サイエンス×自然の恩恵美容で肌をしっかりリカバリー
肌や体に良いもの、使い心地が良いもの、気分が上がるもの・・・コスメや美容ツールを上手に取り入れて、Hummingな毎日を送りたい。美容ライター 荒木奈々さんがおすすめをご紹介します。
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夏のお疲れ肌にも応える! 最先端ナチュラルコスメ
自然由来のコスメ=肌に優しいわけではないといわれます。過酷な環境で生きる自然由来の素材はそれ自体がパワフルで神秘的。その恵みを活かしているのがナチュラル&オーガニックコスメで、今時はラグジュアリーやドクターコスメにも肩を並べる頼りがいのあるものがとても増えています。心地良いと感じられるだけでも十分に肌に効いている気がしますが、そこにサイエンスの裏付けがあると、なおさら信頼できるし、続けられますよね。そこで今回は、今の肌を任せたい2つのコスメブランドにフォーカス!
My select 01:サイエンスの裏付けあり。アンティポディース
今年、SNSや雑誌などでブレイクしているのが、ニュージーランド発のアンティポディース。2004年に設立されたナチュラル&オーガニックブランドで、アンティポディースとはオーストラリアとニュージーランドを示すそう。
スキンケア開発のインスピレーションは、もちろんニュージーランドの植物たち。大自然で育つ栄養豊富な素材をベースにしたコスメは、それだけでも力強いものですが、それぞれのアイテムはニュージーランドのオーガニック機関バイオグロの認証、英国ベジタリアンソサエティのベジタリアン認証やヴィーガン認証なども取得。ニュージーランドの美容素材といえば、マヌカハニーやキウイシードオイルが有名どころですが、アンティポディースではハラケケ、ママク黒シダ、カワカワといったニュージーランドの伝統的な植物も扱っているのがユニーク。
またこのブランドは、創設者であるエリザベス・バーバリッチさんが医療系の企業で務めていたことから、自然と科学の架け橋になるブランドとして、ナチュラルスキンケアの一段上のレベルを目指したという背景があります。そのためアンティポディースでは、科学的な視点から効果を実証。エビデンスをしっかり持つオーガニック認証コスメというのはまだまだ少なく、その分野のパイオニアブランドでもあります。
カカドゥ・プラムのビタミンCを配合した美容液
夏終わりの肌はお疲れモード。シミが濃くなってるし、くすみがちだし、毛穴も開いているし、小じわも増えた気が・・・。そのお悩みに一気に働きかけてくれる成分といえば、やっぱりビタミンC。それを味方にしたスキンケアは多数ありますが、ナチュラル&オーガニックコスメでお探しながら、アンティポディースのスキンブライトニング ラインをチェック。
メイン素材は、カカドゥ・プラム。自然界でもっともビタミンCを多く含むスーパーフルーツといわれ、その含有量はオレンジの100倍とも。オーストラリア原産で、強力な日差しのもとで生育するカカドゥ・プラムから採取されるエキスは、優れた抗酸化力を発揮します。アンティポディースでは、この天然由来のビタミンCの肌を明るくする効果を証明済み。
開発に約2年を費やした「グロウ リチュアル Cセラム」は、カカドゥ・プラムのエキスに、植物性のヒアルロン酸、ブランドのアイコン成分であるブドウの種子やキウイフルーツの皮から採取したヴィナンザ グレープ&キウイを配合。それからレチノールに代わる成分として注目のバクチオールまで入っていて、ツヤと一緒になめらかさもプラスしてくれます。日中の肌をケアする成分がふんだん、オレンジ色のキラキラしたテクスチャーは自然なハイライター効果ももたらすので、朝の美容液として最適です。マンダリンとバニラの甘い香り。
さっぱりでも濃厚に潤う、マヌカハニーのジェル
紫外線によって肌の水分は奪われがち、集中的に潤いを与えなければ! そんなときは「バプタイズH2Oウルトラ ハイドレーティング ウォータージェル」を。
アンティポディースのアイコン成分、ニュージーランドのマヌカハニーを配合。さらに植物由来のヒアルロン酸や、高保湿が期待できるハイビスカス、ハラケケ、ママク黒シダをイン。“肌を水に浸す”がテーマのジェルだけあって、つけた瞬間ヒヤッとします。ピンク色のプルプルのテクスチャー、乾燥で潤いがなじみにくくなっている肌にもスルスルと浸透。荒れがちな肌も癒してくれます。暑い日は冷蔵庫で冷やしておいて、それを塗布するのもおすすめだそう。
アンティポディースは、香り成分の選定も独特で、専任の調香師がブレンド。このジェルは、ローズの華やかな香りです。
それからスキンケアのほとんどのボトルが、再生利用が可能なガラス瓶。リバース、リユース、リサイクルもしっかり掲げています。
スーパーフルーツの栄養成分入りリップケア
唇にもエイジングケアが必要と気がつき、最近は潤いケア+αのリップケアをパトロール中。
