50代女性の性欲事情|閉経後や更年期との関連性についても
50代にさしかかると、女性は更年期や閉経を迎えます。
なかには、この年齢を境にセックスレスに陥り、夫婦間の関係やコミュニケーションに悩む女性も少なくありません。
この記事では、50代になると性欲が低下する女性が多いのはなぜなのかを解説するとともに、性欲が高まる人との違いや、更年期や閉経後も人生を楽しむ方法なども紹介します。
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Contents
50代女性の性欲事情で多い悩み
ジェックス株式会社が2020年に調査した「Japan Sex Survey」によると、セックスをする目的として男性は半数以上が「性的な快楽のため」と回答しているのに対し、女性は半数以下に留まっていることが分かっています。
なかでも女性の場合は50代が20.8%、60代になると16.4%と極めて低く、年齢を重ねると性欲が大幅に低下していく傾向が見られます。
具体的な要因として以下などが挙げられます。
- 閉経に伴う性交痛
- 介護による時間の制約や疲労
- 体力の低下
では、なぜこのような傾向が見られるのか詳しく紹介しましょう。
閉経にともなう性交痛
大きな要因のひとつとして、閉経が考えられます。
女性の場合、40代後半から50代に入ると卵巣の機能が消失し月経が停止します。
これを閉経とよび、女性ホルモンの分泌量が著しく減少するのです。
その結果、腟内で分泌される体液の量が減り、潤滑性がなくなることで性交痛を伴うことがあります。
快楽を得られにくくなり、セックスそのものを苦痛に感じ性欲が低下していきます。
介護による時間の制約や疲労
50代になると子育てからは解放されますが、その代わりに親の介護という問題も出てきます。
自分や夫婦の時間を確保したくても、介護疲れによってセックスどころではなくなり、パートナーから求められても面倒に感じることも多いようです。
体力の低下
さらに、30代や40代と比べると加齢にともない体力も低下していき、セックスそのものが疲れると感じることもあるようです。
このように、閉経といった身体のメカニズムが影響していることもあれば、時間的な制約や体力的な問題など、さまざまな要因が複合的に絡み合い、性欲の低下を引き起こしている可能性が考えられるのです。
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50代女性のセックス頻度
性欲が低下したり、セックスそのものが面倒に感じたりするのは自分だけなのだろうかと、悩みや不安を感じる方も少なくありません。
実際に50代女性はどの程度の頻度でセックスをしているのでしょうか。
「Japan Sex Survey」によると、50代女性の1年間のセックス回数は「1年以上なし」と回答した割合がもっとも多く65.8%、次いで「年数回」が13.7%、「月2〜3回」が8.2%、「月1回」が8.1%と続いています。
このデータからも分かる通り、実に9割以上の女性は月に多くても数回という頻度であり、週1回以上の頻度でセックスをしているのは全体の1割にも満たないことが分かります。
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閉経後や更年期で性欲が強くなる人と弱くなる人の原因
日本人女性の平均的な閉経年齢は51歳といわれており、この前後5歳、すなわち40代半ばから50代半ばを更年期とよびます。
女性の身体的なメカニズムに着目したとき、性欲の低下は閉経と関連性が高い可能性があることが分かります。
一方で閉経や更年期を経て性欲が徐々に高まっていく女性も存在します。
その違いは何なのか、考えられるポイントを詳しく解説しましょう。
性欲が強くなる原因
更年期を迎えて性欲が強くなる女性は、以下のような原因が考えられます。
男性ホルモンの相対的な増加
性欲が高まるメカニズムは、男性ホルモンが影響しているといわれています。
実は男性ホルモンは男性の体内にのみ存在するものではなく、女性にもわずかに存在しているのです。
女性の場合は女性ホルモンの分泌量が圧倒的に多いことから、男性ほど性欲が強くないといわれています。
しかし、更年期に差し掛かり、閉経が近づくと徐々に卵巣機能が低下し、女性ホルモンの分泌量が減っていきます。
このとき男性ホルモンの分泌量は変化しないため、相対的に女性ホルモンと男性ホルモンの比率が変化し、性欲が強くなるといわれているのです。
妊娠する不安の低下・消失
女性がセックスに対して不安を抱く理由のひとつに、妊娠のリスクが挙げられます。
子どもが欲しいといった理由があれば別ですが、そのような希望がない場合、セックスによって望まぬ妊娠をする恐れがあるため、積極的にセックスしたい女性というのは少ないでしょう。
しかし、更年期や閉経によって卵巣機能が低下すると、妊娠に対する不安が低下していき、快楽を楽しめるようになります。
性欲が弱くなる原因
上記とは反対に性欲が弱くなる人は、これまでも紹介してきたように、女性ホルモンの減少によって腟内に潤いがなくなり性交痛を伴うケースが考えられます。
また、卵巣機能の低下により、「子どもを産める身体ではなくなった」と感じ、セックスそのものに価値を見いだせなくなる女性もいます。
このように、女性ホルモンの減少という直接的な原因は同じであるものの、その人のセックスに対する考え方や価値観、体質などが性欲やセックスに対するモチベーションを左右しているといっても過言ではないのです。
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閉経・更年期後でも人生を楽しく送る方法
女性ホルモンの減少と聞くと、閉経や更年期によって女性としての魅力が失われたと感じ、ネガティブな気持ちになる人もいるかもしれません。
それが原因でセックスから自然と遠ざかってしまう方もいるでしょう。
このような後ろ向きな気持ちでは人生を楽しむことが難しく、さらに魅力が低下していくことも考えられます。
では、閉経や更年期後も人生を楽しむために、どういった方法があるのでしょうか。
人生を楽しむ方法は以下などが挙げられます。
- おしゃれを楽しむ
- アクティブに活動してみる
- セックスの工夫
それぞれの具体的な方法などを解説しましょう。
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おしゃれを楽しむ
閉経によって月経が停止することを、ポジティブにとらえることもできます。
たとえば、生理痛やナプキンの処理が不要になることはもちろんですが、月経のときには汚れを付けないように避けていた白い服やスカートなども、閉経後は気兼ねなく楽しめるようになるでしょう。
アクティブに活動してみる
月経中はプールや温泉などを楽しめないといった女性ならではの悩みもあります。
また、激しい運動も避ける必要があるでしょう。
しかし、月経が終わればスケジュールを気にすることなくプールや温泉、スポーツを存分に楽しむことができ、アクティブで前向きな気持ちを維持できるでしょう。
セックスの工夫
閉経や更年期を経てセックスがなくなってしまうと、夫婦間の関係やコミュニケーションがうまくいかないこともあります。
まずはパートナーに対して自分の状況を伝えて理解してもらい、無理をしないことが重要です。
そのうえで、新たなセックスの形に挑戦してみるのもおすすめです。
たとえば、挿入する行為だけがセックスではなく、撫でたり触れたりするだけでも性的欲求を満たせることがあります。
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まとめ
今回紹介してきたように、一般的に女性は50代になると性欲が低下していき、セックスそのものが面倒に感じることも少なくありません。
これは更年期や閉経にともなう女性ホルモンの分泌量低下が影響していると考えられますが、一方で性欲が増す女性も存在します。
あくまでも個人差があり、性欲が弱い・強いからといって極端に悩む必要はありません。
更年期や閉経後も人生を楽しむ気持ちが何よりも重要であり、そのためにも今回紹介した方法を試してみてください。