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聞き上手になるには?自分の話をしないのが正解?

 

人の話を聞くのが苦手で自分のことばかり話してしまう」、「他人の話に興味が湧かず、質問をするのが苦手」という人も多いのではないでしょうか。

 

コミュニケーション能力を高めるうえで聞き上手になることはとても大切であり、円滑な人間関係を構築するうえでのポイントとなります。

 

本記事では、聞き上手の人にはどういった特徴があるのか、聞き方のコツや話し上手との違いについても解説します。

 

聞き上手とは

 

聞き上手とは、相手が自然と話したくなるようなコミュニケーションをとることを指します。

 

たとえば、対面で会話をするとき、相手の目を見ずにスマホを操作しながら聞き流している人と、目を見て、ときには相槌を打ちながら真剣に話を聞いてくれる人がいた場合、後者のほうが話しやすいと感じるでしょう。

 

相手の話に耳を傾け、真摯な姿勢で聞くということはコミュニケーションの基本であり、聞き上手な人ほどコミュニケーション能力が高いといえるのです。

 

また、このように真摯に話を聞くことは「傾聴」ともよばれ、聞き上手は傾聴力が高いとも表現されます。

 

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聞き上手になるメリット

 

傾聴力を高め、聞き上手になることは、日常生活においてさまざまなメリットがあります。

 

具体的にどういったメリットがあるのか、代表的なものは以下などです。

 

  • 相手の本音を引き出しやすくなる
  • 周囲の人に頼られる存在になる
  • 信頼関係を構築できる

 

これらのメリットについてご紹介しましょう。

 

相手の本音を引き出しやすくなる

聞き上手であるということは話しやすい雰囲気をつくることでもあり、相手は安心して本音や心の内をさらけ出すことができます。

 

人間関係において相手を傷つけることを恐れ、本音を言い出せず悩む人も少なくありません。

 

聞き上手になることで相手は自分に対して本心をぶつけることができ、自分のなかで改善すべき点や相手からの要望が分かれば、お互いにストレスを感じることも少なくなるでしょう。

 

周囲の人に頼られる存在になる

本音を話しやすい聞き上手な人には、さまざまな人が相談をしたくなるものです。

 

相談の内容によっては有効な解決策やアドバイスができないことも多いですが、話をじっくり聞くだけでも精神的な負担が軽減され、楽になることは少なくありません。

 

困ったときにはあの人に相談しよう」といったように、周囲の人から頼られる存在になることで人望が高まります。

 

同時に、自分が困ったときや悩みを抱えるときに助けてくれる人が現れるかもしれません。

 

信頼関係を構築できる

聞き上手になることで、自分自身への信頼度も高まっていきます。

 

たとえば、ビジネスの場面においては取引先や顧客が抱える課題や悩みに寄り添うことで信頼感を得られ、新規顧客の開拓やビジネスパートナーとの連携も可能になるでしょう。

 

社内だけでなく社外からの評価も高まり、重要なポジションや役割を任せてもらえる可能性があります。

 

関連記事:社内で円滑なコミュニケーションを取るコツや活性化の成功事例を紹介

 

聞き上手と話し上手の違い

 

聞き上手と似た言葉に「話し上手」があります。

 

両者にはどのような違いがあるのでしょうか。

 

話し上手とは

話し上手とは、相手の理解度や認識の度合いに応じて、分かりやすく丁寧に話をすることを指します。

 

たとえば、これまで化粧の経験がない中高生に対して、メイクや化粧品の専門的な話をしても理解が追いつかないことが多いため、まずはどういったスキンケアアイテムがあるのか、下地と乳液の違いやメイク道具の使い方などから説明しなければなりません。

 

自分がもっている知識や理解度を前提に、「これくらいは知っているだろう」といった認識で話を進めるのではなく、相手に合わせて話の内容を組み立てていくことが話し上手な人の特徴です。

 

また、専門的で内容が伝わりづらい場合には、比喩表現例え話なども駆使して、分かりやすく伝えようとする特徴もあります。

 

話し上手な人は聞き上手でもある

聞き上手と話し上手は一見すると対極的なスキルであると捉えられがちですが、古くから「話し上手は聞き上手」ということわざもある通り、密接な関係があります。

 

分かりやすいように話を組み立てたり、話し方を変えたりするということは、まず相手の状況を知る必要があるのです。

 

また、話している最中に相手が疑問を感じているような表情を見せた場合、どこが分からないのか具体的に聞き出す必要があるでしょう。

 

このように、話し上手であることは、大前提として相手に寄り添う姿勢が大切であり、そのためにも聞き上手であることが求められるのです。

 

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聞き上手の間違った認識

聞き上手の定義や意味を間違って捉えると、コミュニケーションがうまくいかず会話がなかなか弾まないこともあります。

 

特に多いのが、以下のような誤った認識です。

 

  • 自分の話をしない
  • 質問ばかりする

 

これらについて解説します。

 

自分の話をしない

聞き上手と聞くと、「相手の話を聞いていれば良い」と捉え、自分から話をする必要はないと考える人も少なくないでしょう。

 

