情緒不安定になると泣くのはなぜ?|情緒不安定になりやすい人や原因とは
急に情緒が不安定になり、突然泣きたくなることはないでしょうか。
自分でも理由が分からないのに、突然涙が溢れてくることもあるでしょう。
なぜ、こういったことが起こるのでしょうか。
本記事では情緒不安定について詳しく解説し、泣いてしまう理由やうつ病との違いなどについてお伝えします。
Contents
情緒不安定とはどのような精神状態なのか
情緒不安定とは、急激な気分の変化や感情の不安定さを特徴とする精神状態のことです。
感情の変化が激しく、一瞬で機嫌が変わることがあります。
そのため、周りの人からは「気分屋」と見られることがあるかもしれません。
また、自己評価が極端に変化し、自己否定感や孤独感を感じることもあります。
情緒不安定になる人には、ストレスに弱い人や心の傷を持つ人が多い傾向が見られます。
そのほか、日常的なストレスや疲れも情緒不安定の原因となることもあるでしょう。
このような状態が続くと、生活に支障をきたすこともあります。
例えば、職場や学校での人間関係がうまくいかなくなったり、社交的な場面に苦手意識を持つようになったりすることもあります。
そうなる前に、早めの対処が必要です。
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情緒不安定になって泣く理由
情緒不安定になると、自己評価が低下して、自分に自信を持てなくなることがあります。
自分自身に対して厳しく、完璧主義者のような性格の場合、思い通りにいかないことや失敗をすることがストレスとなり、泣いてしまうこともあります。
また、過剰に人の評価を気にし、批判や拒否に強い不安感を抱くこともあるでしょう。
このような場合、他者とのコミュニケーションがストレスとなり、感情のコントロールができなくなっている状態であると考えられます。
この状態になると、自分を責めたり悲しい思い出に取り憑かれたりすることがあり、それが泣く原因になります。
さらに、女性の場合はホルモンの影響も原因になることがあるのです。
女性は、月経前症候群(PMS)や更年期障害により、ホルモンバランスが乱れることがあり、気分の変化や情緒不安定を引き起こすことがあります。
情緒不安定になると泣く以外でどのような症状があるのか
情緒不安定になると、泣くこと以外にも、以下のような症状が現れることがあります。
- 怒りっぽくなる
- イライラしたり、落ち着きがなくなる
- 不安感を強く抱く
- 無気力になる
- 自己嫌悪や罪悪感を感じる
- 自殺願望を持つ
情緒不安定の症状としてよく見られるのは、怒りっぽくなったり、イライラしたりすることが挙げられます。
小さなことで怒りが爆発してしまったり、人に対して攻撃的な態度をとったりすることもあるでしょう。
また、不安感を強く抱くようになったり、何をするにも不安を感じるようになったりすることもあります。
うつ状態となり何もする気力が起きず、日常生活に支障をきたす例も見られます。
また、自己嫌悪や罪悪感を感じるようになり、自分を責めたり、否定的な思考に陥ることがあるのも特徴です。
最悪の場合、自殺願望を持つこともあるでしょう。
不安が原因で睡眠障害を発症したり、食欲不振になったりと、精神面だけでなく体調面への影響が生じることも珍しくありません。
情緒不安定になる人は精神的なサポートを必要とする場合があります。
早期に専門家に相談し、適切な治療を受けることが大切です。
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情緒不安定になると泣く人はうつ病なのか
情緒不安定になると泣く人が必ずしもうつ病であるとは限りません。
うつ病は、気分が長期間にわたって落ち込んだり、生活に支障をきたすような病気です。
一方、情緒不安定になる人は、気分が急激に変化し、自己評価や人間関係に苦しみを感じることが多くあります。
情緒不安定になる人は、うつ病とは異なる疾患であり、それぞれに異なる対処が必要となります。
ただし、情緒不安定になることが原因でうつ病になることもあるため注意が必要です。
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情緒不安定になりやすい人の特徴や原因
情緒不安定になりやすい人の特徴や原因には、以下のようなものがあります。
- 過去に心的外傷を受けた経験がある人
- 遺伝的な要因がある人
- ストレスに弱い人
- 人間関係でのトラブルや孤独感が強い人
- 自己肯定感が低い人
- 薬物乱用やアルコール依存症のある人
また、人間関係でのトラブルが多く、感情のコントロールが苦手で、自分自身に対して厳しい人や、完璧主義的な性格の人も情緒不安定になりやすいとされています。
情緒不安定になりやすい人の特徴や原因には、他にも以下のようなものがあります。
- 自分自身の感情や気持ちを理解することが難しい人
- 過去にトラウマを抱えている人
- 子供時代に愛着障害を経験した人
- 脳の機能や化学物質のバランスが異常な人
- 自己防衛のために感情を鈍らせることができない人
- 不安感や恐怖感を感じやすい人
これらの特徴や原因が複合的に作用することで、情緒不安定になる可能性が高まります。
しかし個人差があり、同じ境遇だからといって必ずしも全ての人が情緒不安定になるわけではありません。
情緒不安定になったときの対処法
情緒不安定になったときの対処法には以下のようなものがあります。
- 専門家の診断を受けること
- 自己肯定感を高める
- ストレスを軽減するために、リラックスした時間を過ごすこと
- 感情をコントロールするトレーニングを行うこと
- 自分自身と向き合い、自分自身を許すこと
- 健康的な食事や運動を行うこと
情緒不安定になったときは、周囲の人に自分の気持ちを伝えることが大切です。
自分一人で抱え込まず、身近な人や専門家のサポートを受けましょう。
治療には薬物療法や認知行動療法、精神療法などがあります。
情緒不安定になったときの対処法を実践してみて、それでも改善が難しければ専門家へ相談してみましょう。
極めて多いケースとして自己判断による対処は逆効果になることがります。
自己肯定感を高めるためには、自分の良いところや過去の成功体験などを振り返り、自分自身にポジティブなメッセージを送ることが大切です。
また、ストレスを軽減するためにはリラックスした時間を過ごすことが有効です。
ヨガや瞑想、アロマテラピーなど、自分に合った方法でリラックスしましょう。
感情をコントロールするトレーニングは、認知行動療法などを通じて行うことができます。
また、自分自身と向き合い、自分自身を許すことで自己受容力が高まります。
健康的な食事や運動を行うことも、情緒不安定になったときの対処法として効果的です。
十分な栄養素を摂取することで、身体の調子を整えることができます。
治療には、薬物療法や認知行動療法、精神療法などがあります。
専門家に相談して、自分に合った治療方法を選ぶことが重要です。
自分一人で抱え込まず、周囲の人や専門家のサポートを受けることで、回復に向けた一歩を踏み出しましょう。
まとめ
情緒不安定になると、泣くこと以外にも怒りっぽくなったりイライラしたり、自己嫌悪や罪悪感を感じたりすることがあります。
このような症状が現れた場合は、専門家の診断を受け、自己肯定感を高めたり、ストレスを軽減したりすることが必要です。
また、身近な人や専門家のサポートを受けることも大切です。
治療には薬物療法や認知行動療法、精神療法などがあります。早めの対処で心の健康を維持しましょう。