【センスエイト・フォーカスとは?】カップルの親密さを取り戻すタッチセラピーの効果とやり方

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センスエイト・フォーカスとは?カップルに役立つ理由
パートナーとの身体的な親密さが「遠い」「プレッシャーになる」「なんとなくぎこちない」と感じる時、多くのカップルが「何が変わったのだろう?」と不安になります。
・セックスが義務のように感じる
・気持ちが乗らない
・拒否された気がして傷つく
・パフォーマンスへの不安がある
こうした悩みは決して珍しいものではありません。
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アメリカのセックスセラピストがよく用いるアプローチのひとつが、 “センスエイト・フォーカス(Sensate Focus)”と呼ばれるタッチエクササイズです。
1960年代にセックス研究者マスターズ&ジョンソンが開発したもので、 性交やオーガズムを目的とせず、 「触れる」「触れられる」ことをゆっくり丁寧に味わい直すことを通して、親密さや安心感を取り戻すセラピーです。
センスエイト・フォーカスの基本:目的と特徴
センスエイト・フォーカスは、期待や結果を手放し、 「好奇心」と「気づき」でタッチを探求する練習です。
- うまくやる必要はない
- 気持ちよくさせる義務もない
- 答えやゴールもない
ただ「今、この瞬間の感覚」を確かめながら触れ合うことで、 パートナーと心身の距離を優しく縮めていきます。
セラピストはこれを、 “身体のためのマインドフルネス”と表現することもあります。

センスエイト・フォーカスのやり方(ステップ別)
1. 非性的タッチ(Non-Sexual Touch)
まずは、胸・性器を避けた部分へのタッチから始めます。
- 肌触り
- 温度
- 圧の強さ
- リラックスしている部分/緊張している部分
触れる側は「相手を満足させる」のではなく、触れている自分の感覚を観察します。触れられる側は、ただ「感じる」ことに集中します。
身体的な安全感を取り戻す大切なステップです。
2. センシュアルタッチ(Sensual Touch)
次は、首・背中・太ももの内側など、やや官能的な“性感エリア”にもゆっくり触れていきます。
ここでもルールは同じ。
性交へ進む必要はありません。
自然に湧いてくる興奮も、湧かない感覚も、そのまま受け止めてOKです。
3. 性的タッチ(Sexual Touch)
十分な安心感が育った段階で、乳房や性器を含むタッチへ進みます。
ただしここでも、
- ゴールは「性交」ではない
- オーガズムは必須ではない
- コミュニケーションと安心感が最優先
というスタンスは変わりません。

センスエイト・フォーカスがカップルに効果的な理由
1. パフォーマンス不安を軽減
「うまくしなきゃ」「満足させなきゃ」という意識は
ストレス反応を引き起こし、逆に性反応を妨げます。
ゴールをなくすことで、 “できる/できない”の枠から自由になれるのが 最大のメリットです。
2. 距離ができた関係の“再接続”をサポート
喧嘩、すれ違い、産後、病気、浮気などで距離ができたとき、性交はハードルが高く感じられることがあります。
センスエイト・フォーカスは、安全で気軽な“やり直しの入り口”として機能します。
3. 痛みや機能の悩みに優しいアプローチ
- 膣の痛み(膣けいれん、外陰部疼痛症など)
- 勃起の悩み
- 性欲低下
こうした性の不安を抱える人にとっても、“快・安心・気づき”を積み重ねながら進む方法はとても有効です。
4. マインドフルネス効果で心のつながりが深まる
忙しさや癖で、私たちはつい無意識に何も考えずに触れてしまいます。
センスエイト・フォーカスは「今ここ」に戻る練習。
- 相手の反応
- 自分の感情
- 呼吸
- 触れたときの微細な変化
これらに気づけるようになり、より深い心のつながりが育ちます。
よくある質問(Q&A)
Q. 性の悩みがないカップルでもやる意味はある?
もちろんあります。
親密さや満足度を高めたい場合にも効果的です。
Q. 効果が出るまでどのくらい?
カップルによります。
数回で変化が出る人もいれば、じっくり時間をかける方が合う人もいます。
Q. 自分たちだけでもできる?
可能ですが、専門のセックスセラピストと進めるとより安全で効果的です。
まとめ:親密さは「完璧」ではなく「気づくこと」から始まる
センスエイト・フォーカスが教えてくれるのは、“もっと頑張ること”ではなく、“もっと感じること”。
触れる・触れられる体験をゆっくり味わい直すだけで、パートナーとのつながりは驚くほど変わります。
もしあなたやパートナーが、「距離を感じる」「プレッシャーが大きい」と悩んでいるなら、
焦る必要はありません。
気づきと安心を育てることで、 再び自然な親密さを取り戻すことは十分可能です。