40代の女性の性欲が強い原因とは?性欲がなくなる場合との違いや対処法
人の三大欲求のひとつである性欲。
性欲の強さには個人差があり、またデリケートな問題でもあるため、悩みを抱えていたとしても相談しづらいものです。
一般的に、女性の場合は40代に性欲が強まるといわれることも多いですが、はたして本当なのでしょうか。
また、男性と比較した場合、性欲の強さや傾向にはどのような違いが見られるのでしょうか。
本記事では、女性の性欲が高まる年代や対処法について詳しく解説します。
Contents
女性の性欲のピークはいつ?
あくまで個人差はあるものの、男性と女性を比較した場合、性欲がピークに達する年齢には差があるとされています。
男性の場合は10代から20代にかけて性欲がピークに達するのに対し、女性の性欲は40代にピークを迎えるといわれています。
ジェックス株式会社の調査「Jex Sex Survey」によると、セックスをする目的として「性的な快楽のため」と回答した女性は40代が突出して高く、32.3%に達しています。
では、なぜ男女で性欲がピークに達する年齢が異なるのでしょうか。
その背景には、たとえば夫婦間でのセックスレスが続き我慢できなくなる、人生経験を積んだことにより男性を口説くのに心理的抵抗がなくなったなど、さまざまな理由があるでしょう。
しかし、科学的な観点から見てみると、性欲の増加には男性ホルモンが大きく影響していると考えられます。
そもそも男性ホルモンは女性にも存在しており、若いうちは女性ホルモンが優位ですが、卵巣機能の衰えとともに女性ホルモンは減少し、男性ホルモンが優位になります。
これによって、性欲のピークを迎える時期は男性と女性でズレが生じると考えられているのです。
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40代女性の年間の平均セックス回数
では、40代女性は1年間でどの程度セックスを行っているのでしょうか。
「Jex Sex Survey」によると、もっとも割合が高かったのは「1年以上なし」が46.8%、次いで「年に数回」が17.6%、「週1回」が14.9%という回答でした。
このデータではセックスそのものの頻度は20代、30代に比べて低い傾向が読み取れます。
しかし、夫婦間でのセックスレスが続いていたり、特定の相手がいなかったりと、さまざまな要因から性欲が強まると考えられます。
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40代女性は性欲が強いといわれる理由
40代女性が性欲が強いとされているのは、冒頭で紹介したように、男性ホルモンの影響が大きいといえるでしょう。
しかし、それ以外にも生活環境や価値観の変化なども挙げられます。
20代、30代とは異なり、一般的に40代になると子育てのもっとも大変な時期が終わり、子どももある程度大きくなって生活環境が落ち着く時期でもあります。
これまでの生活をあらためて振り返ったタイミングで、女性としての自己認識や自己肯定感が高まり、性的な欲求や好奇心が高まると考えられているのです。
また、それだけでなく、これまでの人生のなかで性交渉を繰り返してきた結果、自分自身の性的嗜好や相手のニーズがわかるようになり、より満足度の高いセックスを求めるようになることも大きな要因として考えられるでしょう。
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40代女性で性欲がなくなる人の原因
上記とは対照的に、40代女性のなかには以前と比べて性欲が低下してきた、またはなくなったと感じる人も少なくありません。
その背景にはどういった理由が考えられるのでしょうか。
具体的な原因として以下などが挙げられます。
- ストレス・疲労
- パートナーとの関係
- 身体的な変化に対する不安
それぞれの原因を詳しく紹介しましょう。
ストレス・疲労
結婚や出産をしたタイミングによっては、40代といえども子育てのピークで日々の生活を送るだけで手一杯というケースも少なくありません。
特に晩婚化が進んでいる現在では、30代半ばや後半で結婚するケースも珍しくなく、その場合40代前半でも子どもが幼稚園や保育園に通っている場合もあるでしょう。
忙しい生活や仕事、家庭の責任などが原因でストレスや疲労が溜まり、性欲を減退させることがあります。
パートナーとの関係
結婚相手やパートナーが自分よりも年上である場合や、結婚生活があまりにも長いと、パートナーの性欲が減退していったり、自然とセックスと遠ざかったりすることもあります。
人によっては、それがきっかけとなり性欲が抑えきれなくなることもありますが、一方で自分自身までも性欲が低下することがあります。
それだけでなく、夫婦間におけるコミュニケーションの欠如や関心の不一致など、心理的な面も性欲の減退につながることがあるようです。
身体的な変化に対する不安
年齢を重ねていくと、多くの人は身体的にさまざまな変化が見られるようになります。
たとえば、美しいプロポーションを維持していたものの、結婚や出産を経て体型が崩れてきた場合、自信がなくなり相手からの目を気にするようになります。
そのような不安が性欲の低下につながることがあるようです。
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40代女性で性欲が強い人となくなった人との違い
上記を踏まえて、40代女性で性欲が強い人と性欲が減退する人にはどういった違いが見られるのでしょうか。
主に「自己肯定感の高さ」や「心身の状態」の違いがあります。
これらの違いについて紹介しましょう。
自己肯定感の高さ
自己肯定感が低い人ほど、身体的な変化に対して自信をなくしがちです。
若い頃の自分と比較してしまい、性に対しても消去的になってしまいます。
一方、自己肯定感の強い人は、加齢にともなう身体的な変化も受け入れ、前向きに考えられるようになります。
その結果、セックスに対しても前向きかつ積極的に受け入れようとし、性欲も高まっていく傾向が見られるでしょう。
心身の状態
性欲の強い人の多くは、心身ともに健康な状態にあり、ストレスや疲労も少ない傾向が見られます。
悩みがない、またはストレスとうまく付き合っている分セックスを受け入れる余裕があり、強い快感を求めようとします。
一方で、性欲が低下した人は、ストレスや疲労が原因で心身のバランスが崩れている場合が少なくありません。
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性欲が抑えられないときの対処法
40代女性のなかには、年齢を重ねるとともに性欲が増していき、ときには抑えられなくなることもあるでしょう。
しかし、トラブルや病気のリスクを考えると不特定多数とのセックスは避けるべきであるのは当然のことです。
では、具体的に「パートナーとのセックス」や「セルフプレジャー」などの対処法が考えられます。
パートナーとのセックス
まずは結婚している方の場合であれば、パートナーに正直に打ち明けたうえで、パートナーとのセックスで性欲を解消するのがベストです。
年齢を重ねるたびに性欲が高まっていることや、抑えられない感覚についてオープンに打ち明けコミュニケーションをとりましょう。
ただし、パートナーに対して無理強いをするのではなく、お互いが思いやりをもってバランスを取ることが何よりも大切です。
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セルフプレジャー
パートナーによっては身体的あるいは体力的な問題でセックスをすることが難しい場合もあります。
そのようなときにはセルフプレジャーによって性的欲求を満たすことも有効です。
セルフプレジャーとは、いわゆる自慰行為やマスターベーションのことを指します。
セルフプレジャーを経験している女性は意外にも多く、その方法も指を使ったり専用のグッズを使ったりと多種多様です。
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まとめ
女性は40代になると卵巣機能の低下によって男性ホルモンが増え、それによって性欲が高まるといわれています。
また、子育てが一段落したタイミングで生活に余裕ができたり、自己肯定感が高まったりすることも性欲が高まる一因と考えられます。
もし、性欲が抑えきれず困っているという場合には、パートナーとコミュニケーションをとったり、セルフプレジャーで処理する方法も考えてみましょう。