ストレスを解消するにはどうすればいい?ハグがおすすめな理由も解説
仕事や家事、子育て、人間関係など、私たちが生活するうえではさまざまなストレスの原因が存在します。
心身の健康を保つためにも、ストレスを感じたら溜め込まずに発散させることが大切ですが、いくつかの方法を試してみたものの効果が実感できず悩んでいる方も少なくありません。
そこで今回は、ストレス解消の正しい方法やポイントを中心に詳しく解説します。
Contents
人間がストレスを感じる仕組み
多くの人は、仕事やプライベートにおいてストレスを感じることがありますが、そもそもどういったメカニズムでストレスは生じるのでしょうか。
一言で表すと、何らかの事象や出来事が原因となってメンタルを圧迫し、心身に悪影響を及ぼすことでストレスを感じるようになります。
ちなみに、ストレスの原因となる事象や出来事、あるいはモノや人のことをストレッサーとよびます。
私たちが社会生活を送るうえで、ある程度のストレスはつきものといえますが、あまりにも強いストレスが加わるとその負荷に耐えられなくなり、心身ともに限界を迎えることもあるのです。
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ストレスを感じやすい要因とは
ストレスの原因となるストレッサーにはさまざまなものがあります。また、ストレスを感じる程度も人によって異なるほか、性別によってもストレッサーの傾向が異なることがあります。
具体的にどのようなことがストレッサーとなり得るのか、具体例を紹介しましょう。
仕事におけるストレッサー
仕事においてストレスの原因になりやすいものとしては、以下が代表的です。
- 長時間労働
- 高すぎる目標・ノルマ
- やりがいの少ない仕事
- 適性に合わない仕事
- 納期・締め切り・スケジュール
- 通勤・満員電車
- オフィスの環境(騒音・室温・湿度など)
- ハラスメント行為
- 部下の育成・指導
- 人事異動・転勤・昇進
上記は性別を問わず多くの人にとってのストレッサーになり得る内容です。一昔前までは、上司や先輩からの厳しい指導などが原因でストレスを感じる若手社員も多くいましたが、近年ではハラスメント対策に力を入れる企業も増えたことから、厳しい指導ができず部下の育成や指導に頭を悩ませる管理職側がストレスを抱えているケースも。
プライベートにおけるストレッサー
仕事以外に目を向けると、以下のようなストレッサーが代表的です。
- 家族や親類の不仲
- 子育て・介護
- 経済的困窮
- 金銭トラブル
- 近所付き合い
- 友人関係
- 恋愛
- 病気・怪我
- 不規則な生活
- 室内環境(騒音・室温・湿度など)
特に多いのが家族や親類、友人、近隣住民との人間関係で、些細なことが原因で不仲やトラブルに発展しストレスの根源となることもあります。
また、長引く不況によって経済的な困窮や金銭トラブルにつながることも多く、ときには自分一人では解決が難しくなるケースもあるでしょう。
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性別によって異なるストレスの感じ方
男性と女性で分けて考えたとき、ストレスの感じ方やストレスとの付き合い方にも差が生じる傾向があります。
男性のストレスの感じ方
男性の場合は弱音を吐いたり他人に頼ったりすることでネガティブに捉えられるのではないかと感じ、本音を出しづらくなります。
ストレスをなかなか打ち明けられず内に溜め込んでしまうケースも多いことから、心身ともに限界に近づいた頃にやっと病院を受診する方が少なくありません。
女性のストレスの感じ方
女性の場合、対人関係を敏感に捉える方が多く、特に職場においては人間関係がストレッサーとなり退職につながるケースも少なくありません。
また、ストレスがホルモンバランスに影響を与えやすく、自律神経の不調や睡眠不足、生理不順などの症状に直結しやすいことも大きな特徴として挙げられます。
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ストレスを発散させるメリット
ストレスを感じると心身にさまざまな影響を及ぼすことから、その前に発散することが大切です。
健康を維持できる
ストレス発散の最大のメリットは、心身の健康を維持できることです。
