更年期前後の“いま知りたい”10の疑問に専門家が回答

更年期(平均51歳前後)は、いま大きな注目を集めています。多くの女性がこのホルモンの転換期について率直に語り始め、「何が普通で、何が普通ではないのか」を学び始めています。
その“妹”にあたるのがペリメノポーズ(更年期前期)。閉経に至るまでの数年間にわたる移行期で、心身にさまざまな変化が起こります。しかし、まだ情報不足が続いています。
Hey Perryが主催したイベントでは、専門家たちが集まり、女性が必要な情報にアクセスできるようにするにはどうすべきかが議論されました。そこで寄せられた質問に、医師や看護師が回答しました。
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Contents
1. そもそもペリメノポーズとは?なぜあまり知られていないの?
ケリー・キャスパーソン医師:
まず「閉経」とは、自然な月経が1年間ない状態を指します。
ペリメノポーズはその数年前から始まります。卵巣のホルモン分泌が徐々に不安定になり、周期的な分泌が弱まる時期です。閉経の2~10年前に始まることがあります。
2. 自分がペリメノポーズかどうかはどう分かる?
血液検査やレントゲンで正確に診断できるものではありません。
30代後半~40代で症状が出始めているなら、臨床的にはペリメノポーズと考えられます。
3. 主な症状は?
症状は人それぞれですが、よくあるのは:
- 「なんだか自分らしくない」感覚
- 疲れやすい
- 睡眠トラブル
- ホットフラッシュ(のぼせ)
- 夜間の発汗
- 頻尿
- 尿路感染症の増加
- 性的変化(潤い不足、痛み)
ホットフラッシュは単なる不快症状ではなく、心疾患リスクとも関連することが分かっています。
4. 「更年期の怒り」は本当?
あります。
エストロゲンやテストステロン、プロゲステロンは脳内神経伝達物質に影響します。ホルモンが減少すると、怒りや不安、うつのリスクが高まることがあります。
5. なぜ体重が増えるの?どう対処する?
体重増加というより、体組成の変化が起こります。筋肉量が減り、脂肪が増えやすくなります。
対策は:
- タンパク質中心の食事
- 運動
- カロリー管理
- 必要に応じてホルモン療法やGLP-1薬の検討
魔法の解決法はありませんが、選択肢はあります。
6. サプリメントは役立つ?
カフェイン、クレアチン、食物繊維、ビタミンD、オメガ3など、食事で不足しているものを補うのは有効な場合があります。

7. 自然な老化なのに治療する必要はある?
「虫歯は自然だから放置しますか?」
卵巣だけ治療しない理由はありません。
現代女性は卵巣寿命より40年も長く生きる時代です。
8. ホルモン療法は乳がんリスクを高める?
大規模研究では、エストロゲン単独療法は乳がんリスクを低下させたという結果もあります。
リスクは、飲酒や運動不足、肥満のほうが大きい場合もあります。リスクとベネフィットを冷静に考える必要があります。
9. テストステロン療法は?
テストステロンは女性にとっても重要なホルモンです。
エネルギー低下、筋肉量減少、自信の低下などがある場合、治療が役立つ可能性があります。
10. 更年期におすすめの食事は?
地中海式のような植物中心の食事が推奨されます。 加工食品を減らし、サステナブルな食生活を心がけることが大切です。
更年期は「終わり」ではなく、移行期
更年期は、衰えのサインではありません。人生の第二章に入るための、通過点。
体は変わります。 でも、あなたの価値は変わりません。
エネルギーが落ちるなら、休んでいい。
怒りが湧くなら、深呼吸していい。
変化を受け入れられなくても、それも自然。
更年期は、「これからどう生きたいか」を静かに問いかける時間でもあるのかもしれません。