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2022.04.17 心が動く楽しいことをたくさん集めて発信したい【アーティスト pokke104の衣食住遊学】

ここに行きたい!自分スタイル衣食住遊学

いつも元気で幸せそうなひとは、自分の周りに“楽しいこと”を育てる種をまいています。そんな魅力的な方にHummingなライフスタイルのトピックスを伺うシリーズ記事「わたしの衣食住遊学」。第一回目は、pokke104という活動ネームで多岐にわたり活躍するアーティスト/イラスタレーター 池城由紀乃さんに教えていただきました。


生きものと文化。自分の好奇心を大切に活動中

pokke104

ANAインターコンチネンタル石垣リゾートのビーチエリアにある壁画もpokke104さんの作品。描かれているのは、ホテル内で出会える生きものたち。

色鮮やかで、力強くて、おしゃれで。pokke104こと池城さんの作品には一度観たら忘れられないインパクトがあります。沖縄出身で自然の豊かさを身近に、大切に感じて生きてきた彼女が描く世界は、生きものと文化が大切なテーマ。日々の暮らしも、この2つがキーワードになっているようです。


「衣」

身に着けるだけで気持ちが上がる宝物

pokke104

とても大事にしているものの一つ、金細工と書いて「くがにぜーく」というのですが、琉球王朝時代から今に続く伝統的な装飾品です。私の宝物は、かつて婚礼指輪とされていた房指輪。今の時代は結婚する相手から指輪をいただきますが、琉球王朝時代は母が結婚する娘に贈るものだったそうで、来世まで守られて幸せでありますようにという想いが込められているそう。

この房指輪は、那覇市首里に工房がある金細工またよしの七代目 又吉健次郎さんの作品。五百年前と変わらぬ手法を受け継ぎ作られています。7つの飾りが付いているのですが、この意味がとても素敵なのです。

魚は「食べ物に困らないように」、ざくろは「子孫繁栄」、花は「生活の彩り」、蝶は「天国の使い」、葉っぱは「着るものに困らないように」、桃は「不老長寿」、そして扇は「末広がり」。「生活の彩り」は、あなたの歩く道が華やかでありますように。「天国の使い」はご先祖さまのことで、先祖に守られますようにという意味合いだそう。それぞれのモチーフに、命のつながり、家族の絆を感じます。

 

金細工は私の作品にも大きく影響していて、7つの房指輪に込められた願いが届きますようにと房指輪をモチーフにした作品をよく描いています。

pokke104

池城さんは房指輪を“結婚指輪”として選び、式の際も指に着けたという特別な想い出も。

琉球舞踊では両手の中指に房指輪を着けて踊ることもあるのですが、飾りが揺れてシャラシャラとした奏でる音もロマンティック。五百年前とつながっている!という感動があります。元気が出ないな・・・というときは、私もこの音に癒されています。出張や旅行など、どこに行くにも持ち歩いているお守りのような存在。ペンダントチャームにして首元に飾ったり、大切な日に身に着けることで、沖縄に守られている気持ちになります。


それから同じく、身に着けるだけで気分が上がるもの。沖縄のブランド YOKANG(ヨーカン)の服が大好きです。

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YOKANGは、テキスタイルデザインと染色担当の洋さんとデザイナーのカンナさんご夫妻がやっていらっしゃるブランド。琉球紅型の型紙を使った5つの技法を駆使して一点ずつ手作業で染め上げたテキスタイルがとても素晴らしくて、シンプルなラインに映える大胆な色柄は、他にはない華やかさです。

実は、カンナさんが私の作品を見てくださって、これをテキスタイルに使いたいというお話からコラボレーションが生まれました。もう10以上のアイテムがあります。

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今年のコラボの新柄は、桜とデイゴの花を融合させて、沖縄本島、宮古島、石垣島の形を表現した作品です。2022年は本土復帰50周年ということもあり、沖縄の県花であるデイゴにさまざまな想いを託しました。デイゴの花言葉ー-“活力、生命力”と、希望に満ちあふれた未来を願って、祈りの地図をイメージして提案してみました。

