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生理前は性欲が強くなる?ムラムラした時の対処法!

 

男性にとっても、そして女性にとってもさまざまなタイミングで顔を出す「性欲」。

 

中でも女性の場合はさまざまな要因で性欲が増減するため、自身の身体をしっかりと把握して向き合っていくことが大切です。

 

性欲の増減に大きく影響を及ぼす「生理周期」についても、正しい知識を身に着けておきましょう。

 

今回は女性の性欲が生理前になると強くなる原因や、ムラムラした気持ちにどう対処すべきなのかについてご紹介します。

 

私たちの身体でホルモンがどうはたらいているのか、性欲の強弱とどう関係しているのかにも焦点を当ててみましょう。

 

▶︎女性の性欲について解説!性欲がない女性の理由もご紹介!

 

性欲が強くなることには性ホルモンが影響している?

 

女性の性欲が強くなるのは、さまざまな性ホルモンが影響しています。

 

代表的な3つの性ホルモンを挙げ、それぞれどんなはたらきをしているのか確認してみましょう。

 

まず、女性の性欲に直接的な影響を与えているのが「テストステロン」です。

 

男性ホルモンの一種ですが女性でも分泌されており、筋肉や骨を丈夫に保つはたらきを担っています。

 

テストステロンは副腎や卵巣から分泌されており、性欲を高めることでパートナーと円滑な関係を保ったり、適切な時期に妊娠ができるよう身体を整えたりしています。

 

テストステロンの分泌は20代がピークだといわれており、通常は自然と減少していくでしょう。

 

40代以降テストステロンの分泌量が著しく減ったり、手術で副腎や卵巣を切除したりした場合、性欲の減少にもつながります。

 

また、女性ホルモンの一種である「エストロゲン」も、性欲の高まりに影響を及ぼしています。

 

エストロゲンには妊娠しやすい身体に整える役割があり、スムーズに性行為ができるよう膣を濡らしたり快感を高めたりしています。

 

その他肌や血管を健康的に保つためにも重要な成分で、女性らしい丸みを帯びた体つきになるのもエストロゲンの影響です。

 

思春期を迎える10代中盤頃から分泌量が増え始め、テストステロン同様20代がピークになるといわれています。

 

その後は次第に減少し始め、閉経とともにほとんど分泌されなくなっていくでしょう。

 

もう一種類の女性ホルモン「プロゲステロン」は、性欲を弱める方向にはたらく成分です。

 

テストステロンやエストロゲンのはたらきで性欲が高まり、無事性行為ができた後は、身体が妊娠を継続するための準備に入ります。

 

受精卵が育つために子宮内膜が厚くなったり、乳腺が発達して授乳の準備が行われたりと身体にはさまざまな変化が起こります。

 

それに伴い「PMS(月経前症候群)」に挙げられる不眠やイライラ・頭痛などに悩まされる方も多く、1ヶ月の中でもっとも性欲がおさまる時期といえるでしょう。

 

つまり女性の場合、元々の体質や性格・環境などが影響するのはもちろん、1ヶ月の中でも性欲に大きな変化があることが分かります。

 

「何だかムラムラする」「性的なことばかり考えてしまう」と感じたときは、自分が生理中・卵胞期・黄体期のどれに当てはまるのか考えてみましょう。

 

卵胞期には卵胞ホルモンであるエストロゲンが、黄体期には黄体ホルモンと呼ばれるプロゲステロンが分泌されているため、タイミングによって性欲に違いがあることに気がつけるでしょう。

 

関連記事:女性の性欲の真実! 年齢ごとの自然な変遷と幸せへのヒント…

 

 

女性の性欲が強くなるタイミング

 

生理周期によって性欲の強弱に差が出やすい女性ですが、中でもどんなタイミングで性欲にピークが訪れるのか知っておくと安心です。

 

自分の排卵周期や生理周期と照らし合わせながら、およそ何日後にピークが訪れるのか考えてみましょう。

 

まずは先ほどもご紹介したように、テストステロンやエストロゲンが分泌されやすい「排卵日前後」が性欲の高まりやすい時期といえます。

 

