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「愛の言語」で解決!愛しているのに伝わらない。愛されているのかわからない。愛情のミスマッチを防ぐ秘訣

 

10歳の息子と5歳の娘に「どんな時に一番愛情を感じる?」と質問してみました。

 

息子は「ギューしてもらえるとき」と言い、娘は「ギューしてもらうのも嬉しいけれど、大好きって言ってもらえるのが一番嬉しい」と答えます。兄妹でも愛情の受け取り方は少し異なるようです。

 

そして、自分はどんな時に夫からの愛情を感じるのだろうかと考えてみました。

 

振り返れば、一緒にご飯を食べているときにスマホを見られるのがすごく嫌だ。これまであまり意識をしたことがなかったけれど、私は一緒に過ごす時間を大切にしているのかもしれない。

 

一方で夫はどうだろうか。私の誕生日には薔薇の花束を長らく送り続けてくれていた。もしかしたら、贈り物をすることで愛を伝えてくれていたのかもしれない。

 

『愛を伝える5つの方法』という本を読みながら、自分や家族の愛の受け取り方や伝え方について改めて目を向けることができました。

 

あなたはどんな時にパートナーからの愛を感じますか?
逆に、どんな時に「愛されていないのかも」と寂しさを感じますか?

 

この記事では、「愛の言語」と呼ばれる5つの愛情表現を紹介しながら、日々の人間関係をもっと温かくするヒントをお伝えします。

 

5つの「愛の言語」とは?

 

「愛の言語」とは、アメリカの心理学者ゲイリー・チャップマンが提唱した、愛情を伝えたり受け取ったりするための方法です。5つの「愛の言語」を理解することで、私たちは自分やパートナーの愛情表現の違いに気づき、より深い関係を築くことができます。

 

たとえば、英語が苦手な日本人が外国人とコミュニケーションを取ろうとする場面を想像してみてください。ジェスチャーや簡単な言葉で意思疎通は可能ですが、自分の気持ちを十分に伝えられなかったり、もどかしく感じることがあるでしょう。愛情表現もこれと同じです。相手の愛の言葉を理解せずに、自分なりに愛の言葉を伝え続けても、思いが届きにくいものです。

 

ゲイリー・チャップマンは『愛を伝える5つの方法』という著書の中で、「パートナーの『愛の一次言語』を見つけ、それを使いこなせるようになることが、愛情あふれる関係を長続きさせる鍵である」と述べています。

 

まずは、5つの「愛の言語」が具体的にどのようなものか、一つずつご紹介していきます。

 

 

1. 肯定的な言葉

「言葉」で愛情を感じるタイプの人は、好意的な言葉や感謝の気持ち、励ましの言葉を聞くことで心が満たされます。たとえば、「スーツ姿、かっこいいね」「お皿を洗ってくれてありがとう」「今日のご飯、すごく美味しい」「君なら絶対にできるよ」などの一言が、その人にとって大きな愛情表現になります。パートナーの愛の言語が「肯定的な言葉」の場合は、相手に対する愛情を、ポジティブな言葉で積極的に表現してみましょう。同じ言葉でも、思いやりを持って伝えることが大切です。

 

2. クオリティ・タイム

「一緒に過ごす時間」に愛情を感じる人にとって、最も大切なのは相手が「自分だけに集中してくれる時間」です。ただ一緒にいるだけではなく、会話に集中したり、趣味やイベントを共有することで、心が満たされます。たとえば、夕食中にスマホを置いて会話を楽しんだり、共通の体験を通じて絆を深めることが理想的です。

 

クオリティ・タイムを大切にする相手には、時間の質を意識して愛情を伝えましょう。忙しい日常でも、一緒に過ごす時間を大切にする姿勢が、相手にとって何よりの愛情表現になります。

 

3. 贈り物

贈り物は「あなたを大切に思っています」という気持ちを目に見える形にしたものです。そのため、「贈り物」を通じて愛情を感じる人にとって大切なのは、プレゼントそのものではなく、そこに込められた「思い」や「心を込めた行動」です。

 

贈り物タイプに愛情を伝える時は、相手を想いながら贈り物を選ぶことが重要です。また、物に限らず、困難な時や心細い時に寄り添うことも、最高の贈り物になるでしょう。

 

  1. サービス行為

「行動」や「手助け」を通じて愛情を感じる人は、相手が自分のために具体的な行動をしてくれることで愛を感じます。たとえば、重い荷物を代わりに持ってくれたり、家事を手伝ってくれたりといった行動です。

 

パートナーの愛の言葉がサービス行為の場合は、相手が何をしたら喜ぶかを考えながら動くことで愛情を伝えられます。「してほしいことを察して動く」姿勢が大切です。

 

