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豆腐メンタルとはどんな意味?原因や治し方を徹底解説

わずかなことに傷つき、精神的に立ち直れなくなることを指す「豆腐メンタル」という言葉があります。

 

なぜ豆腐メンタルとよばれるのか、その理由や由来について解説するとともに、豆腐メンタルの人に見られる傾向や特徴、豆腐メンタルを改善するためのポイントなども詳しく紹介します。

 

豆腐メンタルとは

 

豆腐メンタルとは一般的に、精神的に弱く傷つきやすい人のことを指す言葉です。

 

その名の通り、豆腐のように崩れやすく脆いことから豆腐メンタルとよばれることがあります。

 

豆腐メンタルという言葉は心理学やメンタルヘルスの世界で用いられてきた言葉ではなく、もともとはインターネットの掲示板やSNSなどで使用されるスラングとして発展してきました。

 

インターネット黎明期はごく限られたコミュニティや界隈でのみ使用されていましたが、2010年代に入りインターネットユーザーが爆発的に増加したことにより、一般のユーザーにも受け入れられるようになり定着した言葉です。

 

ちなみに、豆腐メンタルとは対照的に精神的に強い人のことは、「鋼のメンタル」や「こんにゃくメンタル」とよばれることがあります。

 

こんにゃくが例に出される理由としては、弾力性が強く、わずかな刺激や物理的な力に屈することなくもとの形を保とうとする性質があるためです。

 

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豆腐メンタルの原因は?

 

豆腐メンタルは一言で表すと「精神的に弱い人」のことですが、どういったことが原因で精神的に弱くなってしまうのでしょうか。

 

豆腐メンタルの原因として以下などが挙げられます。

 

  • 失敗やミスを過度に恐れる
  • 自己肯定感が低い
  • ネガティブ思考
  • コミュニケーションが苦手

 

主な原因について詳しく解説しましょう。

 

失敗やミスを過度に恐れる

わずかな失敗やミスを極度に恐れるあまり、精神的に弱くなってしまう傾向があります。

 

ちょっとしたミスでも必要以上に自分を追い詰めてしまい、精神的に立ち直るために長い時間を要します

 

これは精神的な安定を維持するための自己防衛本能のようなもので、失敗を恐れるあまり新しいことに挑戦したり、興味や関心を抱かなくなることもあります。

 

自己肯定感が低い

自己肯定感が低いことも豆腐メンタルの人に見られる共通の特徴といえます。

 

自己肯定感とは、簡単にいえば自分自身を積極的に受け入れ、肯定する心理や感情のことを指します。

 

たとえば仕事で失敗やミスを犯したとき、「自分はダメな人間だ」、「自分はこの仕事に向いていない」と深刻に考えすぎてしまうことがあります。

 

ネガティブ思考

ネガティブ思考に陥ってしまいがちな人は精神的に脆いことが多いです。

 

この背景には、過去に犯した失敗がトラウマのように残っていることが考えられます。

 

その結果、何か新しいことに挑戦しようとするときに以前の失敗が頭をよぎり、「どうせ自分には無理だろう」と後ろ向きに考えてしまう傾向にあるのです。

 

また、「絶対にうまくいく」と考えて挑戦したものの、結果として失敗に終わってしまうとショックも大きく、立ち直るのに時間がかかってしまいます。

 

そのような状態にならないために、豆腐メンタルの人はネガティブに考えることで無意識のうちに予防線を張っているともいえるのです。

 

コミュニケーションが苦手

他人と積極的にコミュニケーションをとることが苦手だと、徐々に疎外感を感じるようになり、豆腐メンタルとなってしまうことがあります。

 

相手のことをよく知らない状態でコミュニケーションをとる際には、誰しも自然と警戒心をもってしまうものです。

 

しかし、あまりにもその気持ちが強すぎると、「無視されたらどうしよう」、「不審に思われたらどうしよう」といった考えが先行してしまい、話しかけることすらできなくなるケースもあります。

 

