Humming♪

知らず知らずに起こっている?ハラスメントの種類や防止方法を紹介

 

ハラスメントとは、相手に対して嫌がらせをする行為を指します。

 

一口に嫌がらせといってもその行為はさまざまであることから、ハラスメントにはいくつかの種類があります。

 

また、自分自身ではハラスメント行為と認識していなくても、相手にとってみれば不快に感じる言動も少なくありません。

 

そこで今回は、ハラスメントにはどのような種類があるのかを紹介するとともに、ハラスメント防止に役立つ対策の一例も紹介します。

 

ハラスメントの種類:会社や職場

 

会社や職場で発生しがちな代表的なハラスメントには、以下のようなものがあります。

 

  • セクシャルハラスメント
  • パワーハラスメント
  • カスタマーハラスメント
  • アルコールハラスメント

 

なお、これらのハラスメントは、いずれも職場内だけでなく宴席や移動中の車内などにおいても認められます。

 

セクシャルハラスメント

異性または同性に対して性的な嫌がらせをする行為をセクシャルハラスメントとよびます。

 

身体の一部を触る行為や、下ネタを大声で発する、職場に性的なポスターを掲示することなどがセクシャルハラスメントの行為に該当します。

 

上司や部下などの関係性によっては断りきれないケースもあるため、相手が明確に嫌がっていなかったとしてもセクシャルハラスメントにあたるおそれがあるのです。

 

パワーハラスメント

身体的・精神的な苦痛を与える行為全般をパワーハラスメントとよびます。

 

暴力や暴言はもちろんのこと、相手を侮辱する言動や威嚇する行為、無視する行為などもパワーハラスメントにあたります。

 

また、パワーハラスメントは上司から部下などに対して行われるものというイメージがありますが、実際には同僚同士や部下から上司に対してもパワーハラスメントが認められる場合があるのです。

 

カスタマーハラスメント

顧客から従業員に対して理不尽な要求や悪質なクレームなどを行うことをカスタマーハラスメントとよびます。

 

たとえば、顧客が店員を恫喝・脅迫したり、正当な理由がないにもかかわらず損害賠償請求を行ったりすることがカスタマーハラスメントに該当します。

 

アルコールハラスメント

お酒の飲めない人や拒否している人に対して飲酒を強要したり、嫌がらせをする行為をアルコールハラスメントとよびます。

 

たとえば、一気飲みを強要したり、拒否しているにもかかわらずグラスにお酒を注いだりする行為もアルコールハラスメントにあたります。

 

ハラスメントの種類:女性

 

女性に対して行われることの多いハラスメントには以下のようなものがあります。

 

  • マタニティハラスメント
  • ジェンダーハラスメント
  • ゼクシャルハラスメント

 

女性に対して行われるハラスメントについても紹介しましょう。

 

マタニティハラスメント

妊娠や出産をした女性に対する嫌がらせ行為をマタニティハラスメントとよびます。

 

たとえば、検診を受診するために休んだ人に対して悪口を言ったり、無理に仕事を押し付けたりする行為などがマタニティハラスメントに該当します。

 

マタニティハラスメントは会社や職場内だけでなく、町内会やPTAといったコミュニティ内で発生するケースも少なくありません。

 

ジェンダーハラスメント

女性(男性)なのだから○○すべき」といったような、女性らしさ・男性らしさを強要する行為をジェンダーハラスメントとよびます。

 

たとえば、女性に対して「結婚・出産は○歳までにすべき」や「女性はつねにきれいであるべき」といった言動や、女性にのみお茶汲みをさせる行為もジェンダーハラスメントに該当します。

 

ジェンダーハラスメントはマタニティハラスメントと同様、会社や職場だけでなく、さまざまなコミュニティ内や仲間内でも発生することがあるのです。

 

ゼクシャルハラスメント

結婚に踏み切らない女性に対して嫌がらせをしたり、プレッシャーを与えたりする行為をゼクシャルハラスメントとよびます。

 

たとえば、「いつまで独身でいるつもり?」、「いつになったら結婚するの?」といった言葉を投げかけたり、結婚情報誌をわざと目につくところに置いたりする行為もゼクシャルハラスメントにあたります。

 

なお、女性だけでなく男性に対する上記のような行為もゼクシャルハラスメントに該当するのです。

 

関連記事:情緒不安定な女性に多い症状とは|対処法についても紹介

 

ハラスメントの種類:夫婦

夫婦間で起こるハラスメントにはモラルハラスメントがあります。

 

モラルハラスメント

相手が嫌がる言動をとり、不快感を与える行為をモラルハラスメントとよびます。

 

夫婦間においては、たとえば相手に対して家事ができていない、収入が少ないことを執拗に叱責したり、出された食事に手をつけない、生活に必要な金銭を渡さない、相手のことを無視することなどがモラルハラスメントに該当します。

 

