伝統あるオーガニックな香り｡サンタ･マリア･ノヴェッラのポプリ

｢10年ほど前にプレゼントでいただいて、それ以来ずっと買い足している愛用品です」という、サンタ・マリア・ノヴェッラのポプリ。フィレンツェで800年の歴史を誇る世界最古の薬局として知られるブランドが生み出すのは、3世紀にわたって受け継がれた製法によるポプリです。

｢昔からずっと好きなブランドですが、欠かさずに愛用しているのはこのポプリのみ。フィレンツェの丘に生育する植物の小果実、葉、樹脂、花びらをミックスした、少しスパイシーで他にはない独特のオーガニックな香りに癒されます」

自宅の玄関に置くのが定番で、オンオフのスイッチアイテムとして活躍しているそう。

北海道での生活はこれひとつで完結！セルヴォークのムードパレット

ディレクターとして、開発やコンセプトづくりから携わっているセルヴォークの「ムードパレット」は、自分のベースとして欠かせないアイテム。2020年秋に発売して以来、定番人気商品に。何より新鮮なのは、ファンデーションの前に、コンシーラーのみならずチークをいれて“その人のムードを仕込む”というコンセプトです。

｢肌作りの段階で、下地に色をいれるとほんのりとムードが出るんです。北海道の生活ではほぼメイクをしないので、クマだけ隠したり、ほんのりパープルのムードカラーをいれたりと実はこれ一つで完結しています」

ムードカラー（チーク）はピンクとパープルの2色展開で、田上さんは肌に透明感がでるパープルを愛用中。

敬愛するフィービーの造形美に惚れ惚れ｡セリーヌのブラックシューズ

2017年までクリエイティブ・ディレクターを務めたフィービー・ファイロが手がけたセリーヌのブラックシューズ。

｢当時このデザインを見たときに、なんて斬新で履き心地の良いデザインなんだと感激して手に取りました。世の女性の心をつかむ彼女が手掛けるものには、とても刺激を受けました。実は、もともとパンプスは好きではないのですが、この一足で価値観が一新されました」

ミニマルでいて他にはないカッティング、そしてモードなのに低めのヒールで歩きやすいのもお気に入りのポイントだそう。「フォーマルな場も含め、どんな場所にも履いていける頼れる定番シューズ」として、4～5年ほど愛用中です。

Profile
田上陽子（たがみようこ）
2021年11月でブランド5周年を迎えた「セルヴォーク」のディレクターのほか、10月にデビューしたラボグロウンダイヤモンドのジュエリーブランド「エネイ」などのディレクションを手掛ける。現在はフリーランスとして、東京、北海道を往復するデュアルライフを送り、クリエイティブな生き方を模索中。
Instagram @yokotagami628
https://celvoke.com/
https://eney.jp/