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2022.07.06 3分で診断できる「私ってどんな人?」【島田恭子の自分学 vol.02】

島田恭子の自分学自分を知る

最近よく耳にする「ウェルビーイング」という言葉。「よりよく生きる」ために、私たちは自分のために何ができるでしょうか。他の誰でもない、自分のために、自分らしく生きて、自分自身が幸せを実感できる毎日へ。この連載では、予防精神医学者の島田恭子さんに、自分軸でモノゴトを進めていく人生を送るために学びたい「自分学」について教えていただきます。

今あるものをありがたいと思えたら

shimada

皆さんこんにちは。
日々“健やかで、心豊かな人生を送るために必要なこと”について研究している島田恭子です。

毎日毎日、本当に暑いですね。私が以前に住んでいた鹿児島の真夏よりも、最近の東京のほうが数段ホットな気がします。温暖化のせい? それとも歳とともに、自分の限界点が低くなってきたせいでしょうか?

でも実は私、暑いの嫌いじゃないんです。ギラギラ太陽の下、水をがぶがぶと飲みながら「いやー暑いね、アツい!!」と言いながら、汗だくになっているの、結構好きです。

なぜ好きなのか?

その理由はただ一つ。
暑ければ暑いほど、そのあとの快感が爆増するからです。
冷たいシャワーで汗を流す喜び。エアコンの効いた空間に入ったときのありがたさ。冷たいスイカの美味しさ。
「気持ちいぃ~」「涼しい~~」「最高~」と感じられるのは、その前に「うぅー、暑い・・・」があるゆえの喜びですよね。

このメカニズム、私の研究領域でも同じことがあると気付きました。

たとえば「漸近的筋弛緩法」というもの。
これは心がストレスで凝り固まっているときに、ほぐしやすい“体”のほうにアプローチする療法なのですが、これがまさに同じ原理です。
筋肉をいったん “ぎゅーっ”と縮こませることで、そのあとの弛緩状態を効果的につくり出す。まさに「炎天下からの冷たいシャワー」と同じですね。


shimada

考えてみればいろんなことが当たり前すぎて、今あるもの、持っているものになかなか気付けない私たち。戦争が起きたことで平和の尊さに気付く。病気になって健康のありがたさが身に染みる。激アツだからこそ、エアコンもシャワーもめちゃくちゃありがたい存在になる・・・。この日差しに眉をしかめたくなるけれど、私たちには、スイカもエアコンもうちわもシャワーもかき氷も冷たいビールもあるじゃないか!

今あるものをありがたい、と思えたらいいんだ・・・と、暑さで朦朧としながら、考えた午後でした。

さてさて、前置きが長くなりました。

先月から始まった“自分学”。
ついつい「わりといい子ちゃん」を目指してしまいがちな私たち女性の思考を解き明かし、「ねば」から「したい」の人生にシフトチェンジするのを応援するシリーズ連載です。

前回の記事は、「自分を知ることはなぜ大事なの?」というお話でした。
私たちはそれぞれの立場でいろんな人に関わって生きているから、どうしても“しがらみ”が四方八方から、つたのようにのびてきて、がんじがらめになっています。

長らくそれに慣れてしまい「ホントに自分のしたいこと」を言えないどころか、自分でもわからなくなってさえいる今日この頃。だから自分を知り、自分について考え、「これでいいんだ」と今の自分に価値をおいたり、自分を少しだけアップデートしたり。そんなことを考えるきっかけになるといいな、と思っています。


占いより当たる!? 3分でできるじぶん診断

まずは気軽に自分を知る方法から見ていきましょう。

突然ですが、あなたは占い、お好きですか? 占い師さんに、自分の性格をズバリ言い当てられて、ドキッとしたことありますか?
今回はちまたの占いより信憑性のある、じぶん診断をご紹介します。心理学研究の結果、私たちの性格はこれからご紹介する5つの言葉で表わされることがわかっています。

shimada

とりあえずやってみましょう!

