし、妊娠の10回に1回は流産するという調査もあるように、流産とは予想以上によく起きるものであり、流産に直面した時に自分自身をどのようにケアすればよいか知っておくことはとても大切です。流産への対処法は、初めて生理が来たとき、妊娠したとき、更年期に入ったときのケアを女性が意識することと全く同じ、そのくらい大切なことです。ただ、流産はあまりに長い間沈黙されてきたトピックのため、これまで長い間、妊娠初期に流産した女性への精神的なサポートが十分になされてきませんでした。

 

妊娠すると、母親になるための幸せな話題に事欠きませんが、いまだにあまり語られることのない流産については、精神的、そして身体的な面でのサポート体制が整っていないのです。普段の会話で気軽に話せるトピックではないため、流産についてしっかりと理解している女性はほとんどいません。さらに、流産というと、「医療行為」「手術」という怖いイメージが強く、ほとんどの女性が流産は病院での治療が必要な危険な処置だと考えています。今回はこの流産について、一緒に向き合ってみましょう。

 

まず、流産への対処法は3つあります。

 

 

それぞれのアプローチには長所と短所があるので、自分に一番適した方法を選びましょう。

 

流産を経験する多くの女性にとっては、①の経過観察という方法が最も安全な選択肢でしょう。妊娠初期の流産は、ほとんどの場合、合併症もなく自宅で起きることが多いものです。「自宅で自然に起きる」というのは、あなたがイメージしている流産とは全く違うかもしれませんね。

 

私が自宅での流産をサポートしてきた多くの女性たちについて紹介すると、さらに流産のイメージが変わるかもしれません。彼女たちは流産の経験が、トラウマや後悔ではなく、神聖な儀式によって心が満たされたような感覚を得たと語っています。ですから、もし私の患者が自宅での流産という選択肢を検討する場合、特別な医学的理由がない限り、自宅での流産が最適だと考えています。

 

この記事では、自宅での流産はどうやって行えるのか、そしてより快適に行うためのヒントを解説しましょう。

 

流産の兆候と症状

流産は、医学的には早期妊娠損失(EPL)と呼ばれます。このEPLは、妊娠の15~20%に起こり、全ての流産の80%を占めます。妊娠初期の流産の多くは、妊娠6~7週頃に胎児が死亡して起こりますが、妊娠13週までの流産も含まれます。流産の可能性があると示す一般的な症状にはこういったものがあります。

 

  • 膣の出血
  • 腰痛
  • 腹痛、子宮けいれん、子宮収縮

 

また、妊娠中の症状が軽減した(例えば、吐き気を感じなくなった、乳房の張りがなくなったなど)と報告する女性もいます。このような症状がある場合は、助産師や産科医に相談し、超音波検査で赤ちゃんの成長が止まっていないかどうか、心拍があるかどうかを確認してもらいましょう。

 

妊娠超初期の場合、胎児が形成されたのか、まだ生きているのか、超音波検査でははっきりしないことがあります。このような場合はさらなる確認が必要かもしれません。これには、経膣超音波検査、β-HCgの血中濃度の測定、早めに再度超音波検査を行う、などが考えられます。また、子宮外妊娠の可能性を排除する必要があるかもしれません。子宮外妊娠とは、受精卵が卵管のいずれかに着床して成長し始める合併症のことで、薬物療法や場合によっては手術をする必要があります。

 

自宅で安心できる流産を

自宅での流産を選択した場合の、最適な環境作りを紹介しましょう。

時間

流産に対応している間は、仕事や用事で外出するよりも、家でゆっくりしていたいと思うでしょう。ですから、流産の症状が始まったり、誘発剤を飲む予定の日は、数日間、理想的には1週間ほど予定を空けておきましょう。

サポート

自宅にあなただけの居心地のよい空間を作ってみることをお勧めします。週末を自分のために過ごすように、のんびり映画を見たり、好きな本を読んだりしましょう。自分を存分に甘やかしてあげましょう。また、パートナーや親しい友人と一緒に時間を過ごすことは、精神的・身体的に必要なサポートを得られるだけでなく、万が一、迅速な治療が必要になった場合にも安心です。

栄養補給

十分な水分補給をし、軽めでヘルシーな食べ物を用意しておきましょう。軽い食事は、流産の促進のために薬を服用している場合や、痛み止めを飲む必要がある場合にも効果的です。例えば、レッドラズベリーリーフのお茶は、陣痛時の子宮収縮を促すために多くの女性が愛用しています。

 

けいれんや陣痛が強くなってきたら:湯たんぽを腰や下腹部に当てると心地よく、痛みも和らぎます。誰かに足や腰をマッサージしてもらい、特に仙骨の上の部分を強く押してもらいましょう。深呼吸をして、子宮が空になったところ、子宮が収縮するところ、子宮の周りに優しい癒しの光が当たるところ、そういうシーンをイメージしてみてください。これは、「ヒプノバーシング(※催眠出産)」のテクニックによく似ており効果があるでしょう。他には、温かいシャワーを浴びたり、お湯を腰にかけたりしてあげましょう。

 

ラベンダー、カモミール、レモンバームなどのリラックス効果のあるハーブティーを飲んでみることもお勧めです。その時には、不快に感じるかもしれませんが、あなたの身体は今身体のために何をすべきかわかっているものです。これから何が起きるのかを事前に理解しておくことで、気持ちも楽になるでしょう。

 

