【自分のことがわからないで苦しい方へ】自分を理解する方法をご紹介
仕事や私生活が順調なときはそれほど意識することはありませんが、何らかの問題や課題に直面したとき、自分がわからなくなり、見失ってしまうことがあります。
自分が得意なこと、強みであると認識していたことに対しても自信を失ってしまうと、生きる気力すら湧いてこなくなることも。
そこで本記事では、「本当の自分がわからない」という悩みを持つ方に向けて、自分を理解するための対処法を紹介します。
Contents
「自分がわからない」という心理状態
人の心や精神は複雑で、家族や親友、恋人といった親しい間柄にあったとしても、他人の心理を完全に理解することは難しいものです。
しかし、本人が自分自身のことをすべて理解しているかと言われれば、必ずしもそうとは言い切れません。
たとえば、ふとした瞬間に自分は何者なのかが分からなくなったり、自分の強みや長所を見失ったりして、人生に対して悲観的になってしまうこともあります。
このように、自分のことがわからない心理状態に陥ってしまうと、人によっては感情が動かなくなったり、自分に対して「怖い」、「苦しい」といった感情を抱いたりするケースも多いのです。
「自分で自分のことがわからない」という心理状態に陥ったことがない人にとっては、当事者の気持ちや感覚を理解するのは簡単なことではありません。
そのため、家族や友人、恋人同士であっても、さまざまな軋轢を生むケースがあります。
自分がわからなくなる2つの原因
自分で自分のことがわからなくなるのは、幼少期の環境や人間関係、それまでの経験、性格、価値観など、さまざまなことが要因として考えられます。
断定することは難しいですが、主に考えられる原因をいくつか紹介しましょう。
①自己主張をすることが苦手
自分自身の考えや意見などを主張することが苦手で、周囲に流されやすい人ほど、自分がわからなくなりがちです。
たとえば、幼少期に親から過度なしつけや干渉をされてきた人のなかには、自分の意見を言っても否定されたり、親の指示通りに動くことが癖になっているケースもあります。
そのような環境で育ってきた人が学校を卒業して社会に出たとき、自分自身の意見や考えを主張できず、その結果として自分を見失ってしまうことがあるのです。
②周囲に助けを求めることが多い
自分自身で物事を決められない、または行動を起こすことが苦手な人ほど、周囲の人に助けを求める場面が多いものです。
しかし、つねに周囲の意見やアドバイスだけを参考にしてしまうと、自分の意見や考えをもてなくなることもあるでしょう。
その結果、自分はどうしたいのかわからなかったり、何を考えているのか見えずに悩んでしまうケースがあるのです。
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毒親育ちは自分がわからない人が多い?
子どもに対して過度に干渉・管理したり、自分の価値観を押し付けたりしてストレスを与える親のことを毒親といいます。
また、このような精神的な支配だけでなく、暴力などによって物理的に支配しようとするのも毒親の特徴です。
毒親のもとで育った子どもの多くは、上記でも紹介した通り自分の意見や考えを否定されることを知っています。
そのため、自分の意見や考えを通そうとするのではなく、親の指示や意見に従うようになります。
親の指示通りに動くことが、自分自身を守る術であると認識しているためです。
しかし、そのような環境下で育ってしまうと、自分の意見を発すること=悪いことである、と誤った認識が定着するケースもあります。
その結果、成人して社会に出たとき、自分がどういった人間であるのかがわからなくなることが多いのです。
自分がわからないとどんな場面で困るのか
自分がわからないと、仕事はもちろん私生活の面でもさまざまな問題や困りごとが起こります。
具体的にどういった場面で困難に直面するのか、代表的な例を見てみましょう。
①就職活動や転職活動がうまくいかない
ひとつ目は、就職活動や転職活動への影響です。
就職活動や転職活動では、エントリーシートや面接で自分自身の適性や強み、弱みを含めて説明する必要があります。
どういった適性や強みを業務に活かせるのか、そのうえで入社後にどのように貢献できるのかをアピールすることで、採用に結びつけられるためです。
