モラハラ夫の特徴は?人格否定の言葉を一覧で紹介
結婚生活を送っていると、独身時代では見えなかった一面が見えてくることもあります。
特に多く聞かれるのが、モラハラ(モラルハラスメント)にあたるような言葉の暴力です。
本記事では、夫からのモラハラに悩む女性に向けて、モラハラ夫にはどんな特徴があるのか、モラハラの一例や子どもへの影響、正しい対処法について解説します。
Contents
モラハラ夫の特徴
モラルハラスメント(モラハラ)とは、精神的な暴力や嫌がらせなどによって、相手の尊厳を傷つける行動を指します。
モラハラは特に夫婦間で問題になるケースが多く、夫から妻に対して行われるモラハラが多いですが、妻から夫に対して行われるパターンもあります。
モラハラを繰り返す夫には、主に以下のような特徴が見られます。
- 支配欲が強い
- 自己中心的
- 感情の制御が難しい
- 人格否定
これらの特徴について紹介しましょう。
支配欲が強い
モラハラ行為をする夫は、自分の思う通りに妻をコントロールしたいという支配欲が強い傾向があります。
自己中心的
妻の気持ちや心情は顧みることなく、夫自身の思いや考えを優先する傾向が見られます。
また、自分の意見や考えを強制し、妻に対して選択の自由を与えないこともあります。
感情の制御が難しい
ちょっとした出来事やタイミングで怒りが頂点に達し、感情を適切に処理できないことがあります。
人格否定
妻本人の人格や能力を否定する言葉を頻繁に投げかける傾向があります。
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モラハラ夫の発言例
モラハラ夫は自己中心的で感情の抑制が難しいといった特徴がありますが、具体的にどういった言葉を発するのでしょうか。
- ミスや失敗を執拗に責め立てる例
- 人格を否定する発言の例
- 大声で怒鳴る例
これらの一例を紹介します。
ミスや失敗を執拗に責め立てる例
- 「また同じミスを繰り返すなんて、お前は何を考えているんだ?」
- 「こんな簡単なこともできないのか?教えたはずだろう?」
- 「何度同じことを言わせるんだ?一度で理解しろよ」
ミスや失敗をしたとき、それを指摘したり正しい方向に導くのは夫婦として当たり前のことですが、強い口調や何度も責め立てる行為はモラハラにあたる可能性が高いでしょう。
人格を否定する発言の例
- 「お前の考えはいつも間違っている」
- 「お前は役立たずだ」
- 「誰もお前のような人間を必要としないだろう」
ミスや失敗をしたり、間違った意見を述べたりしたときには、その事実を冷静に諭すことが大切です。
しかし、妻本人の人格を否定するような強い言葉を日常的に投げかけていると、モラハラにあたる可能性があります。
大声で怒鳴る例
- 「お前はいつも全てを台無しにする!」
- 「何もかもお前のせいだ!」
- 「いつもお前のせいで俺の時間を無駄にしている!」
大きな声や音を出されると、誰しも恐怖を感じ萎縮してしまうものです。
大声で怒鳴るという行為は、上記のセリフに該当しなかったとしても、その行為自体がモラハラとみなされる可能性があります。
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モラハラ夫かもしれないチェック項目
一口にモラハラ(モラルハラスメント)といってもさまざまなパターンがあり、人によっても言動は異なります。
モラハラをする夫にはどういった特徴が見られるのか、代表的なポイントは以下の通りです。
- 妻が楽しく会話をしていると気に入らない態度を見せたり、不機嫌になる
- 明らかに夫に落ち度があるにもかかわらず、妻に謝らない
- 妻のミスや失敗を執拗に責め立てる
- 気に入らないことがあったり、機嫌が悪かったりすると妻を無視する
- 嘘をつく
- 妻および妻の家族や友人の人格を否定する言葉を言う
- 過度な嫉妬・依存・束縛
- 大声で怒鳴る・わざと大きな音を出す
- 妻の仕事を無理やり辞めさせる
- 家族や友人との交遊を制限する
上記はあくまでも一例に過ぎず、細かく見ていくとこれ以外にもモラハラにあたる言動や行動はあります。
自分の夫がモラハラを行っているのか、よくわからない場合には、上記の特徴にどの程度該当しているのかをチェックしてみましょう。
もし、該当項目が多ければモラハラ夫である可能性が高いかもしれません。
モラハラ夫になりやすい人の特徴や原因
結婚したばかりの頃はうまくいっていたのに、結婚生活を送るうちにモラハラ行為が行われるようになるケースが少なくありません。
どういった人がモラハラ夫になりやすいのでしょうか?
