【女性と断続的断食】本当に効果ある?女性の体に起こる変化と注意点を専門家が解説

「朝食を抜くだけで代謝が整う」「体重が落ちやすくなる」——
断続的断食(インターミットファスティング)はここ数年、健康法として大きな注目を集めています。
しかし、女性の体はストレスや血糖値の変化、摂食リズムにとても敏感。そのため、男性の研究結果をそのまま女性に当てはめると、むしろ逆効果になるケースも少なくありません。
今回は、ホルモンバランス・PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)・持続可能な栄養学を専門とするホリスティック栄養コーチ、Caroline Lalier(キャロライン・ラリアー)が語ります。
女性が断食を始める前に知っておきたい、大切なポイントをまとめました。
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Contents
【断食=痩せる】は誤解。女性の体は「食事のリズム」を重要視する
断続的断食は「代謝が上がる」「痩せやすくなる」と語られることが多いもの。ですがキャロラインは、最初にこの誤解を正します。
「女性にとって断続的断食は、必ずしも効果的な減量方法ではありません」
食事を長く抜くことで:
- ストレスホルモンが上がる
- 血糖値が乱れやすくなる
- 体が“省エネモード”に入り、逆に痩せづらくなる
といった反応が起きやすくなります。
体が“飢餓状態かもしれない”と判断すると、脂肪燃焼より生存を優先するモードに切り替わるため、代謝はむしろ低下しやすくなります。

なぜ男性と同じ結果が出ない?女性特有のホルモンとエネルギー需要
断続的断食に関する研究は、男性を対象にしたものが多く、女性にはそのまま適用できません。
キャロライン曰く:
「女性の体は、血糖値とエネルギーの変動にとても敏感です」
女性のホルモンバランスは、一定のエネルギー供給に強く依存しています。
断食などで食事タイミングが不安定になると、
- エストロゲン
- プロゲステロン
- コルチゾール(ストレスホルモン)
などのバランスが乱れ、気分や月経サイクルにも影響が出やすくなります。
ライフステージによっては断食が逆効果。特に妊娠可能年齢の女性は注意
体に負担の大きい断食は、特に妊娠可能年齢の女性にはおすすめできません。
キャロラインはこう断言します。
「生理のある年代は、規則的な食事(タンパク質・良質な脂質・複合炭水化物)が必須です」
排卵や月経リズム、ホルモンシグナルは、食事のリズムに密接に依存しているため、長時間の空腹はそのバランスを崩しやすくなります。

女性に合う“やさしい断食”の考え方:目的は「制限」ではなく「整える」
とはいえ、断食のすべてが悪いわけではありません。
キャロラインは、女性向けの緩やかなアプローチとして:
- 寝る3〜4時間前に食事を終える
- 食間を適度にあけて消化の負担を減らす
- 1日の食事リズムを整えることを優先する
など、「体が心地よく感じられる範囲」で行うことを推奨。
意図は“制限”ではなく、“消化や睡眠の質を整える”こと。
厳しい断食スケジュールより、栄養価の高い食事をバランスよく摂る方がはるかに体に良いと強調しています。
あなたの体が「栄養不足」を訴えているサイン
女性は“お腹が空いた”と感じるより先に、別のサインで不調が出ることが多いもの。
キャロラインはこう注意を促します:
「疲れやすさ、頭痛、イライラ、抜け毛、肌荒れ、体重の停滞は、栄養不足のサインかもしれません」
特に断食と過度な運動、ストレスが重なると、必要なエネルギーが不足し、体の機能に影響が出やすくなります。
あなたの体はあなたの味方。だからこそ、無理をしなくていい
断食は、誰かには合うかもしれない。でも、あなたの体にとってベストかどうかは、あなたの体だけが知っています。
私たち女性の体は、本当に正直です。食事が足りないと、疲れやすくなったり、気分が落ちたり、肌や髪にサインが出てきたり…。それは「もっとやさしく扱ってほしい」という体からのメッセージ。
もし断食を始めてみて、なんとなく調子が悪い、気持ちが不安定、力が入らない。
そんな小さな違和感があるなら、それは“あなたのせい”ではなく、ただ“その方法が合っていないだけ”。
私たちが思っている以上に、女性の体は “安定したエネルギー” を必要としています。
規則正しい食事、やさしい食習慣、そして自分の声に耳を傾けること。それが、あなたの体が最も安心して働ける環境です。
流行の健康法よりも、
「私にとって心地いいか?」
「これで私は元気でいられるか?」
その感覚を、どうか一番大切にしてください。
あなたの体は、あなたの味方。無理をしなくても、ちゃんとあなたを守ろうとしてくれています。だからこそ、あなた自身も体を味方にするような、やさしい選択をしてあげてくださいね。