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2022.05.31 未来を育てる試みが続々!拡張するフラワーショップ【フローリスト 壱岐ゆかりさんのIt’s My Story】

It's My Storyインタビューエシカル情報自分を知る

原宿の緑が生い茂る隠れ家のような小屋でフラワーショップ「THE LITTLE SHOP OF FLOWERS」を営む、オーナーの壱岐ゆかりさん。インテリアショップやファッションプレスなどを経て、自己表現のため突発的に始めたという花屋の道は、すでに12年目に。最先端の世界で磨かれてきた感性が光るフラワーデザインに加え、ここ数年は花農家を訪ねたり、畑で花作りに挑戦するほか、ボタニカルダイなどのサステナブルなサービスでも注目を集めています。常に時代の空気をつかみ、本能で動き続ける壱岐さんの頭のなかとは?

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自由に育った個性的な花を活かす、大胆なアレンジが魅力

生き生きと個性的な花が輝き、他にはない色合わせや独自のセンスが光る「THE LITTLE SHOP OF FLOWERS」(以下、リトル)のフラワー。お店では、市場で仕入れる花をベースに、最近では、産地直送のアイテムも増えてきているそう。

「規格に収まらない自由に育った花も、ブーケのアレンジやおうちに飾ったりと、提案次第で個性が生きるんです。コロナ禍をきっかけに、花農家さんを訪ねることが多くなり、花に向き合う意識が変わりました」と壱岐さん。

それは普段あまり意識されていない、花のトレーサビリティや環境負荷の問題に向き合うきっかけになったそう。交流を深めることで一昨年には、家族ぐるみで仲良くしている山梨県甲府の農家 Ishihara nurseryの畑を借りて、花作りにもトライ。

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山梨県のIshihara nursery。昨年6月に開催した「収穫しにいきませんか?」ツアーには予想をはるかに超える応募があったそう。

畑を通して見えてきた、未来を育てる試み

“収穫して売るだけでなく、体験して、より農家さんを理解したい”ーーそんな想いから始めた畑での花作り。予想以上に学びが多く、そんな経験をお客さんともシェアをしたい・・・と企画したのが、Ishihara nurseryに「収穫しにいきませんか?」ツアー。急な呼びかけにもかかわらず200人以上が参加し大反響だったそう。

「お店ではきれいに陳列された花しか見ないので、こうやって土に埋まって育っているんだ、とか、花屋さんが水揚げしているからまっすぐになるのね、とか、私たちもお客さんと一緒に驚きを共感しながら収穫の体験ができたのは、すごく意味のあることでしたね」

自分で収穫したという強烈な体験は、花を大事にする気持ちはもちろん、花を買う行為が、信念をもって育てている農家さんを応援することになる、という意識の芽生えにもつながりそうです。

「畑を通して“未来”を育てる機会になったらいいな、と。これからもお客さんを巻き込んだ試みを続けていきたいですね」

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花のライフステージを増やす活動が進行中!自然な花の色を味わう“ボタニカルダイ”

もう一つ、コロナ禍を機にスタートしたのが、店頭の廃棄花から抽出した色で染め上げる“ボタニカルダイ”。
手元にある服や靴下、布ものなどを募集し、植物の色で染めて蘇らせる「染めませんか?」シリーズは、季節ごとにコンスタントに色を替え展開しているほか、バンドルダイのワークショップも開催。ブーケを包むマルチクロスやハンカチ、ブランケット、エプロンなどプロダクトも花と一緒に送るギフトとして提案しています。

「そもそもはゴミ代の見直しがきっかけだったのですが、花屋を営むうえでいかにゴミを出さずに循環させるか、はずっと課題だったんです。コロナ禍の当初、お客様の家へ花を届ける“リトル便”(エリア限定の置き配サービス)がとても好評で、感謝の気持ちを込めて、ボタニカルダイで染めたハンカチをプレゼントしたところ、購入したいとの声を多くいただいて。そこから活用の幅を広げるプロジェクトが進行していきました」

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「染めませんか?」シリーズは、ムラサキやひだまりイエロー、ピンク、サマーレッドなど色を変え、展開中!

