Humming♪

至福のお手入れを教えてくれる。フィトコスメの名品

肌や体に良いもの、使い心地が良いもの、気分が上がるもの・・・コスメや美容ツールを上手に取り入れて、Hummingな毎日を送りたい。美容ライター 荒木奈々さんがおすすめをご紹介します。


オーガニック・ナチュラルコスメの王道といえば・・・

初めて手にしたのはかなり前。でもその出合いを今も鮮明に覚えているオーガニック・ナチュラルコスメがあります。近年はエシカルなものづくりがビューティブランドの大前提で、オーガニックやナチュラルを根底にしたコスメが海外・国産問わず続々と登場していますが、この2ブランドの存在は別格です。ラグジュアリーブランドとしても名高い、フィトコスメトロジー(植物美容学)と先端テクノロジーの融合をコンセプトにしたシスレーと、バイオダイナミック無農薬有機農法でおなじみのジュリークについてご紹介します。


My select 01 一家に1本。一世風靡した伝説のシスレー美容乳液

シスレー

エコロジカル コムパウンド 125ml ¥27,280/シスレー

一家に1本の常備コスメ!? フランス本国では家族みんなで使うコスメで“ホームドクター”というニックネームを持っているのが、ご存じシスレーの「エコロジカル コムパウンド」です。誕生したのはなんと1980年! 日本でも一世を風靡し、一度もリニューアルすることなく今なお売り上げを伸ばしているという名品中の名品です。

フィトコスメトロジーの先駆けブランドとしても知られるシスレーは、保湿ものなど数々のベストセラーを輩出。そのなかでも美容乳液「エコロジカル コムパウンド」の植物ブレンドの妙は一目置かれるものです。オタネニンジン(朝鮮人参)エキス、スギナエキス、ローズマリーエキス、ホップエキス、ツボクサエキスなどを配合。これ1本で水分と油分のバランスを整えて、肌を健やかに美しく整えるという全方位アプローチ。なので、揺らぎがちな肌はもちろん、年齢とともにハリ不足が気になる肌にも頼りになります。一度の使用でキメがふっくら、モチモチ柔らかく!

同時に、植物の穏やかな香り、とろとろのテクスチャー、五感に響くお手入れとはこういうことかとハッとするはず。初めて使った日も何ともいえない心地よさを感じましたが、改めてストレス過多の日に使うと香りが脳に届くようで、肌だけでなく心もほぐれます。

シスレー

トライしやすい60mlサイズもラインナップ。エコロジカル コムパウンド 60ml ¥17,050/シスレー

シスレーといえばSDGsがクローズアップされるかなり前から、 “ビューティは社会的責任のうえに成り立つ”というミッションのもと、環境配慮への取り組みも誠実。2011年以降は各製品の生産過程で必要なエネルギー量を半分に削減するなどの目標もひっそりと達成済み。パッケージの最適化、輸送による二酸化炭素を減らすなど以外に、社員のエコ意識までコンプリート! 地球の資源を絶やさないために、シスレーの “省エネ”努力にゴールはなさそうです。

まだシスレーを知らないなら、まずは「エコロジカル コムパウンド」から。ラグジュアリー×植物の底知れぬパワーを、その肌で体感してみるのはどうでしょう。

シスレー
https://www.sisley-paris.com


My select 02 永久不滅!? ジュリークのミルククレンジング

ジュリーク

リプレニッシングモイスト クレンジングローション 200ml ¥4,180/ジュリーク

初めてのオーガニックコスメはジュリーク・・・。そういう方も多いのでは? 私の初めてジュリークは、ミルククレンジング。適当で、取り去りすぎるクレンジングが習慣になっていたため、出会ったときは“こんなに気持ちいいクレンジングがあるなんて!”と、それはもう衝撃でした。

ローズやラベンダーの香りのハンドクリーム、“ジェルアメ”の愛称で人気を博した憧れの美容液「ジェル アメリオーレ」など、ジュリークには多数ヒット作がありますが、ミルククレンジング「リプレニッシングモイスト クレンジングローション」もロングセラーの一つ。クレンジングに適した7種類のハーブからなる「セブンハーブミックス」を中心に、ココナッツ由来のマイルドな洗浄成分、優れた潤い効果で知られるマシュマローがキー成分。柔らかいミルクが肌にスルスルとのび、バスルームで使えばローズとラベンダーのいい香りが充満。洗いあがりは触れたくなるようなもっちりとしたなめらかな肌に整います。
労わりながら優しくオフする“落とすケア”が重要と気づける、丁寧なクレンジングをここでぜひ!


そうそう、オーガニックコスメブランドにはそれぞれドラマチックなストーリーがありますが、ジュリークは、ドイツで暮らしていた化学・薬草学に造詣の深いクライン博士とウルリケ夫人の学者夫妻が豊かな土壌を求めてオーストラリアのアデレードに移住し、自社農園を開拓。自宅のキッチンでハンドクリームを手作りしたことから始まります。

1985年にジュリーク創業、日本には1997年に上陸。当時、“オーストラリアの目利きマダム御用達コスメ”なんてフレコミも。地球と共存していく取り組みは創業時からで、日本での“オーガニック”“オーガニックコスメ”の普及は、ジュリークの存在が大きかったといわれています。オーガニック認証の自社農園での土づくり、月や宇宙のリズムに沿って種をまき収穫する「バイオダイナミック無農薬有機農法」の実践、ピュアな成分を抽出しつつロスを出さない「バイオイントリンジック製法」など、ジュリークが掲げるSDGsの達成に向けた数々はここでは語りきれないほど!

ジュリーク

スキンバランシングフェイスオイル 50ml ¥8,580/ジュリーク

そもそもオーガニックコスメとは? それを肌で感じられるのがこちら。植物の特性を生かしそれぞれが高めあうというジュリーク独自の「バイオダイナミックブレンド」をダイレクトに味わえる美容オイルです。3種類用意されていますが、乾燥が気になる季節は肌にハリをもたらし、心までふっくらと満たしてくれる「スキンバランシングフェイスオイル」がおすすめ。バスタイムでのオイルパックやブースターのほか、髪やネイルにも使えるマルチオイルで、こちらもジュリークの名品です。

ジュリーク
https://jurlique-japan.com/


植物の神秘、凄み、そして至福のお手入れを教えてくれる代表格ブランド。他のものに目移りしてもまた戻りたくなる、次世代にも届けたいコスメがシスレーとジュリークにはあります。


TEXT = 荒木奈々

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