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そのおしゃれ雑貨が、美しい森を守っている!

私たちが住んでいる日本は、実は世界有数の森林大国。 国土のなんと約3分の2、 およそ 2500万ヘクタールという広大な面積が森林なのです。しかも 日本の森林資源量(森林蓄積)は年々増え続けていて、これは世界的に見ても数少ないケースなのだとか。

「緑が豊かで良かった!」とつい安心してしまいそうですが、森が増えているということは手入れのされていない自然林が増えているということ。それって実は、歓迎すべきことではなくて・・・。

森林の密度が多すぎると、日光が届きづらかったり、栄養が行き届かなくてやせ細ってしまう木が増えてしまいます。また、日本は高齢の木が年々増え続けているのですが、高齢の木はCO2吸収量が少ないのです。ということは、定期的に高齢の木を伐採して、若い木を増やしていく必要性も。

適切な伐採で森林を管理することは、森林の成長のために必要なこと。そして貴重な資源を無駄にしないためにも、その余剰木材である“間伐材”を使うことも大事な課題です。


間伐材をおしゃれに活かしたアイテムに注目

「Standard Products by DAISO(スタンダードプロダクツバイダイソー)」は、“ちょっといいのが、ずっといい。”がコンセプト。おなじみ100円ショップのダイソーが新しいスタンダードの在り方を提案する新業態ブランドです。

2021年にオープンした渋谷マークシティ店、新宿アルタ店と現在都内2店舗のみの展開ですが、毎日のようにSNSでも話題になっています。

ダイソー

渋谷マークシティ内にある店舗。買い物しやすいレイアウトも好評です。

使いやすさはもちろん、環境に配慮した素材などシンプルかつ機能性にもこだわったラインナップ。高見えするデザイン性を追求した約2000アイテムが、いずれも¥330から高くて¥1,100! ダイソーならではのお財布にやさしいプライス設定です。

こちらのブランド、サステナブルな取り組みにもしっかりと力を入れています。昨年末に発表された新シリーズには、国産の木材や間伐材を採用。昨秋に発売して人気を集めたヒノキオイルや箸に続いての第2弾です。

ダイソー

杉の祝儀袋¥770/Standard Products 

東京都檜原村の杉の間伐材を使用した、繰り返し使えるご祝儀袋は、贈る人も贈られた人も気分がハッピーになるエシカルなアイテムです。爽やかな香りと優しい手触りは天然木ならでは。木のご祝儀袋というちょっとしたサプライズを、お祝いの気持ちと一緒に届けることができます。

ダイソー

メモ帳(9.2cm×0.6cm×13.3cm)各¥330/Standard Products

東京都檜原村の檜や杉の間伐材や、桜、くるみ、楢の国産木材を表紙に使用したメモ帳は全5 種類。表紙は、スライスした木で厚紙を挟んで強度を保った3枚構造の合紙です。一点ごとに木目の表情が異なるので、選ぶ楽しさもあります。

ダイソー

〈左から〉ヒノキの菜箸、ヒノキの炒めしゃもじ、ヒノキのしゃもじ 各¥330/すべてStandard Products

東京都檜原村の檜の間伐材を使用した爽やかな香りのキッチン用具。どれも¥330、3つ揃えても¥1,000以下! 料理のモチベーションも上がりそうですね。

飽きのこないデザイン、気持ちも上がるおしゃれ感。しかも、資源活用だけでなく、衰退傾向にある日本の林業をサポートすることにも一役買っているアイテムなのです。


 「長く使えそう?」「ちゃんと環境にやさしい?」ーーショップで商品を手にしたときに、そんな問いかけも忘れずに。ものが生まれた背景、託された思いを知り、一人ひとりがエシカルな選択をできますように。 2022年、暮らしのスタンダードをあらためて考えてみませんか?

Standard Products
https://standardproducts.jp

※店舗により品揃えが異なり、在庫がない場合があります。


TEXT = 山下優子

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