このブランドの服は、エネルギーを与えてくれるだけでなく、沖縄文化に誇りを持つ大切さも教えてくれます。


「食」

沖縄そばの魅力をたくさんの方に伝えたい

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得意な料理というか、よく作るのが沖縄そば。最近は渡航の機会も少なくなりましたが、海外など訪れた先々で必ずといっていいほど沖縄そばを打って振る舞います。現地で材料を調達して、お世話になった皆さんに私の郷土料理を食べていただくのです。もう本当に簡単で、小麦粉と卵と重曹と水とお塩だけでできちゃいますから(笑)。

もちろん家でもよく作っていて、沖縄そば作りをインスタライブで配信したこともあります。この前の配信では、麺打ちから茹で上げまで35分で完成しました。もちもちした食感で、本当に美味しいですよ。地元の子供たちとみんなでワイワイしながら一緒に作ることもあります。

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ちなみに、最近はアウトドア料理に興味津々です。家族でキャンプやピクニックに行くのが楽しみ。アウトドア料理は防災にもつながるなと思っていて、いざというときの備えとして習得しておきたい気持ちもあります。料理は私にとって気分転換とでもいうのかな。新しいレシピに挑戦することも多くて、実験のように楽しみながらあれこれ作っています。


「住」

季節や気分に合わせて絵を飾る楽しみ

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自宅にはお気に入りの絵を飾るコーナーがあります。自分の絵を飾ることもあれば、旅先で出合った絵を飾ったり、季節や気分に合わせて模様替え。一枚をドーンと飾って、眺めています。

数年前にオーストラリアのウルルという場所へ、アボリジニアートを勉強したくて訪れたことがありました。そのときに見たこと、感じたことは、今の私の作品に大きな影響をもたらしています。

 

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手に入れたアボリジニアートの一枚は、水のある場所を表現したものなのですが、この模様はカンガルーの足だよ、この模様は座っている女の人のお尻の形、この部分はヘビだよ・・・と教えてもらって。知れば知るほど面白かったです。その絵を眺めていると想い出も一緒によみがえってきて、写真とはまた違う感情が湧きあがってきます。

私が飾りたくなる作品は、気が付けば生きものの絵が多いですね。そしてその土地の文化を感じさせるもの。自然と生きもの、文化がベースにあって、いつもそこにつながっていたい気持ちがあるのです。


「遊」

遊びが教えてくれることは無限にある

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旅は私のライフスタイルに欠かせない、大切なイベントです。なかでも石垣島には4年ほど前から毎年のようにワークショップやライブペイントなどで訪れています。そんな縁もあって、ANAインターコンチネンタル石垣リゾートの公式アンバサダーを務めています。自然と共存したこのホテルは、とてもいい氣が流れていて、料理も美味しくて、ラクジュアリーなのにリラックスできる最高の場所です。

今シーズンは私のイラストでデコレシーョンしたコンセプトルームが登場しました。部屋いっぱいに八重山諸島の魅力を散りばめた、ワクワクが詰まった空間です。

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コンセプトルームは1日2室限定。詳しくはホテルホームページの宿泊プランをチェック。

「島の風」をテーマに、流れる水を意識したラインで表現しています。そのなかに八重山の生きものたち、イリオモテヤマネコやカンムリワシ、水牛やシロハナクイナ、石垣や竹富の蝶々、それからデイゴの花や八重山の民具などを並べました。2021年に世界遺産に登録されたこともあって、島の美しさや魅力をたっぷりと伝えたかったのです。そして、この部屋で過ごす時間が、自然と寄り添い、心地よい風を感じるものであって欲しいなという気持ちを込めました。


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この3月には、阿嘉島の港で壁画制作。地元の皆さんと力を合わせて完成させました。「島を訪れる観光客の方に向けたウェルカムボード的な役割になればいいなと思っています」

八重山の島々では、地元の皆さんと一緒に壁画制作に取り組んだり、ワークショップで身近なものに絵を描いたり、蜜蝋ラップを作ったりと、いろいろなことに取り組んでいます。今年の3月は、阿嘉島と座間味島で実施できました。

