ヨガインストラクターが教えます!ヨガやメディテーションを日常に活かすヒント
ヨガやメディテーションの練習をしている方の中には「ヨガマットの上では心安らぎ、終わった直後は爽快感もある。けれど、一旦マットを離れてしまえば忙しい日々の生活に追われてしまう」という方も少なくありません。
もちろん、そういったヨガとの関わり方も、ストレス社会を生きる現代人にとっての息抜きにはなるかもしれません。
けれど、ヨガやメディテーションの練習を続けていくことの醍醐味は、忙しい毎日を送りながらも味わうことのできる、ヨガマットの上での心の安らぎや爽快感ではないでしょうか。
今回は、ヨガやメディテーションの練習を、普段の私たちの日常の生活に活かすヒントをお伝えします。
Contents
山ごもりをしないでも健やかで幸せになれる
Photo by Avrielle Suleiman on Unsplash
「ヨガ的な生活を続けるためには山ごもり生活をしないといけないんですよね」と言われることがあります。
答えはイエスであり、ノーでもあると私は考えます(ヨガには、「こうであるべき」と言った決まった答えがあるわけではないため、色々な答えがあると思います)。
ヨガの教科書には、森の中でメディテーションにふけり、体中がアリまみれになった人が解脱したという話があったりもしますが、これをみんながみんなできる世の中ではありません。
また、環境を整えたからといって、山の中でSNSに投稿する写真やビデオ撮影に時間を割いているようであれば何の意味もありませんよね。
一方で、現代社会にうまく溶け込みながら、ヨガやメディテーションで得た気づきを活かして生きていくという方が、より現代的で現実的なヨガなのではないでしょうか。
例えば、ポーズや呼吸法の練習では体力がついて疲れづらくなり、冷えを解消し体の巡りがよくなります。
メディテーションの練習では、脳の休息を促してくれます。
これらは、心身の健康を維持あるいは増強し、パフォーマンスを上げるのにとても役立ちます。
もう少し練習を重ねていくと、自分自身の感情をコントロールできるという可能性も高まってきます。
感情に振り回されるのは、日常生活の中でとても辛いことです。
感情の起伏に左右されることがなくなれば、気持ちのよい人間関係が築けるようにもなりますし、仕事もプライベートものびのびとしたものになるでしょう。
▶︎感情の起伏が激しい人や少ない人の特徴|上手にコントロールする方法とは
ヨガやメディテーションの練習を日常生活に活かすためのヒント
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練習を続ける
ヨガの教科書『インテグラル・ヨーガ(パタンジャリのヨーガスートラ )』の中には、こういった一節があります。
”修習は、長い間、休みなく、大いなる真剣さをもって励まれるならば、堅固な基礎を持つものになる”
気が向いた時に練習するのではなく、毎日決まった時間にヨガとメディテーションの練習を強い信念を持って続けていきます。
ヨガやメディテーションに限らず、どんなことでも続けなければ自分のものにはなりませんよね。
例えば、英語を少し勉強したからといって、休み休みやっていては喋れるようにはなりません。
同様に、ヨガやメディテーションの気づき、学びを自分のものにするためには、何度も練習が必要になってくるわけです。
練習の気づきを記録する
個人差はあるかもしれませんが、私達の記憶力には限界があります。
タスクに追われているとなおさらかもしれません。
ヨガやメディテーションの練習で、気づいたことを自分の中に浸透させるためにノートに記録する時間をとってみてはいかがでしょうか。
気づいたことや感じたことを記録し、さらには日常生活のどういった場面でその学びが活かせるかなども考えてみると良いかもしれません。
例えば、呼吸法の練習で気持ちが軽くなったと感じたのであれば、イライラしている時や気持ちを落ち着けたい時に、呼吸に意識を向けてみると良いことに気づくかもしれません。
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1日1%向上する
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私たちは体や心の状態、また置かれている環境も異なります。
そのため、どれくらいの期間練習したらヨガやメディテーションの気づきや学びが、自分の体や心に浸透するかということはわかりません。
ヨガやメディテーションで得た教えや気付きを、誰にも何にも覆されない、自分の才能にするためにも、ある程度の努力が必要になります。
忙しいからこそ、すぐに結果が欲しくなってしまうこともあるかもしれませんが、本当の変化は非常にゆっくりとおきていくものです。
毎日たった1%ずつ変化させるだけで十分であり、1ヶ月後には30%向上している自分に出会えることでしょう。
ライター紹介
桑子 麻衣子
文筆家・ヨガ/アーユルヴェーダ研究家
不安症状と向き合うためにヨガやアーユルヴェーダの学びを深めるようになる。
2009年バリ島で全米ヨガアライアンス認定講師資格取得。2021年アーユルヴェーダ講師資格を取得。
2013年シンガポール移住。夫と娘の3人家族。