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「タイムレスな名品は自信をくれる」
【UNDERSON UNDERSON 森田雅子さんの5年選手、10年選手】

物を大切に、長く使い続けることはサステナブルなライフスタイルの基本。おしゃれ業界人が愛用する「5年選手」と「10年選手」、そしてこれからじっくりと育てていきたいNEWアイテムへの愛を語っていただきます。今回お話を伺ったのは、UNDERSON UNDERSONプレスの森田雅子さん。


「本物」に触れる時間の大切さに気付く

― 5年選手を教えてください。

バーバリーのトレンチコートです。

― このアイテムとの出合いは?

30歳の節目に大きな買い物がしたい思い、一生モノとの出合いを求めて、バーバリーのお店を訪れました。どんなシーンでも着やすいオーソドックスな形のトレンチコートが一着欲しいと思って選びました。

私の地元の神戸では、質の良いものを購入して、自分の子供や孫に受け継ぐ文化が根付いているように感じます。それがとても素敵だなと思っていて、私もなるべく長く愛せるものに投資する買い物の仕方を意識しています。

- 購入後、どんな気持ちになりましたか?

「本物を知る」という体験を買ったような感覚でした。アパレル業界で働いていて、配慮の行き届いた接客を目指していましたが、ハイメゾンでのお買い物は接客から購入後のアフターフォローまで素晴らしく、学ぶことが多かったです。それに世界中で愛され続ける名品は、着るだけで自信を与えてくれますね。

― どんなコーディネートを楽しみたいですか?

ボーダーのトップスにデニム、トレンチコートを羽織り、王道のフレンチスタイルを楽しみたいです。


普遍的な価値を持つ、上質な日常着

― 10年選手を教えてください。

ビューティフル ピープルのライダースジャケットです。

― このアイテムとの出合いは?

ブランドを代表する定番アイテムで、レザーのライダースジャケットといえばこれ!というイメージもあり、いつか購入したいと思っていました。こちらも普遍的に使えるデザインで、レザーの質も良いのが選びのポイントでした。また、当時20代だった私でも少し背伸びすれば手が届く価格帯だったことも決め手に。

― 10年間着続けるなかで気付きはありましたか?

しっかり着込みたいと思っていたので、厚みがあり、ほど良い硬さが気に入っていました。日を重ねるごとに艶が増して、新品にはない柔らかさが出てきたと感じています。色変わりもせず、今もクローゼットの一軍として活躍。この10年、新たにレザージャケットは買い足していません。

リアルレザーは現状改善すべき点はあるものの、個人的には“持続可能=耐久性”という観点でサステナブルの第一歩と捉えています。どんなものでも、長く使うというヴィジョンが見えてから購入することが大切。特別なケアはしていませんが、カビの繁殖が怖いので風通しの良いところに収納することだけ心がけています。一番はやっぱり着ることだと思うので、春と秋で着回しています。


ストーリーを知ると、愛着もひとしお

― 最近はどんなアイテムを購入しましたか?

ボッテガ・ヴェネタのスクエアトゥローファーを購入しました。

― 購入の決め手は何ですか?

アウトレットに出かけた際にふらっと立ち寄るだけのつもりが、前クリエイティブ・ディレクターのダニエル・リーが手掛けたこのシューズを見つけてしまい即購入。彼のコレクションが素敵だなと思っていたんです。さらに購入後まもなく彼が退任してしまったので、私にとっては運命的な買い物になりました。

― 年齢を重ねてモノ選びに変化はありますか?

デザイナーのことやブランドのこだわりなど、背景にあるストーリーに共感したアイテムを購入することが多いです。

現在プレスを担当している、「UNDERSON UNDERSON」は肌と環境に優しいオリジナル和紙布「WASHFABRICⓇ」を使用した商品を展開しています。ブランドに携わるようになったことがきっかけで、サステナビリティについてよりいっそう考えるようになりました。長く使うことが難しいときは、なるべく環境負荷の少ない商品を選ぶようにしています。他のアイテムに比べて消耗が早く寿命が短いTシャツなどは、コットンなど天然繊維のものを選ぶようにしています。

Profile
森田雅子
(もりたまさこ)
UNDERSON UNDERSONプレス。販売職を経て2014年からプレスとして東京に拠点を移す。2021年から株式会社マッシュスタイルラボに入社しUNDERSON UNDERSONプレスとして勤務。
Instagram @masako__morita


UNDERSON UNDERSON
https://undersonunderson.com/


PHOTO = 池田博美
TEXT = Humming編集部

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