これからとてもかんたんな10の質問をします。
考えこまずに、あなたにとって一番しっくりくる答えを、直感で選んでみてください。携帯のメモ機能や手帳など、何かにメモしてあとで見返せるものをご用意くださいね。

これから2問ひと区切りで、5つのボックスが出てきます。ボックスごとにあなたの点数を合計したものをメモっておきましょう。それではスタート!


質問1:しっかりしていて自分に厳しいと思う。

まったく違う(1点)
おおよそ違う(2点)
少し違う(3点)
どちらでもない(4点)
少しそう思う(5点)
まあまあそう思う(6点)
強くそう思う(7点)


質問2:だらしなく、うっかりしていると思う。

まったく違う(7点)
おおよそ違う(6点)
少し違う(5点)
どちらでもない(4点)
少しそう思う(3点)
まあまあそう思う(2点)
強くそう思う(1点)

※質問1と質問2の合計点数 = あなたのマジメ度得点


質問3:新しいことが好きで、変わった考えをもつと思う。

まったく違う(1点)
おおよそ違う(2点)
少し違う(3点)
どちらでもない(4点)
少しそう思う(5点)
まあまあそう思う(6点)
強くそう思う(7点)


質問4:発想力に欠けた、平凡な人間だと思う。

まったく違う(7点)
おおよそ違う(6点)
少し違う(5点)
どちらでもない(4点)
少しそう思う(3点)
まあまあそう思う(2点)
強くそう思う(1点)

※質問3と質問4の合計点数 = あなたの新しもの好き度得点


質問5:活発で、社交的だと思う。

まったく違う(1点)
おおよそ違う(2点)
少し違う(3点)
どちらでもない(4点)
少しそう思う(5点)
まあまあそう思う(6点)
強くそう思う(7点)


質問6:ひかえめで、おとなしいと思う。

まったく違う(7点)
おおよそ違う(6点)
少し違う(5点)
どちらでもない(4点)
少しそう思う(3点)
まあまあそう思う(2点)
強くそう思う(1点)

※質問5と質問6の合計点数 = あなたの陽キャ度得点


質問7:人に気をつかう、やさしい人間だと思う。

まったく違う(1点)
おおよそ違う(2点)
少し違う(3点)
どちらでもない(4点)
少しそう思う(5点)
まあまあそう思う(6点)
強くそう思う(7点)


質問8:他人に不満をもち、もめごとを起こしやすいと思う。

まったく違う(7点)
おおよそ違う(6点)
少し違う(5点)
どちらでもない(4点)
少しそう思う(3点)
まあまあそう思う(2点)
強くそう思う(1点)

※質問7と質問8の合計点数 = あなたの優しさ度得点


質問9:冷静で、気分が安定していると思う。

まったく違う(1点)
おおよそ違う(2点)
少し違う(3点)
どちらでもない(4点)
少しそう思う(5点)
まあまあそう思う(6点)
強くそう思う(7点)


質問10:心配性でうろたえやすいと思う。

まったく違う(7点)
おおよそ違う(6点)
少し違う(5点)
どちらでもない(4点)
少しそう思う(3点)
まあまあそう思う(2点)
強くそう思う(1点)

※質問9と質問10の合計点数 = あなたのおだやか度得点


いかがでしたか? どれが高くて、どれが低いでしょうか?
今あなたの手元には、下の表のような5つの得点が並んでいるでしょう。

shimada

手帳などに下のような簡単なレーダーチャートを作って、自分の5つの点数を入れてみてもいいですね。

shimada

Illustration = Mizue Someya @kokorobalance.lab

最近本屋さんやセミナーなどで、“性格特性”とか“ビッグファイブ”という言葉を目にすることがあるかもしれません。
私たちの性格を科学的に見える化するものは他にもありますが、今回はこの5つの言葉で見ていくことにしましょう。
(研究では質問や評価のしかたが厳しく決まっているのですが、ここでは分かりやすさ優先です)

