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リラックスできるインテリアの作り方|ニューロデザインで安らぎ空間を実現

 

自宅は本来、心と体を休めるための場所です。けれども「家にいるのに落ち着かない」「なかなかリラックスできない」と感じることはありませんか。

 

そんなときに役立つのが、脳科学と心理学をもとに空間づくりを考える「ニューロデザイン」の視点です。人の神経や感覚は、インテリアの要素に大きな影響を受けています。そのため、少しの工夫で住まいは安心感とやすらぎに包まれた空間へと変わります。

 

この記事では「リラックスできるインテリア」をテーマに、ニューロデザインの考え方を取り入れながら、誰でもすぐに実践できる空間づくりのポイントを紹介します。

 

ニューロデザインとは?

私たちの心と体は、常に「安全かどうか」を周囲の環境から感じ取っています。これは神経系の本来の働きであり、光の強さや色合い、音、匂い、家具の配置や素材感など、空間のあらゆる要素を無意識にチェックしているのです。

 

こうした人の神経反応や心理を考慮して空間づくりに活かす考え方を「ニューロデザイン」と呼びます。脳科学や心理学の知見を取り入れ、安心感と安らぎを与える環境をデザインするアプローチです。

 

リラックスできるインテリアと照明の関係

照明は、空間の雰囲気を左右するだけでなく、私たちの心と体の状態にも大きな影響を与えます。蛍光灯のように強く冷たい光は集中力を高める効果がありますが、長時間浴びると緊張感や不安感につながりやすく、自宅でくつろぐには不向きです。

 

それに対して、夕焼けのような暖色系の光や、キャンドルの炎を思わせる柔らかな光は、脳に「安心していい」という合図を送り、心を落ち着かせてくれます。体内時計を整える働きもあり、自然と眠りに入りやすくなるのもポイントです。

 

リラックスできるインテリアを意識するなら、天井の照明だけに頼らず、間接照明やフロアランプを組み合わせて光の層をつくることが効果的です。

 

キャンドルや岩塩ランプ、温かみのあるLEDエジソン電球を取り入れることで、より一層やすらぎを感じられる空間へ近づけるでしょう。

 

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リラックスできるインテリアと自然素材の効果

 

インテリアに使う素材は、空間の居心地を大きく左右します。無機質なプラスチックや金属ばかりの部屋に長くいると、どこか冷たく緊張感を覚える人も少なくありません。逆に、木やリネン、コットンといった自然素材に囲まれると、人は本能的に安心感を抱きやすくなります。

 

リラックスできるインテリアを整えるには、家具やファブリックに自然素材を取り入れるのがおすすめです。例えば、木製のテーブルや無垢材の床、リネンのカーテンやコットンのクッションカバーなど。量産の木目調家具やプラスチック製チェア、装飾のない白い壁が多い部屋でも、ラグや布小物を加えるだけで印象がやわらぎ、安心できる雰囲気に近づきます。

 

さらに観葉植物を置けば、視覚的にも癒し効果が高まり、まるで自然とつながっているような感覚を得られます。

 

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リラックスできるインテリアと色彩の効果

色は私たちの感情や心身の状態に大きな影響を与えます。古くから色彩療法(カラーセラピー)として活用されてきたように、色には人を癒したり、気分を高めたりする力があります。

 

たとえば、グリーンは自然を連想させ、心を落ち着ける効果があるとされます。ブルーは不安を和らげ、集中力を高めてくれる色です。イエローは脳を刺激し、明るい気分や活発さを引き出してくれるといわれています。こうした色の特性を上手に取り入れることで、部屋全体の雰囲気が大きく変わります。

 

リラックスできるインテリアを意識するなら、自分が安心できる色を日常に取り入れるのが良いでしょう。壁や家具を大きく変えなくても、クッションやラグ、カーテンなどのファブリック小物で色を差し込むだけで十分効果があります。

 

まとめ|リラックスできるインテリアで安心できる暮らしへ

私たちが日々過ごす空間は、心と体に大きな影響を与えます。照明の質、自然素材のぬくもり、色彩などを工夫するだけで、住まいは「ただ生活する場所」から「安心してくつろげる場所」へと変わります。

 

ニューロデザインの視点を取り入れたリラックスできるインテリアは、外で受けたストレスを癒し、心を落ち着かせるための強い味方です。すべてを一度に変える必要はありません。まずは照明を暖色系に変えてみる、自然素材のファブリックを取り入れる、好きな色の小物を置いてみる。そんな小さな工夫から始めても十分効果を感じられるはずです。

 

リラックスできるインテリアを通じて、毎日の暮らしを少しずつやすらぎに満ちたものにしていきましょう。

 


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