夫婦仲が悪い原因は?子供に与える影響や改善する方法をご紹介
結婚したばかりの頃は円満であったにもかかわらず、時間の経過とともに夫婦仲が悪化していくケースは珍しくありません。
「最近夫と会話をしていない」、「妻から無視されるようになった」など、悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
本記事では、夫婦仲が悪くなるのはどういった理由が考えられるのか、改善するための方法やポイントもご紹介します。
Contents
夫婦仲が悪くなる原因・理由
夫婦仲が悪化する原因はさまざまで、なかには些細なことがきっかけで不仲になるケースも少なくありません。
典型的なのが以下のような原因です。
- 生活のすれ違い
- 浮気歴がある
- 家事や育児の負担
- 義実家との関係性
- 経済的な問題
- 価値観の違い
これらの原因について詳しく紹介しましょう。
生活のすれ違い
共働き世帯の場合、夫婦それぞれの勤務形態や労働時間が異なるケースも多いため、休日や帰宅時間などがずれてしまい、夫婦生活にすれ違いが生じることがあります。
たとえば、朝起きたときに夫がいない、夜帰宅しても妻が残業のため一人で食事を摂ることが多いなど、顔を合わせる時間が減っていくと、「なんのために結婚したのだろう」と感じ夫婦仲が悪化することもあるでしょう。
浮気歴がある
夫または妻のいずれかに浮気歴や不倫歴がある場合、それがきっかけで夫婦仲に亀裂が入ることが多くあります。
一方、一度は浮気や不倫を許したものの、時間の経過とともに不満が溜まっていき、些細なことがきっかけでケンカの原因になるケースも少なくありません。
家事や育児の負担
家事や育児の負担割合も夫婦仲を悪化させる要因のひとつになり得ます。
たとえば、夫の立場では十分家事を行っているつもりでも、実際にはその大半を妻が担っているケースは珍しくありません。
子どもがいる家庭の場合、夫が普段育児をできず妻に頼らざるを得ないことも多いです。
義実家との関係性
夫または妻の両親と良好な関係性が構築できていないと、それがストレスとなり夫婦仲を悪化させる原因になることもあります。
たとえば親の介護が必要になり義両親との同居生活が始まると、夫または妻の一方にばかり負担が押し付けられ、夫婦仲が悪化するケースも考えられるでしょう。
経済的な問題
長引く不況の影響もあり、共働きであるにもかかわらず経済的に困窮する家庭も少なくありません。
その結果、「別の人を選んでいたら余裕のある生活が送れていたかもしれない」と考えるようになり、夫婦仲が悪くなることもあるでしょう。
価値観の違い
お互いに異なる人生を歩んできた二人が夫婦として共同生活を送るとなると、些細なことで価値観や考え方に違いが見られることもあります。
一つひとつは小さいことでも、それが積み重なっていくと大きなストレスになり、夫婦仲に亀裂を生じさせる原因にもなるでしょう。
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仲が悪い夫婦の特徴
夫婦関係はそれぞれの家庭によって異なるため、第三者から見て一概に不仲と断定することはできません。
しかし、夫婦関係に亀裂が入り仲が悪い夫婦には、共通して見られる特徴もあります。
- 笑顔が少ない
- 会話がない
- セックスレス
- 喧嘩が多い
すべてのケースに当てはまるとは限りませんが、典型的な特徴をいくつかご紹介しましょう。
笑顔が少ない
夫婦仲が悪くなると、お互いに嫌悪感を覚えるようになり、一緒に暮らすことがストレスに感じてきます。
その結果笑顔を見せることが減り、つねに無表情か不機嫌な態度を見せるようになります。
夫と妻両方がこのような態度を示すこともあれば、どちらか一方が不機嫌な態度で接するケースもあります。
会話がない
笑顔が少ないだけでなく、会話を交わすこともストレスに感じるため、自然とコミュニケーションが減っていきます。
また、夫か妻いずれかが話しかけても、一方が無視をするなどして会話が成り立たないことも少なくありません。
セックスレス
子どもの誕生などがきっかけで、夫が妻のことを女性として見られなくなる、あるいはその反対のケースもあります。
お互いのことを異性というよりも家族の一員として見るようになり、セックスレスに陥る夫婦も多いようです。
また、夫または妻はセックスを求めているのに、相手はそれに応じてくれないというケースもあります。
その結果、円満な夫婦関係が維持できなくなり、不仲に陥る夫婦も少なくありません。
喧嘩が多い
長い夫婦生活を送る過程で、お互いの嫌な部分が見えてくるようになることもあるでしょう。
新婚当初はお互いを尊重し許せていたことも、家族の一員として見るようになるとストレスに感じ、やがてケンカに発展してしまうケースもあります。
日常的にケンカが続くようになると「これ以上の結婚生活に耐えられない」という結論に至る夫婦も少なくありません。
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夫婦仲が悪いまま一緒に暮らす悪影響
夫婦仲が悪化した状態でも、別居や離婚といった結論が出せず躊躇してしまう夫婦も少なくありません。
しかし、かといって夫婦仲が悪いまま同居を選択しても、さまざまな悪影響が考えられます。
- 仕事のパフォーマンス低下
- 健康面への影響
- 熟年離婚の可能性
これらの影響について紹介しましょう。
仕事のパフォーマンス低下
家庭は本来、安らぎを感じリラックスできる場です。
しかし、夫婦仲が悪いと家庭のなかでもつねにストレスを感じ、精神的に安らぐことができません。
職場でも家庭の不安が頭をよぎり、仕事に集中できなくなるでしょう。
その結果、仕事で単純ミスを頻発したり、仕事中に居眠りをしたりとパフォーマンスの低下を招くおそれがあります。
健康面への影響
本来、精神的な安らぎの場である家庭がストレスの根源になってしまうと、現実逃避のためアルコールに頼ってしまう危険性があります。
その結果、重度のアルコール依存症となり、健康を害するリスクも高まるでしょう。
また、うまくストレスが発散できない状態が続くとメンタルの不調をきたし、うつ病や統合失調症などを発症するリスクも高まります。
熟年離婚の可能性
夫婦仲が悪い状態が続いたとしても、子どものことを考え離婚を踏みとどまる夫婦は少なくありません。
しかし、子どもが成長し独立すると、あらためて自分自身の人生を見つめ直すきっかけになり、結果として熟年離婚にいたるケースも多いのです。
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夫婦仲が悪いと子供にどんな影響を与える?