しかし、そもそも自分のことがわかっていないと、選考の段階でアピールできず不採用になってしまう可能性があります。
②仕事が長く続かない
就職活動や転職活動に成功し企業へ入社できたとしても、また別の問題に直面することがあります。
それは、仕事そのものが長く続かず、短期間で転職を繰り返してしまうことです。
就職先や転職先を選ぶ際、自分に合った仕事を見つけるには自分自身の適性や長所、短所を把握することが第一歩となります。
しかし、自分がわからないとそのような分析もできず、さまざまな仕事を転々と繰り返してしまうことも少なくありません。
③恋人や友人ができない
私生活の面では、人間関係がうまく構築できないといった問題が生じることがあります。
自分のことがわかっていないと、意見や考え方をうまく表現することができません。
その結果、周囲の人からは「何を考えているのかよくわからない人」といった印象を抱かれてしまい、自然と距離を置かれてしまうことも。
恋人や友人をつくりたくても、他人とうまくコミュニケーションがとれずに孤立してしまうケースがあるのです。
関連記事:自己肯定感が低い子供の特徴や言動とは|注意すべき親の発言や行動について
自分がわからないで苦しい時の対処法
自分のことがわからず悩んでいる方は、どのように問題を解決していけばよいのでしょうか。
いくつか有効な対処法を紹介します。
①自分を否定しない
もっとも重要なのは、自分で自分のことを否定せず、肯定的にとらえることです。
自分がわからないことで、さまざまな弊害や問題が生じてしまうのは仕方のないことです。
しかし、だからといって「そんな自分はダメな人間だ」と責める必要は一切ありません。
自分がわからなくなるのは、本人の意志の問題というよりは、それまで育ってきた環境や周囲の人間関係などが大きく影響しているケースが少なくありません。
そのため、自分のせいだと考える癖はやめて、心のなかで前向きな言葉に置き換えて考えてみましょう。
たとえば、自己主張をするのが苦手だと感じている方は、「周囲への配慮ができる」ととらえてみましょう。
考え方や捉え方を転換するだけで、少しずつ自信を取り戻すことができます。
②周囲の人に打ち明けてみる
自分のことがわからず悩んでいる人は、素直に周囲の人に打ち明けてみるのもひとつの方法です。
たとえば、親や兄弟、親友など、信頼できる人に打ち明けることで、ほかの人から見てあなたはどう映っているのか、客観的な意見を聞けるかもしれません。
自分ではネガティブに考えすぎていたことも、実際には周囲の人から見ればポジティブに映っている場合も多いものです。
第三者からの意見や考えを聞くことで、自分はどんな人間なのかがわかり自信を取り戻すきっかけになる可能性もあるでしょう。
③新たなことにチャレンジしてみる
仕事や趣味など、これまで経験したことのない新たなことにチャレンジしてみるのもおすすめです。
たとえば、キャリアアップに役立つ資格の取得に向けて勉強したり、興味のある仕事を副業としてやってみたりするのも良いでしょう。また、新たな趣味を楽しんでみるのもおすすめです。
新たなことにチャレンジしてみることで、自分でも知らなかった新たな一面が見えてくることもあり、自分自身を知るきっかけになるかもしれません。
自分を理解する・知ろうとする方法について
自分のことを理解し、詳しく知ることは一見すると簡単そうに見えますが、意外と難しいものです。
自分がわからないと悩んでいる方には、これまで紹介してきた内容以外にも、自分らしく生きることや、自己受容などさまざまな方法が効果的です。
以前に公開している「自分らしく生きるとは?」や「自己受容」などの記事もあわせてお読みいただき、参考にしてみてください。
関連記事:【自己受容】弱くてダメな自分を認めて受け入れるトレーニング方法をご紹介
関連記事:”自分らしく生きる”とは?|仕事や恋愛で自然体で過ごせる方法を紹介
まとめ
自分がわからないことは決して本人だけの責任ではなく、さまざまな要因が影響しているケースがあります。
そのため、決して自分を責めるのではなく、自分を受け入れたうえで前向きに考えることが重要です。
具体的には、新しい仕事や趣味にチャレンジしてみることもおすすめですが、ときには周囲の人に思い切って打ち明け、相談することも考えてみましょう。