- 自尊心が低い
- 幼少期の家庭環境や周囲の環境
- 偏った思想・価値観
その特徴や原因についても紹介しましょう。
自尊心が低い
もともと自尊心が低い人のなかには、他人を否定したり支配したりすることで自己肯定感を満たすケースがあります。
結婚前の段階ではパートナーに対してそのような言動をしていなくても、第三者に対して否定的な言葉や言動を繰り返している場合、結婚後にモラハラ夫へと変貌する可能性は否定できません。
幼少期の家庭環境や周囲の環境
幼少期や思春期の家庭環境や、周囲の環境がモラハラの原因となることがあります。
たとえば、幼少期に親などから虐待・ネグレクトを受けた経験がある人や、適切な教育を受けてこなかった人の場合、周囲の人との接し方に戸惑い人間関係にさまざまな影響を与えるケースがあります。
偏った思想・価値観
偏った思想や価値観がモラハラの原因になることもあります。
たとえば、男性が強く支配的であるべきという価値観に囚われすぎていると、現代社会の価値観とはマッチせずそれがストレスを生み、モラハラを悪化させる要素になることもあるでしょう。
関連記事:感情の起伏が激しい人や少ない人の特徴|上手にコントロールする方法とは
モラハラ夫による子供への影響
モラハラ夫が子供に与える影響は深刻で、時には子どもの精神や健康にも影響を及ぼす可能性があります。
具体的にどういった影響が考えられるのか?
- 自尊心の低下
- 精神的な不安・障害
- 人間関係のトラブル
それぞれ紹介しましょう。
自尊心の低下
親から自分自身を否定される言葉を投げかけられた子どもは、つねに否定的な見方をするようになり、「自分はだめな人間だ」と感じ自尊心の低下を招きます。
精神的な不安・障害
モラハラを受けた子供は精神状態が不安定になる可能性があり、不安や抑うつといった状態が続きます。
あまりにも酷いモラハラを受けた場合、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を引き起こすおそれもあり、精神的に立ち直るまで長い時間を要する可能性もあるでしょう。
人間関係のトラブル
モラハラを受けた子供はつねに否定的な見方をするようになりますが、それは自分自身だけでなく、第三者に対しても向けられることがあります。
自宅の外でも親の言動を真似するようになり、やがて友人や知人との人間関係が悪化しさまざまなトラブルを引き起こす可能性もあるでしょう。
関連記事:自己肯定感が低い子供の特徴や言動とは|注意すべき親の発言や行動
モラハラ夫への対処法・仕返しはしてもいい?
自分自身がされてきたことを振り返ると、夫に何らかの仕返しや制裁をしたくなる気持ちも理解できますが、仕返しは絶対に避けるべきです。
モラハラ夫への対処を一歩間違うと、場合によっては危害を加えられたり、余計に関係がこじれてしまう危険があるためです。
では、どのような対処が正しいのでしょうか。
- 自己認識する
- 証拠の記録
- 安全な場所に避難する
- 支援を求める
これらの対処法について詳しく紹介しましょう。
自己認識をする
モラハラは物理的な虐待とは異なり、はっきりと見える証拠がないほか、夫の言い分によっては「自分にも悪いところがあるのかもしれない」と錯覚しがちです。
実際に悪いところがあったとしても、執拗に責め立てたり、人格を否定するような言葉を投げかける行為は立派なモラハラであり、自分がその被害に遭っているとしっかり認識することが何よりも大切です。
証拠の記録
可能であれば、万が一に備えてモラハラ行為が行われている状況を記録しておきましょう。
具体的には、メールやチャットなどのテキストデータ、モラハラ行為を収めた動画や写真のほか、日記も立派な証拠になり得ます。
安全な場所に避難する
モラハラ行為がエスカレートし、自分自身に危害が及んだり、精神的に限界を迎えそうになったときには、安全な場所に避難することも考えてください。
実家はもちろんのこと、信頼できる友人の家、ホテルなどが一般的ですが、ほかにもDV被害者を守るためのシェルターなどもあります。
支援を求める
モラハラは一人で解決することが難しい問題です。
夫婦間の問題だからといって一人で抱え込んでしまうと、夫からのモラハラ行為がさらにエスカレートし、警察沙汰になることも十分考えられます。
一人で悩むのではなく、まずは信頼できる友人や家族などに相談し、必要であれば心理カウンセラーや専門家、地域の支援団体などに頼ってみるのもひとつの方法です。
関連記事:夫婦関係は修復できる?よくある破綻のきっかけや修復方法を紹介
まとめ
モラハラという言葉は聞いたことがあっても、自分の夫が行っている行為がモラハラにあたるのか分からず、自分の考え過ぎなのではないかと捉えてしまうケースも少なくありません。
もし、「夫からモラハラを受けているかもしれない」と感じたときには、今回紹介したチェック項目や発言例、対処法を参考にしながら、自分自身を守るための行動に移してみてください。