かっさ(グアシャ)マッサージの効果と正しい使い方|むくみ・リフトアップに効くセルフケア法
最近SNSや美容誌で話題の「かっさ(グアシャ)マッサージ」。
顔のむくみ解消やリフトアップ、小顔効果が期待できるこの美容法は、自宅で手軽にできるのが魅力です。
本記事では、かっさの使い方を基礎から丁寧に解説し、初心者でもすぐに始められる実践方法を紹介します。
Contents
かっさ(グアシャ)とは?
かっさ(グアシャ)は、顔や体を専用のプレートでやさしく擦ることで、血行やリンパの流れを促進する美容法です。
漢字では「刮痧」と書き、「刮(かつ)」はこする、「痧(さ)」は体にたまった滞りや老廃物を指します。もともとは中国の伝統的な民間療法として発展したもので、体の血流やリンパの流れを整えて不調を改善する目的で使われてきました。
近年では、特に「フェイシャルかっさ」と呼ばれる顔のマッサージが注目されており、むくみやたるみの解消、小顔効果、肌の透明感アップなど、美容面でのメリットが多く期待されています。
かっさマッサージの効果とは?
かっさを日々のスキンケアに取り入れることで、肌の調子を整えるだけでなく、リラックスや気分転換にもつながります。
ここでは、かっさマッサージによって得られる効果を詳しくご紹介します。
血行促進によるくすみの改善
かっさによって肌表面の血流が活性化されることで、酸素や栄養がスムーズに届けられやすくなります。
その結果、顔色が明るくなり、くすみが軽減されて健康的な印象になります。
むくみの軽減とフェイスラインの引き締め
顔や首にたまった余分な水分や老廃物を流すことで、むくみが取れやすくなります。
特に、朝にかっさマッサージを取り入れることで、むくみが取れてフェイスラインがすっきり整い、顔全体が軽やかに感じられます。
肌のハリ・弾力の向上
血流が促されることにより、コラーゲンの生成を助け、肌のハリや弾力が高まりやすくなります。
定期的なかっさマッサージは、エイジングサインの予防にもつながります。
表情筋のリラックスとたるみ予防
表情筋をやさしく刺激することで、緊張がほぐれ、顔全体がリラックスした印象になります。
また、筋肉のこわばりを解消することで、たるみの予防にもつながります。
リラックス効果による自律神経の安定
顔や首をゆっくりとマッサージする動作は、神経を鎮め、副交感神経を優位にしやすくなります。
心地よい刺激が、ストレスの軽減や睡眠の質を向上させる効果も期待できます。
かっさの正しい使い方
かっさマッサージを効果的に行うには、基本的な流れと使い方を正しく理解することが大切です。肌への負担を避け、安全に続けるためにも、準備から仕上げまで丁寧に行いましょう。
ここでは、顔と首を中心にしたフェイシャルかっさの使い方をわかりやすくご紹介します。
肌の準備
まずは肌を清潔な状態に整えます。
かっさツールがなめらかに滑るよう、洗顔後は顔と首全体にオイルや美容液、バームなどを塗布します。この工程を省くと摩擦で肌を傷める恐れがあるため、必ず行いましょう。
使用するスキンケアアイテムは、肌質に合った刺激の少ないものがおすすめです。
乾燥しやすい方は、保湿力の高いオイルを使うと滑りもよくなります。
首のマッサージから始める
フェイシャルかっさでは、最初に首をケアすることが基本です。先にリンパの流れを整えることで、顔のむくみが取れやすくなったり、老廃物が排出されやすくなるからです。
かっさを耳の下に当て、鎖骨や肩に向かってやさしく滑らせます。片側につき5〜10回を目安に、力を入れすぎず、肌に沿ってなでるように動かしましょう。
顔の部位ごとのマッサージ
首が終わったら、顔に移ります。
以下の順番で進めると、自然な流れでケアができます。
- あご先から耳下へ
フェイスラインを引き上げるように、下から上に滑らせます。 - 口角からこめかみへ
頬の中央を通り、外側に向かってやさしく動かします。 - 目の下からこめかみへ
目元はデリケートなので、力を抜いて軽くなでる程度で十分です。 - 額の中央からこめかみへ
眉間から生え際に向けて、額の緊張をやわらげるように動かします。
首と同様に各動作を5〜10回を目安に繰り返します。
かっさは肌に対してできるだけ平らに当てて、角度がつきすぎないように意識しましょう。
マッサージ後のケア
マッサージが終わったら、手のひらで顔全体を包み込むようにして、肌を落ち着かせます。
その後、化粧水や保湿クリームを使って水分と油分のバランスを整えましょう。
また、施術後にはコップ1杯の水を飲むのがおすすめです。内側からも血流やリンパの流れをサポートできるため、より効果を感じやすくなります。
かっさマッサージの頻度とおすすめのタイミング
かっさマッサージは、日々の生活に無理なく取り入れることで、肌のコンディションを整える助けになります。
ただし、毎日やればやるほど良いわけではなく、自分の肌の状態に合わせた頻度とタイミングが大切です。
どれくらいの頻度で行えばよい?