癒しのための聖なる空間をつくる

流産は、それを経験する本人にさまざまな感情をもたらすのが普通です。流産のプロセスの間も流産後も、どの感情が正しいというものはありません。あなたの人生の希望や目標によって、悲しみから安堵までの感情は様々です。ワインを一杯飲んだことや、もやもやした気持ちを抱いた記憶など含め、あなたは流産が起きたことに関して何も悪いことはしていない、そのことをしっかりと理解することが大切です。

 

私の長年の経験でわかったことは、女性は人生の様々な局面で自分のための時間を割き、神聖な空間をつくり出せば、私たちの脳、心、精神がトラウマを減らし、おだやかに過ごせるということです。さらに、女性たちが周りにいる他の女性たちに心を開けば、流産から来る喪失感や悲しみを周りの仲間たちと分かち合い、流産についてのディスカッションを始めることもできるのです。

 

では、流産の時に神聖な空間をつくるにはどうしたらいいのでしょう。

 

例えば、流産という経験を、まるで出産のように扱うのはどうでしょうか。キャンドルを灯し、音楽を聴き、煌々と明かりを灯し、お茶を飲み、パートナーがいるならそのパートナーにも一緒に参加してもらいましょう。

 

流産の時に胎児がすでにいた場合は、埋葬の儀式を行うこともできます。特別な石や羽、ハーブなどを供えて埋葬しましょう。自分への手紙を書いたり、自分の経験についてジャーナルを書いてみましょう。カレンダーにその日をマークし、1年後に時の経過に感謝を表せるようにしてみるのです。

 

もちろん、流産という体験をもっとプライベートなものにしておきたい、その体験を誰とも共有したくない、または過去のこととして振り返らずに前に進みたいと考える人もいるかもしれません。何が正しくて何が間違っている、ということはありません。あなたにとって、何が一番自然に感じるか、ということが大切です。

 

自宅での流産

流産には子宮のけいれんと出血が伴います。けいれんも出血も、重い生理痛のようなものですが、これらはまったく正常な症状ですので安心してください。

 

自宅で経過観察のアプローチを選んだ場合、こういった流産の症状が数日から数週間続くことがあります。この間、けいれんや点状出血が断続的に起こります。実際の流産の最終段階では、けいれんと多めの出血が、数時間から最高で5時間おきに定期的に起こります。

 

 

妊娠後期に予想されること

妊娠が進めば進むほど、出血やけいれんが激しくなり、血液や血の塊と一緒に子宮内容も排出されていることに気づくかもしれません。流産が妊娠の初期に起こっている場合、子宮内容は血の塊のように見えるかもしれません。妊娠8週目くらいになり、胎児が形成されると、胎児組織は非常に小さな初歩的な胎盤と、小さな袋のような形で現れることもあります。

 

胎児組織を実際に目にすることは、人によっては非常に精神的なショックを受ける可能性があります。また、子宮頸管や膣からは、血にまみれた濡れたトイレットペーパーのようなものが出てくることがありますが、これは子宮内膜の一部です。

 

助産師や医師に後から見せるために、こういった排出物を保管しておけば、子宮からすべての組織が排出されたかどうかを判断したり、染色体検査が必要な場合に役立ちます。

 

医療機関に行くタイミング

自然流産(人為的でなく起こる流産すべてのこと)を選んだ場合は、合併症もなく流産を完了するケースがほとんどでしょう。しかし、流産を軽く考えてはいけません。流産には出血や感染のリスクがあるからです。

 

ここでは、どのようなことに注意し、どのような場合に医療機関に行く必要があるかを説明しましょう。

 

  • 1時間に生理ナプキンのマキシパッド(多い日用のナプキン)2枚が浸るほどの出血が2時間続く場合。
  • 38°C以上の発熱がある場合。
  • いつも気分が悪かったり、けいれんが終わった後に下腹部痛がある場合。

 

こういった場合は、流産のプロセスを完了させ、感染を予防するために、子宮内容除去または吸引処置と抗生物質が必要になることがあります。流産後の数週間の間に、大量出血があったり、大きな血の塊が排出されたり、腹痛や発熱、悪臭のする膣分泌物が出たりした場合は、感染症の可能性があるため、早急な診察が必要です。

 

流産の後

流産が完了すると、けいれんは完全に治まりますが、膣からの出血は通常1~2週間ほど続きます。その後には、出血が止まったりまた再開したりということを繰り返すこともあります。流産後の最初の数日間は、小さな血の塊が少し出るかもしれません。どれもすべて正常なことです。

 

十分な休養をとり、具だくさんのスープやシチューなど栄養のあるものを食べ、水分をたくさんとりましょう。 生理用ナプキンに含まれる細菌による感染を防ぐため、生理用ナプキンは2~3時間おきに交換しましょう。また子宮内容がすべて排出されたことを確認するために、薬による治療から2週間以内には、医療機関を受診することをお勧めします。

 

次の妊娠までどのくらい待てばいい?

これは信じられないかもしれませんが、人間の体は妊娠したいと思えば、流産を経験してもすぐに妊娠をすることができます。流産の翌月には生殖能力が高まることも検査でわかっています。妊娠を望む場合は、妊婦用ビタミン剤、特にメチル葉酸が400~1000mcg含まれているものを服用しましょう。流産したことが、将来また妊娠する可能性に影響を与えることはないので安心してください。

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タンザニアの女性から教えてもらった「もっとわがままでいい」

わがまま」と聞いて、あなたはどう感じますか?

