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2022.07.17 農福連携でつくる食と人の未来。SDGs17項目フルコミットの農園「AGRIKO FARM」

SDGsエシカル情報ファーミング企業の取り組み

2022年4月、東京・桜新町に、SDGs17項目フルコミットの循環型屋上ファーム「AGRIKO FARM」が誕生。都心の屋上で育まれるのは誰にもやさしい農業です。このファームを手がける俳優の小林涼子さんが注力する「農福連携」についてお話を伺いました。


美味しい食を未来につなぐ!

「AGRIKO FARM」を案内してくださった小林涼子さん。

俳優業の傍ら、2014年から家族とともに新潟県の田んぼで稲作のお手伝いを続けていた小林さん。昨年ご家族が体調を崩し、農業が出来なくなったことをきっかけにある思いが芽生えます。


「思い返すと父が食育に熱心だったので、子供のころから潮干狩りに行ったり、果物狩りに行くなど“食”の楽しさを知る機会に恵まれていたと思います。今も、稲作だけでなく、いちご狩りには年2回以上行っています。昨年家族が体調を崩したとき、美味しいものを毎日食べられることが当たり前ではないとハッとしたんです。老化や病気で身体がうまく動かなくなり、農業を続けられなくなったとき、美味しいものを食べられなくなってしまうことに不安を覚え、株式会社AGRIKOを設立し、AGRIKO FARMを開園するきっかけになりました」


起業の準備期間中も俳優として出演作が続き、多忙な日々を過ごすなか、それでも起業に至った原動力は何だったのでしょう。


「もともと、大の食いしん坊なので美味しい食べものがなくなってしまうという不安感はやはり大きかったです。家族や身近な友人、そしてこれまでの仕事を通して出会った方々が私以上に一生懸命活動を応援してくださるので、私も頑張ろうと胸が熱くなり、背中を押していただきました。
アグリカルチャーは子供が継いでいく文化が根付いていましたが、今は新規就農者の数も減り、途絶えてしまうことも少なくありません。それならば、私たちが子供となって次の世代に継いでいこうという思いから、社名は農業(アグリカルチャー)+『子』でAGRIKO(アグリコ)と命名。高齢になっても、障がいがある方でも無理なく続けられるバリアフリーな農業とは何かを模索するなかで、出合ったのが『農福連携』という言葉です」

AGRIKO FARMの最大の特徴は、この農福連携農園であること。「農福連携」とは農業と福祉が連携し、障がいのある方々の農業分野での活躍を通して、農業経営の発展とともに、障がい者の自信や生きがいを創出し、社会参画を実現する取り組み(農林水産省HPより)。小林さんは農林水産省認定の人材育成プログラムを受講し、農福連携技術支援者の資格を取得。


「従来は農業者が福祉事業者を雇うことが多かったのですが、私たちは企業様の障がい者雇用の一環として農福連携を進めています。そうすることで、障がい者の方々は工賃ではなく、企業の社員として安定的な雇用と賃金が受け取れます。現在は株式会社プレミアムウォーターホールディングスの障がい者雇用の方々が、ファームで働いてくださっています。ファームにはカメラを設置していつでも様子を確認できるオペレーションに。植物の育成状況や魚の様子を観察したり、ファームとのコミュニケーションができるので、企業様も障がい者の方々にとっても安心できる環境づくりを大切にしています」


アクアポニックス栽培が、持続可能な農業を可能にする


AGRIKO FARMでは、アクアポニックスという水耕栽培と養殖を掛け合わせた循環型農業を採用。魚の排泄物を微生物が植物の栄養に分解し、その栄養を植物が吸収することによって浄化された水が再び魚の水槽に戻る仕組みです。


「持続可能な農業の在り方を考え、世界中のいろいろな農法を調べていたころ、海外滞在経験がある友人を通してアクアポニックス栽培を知りました。魚と野菜を同時に育てることができ、無農薬、無化学肥料、無除草剤なので生産性と環境配慮の両立ができる農法です。最近では家庭用キットが販売されるなど、世界的に関心が高まっています。

私自身もファームの開園にあたり、自宅のベランダにDIYでオリジナルのアクアポニックスを設置して野菜づくりを通してその魅力を感じました。事業として実現するため、さらにアクアポニックス農場のデザイン、施工、栽培指導などを行う株式会社アクポニのAQUAPONICS ACADEMYに参加し、現在も代表の濵田さんからたくさんのことを学んでいます」


休みがなく重労働といわれる農作業にも配慮した働き方ができるのもメリット。


アクアポニックス栽培は重労働ともいえる土や肥料づくりなどの労力も軽減できるため、誰でも管理できるバリアフリーな農業を叶えます。このファームを通して一人でも多くの方が自立した生活を送れるようになるといいなと思っています。桜新町のファーム増設にあたり、障がい者雇用をお考えの企業様を募集中です」

さらにAGRIKO FARMのアクアポニックスはより環境に配慮し、細部まで小林さんのこだわりが詰め込まれています。


「AGRIKO FARMはSDGsの17項目にフルコミットしています。栽培設備をより環境に配慮したものにしたいという思いで着目したのは竹害。竹は1年に約5mも伸びるほどの繁殖力があります。それは太陽の光を遮り周囲の雑木の成長に影響を与えたり、地盤が弱まることで土砂崩れのリスクを高めることにもなり、災害を引き起こす一因となっているのです。そこで竹害に悩む竹林のオーナーさんを探し、明治大学の理工学部 建築学科の皆さんと竹藪に入らせていただいて伐採し、譲っていただいた竹を導入することに。現在も増設用に竹を切ってくださったり、ご近所づきあいのような関係を築いています。このファームに関わってくださる皆さんの気持ちがあたたかく、AGRIKOの活動を通して少しずつ良い形で還元していきたいと思っています」

みんなが手を取り合い、一つになれる循環型の農業。人や食物がいきいきと輝く新しい農業を通して育まれる未来が楽しみです。


AGRIKO FARM
https://www.agriko.net/


PHOTO = 阿萬泰明(ピースモンキー)
TEXT = Humming編集部

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