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2022.03.22 小泉里子の結論「自分の持っているものをきちんと活かしたい」

インタビュー自分スタイル

小泉里子さんの生き方、自分らしさを探るH_Styleインタビューの最終回。楽しく試行錯誤しているドバイ生活のなかで、心がけていること、新たに目覚めた意識などを伺いました。


「なるべくものを増やさないように暮らしています」

Hummingのインタビューvol.1では小泉さんのこれまでのモデルとしての軌跡とこれからについて、vol.2では移住先のドバイでの発見に満ちた暮らしについてお話いただきました。明るく楽しそうに「今」を語るその表情から、家族と築いている新生活が充足感に満ちたものであることが伝わってきます。

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ボレロ¥19,800、ビスチェ¥13,200、パンツ¥27,500/すべてアストラット(アストラット 新宿店) ネックレス¥16,500/アルポ パリ(ユナイテッドアローズ エルティーディ オンラインストア―)

― 日々の暮らしのなかで、ここ数年で大きく変化したことはなんでしょうか? 住む場所も変わり、母になり、もの選びの視点は変わりましたか?

「実はここ10年、あまり服を買わなくなりました。もちろんモデルという仕事柄、流行は知っておかないといけない。けれど今は『10年先も着られるか』が、買うかどうかの判断基準になっています。それにだんだんと、ものが増えていくことが苦痛になってきてしまったんです。東京から神奈川へ、そしてドバイへと引っ越しもしましたから、少しずつ断捨離をして、今はなるべくものを増やさないように暮らしています」

―「10年先も着られる」かどうかの判断基準はなんでしょうか? 小泉さん的もの選びのルールをぜひ教えてください。

「服だったら、ワードローブ全体の8割をベーシック、あとの2割をスパイス的なアイテムになるように調整しています。そう考えながら服を揃えていると、着なくなるもの、着回しが効かない服が減るんです。自分の持っているものをきちんと活かしたいと考えた結果、私はこのバランスになりました。

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私の「10年先も着られるアイテム」の一つ、Max Maraのコート。このロングの丈感がお気に入り。歳を取るにつれ、膝を冷やしたくないと気を付けているので(お婆ちゃんか! 笑)、長めの暖かいコートはこの先もずっと必需品です。


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ヴァンクリのアルハンブラは、私には少し甘めなので、今まで惹かれなかったけれど、これからの10年はこんな甘めも良いかも・・・とワードローブに追加しました。


以前は食器も好きで集めていたこともあったのですが、やはり数が多くなりすぎると使いきれませんよね。次第に食器棚の中で、ものがまったく動かない一帯ができてしまって。それがすごくストレスになってしまったんです。ですから食器についても、何を何個持っているのか把握ができて、常に手入れできる数までと決めました。使わなくなった食器は実家で、家族に使ってもらっています」

― ちなみに、ドバイへ引っ越しされた際は、どのくらいの荷物量だったのでしょうか?

「息子のものも含めてトランク5つでした。旅行にしては多いですが、移住にしては少ない方かもしれません。それもほとんどが、日本製のオムツと、日本にしかないであろう調味料ばかりで(笑)。夫が先に現地入りしていたので、ドバイでは何が買えて何が買えないかの情報はあらかじめ集めていましたから。あとは、日本語の絵本は息子に見せてあげたかったので、優先的に持っていきました」

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「子供と一緒に行動することで見えてくることがたくさんある」

― Hummingでの連載「未来に続くBOOKリスト」で、小泉さんは“ずっと本棚に置いておきたい本”を毎月一冊ずつ紹介しています。原稿もドバイにて書かれているのですよね。

「はい。この連載のお話をいただいたときに、私が紹介できる本が何冊ぐらいあるかな・・・と頭に思い浮かべました。うん、少なくとも12冊ぐらいはあるなと。日本に置いてきた本もあるので、電子書籍で読み返して確認しながら書いたりしています。

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連載で取り上げた本は、漫画から絵本、小説まで多ジャンルからピックアップされていて、小泉さんの好奇心の広さが感じられます。

ー 読書はずっと好きでしたか?