 

この言葉はネガティブなイメージを持たれがちですが、実際の意味は「我がまま」つまり「私の意志のままに」というもの。

 

私はタンザニアの女性たちと出会って、この「わがまま」について考える機会が増えました。

 

私たちは、もっと自分に「わがまま」を許しても良いのではないかと感じたんです。

 

タンザニアの女性たちの生き方には、あなたが、もっと自分のわがままを許せて、もっと楽に生きていくヒントが隠されているように感じます。

 

自由な自己表現

タンザニアの女性たちは、女性としての楽しさを誰に気兼ねすることもなく存分に味わっていると、日々そんな風に感じます。

 

例えば、我が家で働いてくれているお手伝いさんのローズマリー。

 

普段はとてもおとなしくて仕事をテキパキやってくれる彼女。ある日、彼女の意外な姿を目撃しました。

 

私が在宅で仕事のミーティングがあった日、ローズマリーには別室で子どもと一緒に遊んでもらっていました。

 

ミーティングが終わると、子どもの部屋から楽しそうなダンスミュージックが流れてきたのです。

 

ドアを開けたら、いつもおとなしいローズマリーが、3才の息子に負けないくらいノリノリでダンスをしていました。

 

息子もとっても嬉しそう。「あら、ごめんなさい。ダンスが楽しくて、踊りすぎちゃったわね」と、ちゃめっけたっぷりの彼女。

 

私自身、ダンスがうまくないということもありますが、こんな風に自然にクリエイティブな自己表現ができて、こうやって楽しめるなんて、うらやましいなと感じました。

 

▶︎タンザニアで学んだ「自分に許可を出して幸せになる」方法

 

苦労を楽しみに変える強さ

 

タンザニアの女性の自己表現は、ダンスだけではありません。髪型も自分を自由に表現するツールとして楽しんでいます。

 

例えば、スワヒリ語の先生のクララ。

 

週に2回会う彼女は、会うたびに髪型を変えています。

 

それがまたとても似合っていて素敵なんです。

 

ある時は三つ編みにしたヘアをトップでまとめて、またある時は髪に明るい色のハイライトをいれたり、またはウィッグで短髪にして突然のイメージチェンジなど。

 

ひんぱんに長さやスタイルを変えて、新しい髪型をいつも楽しんでいます。

 

私自身は、子育てが忙しくなってからは、手入れしやすい短めの髪型を続けています。

 

しかし、子育てをしながらも、自分のオシャレを楽しむ余裕を持っている彼女を見ていると、髪型を少しチェンジさせたら私も日々のワクワク度がアップするのではないかと気づきました。

 

タンザニア女性の髪は黒人特有の縮毛であるため、日々のお手入れが欠かせません。

 

しかし、彼女たちはこの手入れがめんどうであるという苦労を、女性のファッションをさらに楽しむツールへと変えているのです。

 

さらに彼女たちは髪型をひんぱんに変えることで、自己表現の幅も広げています。

 

髪を編んだり、結んだり、アフリカ布のヘアアクセサリーを使ったりすることで、個性的で洗練されたスタイルをつくり出しています。

 

彼女たちのこういう髪型を使ったファッションは、個性を表現し、自信を高める素晴らしい手段となっています。

 

▶︎タンザニアで学んだ幸せになるコツ

 

必要なサポートは遠慮せず活用

 

タンザニアの女性が生き生きとしている理由の一つに、お手伝いさん文化があると私は考えます。

 

お手伝いさんを雇う習慣は、タンザニア社会に根付いており、お手伝いさんは通常、家族の一員のように家に泊まり込んで働いています。

 

私自身、この文化に慣れていないせいか、当初は、家事を他人に任せることに抵抗がありましたが、アフリカで経験できるせっかくの体験だと、思い切って雇ってみました。

 

自分が得意ではないことは他の人に任せてみたらいい」「本当に大切なこと以外はやらなくていい」そんな理想論をどこかで聞いたことはあっても、実際には無理なことだとあきらめてきた私。

 

しかし、お手伝いさんのおかげで、この「理想論」を実現できたのです。

 

その結果、何年も「忙しいから」を理由に伸ばし伸ばしにしていた活動を始めたり、子どもたちと過ごせる時間が増えました。

 

このお手伝いさん文化は、タンザニアの女性のエンパワーメントの役割を担っています。

 

お手伝いさんの存在によって、働くママたちは仕事に行きやすくなります。

 

つまり、子育てや家事に追われることなく、自分のキャリアや個人の成長に専念することができるのです。

 

「家事育児は女性の仕事」という社会通念がまだまだまかり通っているタンザニア社会。

 

お手伝いさんの存在によって、タンザニアの女性たちは、時間とエネルギーを自己成長や自己表現に注ぎ、女性たちの夢の実現や経済的な自立に大きく貢献しています。

 

▶︎SHOGENの視点:🏳️‍🌈日常を大切にしていたタンザニアの人々

 

「わがまま」と決めつけずに

タンザニアの女性たちは、男尊女卑という今も残る社会的な制約にもかかわらず、こうやって生き生きと輝いています。

 

それは、自由に自己表現をする彼女たちのパワーと、お手伝いさん文化という社会から与えられた機会に支えられています。

 

自己表現したりサポートを受け入れることを、私たちは「わがまま」と決めつけて、我慢しがちではないでしょうか。

 

タンザニアの女性たちの生き方から、この「わがまま」と片づけてしまいがちな視点を見直すことができそうです。

 

つまり、私たちも自己表現をもっと大切にし、必要な支援を受け入れることで、より充実した生活を送ることができるということです。

 

ぜひ、日々の生活の中で、こういった視点を取り入れてあなたの考え方を更新できる部分がないか、考えてみてくださいね。

 