また、上記のような明確な理由や意図がなくても、相手の人格を否定するような言葉を投げかける行為も立派なモラルハラスメントにあたるのです。

 

関連記事:夫婦関係は修復できる?よくある破綻のきっかけや修復方法を紹介

 

ハラスメントの種類:家庭

 

モラルハラスメントは夫婦間だけでなく、子どもや親も含めた家庭内で起こる場合もあります。

 

モラルハラスメント

子どもに対するモラルハラスメントの具体例としては、勉強ができないことを執拗に叱責する行為や、食事を与えない子どものことを無視する、「バカ」、「生まなければよかった」といった暴言を吐くことが該当します。

 

また、親に対するモラルハラスメントも同様に、暴力的な言動や行為、人格を否定するような言葉を投げかける行為のほか、介護が必要であるにもかかわらず世話をしなかったり、施設への入所を拒否したりする行為もモラルハラスメントにあたります。

 

関連記事:自己肯定感が低い子供の特徴や言動とは|注意すべき親の発言や行動

 

ハラスメントの種類:学校

学校におけるハラスメントにはどのようなものがあるのでしょうか。

 

主に、アカデミックハラスメントとレイシャルハラスメントがあります。

 

アカデミックハラスメント

おもに大学教授が権力を濫用し、学生に対してさまざまな嫌がらせをすることをアカデミックハラスメントとよびます。

 

たとえば、教授の個人的な好みによって特定の生徒・学生の評価を決めたり、優遇または冷遇したりする行為や、学生に対して性的関係を迫ったりする行為もアカデミックハラスメントに該当します。

 

レイシャルハラスメント

特定の人種や国籍出身地などに該当する人に対し、嫌がらせをする行為をレイシャルハラスメントとよびます。

 

たとえば、外国籍の人だけを仲間外れにする行為や理不尽な要求・命令をする行為、特定の出身地の人を無視する行為、そのような人に対し暴言を浴びせる行為などがレイシャルハラスメントに該当します。

 

レイシャルハラスメントは教授や先生から行われるケースもあれば、仲間やクラスメイト同士で行われる場合もあるのです。

 

ハラスメントの防止方法

 

自分自身が意図せず、知らない間にハラスメントに該当する行為を行っていることもあります。

 

ハラスメントに対する世間の見方が厳しくなっているなかで、ハラスメント行為を防止するためにはどういった対策が求められるのでしょうか。

 

ハラスメント防止方法として以下などが挙げられます。

 

  • ハラスメント対策の研修や講義を行う
  • ハラスメント行為に対する判例を学ぶ
  • 社内や学校内に相談窓口を設置する
  • 相手を配慮した言葉を心がけえる

 

これらの対策について詳しく紹介しましょう。

 

ハラスメント対策の研修や講義を行う

職場や学校でできる方法としては、ハラスメント対策の研修や講義を行うことが挙げられます。

 

自社にノウハウや知見がなくても、ハラスメント対策を専門に扱う外部の企業や団体があります。

 

全ての従業員や学生に対しハラスメント防止の意識を高めてもらうためにも、研修や講義の実施は有効です。

 

ハラスメント行為に対する判例を学ぶ

ハラスメントは絶対にやってはいけない行為であると説明しても、必ずしも抑止力になるとは限りません。

 

そこで、ハラスメント対策の研修や講義と合わせて、具体的な判例について学んでもらうこともおすすめです。

 

たとえば、セクシャルハラスメントやパワーハラスメントの加害者がその後どのような処分を受けたのか、自社だけでなく他社の事例も含めて学ぶことで、従業員や学生は自分ごととして捉えられるようになります。

 

社内や学校内に相談窓口を設置する

ハラスメントの実態は複雑なことが多く、客観的に実情を把握することが難しいケースも少なくありません。

 

そこで、実際にハラスメントを受けている人が個別に相談しやすいよう、専用の相談窓口を設置することも有効な対策です。

 

相談した事実や相談者の情報は厳密に守ることはもちろんですが、相談したことで不利益が及ばないように配慮することも重要です。

 

相手を配慮した言動を心がける

上記で紹介した対策は職場や学校などでは可能ですが、コミュニティ内や家庭内では難しい場合も多いでしょう。

 

私生活において重要なのは、つねに相手のことを配慮した言動を心がけることです。

 

自分が同じような言動をされたときにどう感じるか、相手の立場に立って考えてから言葉を発したり行動に移したりすることで、ハラスメントは防止できるでしょう。

 

関連記事:【怒りを抑える】アンガーマネジメントのやり方・テクニックをご紹介!

 

まとめ

一口にハラスメントといってもさまざまな種類があります。

 

かつては一般的であった行動や言葉も、時代の変化とともにハラスメントと認識されるようになりました。

 

だからこそ、自分自身の普段の言動がハラスメントに該当していないかを振り返ることが大切です。

 


関連記事