Humming♪

みんなで使える!美容ライターお気に入りのシェアコスメ

肌や体に良いもの、使い心地が良いもの、気分が上がるもの・・・コスメや美容ツールを上手に取り入れて、Hummingな毎日を送りたい。美容ライター 荒木奈々さんがおすすめをご紹介します。


コスメをシェアすることがフツーの時代到来

ここ最近、確立されたジャンルといえばシェアコスメ。でも振り返ると幼いときは家族みんなで青缶のクリームを使っていましたし、学生の頃は母の高級コスメを拝借していた思い出が。シェアコスメというワードがなかった時代から、そういえば家族でいろいろなコスメを共有していたものです。そして今、より時代のニーズに合ったシェアコスメが続々登場。パートナーや親子でシェアしているお気に入りのコスメ、その一部をご紹介します。


My select 01:お手入れ初心者のパートナーと一緒に使うセラム

ネス エッセンス ストラータ 25ml ¥6,600/UGONESS Inc.

「流行りのスキンケアやベースメイクって何ですか?」と男子高校生に尋ねられることがあります。若い世代はジェンダーレス、ボーダーレスが定着している印象ですし、男子女子と関係なく、美容に興味を持っている方が多いようです。

一方で大人の男性は、ボディソープで顔を洗うのがいまだに普通!? また恥ずかしさもあるのか「俺はいいよ」とスキンケアに消極的な様子。でも逆にやってこなかった分、大人の男性がスキンケアに目覚めると相当な変化を感じられるそうですよ。特に日焼け全盛時代を過ごしたパパたちは、たるみやシミの出現も深刻ですから、このブームにぜひ乗っていただきたい!

2022年春に誕生した「ness(ネス)」は、美容感度が高い男性に推したいとヘアメイクさんから教えてもらったブランド。「男らしさ、女らしさ、年齢などのさまざまな既成概念を解放し、一人ひとりのウェルネスを高めていく」ことをモットーにしており、誰もが自然にケアする時代を予感させてくれます。

「化粧品でもない、美しくなるためでもない、自分があるべき姿、なりたい姿になるスタンダートなエチケットを提案する」というのがブランド開発時の想い。美容液、化粧下地、そして秋に加わるパウダーの3品のシンプルステップで、「らしさ」を引き出してくれます。スキンケアは美容液1本で完了。ミニマムなお手入れですから、多忙な女性向け、そしてコスメ慣れしていない、お手入れをめんどくさいと思っている男性も続けやすそうです。

1日の間に微妙にズレてしまうという体内の時計遺伝子。朝の光を浴びることでリセットされるといわれますが、肌のリズムを司るといわれる細胞時計(生体内に存在するサーカディアンリズムのこと)は睡眠不足などによって乱れたままに。すると肌の調子は崩れがちになります。そこに着目した美容液「ネス エッセンス ストラータ」は、どんな肌にも合うエイジレス設計で、中心成分に白ブドウ果実由来エキス(保湿成分)配合。不規則な生活で落ち込みがちな大人の肌を、本来のリズムに整え、調子のいい肌へ。使い続けることで刺激にも負けない、揺るがない肌へと導いてくれます。

朝と夜、洗顔後のクリアな肌に2~3プッシュ。水のようにライトなテクスチャーは、手のひらでマッサージするように塗布します。乾燥しがちな肌にもスルスルと浸透し、たった一回の使用でキメが整いふっくらもっちり。シェービングトラブルしやすい肌にも使えます。

クリアなアンバーのパッケージもジェンダーレス。

ファッション、ウェルネス、インテリア、ライフスタイルといった業界のボーダーレスも狙っているそうで、コスメでありながら見た目はフレグランスのように上品。またコスメの甘いニオイが苦手というパートナーも、虜になる爽やか香りです。

肌の土台を整える美容液は1本でも頼りになりますが、なじみがいいので私はいつものお手入れに追加投入。キメが整うので、化粧ノリもアップ♪


ネス
nessness.co.jp


My select 02:毛穴トラブル続発の思春期肌とシェアするクレイ洗顔

ハン クリアクレイウォッシュ 130g ¥2,000/ビーバイ・イー

洗顔料も家族でシェアするコスメのひとつ。個人的な観察になりますが、毛穴が目立つようになるのは思春期を迎える小学校高学年くらい。しかも高校生になると毛穴の黒ずみやニキビが気になってきますから、毎日の洗顔ケアが欠かせません。さらに代謝がいいからでしょうか。汚れや皮脂が一日で溜まることを物語るよう、洗顔料を使って洗った日、使わなかった日は明らかにわかるほどです。そうはいってもまだまだデリケートな肌。優しい洗顔料をシェアしたいのです。

ママバターは長年お世話になってきたブランド。天然シアバターをメイン成分とし、赤ちゃんの肌から、デリケートな大人肌にもぴったりな保湿シリーズです。この春にはジェンダーレスをテーマにしたスキンケアブランド「hän(ハン)」をプロデュース。ママバターのやさしい処方を引き継ぎながら、「誰でも使える、誰かと使える」がキーワード。

ブランド名の「hän(ハン)」とは、フィンランド語。彼や彼女を意味し、すべての人を示す単語なのだそう。コスメはクレンジング、ウォッシュ、ローション、コンシーラーの4品が揃っており、男女ともに悩んでいる人が多いという毛穴トラブルにフォーカス! そしてテカリが気になる夏の肌、ベタつきやすいパートナーの肌、毛穴汚れによるトラブルが気になる思春期の肌にもマッチするのがこちら。