YOUの思考「どこにいても、楽しいことをずっと探している」

私たちを惹きつける特別な魅力を持つひとは、誰にも負けない“個性”という輝きを放っています。各界で活躍し続けている彼女や彼に、“自分らしく”を大切にする生き方についてインタビュー。そのオリジナルなスタイルの秘密を探ります。前回のインタビューvol.1では、YOUさんの仕事への向き合い方やモチベーションについてお話いただきました。今回は、自身の好きなモノゴトと向き合い方などを伺います。

YOUという生き方「ネガティブなことには鈍感。そうやって生き延びてきた」

私たちを惹きつける特別な魅力を持つひとは、誰にも負けない“個性”という輝きを放っています。

 

各界で活躍し続けている彼女や彼に、“自分らしく”を大切にする生き方についてインタビュー

 

そのオリジナルなスタイルの秘密を探ります。

 

ここから3回にわたり、タレント、俳優、エッセイストなどジャンルレスに活躍するYOUさんをフィーチャーします。

 

you

 

you

 

― 何か一つの仕事や形に縛られることがないんですね。

「一つの会社にいて勤め上げるという考えや、一つの仕事を極めるという経験がないんです。一つのところにいる幸せを知らないし、何なら“嫌になったらいつでも辞められる”ってことで安心しているんですよ。安定って素晴らしい、って聞くから結婚もしてみたけど、“果たして結婚は安定なのか?”と思っただけでしたね(笑)。

人それぞれだと思いますが、不安定な状態の方が私には心地いいんですよね。だって安定してずっと幸せとか、ずっと楽しいって、本来あり得ないことでしょう。だから嫌だな、大変だな、悲しいなって思うことがないと、私は幸せを感じられないんです」

 

― バラエティ番組では、ここでYOUさんが何かいいことを言ってくれるーーと観ている方はいつも期待してしまうのですが、そういうプレッシャーを感じることはありますか?

「30代、40代のころは、ちょっとあったかもしれません。キレイでいたいし、モテたいし、面白いことも言いたい。人の目も気になる。でも50代に入ってからはそういうプレッシャーは一切なくなりました。上手いコメントは若い子が言えばいい、それで育っていけばいい。だから私は今、ただただ好き勝手なことを言っているだけなんですよ(笑)。

とはいえ、バラエティの現場は勝負事みたいな感覚がある。他の出演者のキャラクターを考えて、自分はどこで出てどこで引くか。自分をそうやって客観的に眺めて『今だ、行け!』とやっているのが、すごく楽しいんです」

 

― 自分を客観的に見て、瞬時に判断して振る舞う。それは、芸能界に入ったときからですか?

「いえいえ。ただただ現場で学んできた感じでした。出るべきところで出られなかったらガッカリはするけど、落ち込んでいる時間がないくらい、次の現場、次の現場と続いたので、まさに叩き上げですね。というと、とても忙しかったみたいに聞こえますけど、ちゃんとプライベートの時間もありましたよ。毎日飲み歩いてましたし、20代から40代の20年間はずっと睡眠時間は3時間くらいでした。仕事で、じゃないですよ、勝手に遊んで勝手に寝てないだけ。

でも仕事ってなるとちゃんとスイッチ入りましたし。何か私、異常にタフなんですよ(笑)。タフでいられたのは、たぶん、やりたいことがいっぱいあったから。服も好きだからコレクションにも行きたいし、子育てもあったし。全部ぜんぶ、やってみたかったんですよね」

 

>>”自分らしく生きる”とは?|仕事や恋愛で自然体で過ごせる方法を紹介

 

you

 

失敗の理由の本質は、他のところにある場合が多い

― やりたいことを全部やる、心も体もタフでいるためには、何が必要でしょうか?

「一つ言えるのは、鈍感力を鍛えるってことかな。何か嫌だな、辛いなってことは絶対あるはずだけど、そういうことに敏感になりすぎない。自分の都合のいいように常に変換する。ネガティブなことには鈍感でいるってこと。だから私は、怒りとか痛みに異常に強いし、ストレスも溜め込まないでいられる。そうやって生き延びてきた気がします。どうやってその鈍感力を鍛えたのかといえば、やっぱりそれも、とんでもない数の現場に行って、毎回とんでもなく初めてなことをしていくなかで、身についたのかもしれない。悔しいこととか、恥ずかしいことがあっても、全然大丈夫になりましたもん。

逆にハッピーなことに対しては、敏感でいたいですよね。だから楽しそうなことを探して、毎晩飲みに行っていたんでしょうね。それに、仕事で溜まったストレスは、違うところで発散しないと。失敗した場所に立ち戻って現場検証をすることも大事だけど、失敗の理由の本質は、他のところにある場合が多い。だから常に、他の逃げ場も持っていないとね」

 

>>【ストレス解消】セルフケアとはなにか?意味・種類・方法について解説

 

you

 

―ネガティブなことに鈍感でいる・・・それは案外と難しそうですね。

「私、ひとの悪口をめっちゃ言うし、それでストレス解消しているところもあるけど、でも誰かのせいにしないってことは意識してきました。他人のせいにして、鈍感力とか言ってたら、人間として終わっているでしょう(笑)。だから、自分が落ち込まないために自分の失敗を他人のせいにする、それだけはダメだとずっと決めていた。人間関係においても、相手が悪い、ではなくて、あくまで自分の責任にして、そのひととの距離の取り方を冷静に考えればいい。

