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ヴィンテージアイテムで暮らしはもっと愛おしくなる
【素敵な彼女のタカラモノ拝見 vol.01】

蚤の市で見つけた掘り出し物、祖母や母から受け継いだ大切な品、そして小さい頃から愛用している分身のようなアイテムまで、年月を超えて大切にされてきた品々は暮らしに豊かなストーリーを添えてくれます。おしゃれに暮らす素敵な女性たちに「いつまでも大切にしたいアイテム」を見せていただきました。今回は、フラワーデザイナーHaruna KUBOTAさんの3つの“タカラモノ”をご紹介します。


年月を経た美しい気配を持つものに囲まれて

今年、古い長家のような家を購入し、フルリノベーションしたというHarunaさん。低い天井や狭い階段も味わい深く、インテリアスタイリストのご主人とともに作り上げた家は、まさにパリのアパルトマンのような雰囲気。すっきりと暮らすために今回の引っ越しを機にかなりモノを減らし、その代わりにオブジェなどの飾り物を増やしたそう。「ヴィンテージっぽくなり過ぎないよう心がけています」ということが、彼女のインテリアルール。家具はアンティーク、小物は現代のものという組み合わせが、洗練の秘訣のようです。

ステキ部屋

カール・ハンセンのチェア

以前から憧れていて、この家に住み始めてすぐに購入したというカール・ハンセンのチェア。
「つるっとしたシンプルな質感、軽やかなメッシュの座面がお気に入りのポイントでしょうか。家の2階はギャラリーのようにしていて、フラワーアレンジメントの教室も行うのですが、この椅子がある景色はとても美しいなといつも惚れ惚れします」

ステキ部屋

留学先で見つけたキャンドル

2018年の一年間、花の勉強をするためフランスに留学していたHarunaさん。こちらは留学先のフローリストで手に入れたキャンドルだそう。
「最初の半年をエリック・ショーバンさんのお店で、後半の半年をローズバッド・フルリストで働いていたのですが、帰国する前にローズバッドで販売しているフレグランスキャンドルをいただいて。思い出の詰まった大切な存在なので、もったいなくて使えないのです」

ステキ部屋

パリのブロカントで出合った雑貨

パリ留学中、休日にはブロカント(古道具市)に足を運ぶのが楽しみだったとそう。このオペラグラスや水差しはそこで手に入れたもの。

「フラワーショップの店内に飾っていますが、パリの空気を運んでくれるようです。ときには夫とともにやっているスタイリングのお仕事で、小道具として登場することもあります」

“好き”を基準に選んだタカラモノに囲まれた居心地の良い空間。古いものと新しいものをバランスよくコーディネートしていくことで、美しい個性が生まれます。自分らしい計算式で、暮らしを彩っていきましょう。

Haruna KUBOTA

Profile
Haruna KUBOTA
フラワーデザイナー。フローリスト「GERMER」を運営。複数の花屋にて経験を積んだのち、2018年フランス留学。帰国後はフローリストとして活動する傍ら、インテリアスタイリストの夫とともに「F.I.N.D UNIT」として活動。
https://www.sisusta-interiorstyling.com


TEXT = 吉野ユリ子
PHOTO = 名和真紀子

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