「ハン クリアクレイウォッシュ」は、植物由来のビタミンC誘導体(保湿成分)、クレイ(吸着成分)、炭(吸着成分)が配合されており、頑固な毛穴汚れやベタつきの原因となる余分な皮脂をすっきりオフしてくれます。さらに肌を清らかに整えるツボクサ葉/茎エキス、ユーカリ葉エキス、アロエベラ葉エキス、ホップエキスの4つの植物成分も配合。クレイ洗顔というと取り去るパワーが強いイメージですが、こちらは新感覚。ママバターのアイコン成分オーガニックシアバターが採用されているので、ツッパリ感のないしっとりとした洗い上がり。透明感のある明るい肌を洗うたびに実感できます。

のせた瞬間ややひんやりする、なめらかなクレイテクスチャー。

シトラスミントの天然精油が入っているので、爽やかな香りが広がります。毛穴の黒ずみが気になるときは、少し厚めに塗って部分的にクレイパックを。

そうそう初回限定のパッケージは、クリエイティブディレクターのDaichi Miura氏によるデザインで、オリジナルのポジティブワードがプリントされています。このバージョンが入手できるのは今だけのようです。

ハンはシリコーンや合成香料など9つのフリー成分を約束。さらにママバター発信だけあって、未来のためのエシカルな取り組みも丁寧です。ママバターやハンの全アイテムに配合されている「オーガニックシアバター」は、SDGsの17の目標のうち、1(貧困をなくそう)、10(人や国の不平等をなくそう)、12(つくる責任 つかう責任)に着目。トレーサビリティ可能な原料で、現地アフリカで生産されています。もちろん原料、商品製造、発売に至る過程においての“NO ANIMAL TESTING”も実現。それからパッケージに記載はないようですが、バイオPETのエコ容器が使われています。


ハン(ビーバイ・イー)
www.bxe.co.jp/brand/han


My select 03:子供との外遊びに大活躍。UV&アウトドアスプレー

UV&アウトドアスプレー SPF20・PA++ 80ml ¥2,200/ママベビー

ナチュラルコスメにスイッチした理由はいろいろあると思いますが、子供を持ったときにコスメを見直したという人は多いはず。肌が触れ合うから自分が使うコスメはやさしいものがいいし、ましてやベビーに直接使うものは厳選したい。そんな方々から選ばれているのが、イタリア発のオーガニック&ヴィーガンブランドのMammaBaby(ママベビー)です。

ママベビーは70年の歴史がある医療機関向けの製薬会社が開発。創業者の娘さんが重度のアトピーだったことがきっかけとなり生まれたブランドだそうで、良質なのはもちろん、シャンプーやベビーオイルなど「こういうのが欲しかった」というママニーズに応えたアイテムが満載です。

子供にもUVケアを塗るのを習慣にしている方はほとんどだと思いますが、ぐずったりしてつけるのを拒否されることも多々。さらに虫よけスプレーを追いかけながらスプレーする・・・。しっかりケアしてあげたいのに、ちゃんと塗れているか不安ですよね。そこで猛烈におすすめしたいのが「UV&アウトドアスプレー」。正直、もっと早く出合いたかった!

5年の歳月をかけて開発したという独自のテクノロジーによって、日焼け止めのキー成分である酸化チタンを100%植物成分でコーティングすることに成功。ノンケミカル&ノンシリコンで、赤ちゃんや敏感な大人肌を紫外線のリスクから守ってくれます。また今年注目の海を汚さない日焼け止めでもあり、海洋生態系に影響する化学物質は一切入っていません。

子供の手にも持ちやすいコンパクトサイズ。

UVケアと同時にアウトドア対策ができるように、ティーツリー葉油、アオモジ果実油などを配合。自然由来100%で新生児から使えるとことんやさしい処方です。また虫よけ剤としてよく知られるDEET(ディート)はジエチルトルアミドのことで、子供には使用回数が制限されている成分。「UV&アウトドアスプレー」はディートを含む14の無添加処方。ベタつくこともなく、サラッとしっとり。お湯だけで落とせるので、肌残りの心配もありません。とにかく1回のスプレーでUVケア&アウトドア対策のW機能がうれしすぎる!

ママベビーのサステナブル活動もリスペクトしたいところで、例えば従来破棄されていた容器のほか、生産前後の不良品の使い道にも注目。どういうことかというと、容器を作る際、色の切り替えによって5%程度の容器が不良品になり、それらはすべて破棄されているのだとか。その不良品も積極的に活用することで、日本での容器廃棄ゼロを目指しているそうです。また地球と人とのウェルネス、安全について、独自のアクションもあり。特に環境再生型農業の推進と、女性の活躍の場を広げる自由な働き方の見直しに力を入れているそう。

それから新たな取り組みがユニーク! 子供の肌や髪のトラブルの疑問を解決してくれるAI簡易診断「皮膚科専門医のLINE無料診断」を開設していて、「お風呂後に発疹が出た~」など、病院にすぐ行くまでもなさそうな皮膚疾患のSOSは、先にこちらで情報を得ると心強いかも。まずはママベビー公式LINEでお友だち登録を。


ママベビー
https://mammababy.jp/


「これ良かったね」「次はあれを使ってみたい」などとシェアコスメを使うことで会話も増えるかも!?  年齢や性別問わずのシェアコスメ、これからも要注目です。


TEXT = 荒木奈々

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