それでも上手くいかないときは、私のなかで指標とする存在がいて、そのひとに意見を聞いています。このジャンルはこのひとに相談、こういうことはこのひとの考え方が素敵、というふうに何人かいて。年上も年下も男も女もさまざまなんですが、自分が迷っているときはそのひとに話をしてみる。で、『そうじゃないよ』とか『間違ってないよ』とかアドバイスをもらって進んでいく感じですね。

たくさんの現場に行って、毎回たくさんのひとに会ってきたからこそ、そういう素敵な人々に出会えた。それってこれまでの人生においての、財産みたいなものですからね。まぁ、そこで意見を言われて反省するってことはもちろんありますけど、仕事の場合、まったく同じ現場って二度とないので、後悔するとか反省しするぎるっていうんじゃなくて、よしわかった、はい次!って進む感じですね」

 

日々の痛みや苦しみをかわしながら、自分だけの地図を描いて歩いてきたYOUさん。

 

その芯には、とてもしなやかで強い軸がある。自分らしく、自分のペースで歩いていく彼女の姿は、私たちのあこがれであり、指標。

 

自分のやり方で、無理をしすぎず、楽しむことに貪欲であれ。

 

仕事を持続可能にする大切なヒントが見つかりました。

 

次回は、日々自分をどうケアしているのかについてじっくりと伺います。

 

>>【自己受容】弱くてダメな自分を認めて受け入れるトレーニング方法

 

Profile

YOU(ゆう)

8月24日生まれ、東京都出身。

 

18歳でモデルデビューしたのち、歌手としても活躍。

 

’91年『ダウンタウンのごっつええ感じ』に出演、以降数々のバラエティ番組に出演。

 

2004年にはカンヌ国際映画祭に出品された映画『誰も知らない』に出演。

 

その後『歩いても歩いても』『ボーイズオンザラン』など多くの作品で活躍。

 

現在ドラマ『魔法のリノベ』(毎週月曜22時~/フジテレビ系)に出演中

 

https://www.circleline.co.jp/talent/you.html

 

アン ミカの好奇心「上に行くためより、穏やかに生きるために」

私たちを惹きつける特別な魅力を持つひとは、誰にも負けない“個性”という輝きを放っています。

 

各界で活躍し続けている彼女や彼に、“自分らしく”を大切にする生き方についてインタビュー。

 

そのオリジナルなスタイルの秘密を探ります。

 

アン ミカさんの生き方、自分らしさを探るインタビューの最終回。

 

今、自分自身を高めるために心がけていること、実践されていることをお伺いします。

 

mika

 

シャツワンピース、パンツ/ともににDRAWELL(ドロウェル/ドゥーブルー)

ジュエリー/すべてオート ジュエラー・アキオ モリ

タンクトップ/スタイリスト私物

 

学ぶ時間がない、というのは自分に言い訳をしている状態

インタビューvol.1では、自分自身を知るため試行錯誤した半生、vol.2では、自分を愛し肯定できるようになるまでを伺いました。遠まわりしても、一歩一歩前に進むことの大切さを知っているアン ミカさんだからこそ、メディアを通して発信されているポジティブな言葉に強い説得力を感じます。

 

― アン ミカさんは20もの資格をお持ちですが、なぜこんなにたくさんの資格を取得されたのでしょう?

「家を出て独立するときに、父と『必ず資格を取ること』を約束しました。父からしてみれば、子供の将来を案じてのことだったと思います。それだけでなく、私は学ぶこと自体が楽しくて好きなんです。現在も毎年1つずつ、何かしらの資格を取ることを目指しています。今年は漢方のお茶の上級コースの受講が途中で止まってしまっているので、早く極めたいなと思っています」

 

― 学ぶことへの好奇心は、途絶えることがないですね!

「学ぶ時間がないーーというのは、自分に言い訳をしている状態だと思うんです。『仕事が忙しい』といっても、移動時間中などに何かできるのではないでしょうか。今、私はバラエティのクイズ番組に出させていただいていますので、クイズのための勉強も毎日の隙間時間にしています。1日3つ、必ず難読漢字を覚えるようにしているんですよ。眠くても疲れていても3つなら頭に入りますから」

 

>>【変わりたいあなたへ】自分を変えることは難しい?変われる方法や習慣

 

mika

 

― 他にもご自分を高めるためにされていることはありますか?

「本来の私は、とてもガサツな人間なんです(笑)。でも、そんな自分をわかっているからこそ、できるだけ人前では所作はキレイに、言葉は丁寧に、を意識しています。

 

例えば撮影では、指先まで神経を行きわたらせること。お食事のときもお箸の使い方、置き方を常に丁寧に。文字を書くときも美しく・・・と、日々小さな継続を心がけています。

 

私自身、誰かと一緒にいて、そのひとの美しい所作や美しい文字を見たときに、いいものに触れさせてもらった・・・という感動が生まれます。だから私もそばにいるひとに、心地よさを感じてもらえるような言葉、所作を大事にしたいと思っています。

 

他には、アートに触れて五感を整えることも私にとって大事なことです。時間を見つけて美術館へ足を運ぶようにしていますし、音楽を聴くことで発想転換したり、意識改革にもアートが役立ってくれます。

 

特に、ヘアメイクをしている時間にオペラやクラシックを聴くと、とても気分が高まりますね。音楽は言霊ですから、そのときに聴きたいと選んだ音楽で、自分自身の心の状態を知ることもできるんです。

 

美しいものに触れるという意味では、『アニマルプラネット』のような、地球をテーマにした美しい映像を観るのも好き。私たちが取り組むべきことも見えてきますよね」

 

mika

 

