「『夏休み』をテーマに記事を書いてください」とお題をもらってから、「私の夏休みって何だろう?」と改めて考えてみました。
学生時代は心待ちにしていた夏休み。でも、社会人になってからは、夏休みという概念すらなくなってしまったように感じます。
特に母になり、子どもたちが小学生になってからは、「子どもたちの夏休み=母にとっては休めない過酷な季節」の到来になってしまいました。笑
幼い頃の夏の思い出を振り返りながら、子どもたちと過ごす今年の夏の過ごし方を考えてみたいと思います。
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大人になってすっかり忘れてしまった、夏休みのワクワク感
正直なところ、母になってからの夏休みは、ワクワクよりも「夏休みが来てしまう……」というネガティブな気持ちのほうが強くなってしまいました。
私は基本的に在宅で仕事をしているので、夏休み中も子どもたちと同じ空間で過ごすことはできます。でも、やっぱり子どもが家にいる状態で集中して仕事をするのは難しい。ひとりで静かな環境でじっくり向き合いたいのです。
だからこそ、子どもたちと一緒に夏を楽しむイベントを考えながらも、夏休みが始まる1ヶ月ほど前から「どうすれば学童に行ってもらえるか」「どんなイベントに申し込めば子どもに家を空けてもらえるか」など、自分の時間をどう確保するかという計画を練り始めています。
祖母の家まで大冒険。非日常にワクワクした夏休みの思い出
大人になってすっかり夏休みのワクワクを忘れてしまったけれど、小学校の頃はどうだったでしょう。
「明日から朝早く起きて学校に行かなくていいんだ!」と、夏休みに入った瞬間に心がふわっと軽くなったのを覚えています。
とはいえ、実際にどんなふうに過ごしていたかは、あまりはっきりとは思い出せません。当時は今のようにスマホで気軽に写真を撮ることができなかったので、記憶はぼんやりと曖昧です。
それでも、強く心に残っている夏の思い出があります。
駅に着くと、ばぁばとおばちゃんが迎えに来てくれていて、毎回駅ビルのサンリオショップに寄るのがお決まりコース。買い物をするとレジでキーホルダーのおまけがもらえて、嬉しくて何度も眺めていた記憶があります。
それは小学校3〜4年生の頃。姉と弟と私、子ども3人だけで、千葉の家から埼玉にある母方の祖母(以下、ばぁば)の家に遊びに行ったこと。
片道2時間ほどの道のりを電車を乗り継いで行くのはドキドキでしたが、ちょっぴり誇らしい気持ちにもなりました。
駅に着くと、ばぁばとおばちゃんが迎えに来てくれていて、毎回駅ビルのサンリオショップに寄るのがお決まりコース。買い物をするとレジでキーホルダーのおまけがもらえて、嬉しくて何度も眺めていた記憶があります。
滞在は1週間ほど。家の前のビニールプールで水遊びをしたり、つきたてのお餅をごちそうになったり。ばぁばの家の2階には“漫画ルーム”と呼ばれる部屋があり、そこで好きなだけ漫画を読めるのも楽しかったな。
飼っていたハスキー犬のジャッキーとの散歩や、夜になるとばぁばが面白おかしく怖い話をしてくれたことも、今でも鮮明に覚えています。
今になって思うのは、きっとばぁばは、孫たちが来るこの1週間を楽しみにしてくれていたんだろうなということ。そして、母にとっては子どもたちが不在になるこの1週間が、“自分の夏休み”だったのかもしれません。
この夏の目標は「ごきげん母さん」でいること。頑張りすぎない夏休みを
幼少期の夏休みを振り返って感じるのは、夏の思い出は決して特別である必要はないということ。
家族みんなで旅行に行けなくたっていい。好きなシロップをいくつか用意して、かき氷パーティーを開いてみたり、大きなスイカをくり抜いてフルーツポンチを作ったり。冷房の効いた部屋で親子でゴロゴロしながら本を読むのも、素敵な時間です。
そして、私の幼少期の思い出のように、子どもたちだけで祖父母の家に遊びに行くのも良いなと思います。ちょっとした非日常が、子どもたちにとっては大きな冒険であり、忘れられない夏になるかもしれません。
私がごきげんでいるために必要なのは、「自分時間の確保」と「心のゆとり」。
そのために、適度に学童を活用したり、子どもだけのサマーキャンプに申し込んだりしています。どんなに愛おしい存在でも、子どもたちと少し距離をとる時間は、私には欠かせません。
だからこそ、「せっかくの夏休みだから、どこか特別な場所に連れていかなきゃ」とか、「毎日たっぷり構ってあげなきゃ」と気負いすぎる必要はないのかもしれません。
それよりも、「なんだか楽しかったな〜」と子どもたちが思ってくれるような、そんな穏やかな夏を目指したい。
そのためには、母である私がまずごきげんでいることが大切だと思っています。
私がごきげんでいるために必要なのは、「自分時間の確保」と「心のゆとり」。
そのために、適度に学童を活用したり、子どもだけのサマーキャンプに申し込んだりしています。どんなに愛おしい存在でも、子どもたちと少し距離をとる時間は、私には欠かせません。
また、心のゆとりを保つために、夏休み中は納期がタイトな仕事は極力入れない、外出が必要な案件はできるだけ控えるなど、いつもより少しペースを落として、余白を持つことを意識しています。
夏は毎年やってくる。だけど、2025年の夏は一度きり
8月の終わり、「平凡な夏休みだったけど、なんだか楽しかったな〜」と子どもたちが思ってくれるように。
そして、「この夏休みは子どもたちと笑顔で過ごせたな」と私自身も振り返って思えるように。
肩の力を抜いて、がんばりすぎずに。この夏を大切に過ごしていきたいと思います。

ライター:プロフィール

1987年東京生まれ。
大学卒業後、損害保険会社の営業事務を6年間経験。
その後、夫の海外赴任に帯同するため退職し、1年間インド・ムンバイにて海外生活をおくる。
帰国後は、「おうちで働く」を一つの軸に、ベビーマッサージの先生、Webデザインの勉強、物販のお手伝い、ブログ運営、様々なことに挑戦しながら、最終的に「ライター」の仕事に巡り逢う。
興味のある分野は、人の働き方・生き方、マインドフルネス、教育。推しはBE:FIRST。プライベートでは2児の母。