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フェムテックで更年期の悩みを解決!女性の健康革命到来!

 

近年、仕事をする上での性差は徐々になくなりつつあり、男性であっても女性であっても同じように重要なポストに就いたり昇進を目指したりできるようになりました。

 

とはいえ、女性ならではの健康課題を完全に無視することはできません。

 

仕事上ではもちろん、日頃生活する上でも女性特有のトラブルに悩まされている方が多いのではないでしょうか。

 

月経痛であったり、更年期であったりと人によってトラブルの種類や程度が異なるため、なかなか周りに相談できず抱え込んでしまう方も少なくありません。

 

今回はそんな女性特有の悩みの中で、年齢を重ねるにつれ気になり始める「更年期」に焦点を当ててみましょう。

 

女性の健康に寄り添ってくれる「フェムテック」についても、具体的な製品・サービスを挙げながらご紹介します。

 

フェムテックを通じて一人で抱え込んでいた悩みを解決し、より生き生きとした毎日を目指しましょう。

 

フェムテックとは?

 

フェムテック(Femtech)とは、女性(Female)と技術(Technology)を組み合わせて生まれた言葉です。

 

その名の通り女性のために開発されたテクノロジーを指しており、女性ならではの悩みに寄り添う製品やサービスが多数登録されています。

 

女性ならではの悩みといっても、その種類や程度は人それぞれ。

 

単に月経一つとっても、量が多く悩んでいる方もいれば月経痛が生活に影響を及ぼしている方、PMSの症状が強く出て困っている方などさまざまなケースが考えられます。

 

周りに相談しようと思っても、同じ悩みを抱えている人が見つからず共感してもらえないことも少なくありません。

 

そんな全ての悩める女性にチェックしてほしいのがフェムテックに登録されている製品やサービスです。

 

具体的には以下のような悩みに対応しており、自分の体の状態に合った製品やサービスが見つかるでしょう。

 

  • 月経
  • 不妊治療
  • 出産
  • 育児、子育て
  • 婦人科系疾患
  • 女性向けケアアイテム
  • セクシャル・ウェルネス

 

例えば不妊治療について悩んでいる方がいたとしましょう。

 

周りの女性は軒並み妊娠・出産を経験しており、その小さなコミュニティ内でマイノリティになってしまうことを心配しています。

 

出産を経験した女性に不妊治療の大変さを相談しようと思っても、「大変だね」と言ってもらえることはあっても、本当の大変さをイメージするのは難しいでしょう。

 

こんなときにフェムテック製品やサービスをチェックすると、同じく不妊治療について悩んでいる女性が多くいるのに加え、不妊治療中の女性が使えるカウンセリングや仕事との両立サポートなどさまざまなサービスが見つかります。

 

フェムテックに登録されている製品やサービスでは、どんな悩みを抱えている女性も決してマイノリティではなく、いわば「当たり前」と考えられています。

 

悩み自体を解決するためにサポートを受けるのはもちろん、自分が何に悩んでいるのかを知るきっかけにもなるでしょう。

 

自身が利用するだけでなく、企業が導入することで女性の望まない退職を防ぐことにも繋がります。

 

今回はさまざまな健康課題の中でも、「更年期」に注目して該当する製品やサービスをご紹介します。

 

「株式会社YStory」が運営するサービス「JoyHer」は、更年期の女性だけをターゲットにしたサポートアプリです。

 

京都大学の教授と共同開発を行い、更年期の女性が自身の症状について検索したり、同じような悩みを持っている人を探したりといった使い方が可能です。

 

専門家によるコラムも多数掲載されているため、これまでに気が付かなかった新しい知識を手に入れられるでしょう。

 

今日の体調を細かく入力することで自分のパターンをまとめて確認でき、自分でできるセルフケアの方法も細かく探ることができます。

 

「株式会社ジョコネ。」では、更年期の悩みを抱えながらも仕事にしっかりと取り組みたい女性のための企業です。

 

更年期が原因でパフォーマンスが半分以下に下がってしまう女性も多い中、当事者である女性にとってはもちろん、企業にとっても相談窓口を設けています。

 