穏やかに過ごすために、自分を高める

― 地球のために取り組むべきこと、という言葉がありました。アンミカさんの、日常生活でのエシカルアクションを教えてください。

「小さなことですが、自宅で出る生ごみはコンポストで堆肥にしています。私は夜遅い時間に帰宅したときはいつも、野菜をたくさん入れた薄味のお味噌汁を作って食べているんです。そのときに出る野菜のヘタの部分なども、煮込んで出汁をとるベジブロスにして、最後はコンポストに入れます。生ごみが分解されていく様子を見ていると、地球は巡っているんだなと実感できますよね。

 

そうやってできた堆肥、土から植物が生まれ、そして植物は私たちが吐いた息を酸素に変えてくれて、植物のからだ、茎に流れている液体はアロマに、葉っぱは手当てに使えたり、食べられるものは野菜になり、その根っこは私たちの体を温めてくれる。さらに乾燥したら漢方になるんですよ! 植物のアロマを体にまとっていると、その香りに包まれていることが、心や体の手当てになります。植物って最強ですよね、私たちにたくさんのものを与えてくれるんですから」

 

ー 植物の“手当て”! 確かに、いろいろなシーンで私たちは植物の恩恵にあずかっていますね。

「私はあまり時間の使い方が上手ではなく、仕事で一杯いっぱいになってしまうことがよくあります。なので、きちんと体と心の手当てをして、睡眠も計画的にとらないといけないなと感じています。

 

“頑張りすぎている”状態には気を付けないといけません。自分が満ち足りていないと、家族にも周りの人にも優しくする余裕が生まれづらくなりますから。“自分を高める”ということは、必死になって上を目指すためだけにすることではありません。穏やかに過ごすために、植物やアートの力を借りて自分を高めていけたらいいですよね」

 

>>自己肯定感を高めるに効果的な8つの習慣や方法を紹介

 

mika

 

― いま、何か新しく始めたいことはありますか?

「新しい挑戦ではないのですが、ずっと勉強している語学をさらに極めたいなと思います。夫はアメリカ人ですが日本語が上手なので、普段の会話は日本語になってしまいます。英語も上達したいですし、また以前に韓国に語学留学をしましたが、韓国語もまだまだ学ばないと! 世界の人とつながって、自分の気持ちをしっかりと伝えるために、やはり語学は大切ですね。まずは英語と韓国語を完璧にしたいです」

 

― 漢方も漢字も勉強されているなかで、さらに語学も磨きたいーーやりたいことを明確にリストアップされているんですね。

「そうですね。でも頑張りすぎずに楽しんでいきたいです。近年、日本において頑張りすぎてしまうひとが多いですよね。でも、誰かと比較して『自分はできてない』なんて思う必要はありません。自分のペースで、ゆっくり高めていければいいと思います。

 

もし、それでも人と自分を比べてしまうようなら、いい方法がありますよ。
“すごい! いいなぁ”と誰かに対して思ったらすぐに『素敵ですね!』と、相手に口に出して伝えること。そうすれば相手もうれしい気持ちになって、『あなたも素敵ですよ!』と褒め返してくれるかもしれません。

 

相手の魅力を認めてしまえば、劣等感や嫉妬を感じることも無くなります。インスタグラムでキラキラしている投稿を見付けたら、あえて『いいね』を押しまくってコメントしましょう。素敵ってことを認める。そして自分のことも受け入れる。そうすれば、もっと生きやすくなりますよ」

 

充実した日々のなかにいながら、“学ぶこと”に向き合い、自分を高めることに積極的なアンミカさん。いい意味でストイックでありながら、自分にも周りにも優しい彼女の姿は、何のために「自分を高める」のかと迷える私たちの道しるべ的存在です。自分のペースで、強く、穏やかに。幸せに近づくコツを、胸に刻んでおきましょう。

 

>>メンタルヘルスを向上させるセルフケア方法。自分と向き合う時間を増やそう

 

Profile

アン ミカ


1993年にパリコレ初参加後、モデル業以外でも、テレビ、ラジオ、ドラマや映画、時には歌手として、さまざまな表現分野で活躍。

 

野菜ソムリエ、漢方養生指導士中級、ベジフルビューティーアドバイザー、NARDアロマアドバイザー、化粧品検定一級、ジュエリーコーディネーター3級など20の資格を活かし、服やコスメ、ジュエリーなど商品プロデュースを展開。

 

ポジティブな考え方、幸せな生き方を提唱する講演会も人気で、幸せに関する本も多数出版。

 

今年も自身プロデュース『アンミカのポジティブ手帳2023』を9/29に発売予定。

 

さらに、9月には自身初舞台出演ミュージカル「シンデレラストーリー」も控えている。

 

http://tencarat-plume.jp/
Instagram @ahnmikaofficial

 

SHOP LIST
オート ジュエラー・アキオ モリ 03-3573-2516
ドゥーブルー (ドロウェル) 03-3793-2395

 

アン ミカの哲学「自分を愛することは、幸せになる第一歩」

私たちを惹きつける特別な魅力を持つひとは、誰にも負けない“個性”という輝きを放っています。各界で活躍し続けている彼女や彼に、“自分らしく”を大切にする生き方についてインタビュー。そのオリジナルなスタイルの秘密を探ります。前回のインタビューでは、アン ミカさんの幼少期からモデルになるまでの激動の日々を語っていただきました。今回は、コンプレックスだらけだった自分をどうやって愛し、認められるようになったのか、じっくりとを伺います。

