生理について、もっとオープンに話そう
月経をタブーにしないことが、健康と尊厳を守る第一歩

月経は、私たちの生活のごく自然な一部です。
しかし、その重要性とは裏腹に、いまだに多くの社会で語られにくく、偏見にさらされているテーマでもあります。
Hummingでは、「なぜ月経についてオープンに話すことが大切なのか」、そして「どんな視点を対話に含めるべきか」を掘り下げます。
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偏見のない、インクルーシブな対話は、生理の貧困やジェンダー不平等の解消につながり、すべての人の健康と尊厳を守る力になります。
Contents
世界では、どれほど多くの人が月経を経験しているのか
世界では毎日、3億人以上の女性が月経中であり、毎月では約18億人が月経を経験しています。 それほど多くの人にとって身近な現象であるにもかかわらず、安全な生理用品・衛生的な設備・正しい知識にアクセスできない人は今も非常に多く存在します。
世界全体で、約5億人の女性が十分な月経ケアを受けられていないとされ、これは感染症などの健康リスクにも直結します。
それでも月経は、秘密にされ、恥と結びつけられ、オープンに語られることがほとんどありません。
文化や地域を超えて続く沈黙は、誤解や神話、排除を強め、安全な月経管理をより難しくしているのが現状です。
月経は「不調」ではなく、体のリズム
月経は、妊娠が成立しなかった場合に、子宮内膜の血液や組織が排出される生理的なプロセスで、ホルモンの変化によって調整されています。
安定した月経周期は、
- 気分
- エネルギー
- 睡眠の質
- 代謝・心血管の健康
と深く関係しており、内分泌系がバランスよく機能しているサインでもあります。
月経は、季節の移ろいのようなもの。木の葉が落ち、また芽吹くように、体と心に訪れる自然な波なのです。

なぜ月経は「黙るべきもの」になったのか
月経について話すことが「不適切」「恥ずかしい」とされる社会では、生理に関する悩みや不調を相談すること自体が難しくなります。
その結果、
- 生理中に学校を休まざるを得ない
- 教育や将来の選択肢が狭まる
- 貧困やジェンダー格差が固定化される
といった問題が生まれます。
さらに、月経について語らない文化は、「女性の健康は後回しでよい」という無言のメッセージを社会に送るようなものです。
政治的・経済的に男性が優位な構造の中で、月経への偏見は、女性や多様なジェンダーの声をさらに見えにくくしてしまうのです。
月経を語ることは、誰のためのもの?
私たちは、ジェンダー・地域・年齢を超えた、包括的な月経の対話を提案します。
月経は「女性だけの問題」ではありません。 誰が月経を経験しているのかを尊重し、すべての人が理解し、支える視点が必要です。
また、対話の中では次のような視点も欠かせません。
- 生理の貧困の解消
- 教育・医療資源が限られた地域への配慮
- 気候変動や人道危機下での月経ケア
- 更年期・閉経を含むライフサイクル全体の理解
こうした広い視野が、月経を「一時的な問題」ではなく、人生を通じた健康のテーマとして捉えることにつながります。

教育・政策・テクノロジーの役割
月経についてオープンに話せる社会をつくるには、教育・医療・政策の連携が不可欠です。
- 早期からの包括的な教育
- 医療現場での月経症状への理解とケア
- エビデンスに基づいた政策設計
- 公共キャンペーンによる知識と資源へのアクセス向上
これらは、誤解や偏見を正し、月経を「普通の健康の話題」として位置づける助けになります。
近年では、月経トラッカーや装着可能なデバイス、AIを活用した健康サポートなど、テクノロジーの進化も進んでいます。一方で、個人データのプライバシーや安全性といった倫理的課題にも目を向ける必要があります。
月経について話すことは、未来を変えること
月経は、常に存在してきたにもかかわらず、長く語られてこなかったテーマです。
今こそ沈黙を破り、偏った物語に疑問を投げかけ、誰もが安心して生きられる社会をつくる対話を始めるときです。
月経についてオープンに話すことは、安全・快適さ・尊厳をすべての人に保障するための、大切な一歩。
Hummingは、そんな対話の場をこれからも育てていきます。