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同じく今年の3月、座間味島の港にて。クジラの絵を描いて、フォトスポットを誕生させました。

今までも、国頭(くにがみ)や西表(いりおもて)の郵便局で、地元の方と壁画制作をしたことも。土地の大切なものを描くことは、地元の魅力を再認識する機会になります。

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国頭郵便局の壁画には、ヤンバルクイナ、ツツジ、シークヮーサー、芭蕉布、イジュなどをモチーフに。2021年制作。

 

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西表島郵便局の壁画は、やはりイリオモテヤマネコが主役。2011年制作。


壁画制作がきっかけとなり、その後も地元の皆さんがいろいろなところに絵を描いてくださって、ここにも描いたよ、あっちにも描いたよってうれしい報告が届きました。

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私が蜜蝋ラップを作るワークショップを行うようになったきっかけも、海外の旅先で蜜蝋ラップを知り、これを沖縄をモチーフにしたテキスタイルで作りたい!と考えたことでした。地球に優しい取り組みがこんな形でもできるんだと、ワクワクして。旅先で刺激をもらうことは、新しい何かが生まれる瞬間でもありますよね。遊びを通じて、私はたくさんのものを得ています。


「学」

もっともっと!沖縄について知りたいという欲求

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私が今の活動にたどり着いたのは、ダイビングがきっかけです。沖縄で生まれ育ちましたが、子供のころから山で遊ぶことが多くて、海に行くことはあっても潜る機会はありませんでした。20歳のときに免許を取って初めて海に潜ったときに、私の住んでいる場所はなんて美しいのだろう!ー-と心が震えました。

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デバスズメダイという瑠璃色の小さな魚たちの群れがいて、近づくとパーンと花火のように散って、また集まってくる。その光景があまりにも美しくて記憶に残っています。

そこからあらためて、沖縄のありとあらゆるものー-方言だったり、音楽、舞踊、伝統工芸、郷土料理・・・について、ものすごく知りたくなりました。あの日からずっと、沖縄に対する興味は尽きません。ダイビングをしていなかったら、ここまで地元愛に目覚めることができていただろうか、と思いますね。

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郷土に伝わる民具の資料をみることも大事な学びの時間。


生きものを描くこともが多いので、鳥とか昆虫とか、その分野に詳しい方の話を聞くのが楽しくてときめいてしまいます。と同時に、生きものが住む場所を大切にしなければという気持ちも強まりました。沖縄を、地球を、美しいままずっと未来に残したいと、環境イベントなどにも積極的に参加するようになりました。

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ビーチクリーンに参加したときにペットボトルがこんなにたくさん廃棄されているんだという実情を知り、マイボトルを使うように。

海を守るだけでなく、海に流されているゴミが生きものにどんな悪影響をもたらしているか、私たちが生活のなかで何をどうできるのか、しっかり考えていきたいです。現状を知るって、とても大事です。
ビーチクリーンなどゴミを拾うことで、ゴミを捨てなくなる。自分でものを作ることで、環境に優しいものを使おうという意識も高まります。そうやって気付きが重なっていくといいですよね。世界はぜんぶつながっているのですから。


見たもの、感じたものを心のポケットに入れようーーそれが、pokke104(ぽっけいちまるよん)という活動ネームの由来。ポケットの中に集まった“感動”を、世界に向けて楽しく発信していきたいという池城さん。これからもポジティブな想いを描いた作品やエシカルなアクションを通して、私たちに“ワクワク”を届けてくれるはずです。


pokke104


Profile
池城 由紀乃(いけしろゆきの)
pokke104の名で活動するアーティスト/イラストレーター。 沖縄生まれ。2003年より活動をスタートし、イラスト、壁画、ライブペイント、グラフィックデザイン、テキスタイルデザイン、CDジャケットデザイン、アートワークショップなど、多方面で活躍中。2021年10月にANAインターコンチネンタル石垣リゾートの公式アンバサダーに就任。
https://pokke104.com/
Instagram @pokke104


PHOTO = 勝吉祐介(PEACE MONKEY)
TEXT = Humming編集部
SPECIAL THANKS = ANAインターコンチネンタル石垣リゾート

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