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「お金のゆがみ」とは?もしかしてあなたも陥っているかも?

 

 

最近、こんなことを感じたことはありませんか?「周りの人が高いレストランばかり行くようになった」「SNSを見ていると、みんな豪華な旅行やブランドバッグを持っている気がする」――。

 

気づけば、自分も“そのペース”についていかなきゃと感じている。
でも、ふと立ち止まると「本当に私は大丈夫?」「他の人みたいにお金を使えていないのはおかしいの?」と不安になる。

 

このように、自分の経済状況と現実との間にズレが生じる感覚を「マネーディスモルフィア(お金のゆがみ)」と呼びます。

 

 

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お金の現実が見えなくなる「マネーディスモルフィア」とは?

 

ファイナンシャルセラピストのリンジー・ブライアン=ポドヴィン氏はこう説明します。

 

「マネーディスモルフィアとは、本人が感じている“お金の状態”と、実際の経済状況との間にある距離のことです。」

 

これは医学的な診断名ではありませんが、現代社会では多くの人がこの“お金のゆがみ”に影響を受けています。
実際、Credit Karmaの調査によると、ミレニアル世代とZ世代の43%がマネーディスモルフィアを経験しているといいます。

 

 

SNSが引き起こす「比較の罠」

 

SNSでは、他人の消費スタイルがリアルタイムで流れ込んできます。
でも私たちは、その人の年収や背景を知っているわけではありません。
「旅行は実はもらいものだった?」「バッグはレンタル?」と気になるけれど、真実はわからない。

 

それでも私たちは「自分もそのくらいできるはず」と感じてしまうのです。

 

こうして、現実よりも「お金が足りない」「もっと稼がなければ」と感じるようになります。
それが「マネーディスモルフィア」の始まりです。

 

 

 

マネーディスモルフィアとお金の不安の違い

 

「お金への不安」は、実際の支出や貯金などに関して不安を感じる状態。
一方でマネーディスモルフィアは、“他人と比べること”によって現実が歪んで見える状態です。

 

どんなに収入があっても、「自分は遅れている」「足りていない」と感じてしまう。
実際、年収1000万円以上の人の51%が「毎月ギリギリで生活している」と答えています。
お金は理屈ではなく、感情と深く結びついているのです。

 

 

マネーディスモルフィアを手放す5つのステップ

 

1. 自分の「現実」を見つめ直す
お金を避けずに、今の収支や貯蓄を“ありのまま”に見ましょう。
「見たくない」と思うほど、そこには学びがあります。

 

2. 感謝の視点を持つ
どんなに小さくても、すでに自分の暮らしを支えてくれているものに目を向けて。
家族や思い出、日々の安心感――それらはお金では買えない“資産”です。

 

3. 比較をやめるSNSの使い方をする
SNSの「ミュート」「フォロー解除」は立派なセルフケア。
あなたの心をざわつかせる投稿から距離をとることは、決して逃げではありません。

 

4. 自分の価値観に沿った目標を立てる
「もっと稼ぐ」よりも、「どんな暮らしをしたいか」にフォーカスしてみて。
1〜3個の“自分らしいお金の使い道”を決めるのがおすすめです。

 

5. 必要であれば専門家に相談する
お金の悩みは、心の課題とつながっていることもあります。
信頼できるファイナンシャルプランナーやセラピストに話してみましょう。

 

 

お金との関係を「整える」ことは、自分を大切にすること

 

マネーディスモルフィアは、単にお金の問題ではなく、自分の価値や幸福の感じ方と深く関係しています。

 

他人のライフスタイルを基準にするのではなく、
「自分にとって豊かさとは何か?」を問い直すことが、真のマインドフルマネーへの第一歩です。


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