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2022.03.31 駅ビル屋上でプチ農業体験!育てて食べる新習慣【ファーミングで広がる未来】

ファーミング企業の取り組み

未来の食の安定供給や雇用創出、環境保全など、さまざまな社会問題を解決する糸口となりうる農業。SDGsの観点から、農業のあり方や、個人の“食”に対する意識が変化しています。そこで“持続可能”をキーワードに「農」と「食」に向き合う農家や企業、人をフィーチャー。

今回は都心にいながらプチ農業体験ができる、貸し菜園を取材! 荻窪や新宿の駅ビルや、あべのハルカスなど、現在8つの貸し菜園『まちなか菜園』を運営する、東邦レオ株式会社の甫足賢人(ほあしけんと)さんに、具体的な利用方法から栽培方法まで教えていただきました。


手ぶらで始める自分だけの野菜づくり


ー 取材で伺ったのは、ルミネ荻窪の屋上階にある「ソラドファームルミネ」。JR荻窪駅直結で、駅の利用や買い物のついでに立ち寄りやすい、都心の商業施設屋上では最大級の貸菜園施設です。施設の利用者は増加傾向にあるそうですね。


弊社は40年以上にわたり都市緑化事業を手掛けてきました。2009年、アトレ恵⽐寿のリニューアルオープンの際に屋上庭園の運営とともに会員制の貸し菜園をスタート。野菜や果実の栽培体験を通じて、都⼼での⼟や植物とのふれあいをお客様に楽しんでいただくとともに、⼈と⼈との出会いや憩いの場づくりを目指しています。

コロナ禍で、ここ荻窪の「ソラドファームルミネ」をはじめ、他の地域のまちなか菜園でも応募者が増えています。家にいる時間が増え、地方に出向いて自然に触れる機会も少ないことや、食生活を見直した結果、自分で野菜を育てることに興味を抱いたという方も多いように感じます。


ー 初心者やライトユーザーでも通いやすい環境が整っている「まちなか菜園」。スタッフ常駐日には、水撒きなどのメンテナンスに加え、栽培レクチャーなど野菜づくりのサポートも行っています。利用者が気軽に野菜作りに挑戦できるところがいいですよね。


都心にいながら、気軽に自然栽培をお楽しみいただけます。苗や種、肥料のほか、道具や軍⼿、⻑靴、収穫したものをお持ち帰りいただく⽤の新聞紙まで備品が揃っていることや、場所の利便性が高いのが特徴です。駅直結なので、仕事帰りやショッピングの合間に作業される方もいらっしゃいます。会員様に通っていただくペースは、週1回から2週に1回が目安。収穫シーズンは野菜を放置してしまうと、実がなった状態で腐ってしまうのでもう少しこまめに通っていただくようにご案内しています。

お⼦様の⾷育の一環として、NPO団体や保育園さんが利⽤されることもあります。親御さんたちからは、一から野菜を育てる体験をしたことで、お子様の野菜嫌いがなくなったという声も。お子様だけでなく、親御さん自身も普段はなかなか目にすることのない野菜の成長過程や収穫前の姿を知れてよかったとおっしゃっていただいています。


コミュニケーションから生まれる、新しい“食”の楽しみ


ー「ソラドファームルミネ」の貸出区画は3㎡、5㎡の2種。サポートスタッフの方々と一緒に、多種多様なラインナップのなかから種苗を選び、植える場所を決めるプランニング相談から、いよいよ栽培が始まります。皆さん、かなりワクワクした気持ちで臨まれるのでしょうね。


畑は年間契約で、春夏と秋冬で年に2回の収穫が⾏えます。半期で50種、年間で100種類の野菜を用意しているので、野菜選びからお楽しみいただけます。苗植えや種まき前に行うプランニング相談では、たとえば相性の良い植物同士を寄せ植えすることで病害虫の予防や生長の促進が期待できるコンパニオンプランツの活用方法など、野菜栽培の基礎知識をお伝えしながら、一緒に栽培プランを立てていきます。苗植えや種まきの際は、耕した土を盛り上げて、野菜の根っこの寝床となる畝をつくります。3㎡の区画なら2つの畝を形成し、1つの畝につき3~4種が最適。多くて一度に8種の野菜を育てることができます。

