2022.08.30
YOUの強さ「褒められたことは忘れる。批判的な意見こそ、ちゃんと聞きたい」
- H_style
アパレル業界では「大量生産・大量消費・大量廃棄」が社会的に問題提起されています。こうした問題に目を向け、生産から廃棄までのサイクルのなかで、環境や労働問題も含めた広い視野を持ち、サステナビリティの実現を目指す企業やブランドが増えています。
今回ご紹介するのは人気ブランド、マウジーから誕生した生産背景や素材にこだわり、作り手の想いを大切にする大人の女性へ向けた新ライン「M_(エム アンダーバー)」です。
ブランド名にある下線(アンダーバー)は、強調する言葉に引かれる記号。MOUSSY(=M)の先にある“空白”の強調を意味しています。SDGsにおける「つくる責任」に向き合い、廃棄物の削減や持続可能な開発、自然と調和したライフスタイルの情報、それらに意識を持てる未来を目指して誕生しました。
目に見える服のデザインや価格だけでなく、生産背景や作り手の想いなど、見えにくいところにスポットを当てる“see the unseen”をテーマに、オーガニックコットンやノンミュールジングウール、リサイクル原料を使用するなど環境を配慮した素材を選択。森林保全や水質保全につながる製品作りに注力しています。
着心地の良さだけでなく、シンプルでありながらひとクセあるデザインが人気の秘訣。10代から20代の頃にマウジーを愛用していたお客様が年齢を重ね、M_の服を手に取ってくださっているそう。
シーンを問わず着られて、スタッフの着用率も高いというM_の服。マウジー デザイナーの佐々木志穂さんが着用するのは、原料の一部にリサイクルポリエステルを使用したサテンシャツと同素材のパンツ。ボディラインを美しくみせるなめらかな生地感で、高級感のある仕上がりが特徴です。
マウジーのアイコン的存在であるデニムも、M_ならではのサステナブルな一本に。南ベトナムを拠点にする、世界でもっともクリーンでサステナブルと呼ばれるデニム工場、SAITEXで生地、縫製、加工まで一貫して生産。従来の化学薬品還元法ではなく電気化学反応で液体インディゴを製造可能にしたSedo Engineering社製のSmart Indigo machineによるインディゴ染料、二酸化炭素、電力、水を削減した染色が施されています。
どのアイテム同士を組み合わせても楽しめる構成、1アイテムにつき何通りもの着方ができるなど、応用がきくのが大人に嬉しいポイント。オーストリアのレンチング社で製造されるテンセル™と、コットンの混紡生地を使用したキャミワンピースは脇裾の紐の絞り具合で異なる表情を楽しめる一着。静電気や細菌の繁殖を抑え、シワになりにくい機能面でも優秀なアイテムです。
スタイリッシュなポンチョコートは、リバーシブル仕様でストールの取り外しが可能なフレキシブルなデザイン。中綿にはカポックと呼ばれる東南アジアを中心に収穫される、木の実から取れるコットンとPLA(ポリ乳酸)を複合しシート状にしたものを採用。カポックは繊維の中心部分が空洞になっており、軽量かつ高い保温性に優れた素材です。表生地には漁網などを原料として再生されたリサイクルナイロンを使用。
地球環境を配慮することと、好きな服をまとうことの両方を叶えてくれる服の在り方が、これからの“当たり前”になるように。そんな次世代のスタンダードを生み出すM_の服は、サステナブルなファッションへの意識や感度が高め、私たちの毎日を彩ります。
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