アン ミカという個性「“自分”を知らないと、生き残れない」

私たちを惹きつける特別な魅力を持つひとは、誰にも負けない“個性”という輝きを放っています。各界で活躍し続けている彼女や彼に、“自分らしく”を大切にする生き方についてインタビュー。そのオリジナルなスタイルの秘密を探ります。ここから3回にわたり、モデル、タレント、さらにデザイナーとしても活躍中のアン ミカさんをフィーチャーします。

水川あさみさんと考える、ワクワクする未来【対談 / 森カンナと未来人vol.3】

社会を広く見渡すユニークな視点をもち、連載エッセイ『ごきげんなさい』でもそのオリジナルな感性を披露している森カンナさん。彼女が「未来人=時代の先を走るリーダー」を招いて、気になるテーマについて語り合います。ゲストはプライベートでも親交のある俳優 水川あさみさん。vol.1では食について、vol.2ではファッションや暮らしについて語り合い、今回vol.3では働き方や理想の世界にまで二人の会話は広がっていきました。

水川あさみさんに聞きたかった、あれこれを質問!【対談 / 森カンナと未来人vol.2】

社会を広く見渡すユニークな視点をもち、連載エッセイ『ごきげんなさい』でもそのオリジナルな感性を披露している森カンナさん。彼女が「未来人=時代の先を走るリーダー」を招いて、気になるテーマについて語り合います。ゲストはプライベートでも親交のある俳優 水川あさみさん。食について語り合ったvol.1に続き、vol.2は心地よいと感じるファッションについて、また心を整える暮らしぶりについてトークします。

松本まりかの循環「心もからだも、巡らせることが大切」

松本まりかさんの生き方、自分らしさを探るH_Styleインタビュー。vol.1では仕事への情熱vol.2では旅や恋愛観などプライベートについて伺いました。最終回は、心を整えるためにやっていること、からだを美しく保つために気を付けていること、そして素の自分との向き合い方について語っていただきます。

松本まりかの情熱「自分の“好き”を信じ続けるということ」

私たちを惹きつける特別な魅力を持つひとは、誰にも負けない“個性”という輝きを放っています。各界で活躍し続けている彼女や彼に、“自分らしく”を大切にする生き方についてインタビュー。そのオリジナルなスタイルの秘密を探ります。ここから3回にわたり、今、唯一無二の存在感に注目が集まる俳優 松本まりかさんをフィーチャーします。

山田優の未来「垣根を越えた、その先を見つめたい」

山田優さんの生き方、自分らしさを探るH_Styleインタビューの最終回。vol.1では自分のスタイルについてvol.2では愛について語っていただきました。今回はボディとメンタルのケアについて、また食事のこだわりや未来のファッションについて、たっぷりと伺います。

山田優の愛情「愛を注ぐほど、人は強くなるから」

2022年に結婚10周年を迎え、オンオフともに充実した日々を送る山田優さん。前回のインタビューvol.1に続き、vol.2ではあらためて家族のこと、夫婦のこと、そして今、一人の女性として描いている夢について伺います。

山田優の決断「自分の足で歩くということ」

私たちを惹きつける特別な魅力を持つひとは、誰にも負けない“個性”という輝きを放っています。各界で活躍し続けている彼女や彼に、“自分らしく”を大切にする生き方についてインタビュー。そのオリジナルなスタイルの秘密を探ります。ここから3回にわたり、モデルとして絶大な人気を誇る、山田優さんをフィーチャー。

ホラン千秋のヘルシー思考「心をマイナスにしない努力」

ホラン千秋さんの生き方、自分らしさを探るH_Styleインタビューの最終回。忙しい毎日を過ごすうえで、心身ともに元気をキープするためのセルフケアについて伺いました。


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「必要以上にネガティブにならないように」

Hummingのインタビューvol.1ではホランさんの自分らしい生き方について、そしてvol.2では仕事スタイルについて話していただきましたが、その的確な表現力と聡明な言葉選びに聞き惚れてしまいました。

ー きっとプライベートでもテキパキとアクティブに行動されているに違いないと、ポジティブに頑張る姿を想像してしまいますが、「できればソファでゴロゴロとしていたいタイプ」というから意外なギャップです。

「“ポジティブなひと”というイメージを持たれやすいのですが、かなりネガティブです(笑)。基本、最悪の選択肢から考えるタイプ。裏を返せばリスク管理がしっかりしているといえるのかもしれませんが、つい後ろ向きに考えがちなので、必要以上にネガティブにならないようにしています。心が荒まないよう、マイナスをゼロに戻す作業というか・・・」

― 具体的には、それはどんな作業なのでしょうか?

「心を変えようとするのは難しいので、体を動かします。昨日までは、この世の終わりくらいに思えていたことも、運動した後は『なんとかなる!』と前向きになれたりするものです。

正直、運動は苦手なのですが、食べることが大好きなので、体型維持を兼ねて運動をするという選択をしました。食べる量を減らすこともできるけれど、パワーもなくなるし、肌や髪のハリつやも失われてしまいます。健康的な体をつくるためにも、しっかりと食べて体を動かす方がいい。過度な食事制限をして“これしか食べられないのか”・・・とマイナスな気持ちになるのか、苦手でも運動を取り入れて“頑張っているじゃん自分”とプラスに思うのか。結果、同じ体重だったとしても、とらえ方は180度違うと思います」


ホラン千秋


― 苦手な運動をすることでポジティブなマインドを手に入れるというのは、なかなか高度なテクニックのような・・・。

「そうですよね(笑)。ジムに行かなくて済むのであれば、怠け者の私としてはうれしいですけど。だから到着する5秒前まで帰りたいと思っています。でも、運動したあとの“頑張ったな”感とか、汗を流す爽快感、翌日の筋肉痛もけっこう楽しかったりして。それに、1時間前の自分よりも確実に磨かれているし、健康的になっている。そのちょっとした達成感で、ポジティブになれる。運動ってすごいなって思います」