しかしこれは誤った認識であり、聞き上手とはいえません。

 

相手にしてみれば、一方的に自分ばかりが話しているように感じてしまい、「この人は本当に理解しているのか」、「自分に共感してくれているのか」と不安を覚えられてしまいます。

 

質問ばかりする

上記とは反対に、質問ばかり投げかけるのも聞き上手とはいえません。

 

相手が話している最中に多くの質問を投げかけてしまうと話が横道に逸れていってしまい、本題を見失うことがあります。

 

また、あまりにも質問をしすぎてしまうと、相手にしてみれば理詰めのように責められていると感じることもあり、それ以上話をしたくなくなる可能性もあるでしょう。

 

話の流れで時折質問を投げかけるのは有効ですが、タイミングや質問の量には注意が必要です。

 

聞き上手な人の特徴

 

聞き上手な人にはどういった特徴があるのでしょうか。

 

人によって話の聞き方は異なりますが、代表的な聞き上手な人の特徴は以下の通りです。

 

  • 笑顔で話を聞いてくれる
  • 適度な相槌を打ってくれる
  • 話しを否定せず共感してくれる
  • 相手に興味を示す

 

これらの特徴について詳しくご紹介します。

 

笑顔で話を聞いてくれる

聞き上手な人の多くは、自然と話しかけたくなるような雰囲気があります。

 

自然体で話を聞いてくれることはもちろん、笑顔でいることが多く親しみを感じやすいです。

 

適度な相槌を打ってくれる

話しやすい雰囲気をつくるうえでは、適度な相槌も重要なポイントといえます。

 

聞き上手な人の多くは、相手が話している途中で「うん、うん」、「へぇー」、「なるほど」、「その通りだね」といった相槌を打ちます。

 

これにより、相手は自分が話す内容を理解してくれている、あるいは共感してくれていると感じ、次の言葉を発しやすくなるのです。

 

話を否定せず共感してくれる

会話の途中で話を否定しないのも聞き上手な人の特徴です。

 

もちろん、人によって考え方や価値観は異なり、すべての意見が一致するとは限りません。

 

しかし、そのような場合であっても、聞き上手な人はあえて否定せず最後まで耳を傾けてくれます。

 

また、自分と意見が一致する場合には共感の意思を示してくれます。

 

相手に興味を示す

相手に心地よく話をしてもらうためには、自分が相手に対して興味をもっていることを示す必要があります。

 

ときには自分の専門外のことや興味がない話をされることもあるかもしれません。

 

しかし、分からないことがあれば素直に質問したり、自分と共通点のありそうな内容が出れば掘り下げて聞いたりすることで、会話が盛り上がっていく可能性もあるでしょう。

 

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話の聞き方や受けとめ方のコツ

相手の話を真摯に聞いているつもりでも、聞き方や話の受けとめ方によっては誤解が生じる可能性もあります。

 

話を聞くうえで注意しておきたいポイントやコツとして以下などが挙げられます。

 

  • 先入観をもたない
  • 自分の主張を押し付けない
  • 共感の姿勢を示す

 

それぞれ紹介しましょう。

 

先入観をもたない

円滑なコミュニケーションをとるために、先入観が邪魔になることがあります。

 

たとえば、入社して間もない友人や同僚から「仕事を辞めたい」と相談されたとき、「我慢が足りないのだろう」といった先入観をもってしまうと、相手に悪い印象をもってしまい共感できなくなってしまいます。

 

できるだけ先入観を捨て、ニュートラルな立場で耳を傾けるようにしましょう。

 

自分の主張を押し付けない

人によって価値観や考え方は異なるため、ときには意見が食い違う場合もあるでしょう。

 

つい自分の意見や主張を押し通したくなりますが、相手から「この人には理解してもらえない」と思われてしまうため、このような行動はとるべきではありません。

 

もし異なる意見を示す場合でも、相手を否定するのではなく、「◯◯さんの意見はとても理解できる。一方で見方を変えてみると、◯◯という考え方もあり得るかもしれないね」といったように、気付きを与えるような言い方に留めておきましょう。

 

共感の姿勢を示す

上記でも紹介しましたが、聞き上手になるためには共感の姿勢が不可欠です。

 

具体的には、「そうだよね」、「なるほど」といった適度な相槌を打ちながら、自分なりに話を整理し理解した内容を繰り返したり、表現を変えて「これはつまり◯◯ということだよね?」など繰り返すことも必要です。

 

ただし、あまりにも大げさな相槌や共感は、わざとらしく見えたり嫌味として捉えられることもあるため注意しましょう。

 

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まとめ

円滑なコミュニケーションを図るうえで、聞き上手になることは重要です。

 

コミュニケーションが苦手と感じている人のなかには、「聞き上手になりたい」という人も多いでしょう。

 

「話し上手は聞き上手」ということわざもある通り、話し上手になるためには聞き上手であることも求められます。

 

聞き上手な人の特徴を参考にしながら、コミュニケーション力を高めるためにどういった行動を意識すればよいのか、できることから少しずつトレーニングしていきましょう。


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