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豆腐メンタルを克服したほうが良い理由

メンタルの問題は人それぞれの価値観や考え方に起因することが多いものです。

 

豆腐メンタルを個性やその人の価値観と片付ける見方もありますが、精神的な弱さを放置しておくことで当事者である自分自身が苦しむことも少なくありません。

 

たとえば、仕事において上司や先輩社員が適切な指導・アドバイスをしたつもりでも、豆腐メンタルの人にしてみれば「叱られた」「責められた」と感じることもあります。

 

このような齟齬があると、職場の人間関係に支障をきたしたり、働きづらいと感じ退職に至ることもあるでしょう。

 

豆腐メンタルを克服することで良好な人間関係を維持するとともに、仕事の面においても自分自身を成長させる原動力となるのです。

 

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豆腐メンタルを克服するためのポイント

 

豆腐メンタルは個人の価値観や考え方にも大きく左右されるものであり、一朝一夕に克服できるものではありません。

 

しかし毎日の生活を送るうえで、ちょっとしたポイントに注意するだけで精神的な強さを手に入れられる可能性もあります。

 

克服するためのポイントとはどんなものでしょうか。

 

  • 小さな目標達成を積み上げる
  • 自分自身の強みや長所を把握する
  • 誰にとっても失敗やミスは起こるものだと理解する
  • ネガティブな言葉をポジティブな言葉に言い換える

 

これらのポイントについて解説します。

 

小さな目標達成を積み上げる

失敗やミスを過度に恐れる原因として、過去の経験からトラウマになっているケースが少なくありません。

 

そこで重要なのは、成功体験を積み上げることです。

 

大きな目標を達成したとき、それが自信につながることは多いですが、大きな目標を掲げるということは失敗のリスクも伴います。

 

そのため、いきなり大きな目標を設定するのではなく、達成の実現性がある小さな目標を積み上げ、段階を踏んでいくのが有効です。

 

自分自身の強みや長所を把握する

自己肯定感を高めることは豆腐メンタルを克服するための第一歩でもあります。

 

自己肯定感が低い人は、自分自身の悪いところばかりに目がいきがちです。

 

しかし、誰にでも長所や強みは存在します。

 

まずは自分自身の長所や強みを書き出しながら整理してみることで、自信がつき自己肯定感を高められる可能性があります。

 

誰にとっても失敗やミスは起こるものだと理解する

失敗を過度に恐れ、ネガティブ思考に陥りやすいときには、考え方や価値観を根本から変えていく必要があります。

 

すなわち、失敗やミスをしない人は存在せず、誰にとってもあり得ることを理解する必要があります。

 

これにより、過去の失敗やミスにとらわれ精神的に落ち込むことも減り、ポジティブな姿勢を保ちやすくなるでしょう。

 

ネガティブな言葉をポジティブな言葉に言い換える

ネガティブ思考が癖になり豆腐メンタルに陥っている人は、日々の言動を客観的に振り返ってみましょう。

 

たとえば、「どうせ無理だ」、「きっと失敗する」、「自分はダメな人間だ」といった思考が頭の片隅にあると、自然とネガティブな言葉が口癖のように出てきてしまうものです。

 

そのようなネガティブな言葉は避け、ポジティブな言葉に言い換えることを意識してみましょう。

 

たとえば、「どうせ無理だ」ではなく、「以前失敗したところを克服できれば、きっと成功するはずだ」と考えを転換することで、良い意味での自己暗示にかかり成功を引き寄せられる可能性もあります。

 

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まとめ

豆腐メンタルは精神的に弱い人を指すネットスラングとして誕生し、現在では一般社会でも広く用いられるようになりました。

 

メンタルの強さは人によってもさまざまで、ちょっとしたことにショックを受ける人も少なくありません。

 

しかし、日常生活を送るうえでさまざまなポイントに注意するだけでも、豆腐メンタルは少しずつ改善され克服できる可能性もあります。

 

今回紹介した方法の一例をぜひ参考にして、取り組んでみてはいかがでしょうか。

 


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