女性の性欲の真実! 年齢ごとの自然な変遷と幸せへのヒント…
私たち人間はホルモンの影響で性欲が高まったり、逆になくなったりすることがあります。
これは男性・女性に関わらず起こる現象であり、ホルモンの量に応じて性欲が高まる時期が異なります。
「女性だから性欲がないだろう」といったイメージを抱く人も多いですが、それは間違いであることを覚えておきましょう。
今回はそんな女性の性欲について、人よりも性欲が強く心配している方や、性欲が高まるとどうなるのか知りたい方に向けた情報をご紹介します。
年代によっても大きく異なるため、自身の現状をイメージしながら見てみると良いでしょう。性欲に関して何らかのストレスを感じている方も、ぜひ最後までご覧ください。
性欲が強すぎるのは異常?
そもそも性欲とは、一体どうして高まったりなくなったりするのでしょうか。
「ホルモンの影響」とはいっても、目に見えないホルモンがどうはたらいているのか想像しにくい方も多いはず。
まずは男性ホルモン・女性ホルモンそれぞれのはたらきを見てみましょう。
男性ホルモン「テストステロン」は、その名前から男性の体内でしか分泌されないと思われがちですが、実は女性の筋肉や骨を丈夫に保つためにはたらく成分でもあります。
女性の場合は排卵日付近で多く分泌され、気持ちを興奮させ性欲を高めるといわれています。
排卵日近辺は女性がもっとも妊娠しやすい期間でもあるため、本能の一貫として性欲が高まるのです。
また、女性ホルモンの一種である「エストロゲン」は、膣内の潤いを保ったり、性行為への感受性を高めたりといったはたらきを担っています。
女性は性欲が高まると膣内に粘液が分泌され、性行為の痛みが軽減されるようにできています。
この粘液分泌を担っているのがエストロゲンであり、リラックスして性行為を行うためには必要不可欠な成分といえるでしょう。
つまり、これらのホルモンが正しく分泌されている状態であれば、誰であっても性欲が訪れるといえます。
「自分だけ性欲が強いのではないか」という悩みを抱える女性も多い一方、デリケートな悩みは周りに相談しにくいもの。
誰も他の女性がどう考えているのかを知らないだけで、実は多くの女性に性欲があり、決して異常なことではないのです。
性欲が強いことは、いわば体の機能が正常であり、健康である一つの指針となります。
中にはパートナーと欲求のレベルが合わなかったり、周りと比べて自分が変だと感じてしまったりするケースもありますが、性欲が強いからといって自分を責めるのはやめましょう。
時にはセルフプレジャーを取り入れたり、パートナーとタイミングを合わせたりして、上手に発散していくことが大切です。
関連記事:性欲を抑えるにはどうすればいい?具体的な方法とデメリットについても
年齢とともに変わる女性の性欲
少なからず個人差はあるものの、女性の性欲は年齢によって大きく異なるのが一般的です。
今性欲が強かったり、逆に全くなかったりする場合も、今後変化が訪れる可能性も大いに考えられるでしょう。
現在の年齢と以下の内容を参考に、大まかな性欲の変化を確認してみてはいかがでしょうか。
かつて”男性の性欲のピークは20~30代・女性の性欲のピークは40~50代”という情報が広まり、男女の差からパートナーとの性行為が上手くいかなくなるのではないかと思われていました。
女性が性行為に積極的になった頃には男性が消極的になっており、意見の相違から浮気や不倫に走る人も増える、といった意見も珍しくありません。
しかし近年では、研究の結果”女性の性欲も20~30代にピークを迎える”との情報が主流となりました。
先ほどご紹介した男性ホルモン「テストステロン」の分泌ピークは20~40代、女性ホルモン「エストロゲン」の分泌ピークは20~30代であることから、この時期に性欲が高まるのも自然なことだといえるでしょう。
その後は自然に性欲が減少していき、閉経とともにほとんどなくなるといわれています。
とはいえ、女性の性欲は男性のものとは少し異なり、ホルモンだけでなくそのときの気分や環境によっても大きく異なります。
パートナーが優しい言葉をかけてくれたときや、キスやハグなどのスキンシップをとったときなど、ホルモン分泌に関係のないシーンでも性欲が高まることがあります。
つまり20~30代のピーク時であっても環境が整っていなければ性欲には繋がらず、逆に40代以降であっても環境次第では性欲が続くでしょう。
一般的に、女性ホルモンの分泌が活性化しバランスが崩れがちな思春期や、ホルモンが減る更年期は性欲の波も大きく変化します。
ホルモン量が安定する20~30代の成人期になるまでは、上がったり下がったりする性欲に惑わされず、気持ちを落ち着けて過ごすことが大切です。
性欲が強くなる原因
続いて、女性の性欲が強まるメカニズムをもう少し詳しく見てみましょう。第一に、女性の性欲は生理周期によって大きく変化します。
生理のサイクルを生み出しているのは2種類の女性ホルモンで、これらが交互に分泌されることで月経が起きる仕組みです。
先ほどご紹介した「エストロゲン」は別名卵胞ホルモンと呼ばれ、体が妊娠するための準備を整える役割があります。
一方の「プロゲステロン」は黄体ホルモンと呼ばれ、妊娠を継続するためにさまざまなはたらきを担っています。
月経が終わるとエストロゲンの分泌量が徐々に増え始め、代謝が上がるのと同時に性欲も高まっていきます。
排卵期となる月経後1週間前後を目安に、気分も良くなり生き生きとした毎日を過ごせるでしょう。
エストロゲンの分泌が主流であるため、体が妊娠するための準備を行っており、積極的に性行為がしたくなる時期です。
パートナーとタイミングを合わせるなら、体的にも精神的にも排卵日周辺を狙うと良いでしょう。
