セルフラブの意味とは?やり方・自己肯定感との違いを解説
幸福度を高める方法のひとつとして、近年SNSなどで「セルフラブ」が話題となっています。
言葉のニュアンスはイメージできるものの、詳しい意味までは理解できていないという方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、セルフラブとはどういった意味なのか、セルフラブの実践方法や似た言葉との違いについても詳しく解説します。
Contents
セルフラブの意味とは?
セルフラブとはその名の通り「自分自身を愛すること」を意味します。
難しい言葉でいえば「自己肯定感を高めること」とも表現できますが、自分を否定することなく、ありのままを受け入れることがセルフラブの本質といえるでしょう。
他人と自分とを比べたとき、「自分はダメな人間だ」、「◯◯さんに比べて自分は◯◯が劣っている」と感じることはないでしょうか。
このように自分自身を否定してしまうと、人生そのものの幸福度が下がってしまいます。
セルフラブを心がけることによって、自分らしい生き方が見つけられるようになり、人生の幸福度が上がっていきます。
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セルフラブの効果やメリット
セルフラブを意識することで幸福度が上がっていくと紹介しましたが、なぜそのような効果が見込めるのでしょうか。
セルフラブのメリットは以下の5つです。
- 自分に自信がもてる
- 寂しさを感じることが減る
- コミュニケーションが円滑になる
- 感情をうまくコントロールできる
- 人脈が広がる
もう少し具体的に解説しましょう。
①自分に自信がもてる
「自分はダメな人間だ」と感じてしまうと自分に対して自信がなくなり、それまで得意だったこともできなくなるケースがあるでしょう。
しかし、セルフラブを意識し自分を愛せるようになると、他人と比較したときに自分自身の悪い部分や弱みを痛感して落ち込むこともなくなっていきます。
その結果、自分に自信がもてるようになり、それまで不得意だったことも克服できる可能性もあるでしょう。
②寂しさを感じることが減る
自分を愛することができないと、他者に依存しがちで、つねに誰かと一緒にいないと不安になったり寂しさを感じたりすることがあります。
しかし、セルフラブによって自分自身を愛せるようになると、他者がいなくても一人の時間を有意義に過ごせるようになるでしょう。
③コミュニケーションが円滑になる
自分を愛するということは、他者と比較する必要がなくなり、自分自身にも相手に対しても寛容でいられることを意味します。
ありのままを受け入れることで、相手は安心して心を開くことができ、信頼を置き本音でコミュニケーションを図れるようになるでしょう。
④感情をうまくコントロールできる
自分に自信がないと、相手のちょっとした言動が気になってしまい、不快な感情が湧いてくることがあります。
しかし、セルフラブを意識することで自分自身のなかに心の余裕が生まれ、イライラしたり怒りっぽくなったりすることもなくなるでしょう。
⑤人脈が広がる
自分に自信をもち、相手に対しても寛容でいられる人には、自然と多くの人が寄ってくるものです。
これまで以上に交友関係が広がり、さまざまな人脈を形成できるでしょう。
将来何らかの事情で自分が困ったとき、助けてくれる大切な友人や知人が見つかる可能性もあります。
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セルフラブができている人の特徴
その人の性格や考え方、価値観などによっては、普段からセルフラブを実践できている方も存在します。
では、セルフラブが実践できている人にはどういった特徴が見られるのでしょうか。
セルフラブが実践できている人の特徴にか以下などの特徴があります。
- ポジティブな言動が多い
- 自分自身の長所・短所を客観的に理解している
- 他者に優しく接している
- 一人で過ごす時間を大切にしている
ここでは、それぞれの特徴について詳しく解説しましょう。
①ポジティブな言動が多い
セルフラブができている人の多くは、ネガティブな事象が起こっても後ろ向きに捉えるのではなく、つねにポジティブで前向きな言動の傾向が見られます。
②自分自身の長所・短所を客観的に理解している
セルフラブは自分自身の短所に目を瞑ったり、見てみぬふりをするということではありません。
あくまでも長所と短所を客観的に理解していることが前提としてあり、そのうえでありのままを受け入れるという特徴があります。
