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2022.02.27 胸に刺さるラスト1行は、何度読んでも大泣き【小泉里子 / 未来に続くBOOKリスト vol.5】

この本を読みたい!小泉里子

あなたの本棚には、これからの人生で何度も読み返したい本が何冊ありますか? モデル 小泉里子さんの連載エッセイ「未来に続くBOOKリスト」。読書好きの里子さんが、出合ってきた本のなかから“ずっと本棚に置いておきたい本”をセレクトしてご紹介します。


satoko


BOOK LIST_05

『アルジャーノンに花束を』

ジャンル=サイエンスフィクション ダニエル・キイス 著、小尾芙佐 訳/早川書房


涙腺破壊度120%。何度読み返しても時間はかかるけれど、何度読んでも大泣きです。
きっと多くの人が読んだことがあるであろう本ですよね。

簡単に内容をおさらいすると。知的障害を持つ主人公のチャーリイが脳手術を受けたことで知能が高くなり、今まで見えていた世界が徐々に変化していく。純粋なチャーリイは、気持ちと知能のバランスを保つのが難しくなり、世の中の不条理に苦しんでしまう。そんなチャーリイの結末はーー涙なしには読めません。とにかく、心に深く突き刺さるストーリー。知的障害を抱えるチャーリイが書く日記も特徴的で、誤字や平仮名が多く、人となりが伝わる文章になっているのです。

 

私は、10代のころに初めて読みました。友達に勧められて読み始めたのですが、これがまーなかなか読みづらくて、進まないのなんの。チャーリイの日記は誤字も多いけど、平仮名と句読点がないと文章ってこんなにも読みづらいのかと、初めて漢字の必要性を最大限に感じたのも覚えています(苦手だった教科なので尚更)。
この本のポイントは一人称で語られる文面、チャーリイ目線で伝わってくることで最後の涙腺“爆”破壊が起こるのだと思います。

この本を読むと何が幸せなのか、考えさせられますよね。チャーリイの純粋な思いが、知識を高めることによって傷つき悩み苦しんでいく様子は、なんとも歯痒い。
チャーリイ自身が知識をつけることを望み期待していたのに、心情とのバランスが取れなくなり悩み苦しむーーでも最後はその感情も踏まえて、また純粋な気持ちに戻っていく姿は、とてつもなく大きな“人生”のための学びだったのかと。


私たちも日常のなかで、できることなら“知りたくなかった出来事”ってありますよね。信じていた人に裏切られたり、人のためと言いつつ拝金主義者だったり、この世の中が美しく見えて実は汚かったり。失望することって誰でもありますよね。

表があれば裏もある、表裏一体のように何事においても二つの顔がある。でも私たちはその経験を経て、また一つ先の愛とか優しさを身につけ生きていくのだろうと思います。


私の身近にも障害を持つ人がいます。なんとなく重ね合わせてしまうと、もー読んでいられないくらい涙してしまうのですが。
知的障害者がこの世の中でどのように生きていくのか。愛情を信じてやまない彼らは、傷つき、また乗り越えるには遥かに長い時間を要するのです。そんな彼らとどう接するべきか、そんなことも考え、また見直していかなければとも思いました。

そんな思いもあり、最後のチャーリイの決意と一言には、今ここで書いている最中にも涙が出てくるほど、忘れられない感動のラストでした。
そして、最後のギンピイの言葉も私の大好きなシーンです。


この本は、息子がある程度理解できる年齢になったら、ぜひ読んでもらいたい一冊です。
世の中にはいろんな人がいて、いろんな理不尽がある。でも愛情と思いやりを忘れずに、乗り越える楽しさを感じて欲しい。そしてママが大好きな本だとも伝えたい。


『アルジャーノンに花束を』(あるじゃーのんにはなたばを)

知的障害を持つ主人公チャーリイ・ゴードンの一人称で書かれた物語。開発されたばかりの脳手術を受けたことで、天才的なIQの知能を持つも、そこに感情が追いつかない彼は世の不条理に打ちのめされる。やがて脳手術の経過が思わぬ方向に・・・。1959年に中篇として発表され、ヒューゴー賞を受賞。長篇化したことでネビュラ賞受賞、世界的なベストセラーになった。


小泉里子


Profile
小泉里子(こいずみさとこ)
15 歳でモデルデビュー。数々のファッション誌で表紙モデルを務め、絶大な人気を誇り、広告やテレビ番組でも活躍。着こなすファッションはもちろん、ナチュラルでポジティブな生き方が同世代の熱い支持を得ている。2021年2月には第1子となる男児を出産し、同5月より生活の拠点をドバイに移す。ドバイでの生活や子育てにもさらに注目が集まっている。仕事、プライベート、ドバイでの生活を綴った著書『トップモデルと呼ばれたその後に』(小学館)をリリース。
http://tencarat-plume.jp/
Instagram @satokokoizum1


RECIPE = 小泉里子
PHOTO = 取田和衣

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