更年期症状の改善を目指すとともに女性一人ひとりが自信を取り戻し、改善後は再びキャリアを目指せるよう、今後もさまざまなサービスの展開が期待されています。

 

「株式会社産業経済新聞社」では、オンラインコミュニティ「フェムトーク」を運営し、更年期症状に悩む女性が仲間を見つけるためのサポートを行っています。

 

例え家族や友人の中で同じ悩みを持つ仲間が見つからなかったとしても、匿名で利用できる掲示板上で話題を共有することで、一人ひとりの悩みを解決するためにみんなで協力できます。

 

自分でトピックを立てたり、既に立っているトピックに参加したりと、人によってさまざまな使い方ができるのも魅力といえるでしょう。

 

今回はわずかな製品やサービスをピックアップしてご紹介しました。その他の製品やサービスは、ぜひ一度フェムテックの公式サイトからご確認ください。

 

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女性の健康に対する日本の現状

 

かつての日本では、女性は妊娠・出産があることから重要なポストに就けなかったり、男性よりも低い賃金で雇われたりするのが当たり前でした。

 

中には女性であることを理由に面接で落とされるなど、理不尽な思いをしてきた方も少なくないでしょう。

 

近年は女性であっても人生のほとんどを育児が占めることはなく、育児が終わってから仕事に復帰したり、育児中でも仕事に勤しんだりする方も多いもの。

 

かつての考え方からアップデートし、女性の働き方について新たに考えることこそが、女性と企業の成長に繋がるでしょう。

 

女性の社会進出を阻む健康課題の中には、「定期的に来るPMSや月経痛」であったり、「数年間の休業が必要となる出産・育児」であったりと人によってさまざまです。

 

今回ご紹介している更年期も、頭痛やめまいが起きることもあれば、熱っぽさや動悸が激しくなるホットフラッシュが起こることもあります。

 

これらすべての症状が出る方もいれば単独の症状に悩む方もいるため、全ての女性をひとくくりに考えるのは良くありません。

 

また、いわゆる「更年期障害」といわれる症状以外にも、肌の乾燥や生活習慣病の増加、乳がん・子宮体がんなどのリスクにも注意しなければなりません。

 

これらの悩みが常態化することでうつなどの精神疾患リスクも高まるため、少しでも「普段と違う」と感じたことがあれば専門家に相談しましょう。

 

これらの症状は、更年期のない男性や症状の軽い女性から見れば大変さが分からず、時には甘えだと思われてしまうことがあります。

 

企業の中には、未だに体調不良で休む際は診断書の提出が義務付けられているなど、更年期のように病気ではない症状では休みにくい体制が敷かれているところもあります。

 

有給を使い切って欠勤扱いになってしまったり、欠勤が積み重なって昇給に影響が出たりすることも多いでしょう。

 

こういった場合、女性はもちろん企業が迅速にフェムテックの製品やサービスをチェックし、女性への対応を見直さなければなりません。

 

中には法人向けのカウンセリングサービスを展開し、更年期を迎えた女性への対応方法やキャリア育成などの相談にのってくれるものもあるため、必要に応じて導入を検討する必要があるでしょう。

 

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更年期の症状とフェムテックの役割

 

「更年期」というワードは聞いたことがあっても、具体的にどんな症状が出るのかイメージができない方も多いのではないでしょうか。

 

これから更年期を迎える40代前後の方々をはじめ、パートナーの健康を意識したい男性の方、女性の健康と職の両立を叶えたい企業役員の方などのために、更年期で考えられる症状の例をご紹介します。

 

  • 神経系の症状:頭痛、めまい、不安感、うつ症状、イライラ、眠れないなど
  • 血管系の症状:ほてり、のぼせ、動悸、発汗、息切れ、むくみなど
  • 内臓系の症状:吐き気、胃痛、胃もたれ、便秘、下痢、喉の渇きなど
  • 運動器官系の症状:肩こり、腰痛、関節痛、末端痛、しびれ、だるさ、失禁など
  • 生殖機能系の症状:月経痛、月経異常、性交痛など

 

上記で挙げただけでも、これだけの種類の症状が更年期の女性を襲うこととなります。

 