夫婦仲の悪化は当事者である夫婦2人の問題だけではありません。
特に子どもがいる場合、重大な悪影響を及ぼす可能性があります。
夫婦間で日常的にケンカが繰り返されると、子どもは「いつか自分にも危害が加えられるのではないか」と怯えてしまいます。
また、些細なことで怒られるのではないかと考え、自然と自信を喪失していくことも考えられるでしょう。
その結果、親だけでなく周囲の人も恐れるようになり、人間不信に陥る可能性があります。
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夫婦仲を改善させる方法
夫婦関係が悪化したからといって改善が不可能というわけではなく、実際に関係を修復できた夫婦も存在します。
夫婦仲を改善するにはどういった方法があるのでしょうか。
- 言葉で伝える
- 相手を理解する努力をする
- 夫婦の時間を作る
- 過度に干渉しない
夫婦仲を改善させる代表的な方法を紹介しましょう。
言葉で伝える
夫婦生活が長くなると、お互いに「わざわざ言わなくても分かるだろう」、「自分の気持ちは伝わっているはず」と考えがちです。
しかし、夫婦といえども自分以外の本心は分からないものです。
そのため、たとえば感謝の気持ちや愛情、幸せだと感じたときには、それを素直に言葉で表現しましょう。
夫婦仲が悪いと自分から切り出すことに抵抗を感じる方も多いと思います。
しかし、感謝の言葉を日常的に心を込めて繰り返し伝えることで、徐々に気持ちが伝わり夫婦仲の修復につながっていく可能性は高いです。
相手を理解する努力をする
自分から言葉や態度で表現する以外にも、相手の心を汲み、理解しようとする姿勢が必要です。
たとえば、感謝の気持ちや愛情などを言葉で伝えたとしても、相手が素直に受け取ってくれないと夫婦仲は改善できません。
なぜ、夫または妻はこういった言葉を掛けたのか、相手の立場に立って気持ちを汲み取ることを心がけましょう。
夫婦の時間をつくる
生活のすれ違いなどによって夫婦仲が悪くなっている場合には、少しでも夫婦で過ごす時間をつくるよう工夫してみましょう。
たとえば、残業で帰宅が遅くなった場合でも「おやすみ」の挨拶を交わしたり、シフトの調整や有給休暇を取得して外に出かけるなど、できる範囲で時間を合わせることが大切です。
はじめから「休暇をとってほしい」や「早く帰ってきてほしい」と要望するだけでは反発を招くおそれもあるため、まずは自分から調整し時間をつくるようにしましょう。
過度に干渉しない
相手の言動で気がかりな部分があると責め立てたくなるものです。
たとえば、「どうしてそんなに残業が続いているのか?」、「どうして部屋が汚いままなのか?」などといった言葉がそれにあたります。
しかし、これが発展していくと相手の行動を逐一監視するようになり、さらに夫婦関係が悪化する可能性があります。
このような否定的な言葉を投げかけないことはもちろんですが、相手のことを信頼し過度に干渉しないことも夫婦仲を修復するためには不可欠です。
ただし、干渉しないというのはコミュニケーションをおろそかにしたり、相手に興味を示さないということではないため注意しましょう。
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まとめ
新婚当初は仲睦まじい夫婦であったにもかかわらず、夫婦生活が長くなるにつれて関係が悪化し、一緒にいること自体がストレスに感じてしまうケースも少なくありません。
夫婦といえども別人格である以上、お互いのことをすべて理解できるとは限らないものです。
夫婦仲が悪化すると「もう修復は不可能なのではないか」、「離婚するしかないのでは」と考えがちですが、今からでも関係を取り戻せる可能性は十分あります。
今回紹介した方法を参考に、まずは自分自身の行動を変え、相手に気持ちが伝わるよう動いてみましょう。