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フェアトレードで丁寧に作られた、“ミモザ”のアイテムに願いを込めて

3月8日は国際女性デー。1904年にNYで行われた婦人参政権を求めるデモが起源となり、国連が1975年に正式に制定した記念日ということで、世界各地で「女性の生き方」「ジェンダー平等」「女性のエンパワーメント」などについて考えるイベントやセミナーが催されます。イタリアでは「ミモザの日」と呼ばれ、身近にいる大切な女性に感謝と敬意をこめてミモザの花を贈る習慣があるそう。


フェアトレードでつくられたミモザコレクション

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手織りハンドペイントコットンガーゼストール¥6,490/ピープルツリー

春の新作として、ミモザをモチーフにしたコレクションを発表したのはフェアトレード専門ブランド「ピープルツリー」。フェアトレードは、社会的に、そして経済的に立場の弱い生産者や労働者が能力を活かした仕事で収入を得て自立する機会をつくり、自然環境に配慮した生産で地域の生活改善を目指す活動。ピープルツリーは世界のいくつものフェアトレード団体と連携し、フェアトレードによるものづくりを行っています。
この「ミモザ×フェアトレード」アイテムも、インドやバングラデシュ、フィリピンの小さな生産者グループで働く人々の手仕事によって作られたもの。

たとえば、上のコットンガーゼストールはインドの「サシャ」という団体が制作。西ベンガル地方やオリッサ州を拠点とする100以上の小規模生産者グループを支援する非営利の団体です。サシャの職人さんは手織りやハンドプリント、絞り染めなど伝統的な手工芸で美しいアイテムを生み出しています。


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クロシェ編みピアス¥2,420/ピープルツリー

ミモザの花をモチーフにしたアクセサリーは、インドの「タラ・プロジェクト」が制作。貧困層の人々の生活向上を目指して1960年代に設立された、 世界のフェアトレード運動の先駆的存在の団体です。インド北部でアクセサリーやガラス細工などをつくる小規模の生産者グループで組織されています。


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フラワーカピスブローチ¥1,980/ピープルツリー

こちらのカピス貝を使った可愛い色彩のブローチは、フィリピンの「サフィー」から届きました。フィリピンで採れる植物や貝殻などの自然素材を活かしたものづくりが得意なのだそう。サフィーは1966年に設立されたNGO「農村と都市開発のための社会的活動財団」の貿易部門で、フィリピンのなかでも最も貧しいコミュニティの経済的・社会的発展を支えています。


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手刺繍タッセルつきポーチ(タテ13×ヨコ最大18×マチ5cm)¥2,200/ピープルツリー

ミモザやスズランの刺繍があしらわれたポーチは、バングラデシュの「サイドプール・エンタープライズ」の手仕事。この団体は、1970年代にバングラデシュとパキスタンの間で勃発した独立戦争で故郷を失った難民の支援プロジェクトとしてスタート。難民キャンプで食料提供や救援活動をしていた非営利団体のメノナイト中央委員会(MCC)が、150人の難民女性たちに技術を指南。プリントや縫製の技術を身につけた女性たちは、持続可能な職と収入を得ることができています。


フェアトレードにおけるものづくりの担い手の多くは女性ということもあり、この活動は女性の能力向上や経済的自立のサポートにつながっているのです。

ミモザは、幸せな春の訪れを告げる存在であり、可憐で繊細なルックスを持ちつつも厳しい環境にも耐えうる強さを持つ花。まさに自立した女性像にも重なります。ミモザを身に着けることで、フェアトレードが生み出すピースフルな循環に思いを馳せてみて。鮮やかなイエローが、ポジティブで幸せな気持ちを運んできてくれます。

ピープルツリー
https://www.peopletree.co.jp/special/mimosa2022/


TEXT = Humming編集部

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