排卵日が終わるとエストロゲンが徐々に減少し、代わりにプロゲステロンの分泌が増えていきます。
妊娠に備えて乳腺が発達したり子宮内膜が厚くなったりするのに加え、気分の落ち込みやイライラなど精神的な変化も訪れるでしょう。
特に月経前はこれらの症状が顕著になり、悪化すると「PMS(月経前症候群)」と呼ばれます。
プロゲステロンが分泌されている間は気持ちが不安定になりやすいため、一般的に性欲が落ち着く方が多いでしょう。
性欲が強く悩んでいる方であれば、「ホルモンが分泌されなければ良いのでは」と考えても不思議ではありません。
事実、極度のストレスやダイエットなどの身体的影響が原因でホルモンが正しく分泌されず、生理不順や性欲減少が起こるケースも多く見られます。
しかしこれらは何らかのトラブルを引き起こしやすく、性欲だけがうまく減少してくれるとは限りません。
生理不順によって妊娠しにくくなるなど長期的なトラブルの原因にもなるため、自身でホルモン量を調整しようとするのはやめましょう。
性欲の抑え方
仕事や勉強をしているのに性的なことを考えてしまったり、パートナーが望むよりも多く性行為をしたくなったりと、性欲が強く悩んでいる方も少なくありません。
単にモヤモヤとした気持ちに蓋をするのではなく、他のことに意識を向けるなどして上手に付き合っていくと良いでしょう。
性欲を抑えるのにおすすめの方法の中でも、もっとも手軽に取り入れられるのが「運動」です。
良い気分転換になるだけでなく、男性ホルモンであるテストステロンが筋肉の増強に使われて減少するため、性欲を感じにくくなるといわれています。
運動や筋トレを続けていると見た目にも変化が訪れ、理想のプロポーションを目指せるのも嬉しいポイント。
性欲のコントロールとダイエットが両立でき、まさに一石二鳥の方法といえるでしょう。
また、没頭できるような趣味を見つけてみるのもおすすめです。
手持無沙汰になると性的なことを考えやすくなりますが、頭の中が別のことでいっぱいになっていれば性欲の入る隙がなくなります。
ハンドメイドで一つの作品を完成させてみたり、小説や漫画で物語の世界に入り込んだりと、長時間真剣に取り組める趣味を探してみましょう。
思い切って外出し、スポーツをしたり映画を見たりすることで、性欲よりも満足感が上回ることも多いでしょう。
さらに、性欲は食事内容でもコントロールが可能です。
まずは性欲を抑えて幸福感をアップさせる成分・セロトニンを分泌させるために、「トリプトファン」と呼ばれる栄養素を積極的に摂取しましょう。
豆腐や味噌などの大豆製品や牛乳・バナナなどに多いだけでなく、カツオ・シイタケ・昆布などの出汁が出る食品にも豊富に含まれています。
セロトニンの分泌促進によって精神が安定しやすくなるため、PMSなど生理前のトラブルに悩んでいる方にもおすすめです。
男性ホルモンであるテストステロンの分泌を正しく行うためには、女性ホルモンと似たはたらきをする「イソフラボン」を摂取するのも大切です。
イソフラボンは大豆製品に多く含まれているため、豆腐や味噌などを摂取するとトリプトファンと同時に取り入れられるため効率的です。
テストステロンが多すぎずバランスの良い状態を保てるため、長期的な健康にも繋がるでしょう。
性欲をコントロールして正しく向き合う
性欲は翻弄されすぎても良くないものの、完全になくなれば良いというわけではありません。
自身の生活や体調と性欲がバランス良く共存することで、ストレスのない毎日を過ごせるでしょう。
性欲が強すぎて悩んでいる方の場合、可能であればパートナーと真剣に話をするのが大切です。
女性は精神的に満たされることで性欲をコントロールできるため、単に性行為の回数を増やすだけでなく、キスやハグといったスキンシップをとってみるのもおすすめです。
別々で過ごすプライベートタイムを大切にしながら、普段よりも少し傍で過ごす時間を多くとってみてはいかがでしょうか。
また、パートナーが近くにいない場合や疲れているなどでタイミングが合わない場合などは、セルフプレジャーを上手に取り入れてみましょう。
自分の手で触れるのに抵抗がある方は、セルフプレジャー用に開発されたグッズを使ってみるのもおすすめです。
性行為では幸せホルモンであるオキシトシンが分泌されることで身体的にも精神的にも満足感がありますが、セルフプレジャーは人の目を気にすることなく自分の好きなように行えるのがメリットです。
性行為でなかなかオーガズムに達することがない方も、セルフプレジャーであれば可能な方も多く、性行為とは違った意味での満足感が得られるでしょう。
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性欲の理解を深め、より豊かな日々を
「女性が性欲を感じるなんて恥ずかしい」「性欲のことなんて言い出しにくい」と感じる女性も多いもの。
もちろんデリケートな話題のため周りや自分に配慮が必要ですが、一方で性欲があることは悪いことではなく、誰にでも起こりうる自然なことだと覚えておきましょう。
あなたの周りにいる女性も、口には出さないものの性欲に関する悩みを抱えているかもしれません。
大切なのは自身の性欲を無視せず、正しく向き合うことです。時にはパートナーと話し合いながら、適度に自身の欲求へ応えてあげましょう。
女性は年代や生理周期によっても性欲が大きく異なるため、今の自分がどの位置にいるのかを把握し、性欲についての正しい知識を備えておくことをおすすめします。
性欲への悩みが解消されると、前向きで活き活きとした生活を送れるようになります。まずは自身の性欲を発散するため、運動や食事を含めたさまざまな方法を試してみてはいかがでしょうか。