過剰なストレスがかかると、ホルモンバランスが乱れ自律神経に影響を及ぼし、睡眠不足や頭痛、便秘、下痢などの症状に悩まされることがあります。さらに悪化すると、脱毛や神経性胃炎など重篤な症状につながっていきます。
これらを防ぐ意味でも、定期的にストレスを発散することが大切です。
人間関係の改善
ストレスによってイライラや不安が増大すると、良好な人間関係を維持できなくなることもあります。
たとえば、家族や友人、知人などにイライラをぶつけてしまうことで、自然と自分の周りから人が離れていってしまいます。
しかし、適度にストレスを発散できていれば円滑なコミュニケーションがとれるようになり、人間関係に悩むこともなくなるでしょう。
ストレスを溜め込むデメリット
ストレスを発散するためにはさまざまな方法がありますが、誤った方法をとってしまうと逆効果になる場合もあります。
たとえば、飲酒や喫煙などは一時的に気持ちを和らげ、リラックスできたと感じることもありますが、過度に依存しすぎると体調を崩したり、さまざまな病気の発症リスクも高めることになります。
ストレス発散の正しい方法を身につけることが何よりも大切です。
ストレスを解消する方法とは
正しいストレスの解消法にはどのようなものがあるのでしょうか。日常生活のなかで手軽に実践でき、無理なく継続できる方法をいくつかご紹介しましょう。
屋外に出る
天気の良い日にはできるだけ外に出て、日光を浴びることを心がけましょう。日光を浴びることでセロトニンとよばれるホルモンの一種が分泌され、幸福で前向きな気持ちになります。
ストレッチ・運動
デスクワークが多く屋内で過ごす時間が多い場合には、長時間座ったままの姿勢を維持していると血行が悪くなりがちです。
そこで、こまめに立ったり散歩をしたりすることで運動不足を解消でき、さらにはセロトニンも分泌されやすくなります。
睡眠
睡眠不足はホルモンバランスの乱れにも直結し、ストレスをさらに悪化させる要因になります。そのため、十分な睡眠時間を確保し、睡眠の質を向上させることも大切です。
就寝前にはスマートフォンやPC、テレビなどを観ないようにしたり、体型に合った寝具選びも重要です。
趣味
趣味の時間をつくることもストレス解消につながります。仕事やプライベートで悩みを抱えていても趣味に没頭することで気分転換にもなり、ストレスを軽減できるでしょう。
ただし、ギャンブルやお酒などは逆効果であり、健康上の問題や経済的な困窮といった新たなストレスを生み出すリスクもあるため注意が必要です。
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泣くことやハグはストレス解消になる?
意外と知られていないストレス解消法として、泣くことやハグなどもあります。
泣くことがストレス解消につながる理由
感動的な映画やドラマを観たり、美しい音楽を聴いたりしたとき、感情が揺さぶられ涙を流すことがあります。
このとき私たちの体内では副交感神経が活性化し、身体はリラックスした状態になります。
辛い出来事があったときでも、泣くことで気持ちがスッキリとした経験がある方も多いのではないでしょうか。
そのため、ストレスを強く感じて辛い気持ちのときは、感動的な映画やドラマ、音楽などに触れて徹底的に泣くことも効果的です。
ハグがストレス解消につながる理由
さまざまな不安によってストレスを感じている場合にはハグも効果的です。
恋人や家族、親友など、心を許せる人にハグをしてもらうと、安心感に包まれ癒されたり、不安が軽減したという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
これは、好きな人や信頼できる人に包まれることで、私たちの体内ではドーパミンやオキシトシンとよばれる幸せを感じるホルモンが分泌されるためです。
そのため、ストレスによって押しつぶされそうになったとき、信頼できる人にハグをしてもらうようお願いすることもおすすめです。
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まとめ
私たちが生きていくうえでストレスは避けて通れないものであり、一切のストレスを感じたことがない人は存在しません。
適度なストレスは仕事のパフォーマンスを向上させるなどの効果もありますが、過度なストレスがかかってしまうと心身の健康に悪影響を及ぼすこともあるのです。
ストレスを解消する方法が見つからない、さまざまな方法を試してみたもののストレスが軽減できないという方は、今回紹介した方法を参考にしてみてください。