「子供のころは、親から『本を読みなさい』と散々言われていたのに、残念ながらあまり読まなかったんですよね。でも大人になるにつれて、読書ってとても必要なことだったんだと実感して。そこから意識的に読むようになりました。

本を読むことで想像力と言葉の使い方、両方を鍛えられますからね。だから息子には早いうちから本に触れてほしいなと思っています。ドバイで育ってはいますが、やはり母国語として日本語をしっかりと学んでほしいですから。

最近願っているのは、息子に日本人としての感覚をきちんと持ってもらいたいということ。グローバルな場所にいるからこそ『あなたの国はどういう国?』と聞かれることが多くなります。だから故郷として“匂い”まで思い出せるような、日本が息子にとってそういう場所であってほしい。そのベースがあって、本人が望むなら世界を広げていけばいい。だから多感な時期は、なるべく日本で過ごしたいなと考えています」

―アイデンティティの問題はとても重要ですよね。一方で今、息子さんはドバイでさまざまな人種の方と触れ合いがありますよね。

「はい。息子がどの国の人に対してもフラットに接しているのを見ると、やはりうれしいです。日本も国際的になってはきていますが、やはり実際にさまざまな人種の方とお話しする機会は少ないですからね。私自身も移住するまで中東の方と会話したことがありませんでしたから。

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子供と一緒に行動することで見えてくることもたくさんあります。たとえば、ドバイで玩具屋さんに行ったときには、棚に並んでいる赤ちゃんの人形にはさまざまな肌の色のバリエーションがありました。あらためてハッとさせられましたが、それは多くの国から人が集まる街だからこそ。こんなふうにスタンダードが自然に学べるのはいいですよね」

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― 日本を離れて、外からあらためて眺めた「日本」はいかがですか?

「日本の食材や、レストランでの価格は安すぎたんだなと気が付きました。今まではそんなことを考えたこともなく、当たり前のようにいいものといいサービスを享受していましたが、ドバイではそれは当たり前ではない。やはりいいもの、いいサービスは高いです。そもそもドバイは物価が高いのですが、それに見合うくらい賃金も高い。日本も物価は少しずつ上がってきていますが、賃金はなかなか上がっていないですよね。これから日本はどうなっていくのか、海外に出てみて、今まで以上に問題意識を持つようになっています。

あちらではもっぱら自炊して和食も作っています。日本の食材は高価なので、『えーっと、ネギ1本、日本円に換算したら・・・400円!?』なんて驚くことも。買いたかった食材が手に入らなかったりして、思うように料理できないことも多いのですが、それはそれとして受け入れて(笑)何とか工夫して頑張っています。

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今、日本に一時帰国しているのですが、咲いている梅の花を見上げながら、四季を感じる生活って本当に素晴らしいなぁと思いました。日本の空気と食事と季節を存分に感じて、思いきりパワーチャージしてから、またドバイに戻ろうと思っています」

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一時帰国中に、親族で箱根の温泉へ。箱根の山々と芦ノ湖を満喫。子供たちも楽しそうでした。


彼女の人生ドキュメントともいえる著書『トップモデルと呼ばれたその後に 個性を売りにしなければ、人生が回り出す』のあとがきには、「私はまだまだ変化の最中というところです」という一文があります。そのときその瞬間の一つひとつを味わい、大切にして、しっかり悩み、迷って、自分の決めた方向に進んでいく。それは、変化を恐れず、楽しんでいこうというメッセージ。

モデルとして築き上げてきたキャリアに固執することなく、人生の新たな扉を開き、その先へ向かって軽やかに歩き始めている小泉さん。これからもドバイから届けられる彼女の言葉にHummingは注目していきます。


Profile
小泉里子(こいずみさとこ)
15 歳でモデルデビュー。数々のファッション誌で表紙モデルを務め、絶大な人気を誇り、広告やテレビ番組でも活躍。着こなすファッションはもちろん、ナチュラルでポジティブな生き方が同世代の熱い支持を得ている。2021年2月には第1子となる男児を出産し、同5月より生活の拠点をドバイに移す。ドバイでの生活や子育てにもさらに注目が集まっている。Hummingでの連載「未来に続くBOOKリスト」も好評。最新刊『トップモデルと呼ばれたその後に 個性を売りにしなければ、人生が回り出す』(小学館)は、自身の今までとこれから、ドバイでの暮らしをリアルに綴った自伝的エッセイ。
http://tencarat-plume.jp/
Instagram @satokokoizum1


SHOP LIST
アストラット 新宿店 03-5366-6560
ユナイテッドアローズ エルティーディ オンラインストア―  http://store.united-arrows.co.jp/shop/ua


PHOTO = 嘉茂雅之
STYLING = 安西こずえ
HAIR & MAKE-UP = 森ユキオ
TEXT = 安井桃子

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