アンティポディースのリップケア「キウイシードオイル リップコンディショナー」は、ブランド人気No.1のアイクリームと同じ、ニュージーランドで育つスーパーフルーツ、キウイフルーツの恵みが自慢。キウイフルーツ種子油にはビタミンCがたっぷり含まれているので、潤いを与えながら、気になる縦ジワにまでアプローチしてくれます。他にも栄養リッチなスーパーフード、アボカドのオイルも配合。
乾燥しやすいのでしっかり潤わせたい反面、ベタつくなどの違和感のあるリップケアは不満。そんなニーズにも応えてくれるリップケアは、季節を問わず使えるし、口紅の下地としても有能。
アンティポディース
https://jp.antipodesnature.com
My select 02:海洋由来の最先端成分を採用するアルゴロジー
エステメニューの中でいちばん好きなのがタラソテラピー。そういうわけで、タラソがキーワードのコスメがどうしても気になるのです。
フランス・ブルターニュで発祥したタラソテラピーに着想を得て、1987年に誕生したアルゴロジー。エステのみの販路から、2021年に日本でリローンチ。ALGOLOGIE(海藻学)というブランド名通り、海藻や海洋植物の技術を応用したコスメを揃えていて、じわじわと注目を集めているようですよ。
アルゴロジーの拠点は、ブルターニュの自然保護区域内。2つの海流が合流するというとても珍しいビオトープ(生態系環境)で、その海水では800種以上の海洋生物が生息しているとか。その恵みを生かしたブランドの特長成分は、特許を取得している海洋性プレミックス成分ALGO4®。褐藻のワカメエキスや塩生植物など植物幹細胞を含む4つの海洋成分で構成され、ハリを与えるなどエイジングケアが期待できます。
海の恵みがたっぷり。肌を底上げするセラムブースター
植物と同様、謎めいている海洋由来の成分。その分野でアルゴロジーがリードしている理由は、世界有数の藻類の研究機関とタッグを組んでいるから。30年以上の研究実績のもと原料の有効性をしっかり確認、100%メイド・イン・フランスで、海洋由来成分の100%をブルターニュ地方で調達しています。ブルターニュにある5つ星ホテルの「タラソ&スパ」でも、アルゴロジーの製品がフェイシャルトリートメントで使用されたりしているそう。
世界で2分に1本売れているというアルゴロジーのスターアイテムが「アルゴロジー ハイドラセラム ブースター」。ALGO4®をはじめ、ブースター成分としてのヒアルロン酸Na、イモセミルエキス、アッケシソウを配合。とろんとした感触のセラムで、ごわごわになっている角質を潤いで整えながら、次に使う化粧水の浸透を高めてくれます。爽やかなマリンフローラルの香りも魅力。天然由来成分95%。ミニサイズもあります。
シーウォーターがベースのクレンジング&保湿
角質がごわごわになっている夏終わりは、拭き取り洗顔にもトライ。クレンジングと化粧水の機能がひとつになった2in1のアイテムは、ササッと汚れをオフしたいとき、クレンジングバームや濃厚なパックをストレスなく落としたいときにも重宝。
自然由来成分を96%使用の「アルゴロジー ミセラー クレンジン クレンジング ウォーター」のベースウォーターは、ブルターニュの海水! それだけで気持ちよさそうですが、そのままを使っているわけではなく、海水をろ過してピュアな水にし、そこにブルターニュの海水のミネラル(海塩)をブレンドしたシーウォーターが使われています。洗浄成分は植物由来の界面活性剤、保湿成分としてALGO4®やココナッツオイルから抽出されたグリセリンを配合。
こちらの香りもマリンフローラル。朝の洗顔ウォーターとして使うと、肌も気分もしゃきっとして気持ちがいい!
タラソトリートメントが自宅で叶うボディオイル
タラソトリートメントの本場、ブルターニュで開発された「アルゴロジー タラソ ボディオイル」が、今秋解禁に。コンセプトは「内側からハリのある引き締まったボディメイク」。ヘーゼルナッツ種子油、シダー油、レモン果皮油といった引き締め作用をもたらすオイルに、タラソ成分のヒバマタエキスなどを配合。マッサージしやすいテクスチャーで、自分の手でお手入れしているのに、プロにほぐしてもらったかのようなすっきり感覚。使い続けることで、引き締まったボディラインにアプローチしてくれるとのこと。
ゼラニウム、レモングラス、シダーウッドのフレッシュなアロマは、しばらくすると柔らかな香りへと変化。ライトフレグランスとして使うのも良さそう。またALGO4®も配合。乾燥している日焼け肌のサンケアとして、またシャワーオイルやバスオイルにも使えます。
「タラソ ボディオイル」は自然由来成分を99%使用していますが、アルゴロジーでは海洋由来成分にこだわり、すべてのアイテムが自然由来成分95%以上。海の環境の守り、負荷をかけないために、ブルターニュの海のそばにある工場で原料の調達から生産までが管理されています。
アルゴロジー
https://algologie.jp
肌悩みに働きかけてくれるナチュラル&オーガニックコスメはいくつもありますが、より実感のあるものでケアしたいですよね。この2ブランドを覚えておいて。