山田優の未来「垣根を越えた、その先を見つめたい」
山田優さんの生き方、自分らしさを探るH_Styleインタビューの最終回。vol.1では自分のスタイルについて、vol.2では愛について語っていただきました。今回はボディとメンタルのケアについて、また食事のこだわりや未来のファッションについて、たっぷりと伺います。
ワンピース¥34,100/tsuyoshi yao tokyo(PR01.TOKYO)
「何事においても大切なのは、日々の積み重ねだと思う」
― モデルという職業柄、また家族を支える母親として、食に関してこだわっていることはありますか?
「心と体には何を食べているかが如実に表れると思うので、食材にはこだわっています。週2回、無農薬野菜を取り寄せていて、発酵食品などを取り入れながら、体を温める食事をつくるのが日課。今は手早くできる便利なものがたくさんあるけど、できる限り家族には手づくりの温かいものを食べさせたい。宅配ものは一瞬お腹はふくれるかもしれないけれど、最終的に心が満たされない気がするんですよね。
ごはんをつくりながら大量に出るゴミを眺めて、地球環境に思いを馳せることも多くなりました。無駄を出さないように買い物をしたり、ゴミはしっかり分別したり。一つひとつは小さなことでも積み重ねることが大事ですよね。何か大きなことをやって終わらせるのではなく、地味でも続けることのほうが大きな結果につながると思うのです」
― そして何より気になるのが、優さんのボディメンテナンスです。抜群のプロポーションを保つためにしていることはありますか?
「究極の面倒くさがり屋なので、ジムに通ったりなどはしていないです。運動らしい運動もしていなくて、ながら作業だけはクセになっているかな。ごはんをつくりながら、掃除をしながら、手を回したり、足を上げたり、体をねじったり。筋肉をほぐしてくれる小さなボールをコロコロと転がしてリンパを流したり、足裏を刺激したりもしています。
ボディケアで長年愛用しているのが、クラランスのオイルですね。バスルームで濡れた状態で丹念にマッサージして、タオルドライしたあと、また外でクリームを使ってマッサージ。スキンケアも、指と手のひらを使ってパタパタ引き上げたり、ゴリゴリほぐしたり。マッサージしながらやるのが基本です。家族からは『湯船に入っているより、出たあとのほうが長い』と言われ、女友達からは『優のケアって動きが激しい』って驚かれることも。こればっかりはもうクセなんですよね(笑)」
刺繍ドレス¥180,000、刺繍ブラウス¥86,000/tiit tokyo(THE PR) ゴールドリング¥35,200、ゴールドラインビーズLピアス¥16,500/ともにflake ブーツ/私物
「なりたい自分をスムーズにイメージできるかどうか」
― では、メンタルを健やかに整えるために心がけていること、大切にしていることは?
「これは体を整えることにもつながっていると思うのですが、ズバリ睡眠ですね。私は昔から眠ることが大得意で(笑)、『寝たいときに寝る』『睡眠欲に逆らわない』がモットー。今は寝かしつけのタイミングで、8時とか9時ぐらいにそのまま寝てしまうことが多いかな。ふと目が覚めて、少しリビングを片付けようとか、洗濯だけはしなきゃと体を起こすこともありますが、そのあとお布団に入ると秒でスヤスヤ(笑)。目が冴えて眠れない、ということはないです。
『イメージする』ことも続けていることの1つ。まずは、なりたい自分をリアルに想像してみるんです。それでスムーズにイメージできれば、不思議なことにすべて叶います。うまく描けなかったものは潔く手放すか、時間をおいてトライするようにしています。仕事のオファーで迷っているときも有効。『うん、いける!』と思うこともあれば、『私じゃなくてもいいのかも』と感じることも。これは子供のころからの習慣。やり続けるうちにマイセオリーとして定着しました。
あとは、信頼できる仲間の存在、かな。昔からずっと私のことを知ってくれている彼ら彼女らは、人生の宝物です。普通の友達には言えないことを、その親友たちには話すことができます。たくさんケンカもしたけど、『こうして欲しかった』『ごめん、直していくね』って何度も関係を修復して。大人になると面倒を避けてうまく付き合おうとするから、何を考えているのかわからなくて縁遠くなるひともいる。でもこの仲間だけは、絶対それがないって言い切れるんです。
そう確信できる理由は、価値観が同じだから。あとは私の愛するものを全力で愛してくれるから。これから先の人生、『この橋、渡れるかな』って不安に思うこともあると思うけど、彼ら彼女らがいるから、おっかなびっくりでも渡っていけると思う。仲間から受けた愛情は計り知れない。私も全力で返していくつもりです」
nstagramで紹介しているコーデも、優さんのその時々の気分が反映された着こなし。
「時代はボーダーレス、おしゃれの未来は明るい!」
― さて、おしゃれを愛する優さん。ファッションの未来について考えていることを教えてください。
「少しずつ社会が変化して、『こうじゃないといけない』というルールがなくなりつつありますよね。ジェンダーレス、エイジレス・・・垣根がなくなっていろんなものがノーボーダーになっている今、私も含め、好きなものを追求し、突き詰めて、自分のためのおしゃれを楽しむひとが増えていると思います。
私は子供たちにも、自分が着る服は自分で選んでもらうようにしています。自ら選んだものを、楽しんでまとう。その視点を養ってほしいし、本来洋服とはそうやって気分を上げてくれるものだと思うから。自分を自由に表現するツールとして、ファッションの未来は可能性に満ちている。そう信じているんです」
H_styleインタビューvol.1で語ってくれた「言いたいことが言えず、悩んでいた」という過去を想像できないほどオープンマインド、そしてフラットな視点をもつ優さん。「自意識は低く、誇りは高く」と語られたその言葉が、女性として、ひととしてより輝きを増していく理由。太陽のように弾ける笑顔は、この先どこへ向かうのか。発する言葉、まとうオーラ、そして生き様をずっと見つめていきたいと思わせる、山田優という個性。その輝きに私たちは強く心惹かれてしまうのです。
Profile
山田優(やまだゆう)
1984年沖縄県生まれ。1999年、ダンスユニット「y’s factory」としてデビューしたのち、2000年からファッション誌『CanCam』の専属モデルとして活動開始、抜群のルックスで多くのファンを魅了する。ドラマ『貧乏男子 ボンビーメン』、映画『新宿スワン』シリーズ、『食べる女』ほか、女優としても活動の幅を広げたのち、2012年に結婚、現在は母として育児に奮闘中。自分のペースで、雑誌や広告ほか、多岐にわたるジャンルで活躍している。
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