排卵日前後は1ヶ月の中でもっとも妊娠が成功しやすいタイミングといわれており、ここに合わせて性欲を高めることでよりスムーズに性行為ができるでしょう。

 

このシステムはいわば子孫繁栄に欠かせないものであり、人間に古くから備わっている機能といえます。

 

また、三大欲求の一部である「性欲」と、一見関係のないように見える「食欲」は、それぞれ影響し合っていることをご存じでしょうか。

 

性欲と食欲は脳の同じ場所で管理されており、両者が同時にピークを迎えることはありません。

 

性欲が高まっているときはお腹が空いているのを忘れ、逆に空腹時はムラムラした気持ちになりにくいのです。

 

さらに、私たちが食事をすると、身体は入ってきた食べ物を消化する役割を全うしようとします。

 

脳を含めたさまざまな部分が消化に集中するため、満腹時もそれほど性欲が強くなりにくいでしょう。

 

食事から約2時間ほど経つと胃の中に食べ物がなくなり、再び性欲が高まるようになります。

 

パートナーと性行為を考えている場合は食事直後を避け、消化が終わってからチャレンジするのがおすすめです。

 

▶︎セックスレスの原因とは?|なりやすい夫婦の特徴や解消法を解説

 

女性の性欲がなくなるタイミング

 

生理周期はもちろん、食事のタイミングによっても増加する傾向にある女性の性欲。

 

一方で性欲が失われやすいタイミングを知っておくことで、自身の欲求とうまく付き合えるようになります。

 

第一に、パートナーとの性行為で性交痛があった場合、女性の性欲は急速に失われてしまいます。

 

膣内が十分に塗れていない場合や、パートナーからのスキンシップが激しすぎる場合、膣内が感染症を引き起こしている場合などさまざまな原因が考えられます。

 

性行為中に性欲がなくなってしまうと、その後の行為が苦痛にすら感じられてしまうでしょう。

 

痛みに対しパートナーからの配慮が得られない場合、セックスレスに繋がる可能性もあります。

 

また、過度な疲労やストレスを感じている場合、脳に十分な余裕がなく、性欲に繋がらない場合があります。

 

一時的な疲労で数日間性欲が湧かない分には問題がないものの、数週間・数ヶ月と続けばパートナーとの関係にも影響を及ぼしかねません。

 

疲労やストレスを癒すのに脳や体が全力を注いでいる状態であるため、まずはストレスの原因を突き止め、上手な解消法を探すのが大切です。

 

続いて、妊娠や出産を経験した女性も、一時的に性欲が失われることがあります。

 

赤ちゃんを産んだ直後の女性がパートナーと距離を置きたくなるのも、性欲の減退が原因だといわれています。

 

出産後の女性は育児に全力を注ぐのはもちろん、自身の身体を回復させなければなりません。

 

出産は交通事故に遭うよりも身体に衝撃を与えるといわれているため、性欲が二の次になってしまうのも不思議ではないでしょう。

 

妊娠や出産後はパートナーとよく話し合い、欲求とうまく付き合っていくことが大切です。

 

さらに、服用する薬の中には一部性欲が失われるものがあります。

 

代表的なものとしては抗うつ薬が挙げられますが、日常的に服用するものの中にも性欲減退に注意しなければならないものがあります。

 

薬の服用でパートナーとの関係が悪化しないよう、事前に副作用についてしっかりと確認しておきましょう。

 

関連記事:女性の性欲について解説!性欲がない女性もいる?