shimada

Illustration = Mizue Someya @kokorobalance.lab

私たちの性格は
・マジメ度
・新しもの好き度
・陽キャ度
・優しさ度
・おだやか度
がどれくらいかによって形づくられると言われています。

どれも何となく、点数が高い方がいい性格のように思いませんか?
でも実は、どれも“高いから良い、低いから悪い”ということはなく、いい面あり、悪い面あり、なのです。

shimada

Illustration = Mizue Someya @kokorobalance.lab

例えば、「マジメ度」が高いことは、勤勉で物事を誠実に対応できるから、仕事や学業で成功するし、健康にも気遣うから長生きする人が多い、というデータがあります。その一方で、度が過ぎると融通が利かず完全主義で自分を苦しめてしまうことにもつながりかねません。

「陽キャ度」だって、活発でポジティブなのはいいのですが、あまりに外向性が高過ぎると、常に強い刺激を求め、いろんな方向に手を広げ過ぎて、窮地に陥いることだってあります。陰キャな方が、一人でコツコツ集中する仕事には向いている、ということもありますよね。

そして「おだやか度」の点数が高い方。きっと気分の浮き沈みが少なく情緒が安定していているから、おおらかで通常のストレスは少な目でしょう。これだけ聞くと良さそうですが、あまりに低すぎると、不安や怖れといった“ネガティブ感情”を持ちづらいので、危機感が少なく、トラブルや有事の際には乗り遅れてしまう危険性が出てきます(それは大変ですね)。


自分の望む人生のために、「じぶん診断」を活用する

このように、「どの得点がどのくらいであれば良い/悪い」ということはないし、「まわりと比べて、私はどのくらい・・・」と比較するのもあまり意味がありません。そもそも私たちの性格は、だいたい半分くらいが生まれもったものであり、残りの半分は、環境や歳を取るにつれて、少しずつ変わっていくと言われています。

今日の結果も、数年後には変わっている可能性だって十分あるでしょう。しかも朗報なのは、無理に変えようとしなくても、歳を経て(だいたい50歳をすぎる頃に)、より自分の望む方向に収束してくる、つまり、“なるようになっていく”、ことを示す研究もあるんですよ。

じゃあこの「じぶん診断」、どのように使っていくのが良いでしょうか。

それは、「人生のさまざまな段階や人との関係で、自分の特性がどんなふうに影響するのか、特性に合った環境はどんなものかを検討する“ものさし”にしていく」ことです。

shimada

例えば自分の特性をきちんと知って、それに合った仕事選びやパートナー選択、人生設計をしていくことは、自分がより心地よく、望む人生を送ることにつながります。また、自分の特性を尊重するべく、たまのお休みなら友達に誘われても一人で静かに過ごす選択肢をとることもできます。さらには自分の望む人生を叶えるために、現在の特性を把握したうえで少し軌道修正する必要がある場合に、有効な指標として活用できるでしょう。

本来であれば、皆さん一人ひとりの特性や組み合わせ状況に応じた対処法や具体的な活用法を一緒に分析していきたいところです。が、膨大なスペースが必要なため、残念ながらここではご紹介しきれません(今後、私共の研究所にて、活用できるコンテンツをご案内しますので、どうぞご期待ください)。

この連載では、「ふーん、わたしはこんな性格なのね」で終わりにするのではなく、この結果をうまく活用し、より良く生きるヒントを得ていただきたいと思っています。

shimada

Profile
島田恭子(しまだきょうこ)
精神保健学者。コンサル会社での人材育成を通して、心の健康の重要性を感じ、東京大学大学院にて予防医学とメンタルヘルスを学ぶ(保健学博士)。「人が、心豊かでその人らしく、健やかな人生を送れるように後押しすること」がライフワーク。一般社団法人ココロバランス研究所代表。
https://linktr.ee/kokorobalance
Instagram @kokorobalance


TEXT = 島田恭子

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