Humming♪

北海道がルーツの素材を配合。ナチュラルでも機能派なコスメ

肌や体に良いもの、使い心地が良いもの、気分が上がるもの・・・コスメや美容ツールを上手に取り入れて、Hummingな毎日を送りたい。美容ライター 荒木奈々さんがおすすめをご紹介します。


自然の恵み以上。肌、頭皮、白髪悩みはこれにお任せ!

農業も水産業も盛んな北海道。地元が北海道というお友達から、野菜や魚介類をおすそ分けしていただくことがありますが、何でも美味! 冷涼な気候ならではの特徴のある作物も多いですし、百貨店での物産展に行けばいつでも大盛況、北海道ブランドは根強しですよね。そういえば北海道産の豆類などは機能性成分の含有量が高いという研究報告があり、やっぱり育つ土地で全然違うということ? ビューティー界にも北海道産の素材に着目しているブランドが多数あり、その一部のナチュラルコスメをご紹介します。


My select 01:FROM HOKKAIDOにこだわるICOR(イコ)

2020年リリースのICOR(イコ)は、北海道ニセコ発のホリスティックビューティブランド。簡素なのにおしゃれなボトル、可愛らしいブランド名でも注目を集めるイコですが、FROM HOKKAIDOにこだわったパワフルな成分がギュッと詰まっていて、実感も高い! デビューからまだ2年ですが、カフェ併設のニセコ本店の開業、北海道のホテルのアメニティとして、さらに有名ホテルのスパメニューとして採用されるなど、その規模をじわじわと拡大しています。

ブランド名のイコは、アイヌ語で「宝物」の意味。コスメのベースとなる水に特にこだわり、日本百名山にも選ばれている北海道のニセコ羊蹄山の雪解け水が採用されています。アイヌ語では「カムイワッカ(神の水)」と呼ばれ、その土地で長く親しまれてきた水なんだとか。
そのピュアな超軟水と相性のいい素材はやはり北の大地由来!ということで、二世古酒造の純米酒や純米酒粕、コメヌカ油、コメセラミド、近海サケ由来コラーゲン、ハマナス、ラベンダー、ガゴメ昆布、シラカバなど、FROM HOKKAIDOの成分を選定。もちろん出来るかぎりのナチュラル処方。

ニキビができそうな生理前の洗顔は、肌荒れケア成分が入っているコレ。小ぶりなサイズ、ブルーグリーンの透明ボトルが印象的な「イコ リキッドソープ」です。石油系界面活性剤フリーのリキッドに水を加えて泡立てると、軽い泡が出来上がります。北海道産の潤い成分、肌荒れケア成分に和漢植物のトウキ根エキスやティーツリー葉油を配合。

北海道産成分1:トウキ根エキス
婦人科系漢方で有名なトウキの根から抽出した成分。アミノ酸やビタミンを豊富に含む。

北海道産成分2:ガゴメ昆布エキス
北海道函館の沿岸で生育しているガゴメ昆布のぬめりからエキスを抽出。天然のフコイダンやミネラルがたっぷり。

肌に吸い付くような泡で洗顔すると、すすいだ後はさっぱりするのに、触り心地は柔らかくしっとり。レモングラスやティーツリーなどの香りも爽やかで、生理前の鬱々とした気分をやわらげてくれます。また朝洗顔にも使用を。寝起きの肌ってベタベタ、見えない汚れが溜まっているので、こちらで洗うと化粧水の浸透も高くなる気がします。

2層式の「オイルインミストトナー」は、自然由来成分99%配合。サステナブルコスメのアワードを受賞しているミストで、米ヌカ油、米セラミド、コラーゲン、発酵シコン、ユーカリ葉油などが主成分、さらにオーガニック認証成分のアルガンオイルやシア脂なども配合。

北海道産成分3:米ヌカ油
米ヌカから抽出したオイル。美肌成分といわれるビタミンEを含有。

北海道産成分4:米セラミド
米ヌカや米胚芽から抽出される美容成分。潤いとハリもプラス。

北海道産成分5:近海サケ由来コラーゲン
Ⅰ型、Ⅱ型、V型コラーゲンの3種からなる美容成分。肌の水分蒸散を防ぐ。

肌だけでなく、髪やボディにも使用でき、お風呂から出てすぐに肌を潤わせたいとき、エアコンが効いた室内で腕やすねのカサカサ感が気になるときなど、いろいろな乾燥シーン、部位で大重宝。オイル入りなのでモチモチ肌、サラサラ髪に。香りはラベンダー、ベルガモット、サイプレス、フェンネルなどで醸し出す甘さ×スパイシー。


イコ
https://icor.jp


My select 02:北海道ビューティーがテーマのクロノシャルム

旅のお楽しみのひとつとなっているのが、ホテルのアメニティコスメ。北海道余市産の白ブドウ由来成分をキー成分とするクロノシャルムでは、北海道ニセコのギャラリーステイ「SHIGUCHI(シグチ)」とコラボレーションしたアメニティなどを限定で展開しています。