かっさマッサージは肌に刺激を与えるケアなので、週に2〜3回を目安に行うのが一般的です。
慣れてきて肌が安定していると感じたら、毎日短時間ずつ行っても良いでしょう。
刺激によって赤みや違和感が出た場合は、回数を減らし、肌の様子を見てから再開してください。
朝と夜、どちらが効果的?
かっさマッサージは、朝と夜で期待できる効果が異なります。目的や生活リズムに合わせて、行うタイミングを選びましょう。
- 朝のかっさマッサージ
寝起きのむくみをスッキリさせ、顔色を明るく見せたい場合に適しています。
血流が促されることで、化粧のりも良くなり、一日をすっきりとスタートできます。 - 夜のかっさマッサージ
一日の緊張をほぐし、表情筋のこわばりをやわらげるのに適しています。
副交感神経が優位になりやすく、心身のリラックスにもつながるため、睡眠の質を高めたい人には夜がおすすめです。
継続がなによりも大切
かっさマッサージは、一度の使用で変化を感じることもありますが、継続することでより安定した効果が実感しやすくなります。無理のないペースで続けることが、健やかな肌づくりへの近道です。
かっさの種類と選び方のポイント
かっさは形や素材のバリエーションが豊富で、それぞれ使用感や目的が異なります。
自分の肌質やマッサージしたい部位に合ったかっさを選ぶことで、より快適で効果的なセルフケアが可能です。
ここでは、かっさの代表的な種類と、それぞれの特徴や選び方のポイントを解説します。
素材の種類と特徴
- 天然石(ローズクォーツ・翡翠など)
冷たく心地よい肌あたりが特徴で、むくみのケアやリフトアップに人気があります。
見た目も美しく、プレゼントにも向いています。
ただし、割れやすいため取り扱いには注意が必要です。 - ステンレス
丈夫で衛生的に保ちやすく、水洗いもしやすいため、日常的に使いたい方におすすめです。
やや重みがあり、しっかりとした刺激を求める人に向いています。
金属アレルギーのある方はアレルギーテストを行ってから使用しましょう。 - 樹脂・プラスチック製
軽量で扱いやすく、価格も手頃なため初心者に人気です。
ただし、肌当たりが少し固く感じられる場合があり、肌への刺激になりやすい場合があります。
特に敏感肌の方は、使用感や肌あたりをチェックしてから使用するようにしましょう。
形状の違いと使い分け
- ハート型
はじめてかっさを使う方におすすめの形です。
フェイスラインや頬骨にフィットしやすく、フェイシャルケアに最適です。肌への刺激もやわらかいため、安心して使うことができます。 - くし形・波型
頭皮や首・肩のコリをほぐすのに向いており、ボディケアにも適しています。
広範囲に刺激を与えやすい形です。 - 長方形・ストレート型
腕や脚、背中など広い範囲を効率よくマッサージしたい場合におすすめです。
選ぶ際には、「手に持ったときの感触」「滑らせたときの肌あたり」「重さや形のバランス」も確認するとよいでしょう。
見た目だけでなく、実際の使い心地を大切に選ぶことが、長く続けられるポイントです。
かっさのよくある質問Q&A
Q1. ニキビや肌荒れがあるときでもかっさをしていいですか?
ニキビや炎症が起きている部分への使用は避けたほうがよいです。
刺激が悪化の原因になることもあるため、肌が落ち着いてから再開するようにしましょう。
肌トラブルがある場合は、顔ではなく首周りだけをケアする方法がおすすめです。
Q2. かっさの使用後に赤くなるのは大丈夫ですか?
軽い赤みや血行の促進による温かさは、正常な反応とされています。
ただし、ヒリつきやかゆみ、強い赤みが続く場合は力が強すぎた可能性があるため、次回からは力加減を見直しましょう。
翌日も赤みが引かない場合は使用を中止してください。
Q3. メイクの上からかっさはできますか?
メイクをしている状態でのかっさは摩擦や毛穴詰まりの原因になる可能性があるため推奨されません。
クレンジング・洗顔後、保湿した清潔な肌に行うのがベストです。
外出先などではミスト化粧水を使い、軽く整えてから行う方法もあります。
まとめ
かっさマッサージは、肌の調子を整えるだけでなく、心身のリラックスにもつながるセルフケアのひとつです。
正しい使い方と自分に合った頻度を守れば、日常の中で無理なく続けることができます。
特別技術がなくても、今日から始められるのがかっさの魅力です。
顔のむくみをすっきりさせたいときや、ちょっと疲れを感じたときなど、気軽に取り入れてみましょう。
継続していくことで、肌の変化や気分の違いを実感できるはずです。