―「1時間前よりも磨かれた自分」。この考え方、素敵ですね。

「時間は巻き戻せないので、年齢でみたら今よりも若くはなれないわけですよね。スキンケアにしてもそうですが、今の状態を維持するためのケアは大変だなと思うこともあるけれど、今日より若くはなれないから“今やらないと!”と(笑)。疲れていてもケアは怠らないようにしています。どんな大富豪でも“時間”をお金で買うことはできません。そう思うと、時間は有効活用しないともったいないですよね!」

ホラン千秋の仕事スタイル「期待に応えたいからこそ、できないことに目を向けたい」

『Nスタ』のキャスターを務めてもうすぐ丸5年。夕方の顔として活躍するだけでなく、音楽番組やバラエティ番組にも出演し、老若男女のファンをつかんでいるホラン千秋さん。前回のインタビューvol.1に続き、vol.2では多彩な顔を持つ彼女の仕事スタイルについて伺います。

ホラン千秋が実践する、自分に嘘をつかない生き方

私たちを惹きつける特別な魅力を持つひとは、誰にも負けない“個性”という輝きを放っています。各界で活躍し続けている彼女や彼に、“自分らしく”を大切にする生き方についてインタビュー。そのオリジナルなスタイルの秘密を探ります。ここから3回にわたり、キャスターとして活躍するホラン千秋さんをフィーチャー。

佐田真由美が実践している、心を解放する方法とは?

自分にとって心地よいものに囲まれた暮らしは、心や体に安らぎをもたらします。年齢を重ねますます輝くモデルの佐田真由美さんに、心穏やかな日常を過ごし、豊かで幸せな人生を“持続的”に送るためのヒントを伺いました。


佐田真由美


充実した睡眠が“幸せオーラ”の秘密


―プライベートでは2児の母でもある佐田さん。どのように仕事と家庭・育児を両立されていますか?

「仕事と育児のバランスを取るのはなかなか難しいです。仕事場から急ぎ足で帰宅して、ご飯を用意して・・・本当に毎日が嵐のよう(笑)。子供たちが成長するごとに悩みは変わるし、尽きないですね。ディレクターを務めるジュエリーブランド『エナソルーナ』も子育てしているような感覚。ここまでやればOKというゴールはないですし、上手くいくときもいかないときもあるけれど、私にとってとてもかけがえのない存在ですから」

佐田真由美が語る、
逆境にめげずに前進する力

私たちを惹きつける特別な魅力を持つひとは、誰にも真似できない“個性”という輝きを放っています。各界で活躍し続けている彼女や彼に、“自分らしく”にこだわりを持つ生き方についてインタビュー。そのオリジナルなスタイルの秘密を探ります。H_styleを語っていただくゲストは、モデル、ジュエリーブランド「エナソルーナ(enasoluna)」のトータルディレクターとして活躍する佐田真由美さんです。

 

そこに“LOVE”がある。レスリー・キーの写真が心を動かす秘密

世界的に活躍する写真家 レスリー・キーさんをフィーチャーするインタビュー第2回は、彼が取り組むSDGsプロジェクトについて。写真で誰かの人生を少しでも生きやすくすることができればーーそんな願いと愛が込められた活動を伺います。


「写真には人生を変える力がある」

レスリー

11月某日、朝から羽田空港の「HANEDA ダイバーシティ&インクルージョン」のオープニングイベントへ、午後からはBMW主催の「FEEL THE iX / iX3 @SHIBUYA」のイベントステージに2回登壇して制作したアートポスターについて語り、その合間を縫って銀座のGapへ。ここでは、Gapとレスリーさんがコラボしたダイバーシティプロジェクト「This is Me ~Rainbow~」の展示が始まっていました。彼が手掛けたプロジェクトが続々と拡散された一日。でもレスリーさんが抱えるプロジェクトは、これだけではありません。

あふれる情熱と夢。レスリー・キーの写真に“未来”を感じる理由

私たちを惹きつける特別な魅力を持つひとは、誰にも真似できない“個性”という輝きを放っています。各界で活躍し続けている彼女や彼に、“自分らしく”にこだわりを持つ生き方についてインタビュー。そのオリジナルなスタイルの秘密を探ります。
ここから2回にわたり、グローバルに活躍する写真家 レスリー・キーさんをフィーチャー。シンガポールから日本にやってきて今年で30年。「撮りたい!」と思った人物、テーマをひたすら追い続け、次々と夢を実現するレスリーさんに、その情熱の源をお伺いしました。


「私たちクリエイターが行動しないと」

レスリー

世界中のセレブリティのポートレートからファッション広告までを手掛ける写真家として活躍する一方で、自身で企画制作する写真集の売り上げを寄付したり、チャリティイベントを主催するなど、長年にわたり社会貢献活動を続けてきたレスリーさん。現在も羽田空港やGAPの店舗、赤坂サカスなどで彼の作品が展示中です。

香里奈が語る“今”。
「一瞬一瞬を大切にして生きていく」

私たちを惹きつける特別な魅力を持つひとは、誰にも真似できない“個性”という輝きを放っています。各界で活躍し続けている彼女や彼に、“自分らしく”にこだわりを持つ生き方についてインタビュー。そのオリジナルなスタイルの秘密を探ります。H_styleを語っていただく最初のゲストは、モデル、女優として活躍する香里奈さんです。