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頑張りすぎた1人目、肩の力が抜けた2人目。産後に気づいた“自分を大切にする”こと

Written by
大浦 沙織(おおうら さおり)

 

 

1人目の産後は、とにかく子どものことを最優先にしていました。「子どもが起きている間は全力で向き合う」「寝ている間に家事をしないと」と、自分でたくさんのルールを作り、身体も心も休まる暇がありませんでした

 

その結果、疲れがたまって子どもにイライラしたり、飲み会に出かける夫に不満をぶつけてしまったり。今思えば、自分を追い込みすぎていたのだと思います。

 

2人目の時は、1人目のときよりも気持ちに余裕があったのか、自然と自分にも意識を向けられるようになりました。子どもへの愛情はもちろん変わらないけれど、「自分の時間も大切にしていい」と思えるようになったんです。

 

子どもが寝ている時間は家事ではなく、自分のやりたいことをする。そうやって自分を満たすことで、心に余裕を持てるようになりました。

 

ここからは、私が子育てをする前に知っておきたかった4つのことを紹介します。

 

 

おすすめ記事 ▶ まずは自分を大切に。子育てには”Boundary(境界線)”が必要?! 【Editor’s Letter vol.09】

 

 

子育てを少しラクにするために伝えたい4つのこと

 

1. 子どもが寝ている間は全力で自分時間

 

1人目を育児中の私は、「子どもが起きている時は全力で子どもと向き合う」「子どものお昼寝中は家事の時間」と思い込んでいました。夜は頻回授乳でクタクタなのに、お昼寝の時間に一緒に休むこともせず、産後の体に鞭を打つように無理をしていた気がします。

 

無理を続けた結果どうなったかというと……我が家の場合、夫婦喧嘩が増えました。夫が一人で自由に過ごす時間を見て「ずるい」と思うようになり、イライラが募ってしまったのです。

 

でも今振り返ると、洗濯物が多少溜まっていても、床におもちゃが転がっていても、疲れた時はベビーフードに頼っても、全然いいんですよね。完璧じゃなくても子どもは育ちます

 

2人目の育児では、思い切って「子どもが寝ている間は全力で自分時間」と割り切ることにしました。お茶を飲みながら本を読んだり、ブログを書いたり。自分の時間を確保することで、肩の力を抜いて子どもと向き合えるようになりました。

 

 

2. 誰かに頼ることは“信頼の証”

 

私はもともと「人にお願いする」のが苦手です。
「迷惑かな」「負担になるかな」と考えすぎて、つい遠慮してしまう。だから子育て中も、夫や親、仲良しのママ友にさえ気軽に頼むことができませんでした。お願いできたのは、本当に大事な用事があるときや、自分が体調不良でベッドから起き上がれないときだけ。38度の熱があっても、起きられるなら葛根湯を飲んで無理して動いてきました。

 

そんな私に転機があったのは、熱を出して娘を習い事に送れなかった日のこと。ママ友が気づいて声をかけてくれ、事情を話すと「そういう時はいつでも言ってね。一緒に送っていくよ。その方が娘ちゃんも喜ぶし」とさらりと言ってくれたのです。その優しさに、胸がじんわり温かくなりました

 

そのとき気づいたのは、「頼ることは悪いことじゃない。むしろ信頼の証なんだ」ということ。よく考えれば、私自身も誰かに頼られると嬉しいし、「助けたい」と思います。だからもっと周りを頼っても大丈夫。もちろん相手が困っているときは、私も頼られる存在でありたい。今はそう思えるようになりました。

 

 

 

 

3. そのルール、本当に子どものため?

 

初めての育児の時、今思えば必要のないマイルールにがんじがらめになっていました。

 

「子どもは19時までに寝かせなければ」
「できるだけ手作りのご飯を用意しなければ」
「午前中は児童館に連れて行かないと」

 

などなど、自分で作ったルールを守ることに必死になり、気づけば時間に追われて心の余裕がなくなることも多かったです。

 

でもそのルールは一体誰のためのものだったのか?本当に子どもにとって必要だったのか?今になって振り返ると疑問だらけです。多少寝るのが遅くても翌日ゆっくり過ごせば良いし、手作りご飯が作れない日があっても子どもは元気に育つ。児童館に行けなくても、家で一緒に笑って遊べたらそれで十分。

 

大切なのは「子どもが元気で、家族が笑顔でいられること」。多少ルールが崩れても大きな問題は起こりません。もっと柔軟に考えて、自分に優しくしてあげればよかったと感じています。

 

 

4. 子どもと一緒に早寝して、朝の時間を充実させる

 

1人目の時、寝かしつけは私にとって一番つらい時間でした。
「子どもが寝たら家事をしよう」「あれも片付けなきゃ」と思えば思うほど、なかなか寝ない子どもにイライラ。小さな声で「早く寝ろよ」なんてつぶやいてしまったこともあります。やっと寝た!と思っても、ベッドを抜け出すと「まま〜」と呼ばれて振り出しに戻ることもしばしば。寝かしつけ=動けない不毛なストレスの時間でした

 

でも2人目を産んでからは、子どもと一緒に寝てしまうスタイルに切り替えました。そうすると「早く寝てほしい」と焦る気持ちが減り、イライラもしなくなりました。むしろ私の方が先に寝てしまうこともあるくらい。

 

子どもと一緒に早寝した分、自然と朝5時には目が覚めるようになり、その時間を「朝活」として自分のやりたいことに使えるようになりました。静かな早朝に好きなことをする習慣は、ストレスを減らすだけでなく、自分時間を充実させる大きな助けになっています。

 

 

「子ども」も「自分」も、大切に

 

初めての妊娠・出産は、わからないことだらけ。だからこそ「ちゃんとしなきゃ」「母親だから頑張らなきゃ」と思いすぎてしまう人も多いのではないでしょうか。私自身も1人目のときはそうでした。

 

でも実際は、家事が少しくらい滞っても大丈夫。誰かに頼っても大丈夫。母親が少し肩の力を抜いて、自分の時間を大切にすることで、子どもとの時間もより心地よいものになるのだと実感しました。

 

「子どもを大事にすること」と「自分を大事にすること」、その両方があるからこそ、笑顔で子育てができる。産後すぐのママはもちろん、子育てに奮闘するすべてのお母さんに、この思いが届けば嬉しいです。

ライター:プロフィール

1987年東京生まれ。

大学卒業後、損害保険会社の営業事務を6年間経験。

その後、夫の海外赴任に帯同するため退職し、1年間インド・ムンバイにて海外生活をおくる。

帰国後は、「おうちで働く」を一つの軸に、ベビーマッサージの先生、Webデザインの勉強、物販のお手伝い、ブログ運営、様々なことに挑戦しながら、最終的に「ライター」の仕事に巡り逢う。

興味のある分野は、人の働き方・生き方、マインドフルネス、教育。推しはBE:FIRST。プライベートでは2児の母。


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