中でも頭痛や吐き気などは多くの方が共感しやすい症状ですが、夜に眠れなくなったり途中で頻繁に起きてしまったりといった睡眠障害やイライラなどの精神症状は周りに伝わりにくいでしょう。

 

また、更年期特有の症状に「ホットフラッシュ」があります。

 

これは5分未満の体温上昇と発汗・動悸などが繰り返し引き起こされるものであり、当事者にとっては非常に体力を奪われるものですが、周りからは「単に暑がりなだけ」と思われてしまいがちです。

 

ホットフラッシュが原因で休みをもらいたいと申し出ても、なかなかスピーディには受理されないでしょう。

 

もちろん他の症状を挙げても辛いものばかりで、一つであればまだしもさまざまな症状が同時に起こる可能性も大いにあります。

 

このような耐え難い症状の数々は、決して自分だけでなく、多くの女性が悩んでいるものです。

 

フェムテックの製品やサービスから自分に合ったものを選択し、更年期症状による辛さを少しでも軽減できるよう工夫しましょう。

 

「株式会社よりそる」が運営する更年期アプリ「よりそる」は、スマートフォン一つでどこからでも利用できるサービスです。

 

女性用とカップル用の2種類から選択でき、カウンセリング・座談会・会員同士のチャットなどを利用して自分の症状に合った対策を見つけることができます。

 

会員向けのデジタルコンテンツも充実しており、病院の探し方から自分でできるセルフケアの方法までしっかりと寄り添ってもらえるでしょう。

 

「fermata株式会社」が運営するネットショップ「fermata」では、更年期を迎えた女性が密かに使いたいと願っている製品が多数展開されています。

 

周りに相談しにくかったり、実店舗で買うのが恥ずかしかったりする製品でも、製品画像や説明文を見れば手に取るように詳細が分かるでしょう。

 

多くなったり少なくなったりする月経に対応しやすい月経カップや、動いた瞬間に漏れてしまう切ない失禁に対応しやすい吸水ショーツ、さらにはホルモンの影響で日々変動する性欲に対応してくれるセルフプレジャーアイテムなど、希望の製品が見つかりやすいでしょう。

 

◆fermata オンラインストア◆

 

フェムテックへの期待

 

一人で我慢することが普通になってしまった女性たちにとって、急に「フェムテック」といわれてもどうすべきか迷ってしまうのではないでしょうか。

 

女性たちが正しくフェムテックの考えを取り入れるのと同時に、社会全体がフェムテックを理解することで、女性の社会進出がよりスムーズに進むでしょう。

 

単にフェムテックといわれる製品やサービスを次から次へと取り入れるのではなく、医学的根拠が伴った信憑性の高い情報を選ぶことが大切です。

 

また、最後には女性が自分で正しい情報を選べるよう、専門家によるカウンセリングなど正しい自己判断へナビゲートしてもらえるサービスも重要です。

 

数ある製品やサービスの中から”自力で”正しいものを選ぶ力をつけるため、一部だけの情報に惑わされず、多方面から情報を仕入れることが大切です。

 

2020年代に入ったとはいえ、女性の健康に対する意識や対応はまだまだ完全とはいえません。

 

女性は自身の体調をしっかりと認識できるよう、パートナーや企業は女性を正しく気遣えるよう、まずは「フェムテック」というワードを覚えておくことが大切です。

 

いずれは男性・女性にかかわらず体調を考慮し休みのとりやすい企業が増えたり、女性が自身の体調不良を包み隠さずに伝えられたりといった未来を社会全体で目指し、本来の意味での「男女平等」が期待されています。

 

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まとめ

かつての更年期症状は、女性が晩年期に迎えるものであり、その後の人生は寿命を迎えるためのものとして考えられていました。

 

一方現在はというと、更年期は女性の人生で折り返し地点に当たり、その後も長く生きていくこととなります。

 

つまり更年期をより過ごしやすいものにすることこそ、人生の後半が充実するポイントとなるでしょう。

 

フェムテックの考え方は、今更年期に悩んでいる女性はもちろん、男性やこれから更年期を迎える若い世代の女性にとっても決して無視できないものです。

 

正しい知識と対処法や関わり方を身に着けることこそが、過ごしやすい社会への第一歩となるでしょう。


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