5. 身体的なタッチ

「触れること」で愛情を感じる人は、ハグやキス、肩に軽く手を置くといった身体的接触から、安心感や親密さを得ます。日常の中でさりげない触れ合いが多いほど、愛情を実感することができます。一方で、距離を置かれたり触れることが少ないと、愛情が足りないと感じる場合もあります。

 

身体的なタッチを大切にする相手には、日常的なスキンシップを意識することがポイントです。たとえば、挨拶代わりにハグをしたり、外出時に手をつないだり。日常の中で意識的に触れ合うことで、心の距離を縮めることができるでしょう。

 

「愛情を伝えているのに、伝わらない」のは「愛の言語」が異なるから

 

愛情を表現し合うことは、カップルにとって非常に重要です。しかし、互いに「愛を伝えているつもり」でも、その表現方法が相手にとって響かない場合、すれ違いや不満が生じることがあります。

 

たとえば、男性の愛の言語が「身体的なタッチ」、女性の愛の言語が「肯定的な言葉」だとしましょう。

 

男性は、ハグをしたり、セックスすることで「君を愛している」という気持ちを伝えようとしますが、女性は「愛しているよ」や「あなたがいてくれて本当に嬉しい」といった言葉がなければ、愛情を十分に感じられないかもしれません。その結果、女性は「彼は愛を表現してくれていない」と感じ、男性は「こんなに触れ合っているのに、なぜ伝わらないんだ?」と困惑してしまうのです。

 

「愛しているのに、愛情が伝わらない」といったすれ違いを避けるためには、お互いの愛の言語を知ることが大切です。

 

 

まずは自分の「愛の言語」を知る

 

先ほどご紹介した5つの「愛の言語」、あなたは自分の「愛の言語」がどれか分かりますか?「これだ!」とすぐにピンとくる人もいれば、迷ってしまう人もいるかもしれません。

 

相手の「愛の言語」を知ることはもちろん大切ですが、まず理解すべきは、自分自身の愛の言語です。

 

書籍『愛を伝える5つの方法』では、「愛の言語」を知るために役立つ3つの質問が提案されています。この質問に答えることで、自分がどの愛情表現に最も満たされるのかを見つけられるでしょう。

 

1. パートナーがすること、またはしないことで、自分が傷つくことは何ですか?

 

この問いは、あなたが何に敏感に反応するかを探る手助けをします。たとえば、「ありがとう」とあまり言ってくれないことが悲しいと感じるなら、それは「肯定的な言葉」があなたの愛の言語である可能性があります。

 

2. パートナーに最も願ってきたことは何ですか?

これまで相手に最も求めてきたものは何でしょうか?たとえば、「もっと一緒に過ごしたい」と思うことが多い場合、それは「クオリティ・タイム」があなたの愛の言語かもしれません。

 

3. いつもどのようにパートナーに愛を表現していますか?

あなたが相手に愛情を伝える方法も、あなた自身の「愛の言語」を知るヒントになります。たとえば、自然と家事を手伝ったり、プレゼントを贈ったりしている場合、それがあなたが最も重視している愛の表現かもしれません。

 

相手の「愛の言語」を知る方法

 

ゲイリー・チャップマンの著書には、愛の言語を確認するためのテストが付属しており、30の質問に答えるだけで、自分やパートナーがどの「愛の言語」を重視しているかが分かります。テスト結果を共有すれば、お互いの価値観を知るきっかけにもなるでしょう。

 

ただし、必ずしもテストを受ける必要はありません。普段の生活から、相手の愛の言語を推測することもできます。

 

たとえば、相手がどんな時に一番喜ぶのか、逆にどんな時に不満げにしているのかを考えてみたり、直接「どんな時に愛を感じる?」「私が何をしたら一番嬉しい?」と質問してみたりするのも良いでしょう。

 

相手の愛の言語を完璧に理解するには時間がかかるかもしれませんが、相手を理解しようとする姿勢そのものが、愛情を深める鍵になるかもしれません。

 

カップルだけじゃない、親子や友人にも活用できる

 

「愛の言語」は、カップルに限らず、家庭や職場、友人関係など、どんな人間関係にも活用できます。

 

身近な人との関係がぎこちなく感じる時には、「あの人の愛の言語は何だろう」と考えてみてください。

 

お互いの愛情表現を知り、それを意識して伝え合うことで、より良い関係が築けるかもしれません。

 

参考書籍:愛を伝える5つの方法  ゲーリー チャップマン (著), ディフォーレスト 千恵 (翻訳)

 

 


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