花も葉も茎も丸ごと活かしきり、染料として長く使うプロダクトへ。これまで続けてきたドライフラワーや押し花にとどまらず、柔軟に活用していく試みは、花のライフステージを増やしていく活動の一環として進化を続けています。

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原点はストイックなモノづくりの現場。自分探しの末、週末だけの花屋をスタート

花屋の枠にとらわれず、社会の変化にしなやかに対応し、未来を見据えた素敵な提案を続けている壱岐さんですが、もともとは花とは無縁の生活だったそう。アメリカの大学を卒業し、入社したインテリアの会社IDEEでは海外のデザイナーたちとのやり取りや交渉、オリジナルマガジンの立ち上げなど帰宅が深夜のハードな日々。

「よく枯らすので壱岐さんには売りたくない、ってお花屋さんに言われていたほどです(笑)。でもモノづくりの過程に放り込まれたこの時代での学びは大きくて、今の私の糧になっているんです」

それは洗練された空間づくりに欠かせない“愛”、そして最後まであきらめないという“信念”。どうしてもスケジュールや周りの事情で流してしまいがちな“大事なこと”を、ブレずに踏ん張る力が今に活かされている、といいます。

そんな最先端のモノづくりの現場を8年ほど経験し、その後、プレスとして独立。

「海外のデザイナーやブランドの想いを日本で伝える仕事は、刺激的で楽しかったのですがPR業は契約で成り立つ仕事。自分を表現する何かが欲しい、契約が切れても友達になりたいと思ってもらえる自分でいたい、と悩んでしまって」夜も眠れない日々があったそう。
そんな自分探しを模索するなか、突き動かされたのは、NY出張中に通りがかったデニム屋さんの一角にある小さな花屋さんの光景でした。

「聞けばドライフラワーを中心に、できるときだけ生花を扱うというなんともラフなスタイルが新鮮で! これだ!っと思って、半年後には代々木上原に週末だけの花屋をオープンしていました」

そこから平日はPR業、週末は花屋として活動し、2年ほど続けたところで、今の原宿の物件が見つかり移転。ちょうどそのタイミングが出産の時期と重なったこともあり、PR業は泣く泣くあきらめ、花屋一本でいくことになったのだとか。

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「私はアーティストになりたいわけではなく、あくまでもチームとして進化していきたいんです。原宿に移ってちょうど10年ほどですが、最近やっとチーム・リトルとしてスタッフも育ってきていて、一緒にやってきてよかったな、とうれしくなるタイミングが何度もあります。仕入れのセンスや、スタッフ発のアイデアで新しい提案が生まれたり。子育てと一緒でお互いに育て合えるチームづくりは楽しいですね」と語る壱岐さん。

花との豊かな暮らしに加え、お客さんを巻き込んだ未来への意識を育てる場を、さりげなくおしゃれに提供してくれるチーム・リトル。これからの新たな展開に目が離せません!

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profile
壱岐ゆかり(いきゆかり)
フラワーショップ「THE LITTLE SHOP OF FLOWERS」主宰。インテリアショップ、ファッションプレスなどを経て、2010年に東京・代々木上原で週末だけのフラワーショップをスタート。2013年よりレストラン「eatrip」を主宰する野村友里さんとともに現在の原宿に移転。2019年には「渋谷パルコ」内にバーを併設した「THE LITTLE BAR OF FLOWERS」をオープン。ホームページでは、花農家さん訪問記や花の残渣を染料に変えるプロジェクト「colors by flower waste」ついての詳細をアップデート中。
https://store.thelittleshopofflowers.jp/

Instagram  @thelittleshopofflowers


TEXT = 菅原絢子
PHOTO = 枦木功

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