③他者に優しく接している
セルフラブができている人は自分自身を受け入れると同時に、他人のことも受け入れる傾向が見られます。
見方を変えれば他者に対して優しく接するということでもあり、決して他人の短所や悪い点を責め立てるようなことはしません。
④一人で過ごす時間を大切にしている
ありのままの自分を受け入れるためには、客観的に自分を見つめることが不可欠です。
そのためにも、あえて一人で過ごす時間をつくり、客観的な視点に立って向き合っています。
また、セルフラブができている人は自分を他人と比較したり、他人に依存する必要もないため、一人で過ごす時間そのものが好きというケースも珍しくありません。
セルフラブとナルシズム・自己肯定感との違い
セルフラブと似た意味をもつ言葉に「ナルシズム」や「自己肯定感」があります。
これらはどういった意味があり、セルフラブとはどのような違いがあるのでしょうか。
①ナルシズムとは
ナルシズムとは、日本語では「自己愛」とも直訳されますが、セルフラブとは根本的に異なる概念です。
ナルシズムの特徴は、自分自身のみを愛すること、自分を必要以上に良く見せようとすることです。
セルフラブは自分自身を客観的に見つめ、ありのままを受け入れることを指しますが、ナルシズムは自分自身を過大評価する傾向があります。
また、ナルシズムは人から良く思われたいという気持ちが強いため、自慢をして他人の気を引こうとする傾向も見られます。
②自己肯定感とは
自己肯定感とは、その名の通り「自分自身を肯定する考え方」であり、ありのままの自分を受け入れたり、認めたりすることを指します。
冒頭でセルフラブとは「自己肯定感を高めること」と紹介した通り、自己肯定感とセルフラブはほとんど同じ概念といえます。
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セルフラブのやり方・方法について
もともとネガティブ思考が強い人にとって、自分自身を肯定するセルフラブは簡単にできるものではないと感じがちです。
しかし、日常生活のちょっとした心がけや習慣を変えるだけでセルフラブを実践することは可能です。
ここからは、セルフラブを実践するために具体的な方法について解説しましょう。
①自分のことを整理してみる
まずは自分の強みと弱みを客観的に把握するために、自分自身と向き合いながら整理してみましょう。
強みや得意なこと、好きなことを書き出した後、弱みや不得意なこと、苦手なことを書き出してみましょう。
②ポジティブな言葉に言い換える
苦手なことや不得意なことに取り組むときや、仕事がうまくいかないときなど、つい弱音を吐きたくなることもあるでしょう。
そこで、「自分ならできる」、「大丈夫」という言葉に言い換えることにより、自分に自信が持てるようになります。
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セルフラブに悪影響を与える行動や習慣
セルフラブに取り組むにあたっては、ネガティブな言動を避けることが何よりも重要です。
ネガティブな言葉を発するようになると、まるでそれが呪文のように自分を苦しめてしまい、「自分はダメな人間だ」と無意識のうちに認識するようになります。
これではセルフラブと真逆の効果となってしまうため、上記で紹介したようにポジティブな言葉に言い換えることを意識してみましょう。
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セルフラブをすることで人生にどんな影響がでるのか
セルフラブに取り組むことで、私たちの人生の幸福度は向上していきます。
たとえば、経済的な問題が解決できたとしても、自分に自信がない状態だと悪い部分だけを意識してしまい、幸福度は低いままとなります。
しかし、セルフラブに取り組むことで自分に自信がもてるようになると、多少の問題があったとしても前向きに捉えられるようになるでしょう。
このように、セルフラブは幸福度を高めるためにも有効な方法のひとつといえるのです。
まとめ
セルフラブとは、自分自身を肯定的に捉え、ありのままを受け入れることを意味します。
セルフラブを実践することで、自分に自信がもてるようになり、他人に依存することなく一人でいても寂しさを感じることがなくなるなど、さまざまなメリットがあります。
まずは自分自身のことを客観的に把握することがセルフラブの第一歩であり、ネガティブな言動をポジティブなものに変えていくことが重要です。