 

個人差とその影響

 

これまでは多くの女性に当てはまる原因についてご紹介してきましたが、これらはあくまでも目安であり、実際は人によって性欲の程度に大きな違いがあります。

 

「男性だから」「女性だから」と型に当てはめて考えるのではなく、パートナーの特徴をしっかりと見て判断することが大切です。

 

性欲に影響を与える性ホルモンの分泌は、主に20代や30代がピークだとご紹介しました。

 

しかしこれも個人差があり、30代までピークが来ない方もいれば、ほとんど分泌されないまま一生を終える人も珍しくありません。

 

こういった文章を読んで「自分と違う」と不安にならず、周りと比べることなく自分の性欲と向き合っていきましょう。

 

また、かつては多くの女性が子育てを中心とした人生を送っており、5人以上の子どもを出産する方も珍しくありませんでした。

 

3歳差で産んだ場合でも、全ての子どもが20歳を迎えるまでには42年の月日が必要であり、職には就かず閉経を迎える女性が多かったのです。

 

つまりほとんどの女性が同じような生活を送っているために、ホルモンバランスや性欲のピークにもそれほど差がなく、周りと自分を比べる必要もそれほどありませんでした。

 

一方の現在はというと、子どもの数はもちろん、そもそも妊娠・出産を行わない女性も増えてきました。

 

さまざまな理由があって不妊になってしまったり、結婚をせず仕事に邁進する女性がいたりと、その生き方は千差万別です。

 

当然ライフスタイルも一辺倒ではなく、抱えているストレスも人それぞれ。これにより、従来の女性と比べると性欲の増減も個人差が大きいといえるでしょう。

 

慌ただしい現代社会を生きる全ての女性は、「こうでなければならない」という指針を捨て、自分と向き合う時間を作ることが大切です。

 

▶︎40代の女性は性欲が強い?なくなる?その違いや性欲の対処法について

 

性欲増加に対する対処方法

 

性欲がいつピークを迎えるのかは人によって異なるとはいえ、生理周期でいえば排卵日から生理前にかけて徐々にムラムラすることが増えるでしょう。

 

時には仕事や勉強に集中できなくなったり、パートナーと意見が合わず衝突してしまったりすることもあります。

 

自分の性欲とうまく付き合っていくために、性欲の高まりを感じたときは、素直に身をゆだねてみるのもおすすめです。

 

パートナーとタイミングが合えば良いですが、そうでなければセルフプレジャーにチャレンジし、時間をとって欲求を満たしてみましょう。

 

指で行ったり、グッズを使ったり、動画を見たりとさまざまな方法があるため、自分の満足できる方法を選ぶと良いでしょう。

 

セルフプレジャーの良いところは、性行為に不満がある方も自分の好きなように取り組めるため、身体が満足しやすい点にあります。

 

肌が重なるだけで幸せになれる性行為とは異なるものの、また違った意味で充足感を得られるでしょう。

 

どうしたらさらに満足できるのか、触る場所を変えながら何度も試してみるのがおすすめです。

 

また、性欲を抑えるためには運動をするのも一つの方法です。運動をして筋肉を使うと、テストステロンが多く消費されます。

 

性欲の高まりに影響を及ぼすテストステロンが運動によって減少すれば、一時的に性欲を感じにくくなるでしょう。

 

スポーツに勤しんでいる間は余計なことを考えにくくなるため、頭をスッキリと整理させたい方にもピッタリです。

 

さらに、幸せホルモンである「セロトニン」を分泌させ、満足度を高めるのも良いでしょう。

 

セロトニンは適度な運動や日光を浴びることで生成されやすくなるほか、大豆製品や乳製品・肉類などに多く含まれる「トリプトファン」を摂取することでも増えるのが特徴です。

 

気持ちを落ち着けてうつ状態を緩和するためにも大切な成分の一種であるため、ストレスフルな毎日を過ごす人ほど積極的に摂取すると良いでしょう。

 

関連記事:生理後は性欲が強くなる?生理周期別の性に関する過ごし方を紹介

 

心と身体が心地いい状態を保とう!

女性の身体はまだまだ不思議な面がたくさんあり、性欲一つとっても解明されていないことばかりです。

 

年代であったり、はたまた生理周期によるホルモンバランスであったりとさまざまなことが影響するため、これらを加味した上で上手に付き合っていきましょう。

 

大切なのは自身の性欲を正しく理解し、上手く発散し、パートナーと話し合ってタイミングを合わせることです。

 

精神的にも身体的にも無理のない状態を続けることが、ストレスを軽減し心地良く過ごせる第一歩となるでしょう。

 

▶︎50代女性の性欲事情|閉経後や更年期との関連性についても

 


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