ヘアケア業界初、時計遺伝子に着目しているクロノシャルム。人間には時計遺伝子というのが備わっていて、もともと24時間ではない時計遺伝子は朝日を浴びることでリセットされるらしいのですが、ストレスなど肌リズムが崩れると減退しがちに。そこにアプローチしながら、髪の土台となる頭皮をケア、健やかな艶髪へ導くのがクロノシャルムのヘアケアシリーズで、「クロノシャルム シグチコレクション」は2022年春に発表。シャンプー、トリートメント、ボディウォッシュ、ボディミルクの4品が「SHIGUCHI(シグチ)」のアメニティとして用いられています。

クロノシャルムは北海道出身のヘアメイクデザイナー、田中誠太朗さんが手がける会員制のビューティーサロン「リノ801」から誕生したライフスタイルブランド。北海道余市のワイナリーで破棄されていた白ブドウの皮を、美容成分としてアップサイクルし、ヘアケアやボディケアなどに配合しています。

北海道産成分6:クロノシャルディ
北海道の余市で育てられる白ブドウから抽出。時計遺伝子に働きかける白ブドウ由来の美容成分。

キー成分のクロノシャルディ配合のシャンプーは、濃密な泡で汚れを取り去り、潤いを与えながら、さらに一歩先の頭皮環境まで健やかに。次に使うトリートメントは毛髪補修成分配合で、パサつくキューティクルを落ち着かせてしなやかな髪へと整えてくれます。とにかく感触がリッチ。使い続けることで、髪のハリ・コシアップも目指せそうです。

またシグチコレクションでは、「本当に大切なものを見つけ、つながる旅を支援する」という想いから、特別な香り“ReConnect(リ・コネクト)”を調合。レモン、ヒノキ、イランイランなど、7種のエッセンシャルオイルにパフューム成分をブレンドし、目をつぶるとニセコの雄大さに包まれるように佇むSHIGUCHI(シグチ)の世界へ。自宅のバスルームがホテルライク、ニセコの森林に誘われながら、瞑想も!

クロノシャルムでは、人口減少などの問題を抱える余市の地方創生を美容という形でバッグアップ。それからMR樹脂を使用したメカニカルリサイクルボトルを使用するなど、SDGsにも細かに取り組んでいます。


クロノシャルム
https://chronocharme.jp/


My select 03:北海道産フコイダンをアレンジしたルプルプ

 

 

白髪をはじめて指摘されたのは20代半ば! それ以来、サロンやセルフでずっとカラーリングし続けています。白髪ストレスがかなり溜まっているところで出合ったのが、「LPLP(ルプルプ)」のエッセンス カラートリートメント。
髪には海藻! それを思い出させてくれたのが、ルプルプ。2011年にデビューしたヘアケアシリーズで、その名は「kelp(昆布)」と「scalp(頭皮)」を組み合わせた造語だそう。染毛料のエッセンス カラートリートメントが主力アイテムで、“白髪ともっとポジティブに向き合うことはできないか?”というニーズから、昨年大リニューアル。

ルプルプでは海藻をはじめ、海の恵みが味方。Wフコイダン、海洋深層水、パールエキス、スサビノリエキスが配合されています。

北海道産成分7:Wフコイダン
希少なガゴメ昆布から、自然のままの高純度で抽出したフコイダンを採用。シオノギ製薬グループと共同開発した成分(シオノギ海藻エキス)。

フコイダンとは、褐藻類に含まれる食物繊維。「エッセンス カラートリートメント」は、地肌の表面と内側からW保湿できる独自成分のWフコイダンの他に、美容成分は94%以上で頭皮ケア、毛穴ケア、黒ツヤ髪ケア、艶ケア、モイストリペア、コーティングの点から様々なトリートメント成分を厳選。カラーリングすると髪が傷むというお悩みは皆無。

また染める時間がかなりの時短! キューティクルの内部に浸透できるHC染料と、マイナス電荷と結合することで染めるイオンパワー染料を採用することで、たった3分。しかも濡れた髪に塗布すると装着性が高まるのも特徴で、トリートメント感覚でカラーリングができます。さらに特許取得の三相球状ラメラパックによって、成分の溶出を軽減するので、色持ちは2週間程度続きます。髪に優しいムラサキ根、クチナシ、紅花といった植物由来の天然色素を使用し、刺激となるジアミンフリー処方。

カラーはチークブラウン、ウォルナットブラウン、エボニーブラック、ハニーブラウン、アッシュブラウンの5色。リタッチ染めするとそこだけバサバサしちゃうというトラブルもなく、カラーリングのストレスが減って本当にありがたい!


ルプルプ
www.626214.com


ご当地の素材を活かしたコスメはたくさんありますが、北海道産は私たちが求めているコスメが多い!? 頼りになるコスメがまだまだありそうです。


TEXT = 荒木奈々

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