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楽しすぎる!クイズで遊びながら、SDGsを学べるボードゲーム

「SDGs」が「Sustainable Development Goals」の略であること、そして2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標であることは広く知られています。その内容は17のゴール、169のターゲット、232の指標から構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。この世界的取り組みについて、未来を担う子供たちが、そして今を改善すべき大人たちも、“自分ゴト”として理解するのに役立つボードゲームが登場して話題です。

sdgs

遊びながら、大切なことを学ぶ

発売されたボードゲームは、誰でも簡単に挑戦できる「すごろく」。サイコロを振って、出た目の数だけコマを進めてゴールを目指します。早くゴールできた人が勝者になるという、お馴染みの遊び方です。

すごろく

『クイズで遊んで学ぶ SDGsすごろく』は、ゴールに向かう途中で「クイズ」マークのマスに止まったらSDGsに関するクイズに挑戦。クイズカードを1枚ひいて、カードに書かれているクイズに答えます。「SDGsチャレンジ」マスに止まったら、SDGsの身近な課題についてを考えて発表します。

クイズカードは全76枚! どんな内容か見てみましょう。

すごろく

たとえばこちらのクイズカードはSDGsの目標1「貧困をなくそう」に関連した出題。「1日に1.9ドル(約210円)未満で暮らさなければいけない人は、世界中で何人に1人いる?」というクエスチョン。ヒントも載っています。「世界には約78億人もの人が暮らしているよ」ーーさて、あなたは正解をご存じでしょうか。

答えは三択です。

①5人に1人

➁10人に1人

➂100人に1人

正解はーーこの記事の最後でご紹介しますね。


「SDGsチャレンジ」のマスには、どんなことが書かれているかというとーー。

すごろく

「『持続可能な自然環境や人、社会のためになる商品』ってどんな商品かな? 考えて発表しよう!」「水不足が起こらないよう、おうちで水を節約する方法を考えて発表しよう!」ーーなど、全部で7つの「SDGsチャレンジ」マスが用意されています。発想豊かな子供たちからどんな答えが飛び出すのか、楽しみですね。

 

すごろく

付属の遊び方ガイドには、クイズの進め方、答えと解説だけでなく、「SDGsって何だろう」「SDGsの17の目標を知ろう」というページもあり、子供たちに伝わりやすい優しい言葉で説明が書かれています。


このボードゲームの監修は、一般社団法人 子ども食堂支援機構の代表理事であり、SDGsオンラインフェスタ・ソーシャルイノベーションディレクターの秋山宏次郎さん。商品の売り上げの一部は、こども食堂支援機構を通じて、全国のこども食堂支援のために使われるそう。

遊び方ガイドはもちろん、ゲームの箱、すごろくシート、クイズカード、組立式のサイコロ、コマチップまで、すべて紙製(商品の一部には、森林資源に配慮してFSC認証を受けた紙を使用しています)。そして文章中の漢字には、全部に読みがなが振られています。


さて最後に、前述のクイズの答えはーー「➁10人に1人」です。世界全体で7億人以上の人が、極度の貧困状態なのです。そのうちの約半数ともいえる3億5600万人が子供たち。この数字を知るだけで、自分も何かアクションを起こさねばという気持ちになりますよね。


親子で、子供同士で、考えながら、語り合いながら、知識を取り入れながらゴールを目指すことができるボードゲーム。きっと、たくさんの“学び”と“発見”があるはずです。

すごろく

『クイズで遊んで学ぶ SDGsすごろく』¥1,980/幻冬舎
監修/秋山宏次郎(一般社団法人 こども食堂支援機構)
イラスト/田中チズコ
対象年齢/8歳以上 対象人数/2~4人
※全国の書店、玩具店、雑貨店、ネット書店にて販売中

幻冬舎
https://www.gentosha-edu.co.jp/book/


PHOTO = 植一浩
TEXT = Humming編集部

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