春はトマトやきゅうりが人気です。とうもろこしを栽培したいという方も多いのですが、実は皆さんが思っている以上に栽培が難しい野菜でもあります。育てやすさでいうと、秋冬のケールは初心者にもおすすめの野菜です。

水撒きをする甫足さん。スタッフが定期的に菜園のメンテナンスを行っているので、安定した環境で野菜づくりができる。

ー 初心者の方もいれば、8年近く利用しているリピーター会員もいらっしゃるそう。野菜づくりをする上で、利⽤者からどんな相談内容が多いのでしょうか?


長年継続利用していただいている方が育てる野菜は、やはりいきいきとしていますね。前回の反省をいかして何かを変えて挑戦することが年に1回しかできないので、1つの作業に習熟するまでは時間はかかりますが、その過程が楽しいと続けられる方も多いです。土づくりや⽔やり、追肥も大切ですが、屋上で⾵も強いので寒冷紗をかけたり、こまめな⾍取りなど、地道な観察とケアが一番重要です。

野菜は収穫時期を逃すと味が落ちてしまいます。もう1日2日様子を見たいけれど一週間後だと遅いかもしれないといった収穫のタイミングや、⽣育状況が悪い際の原因などのご相談が多いです。根菜類は収穫のタイミングの見極めが難しいですね。根っこと同時に葉が伸び、葉が大きくなりすぎると根っこが未熟でも収穫時期になってしまうんです。栽培上手な方は伸びた葉を切って調味料として活用し、根っこをさらに長い期間大きく育てています。

収穫した野菜を使ったどんな料理がおすすめかもよく話題にのぼります。収穫の最盛期にはすぐに食べきれないほどたくさんの野菜が採れます。僕は野菜栽培をはじめてから、自分で大切に育てた野菜をせっかくなら美味しく食べたいと思い、料理を習おうと思っているところです。私たちスタッフも皆さんから料理のレシピを教えていただいたりして日々交流を深めています。

〈写真上〉ホップはつる性の多年生植物。支柱やネットに絡ませて、生長をスムースにさせる作業。〈写真左下〉ハーブ栽培で採れたスパイスでカレー粉作り。〈写真右下〉破棄予定のロスフラワーは、ドライフラワーにしてブーケやスワッグに。

ー「ソラドファームルミネ」では個⼈区画の貸出のほかに、仲間と一緒に栽培を楽しめる部活動がありますね。


ハーブスパイス部、クラフトビール部、暮らしあそ部があります。部活動では日々野菜を育てながら、ワークショップやセミナーに参加していただくことができます。ハーブスパイス部では、タイムやセージなど育てたハーブを使ってスパイスカレー粉作り、染物やリース作りなどを体験。またクラフトビール部では、ビールの苦みや香りのもととなるホップを栽培し、収穫後は地元の醸造所に持ち込んでオリジナルビールを作りました。
今年からスタートした暮らしあそ部は、菜園がメインです。基本的なメンテナンスはスタッフが行い、月1~2回お越しいただいてメインの作業を行ったり、野菜を学ぶ講座に参加いただける初心者や、忙しい方におすすめの部活です。

部活動は農作業を介した交流の場となっています。今後も気持ちよく楽しめる屋上空間の活⽤、そして皆さんの暮らしがより彩り豊かになるよう企画提案をしていきたいです。


小さな苗や種だったものがどんどん大きくなり、やがて立派な実をつけます。野菜を通じて四季の変化を感じ、暮らしの豊かさを知ることができる都会のオアシス。野菜づくりへの興味を後押ししてくれる手厚いサポートも心強いですね。自然の恵みを身近に感じられるまちなか菜園、あなたも始めてみませんか?


まちなか菜園
https://www.machinaka-saien.jp/


PHOTO = 高村瑞穂
TEXT = Humming編集部

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