秋の満月リチュアルのつくり方
心を整え、季節のエネルギーとつながるセルフケアガイド

内省の季節、秋に訪れる“静かな魔法”
夏の喧騒が静まり、空気が少し冷たく感じるようになると、私たちの意識は自然と内側へ向かいます。
キャンドルの灯り、焚き火の音、夜風の匂い——秋は「整える」エネルギーに満ちた季節です。
そんな秋にぴったりなのが、満月のリチュアル(儀式)。
月の満ち欠けは古来より人々の生活と深く結びつき、作物の収穫や祈りの時間を司ってきました。
現代の私たちにとっても、満月は「立ち止まり、自分と向き合う」特別なタイミング。
1年に12回訪れる満月のうち、秋の3回は特にパワフル。
この記事では、秋の満月が持つ意味と、それを日常に取り入れるリチュアルの方法を紹介します。
Contents
満月の意味とその力
月は何千年も前から、人の生活を照らし導いてきました。
満月は「豊かさ」「再生」「感情」「変化」の象徴とされ、
古代エジプトでは神聖な儀式の一部として、
ケルトの人々は物語や音楽、火を囲む集いを通して祝っていました。
今でも私たちは、満月を見るとどこか心が静まり、
「自然とともに生きている」という感覚を取り戻します。
秋の3つの満月とその意味
秋の満月は、“外へ”向かっていたエネルギーが“内へ”還る節目を示します。
それぞれの満月には、美しい名前と意味があります。
9月:コーンムーン(Corn Moon)
実りの象徴。夏の豊かさを感謝とともに収穫する時期です。
太陽のエネルギーを抱きしめながら、「この一年、自分の中で実ったもの」を振り返る時間に。
2025年の満月:9月7日(日)
10月:ハーベストムーン(Harvest Moon)
秋分に最も近い満月で、一年の中で最も明るく長く照らす月。
農夫たちはこの月明かりの下で夜通し収穫を行ったといわれています。
感謝と祝福のムーンフェーズです。
2025年の満月:10月6日(月)・スーパームーン
11月:ビーバームーン(Beaver Moon)
冬支度の象徴。
寒さが深まる前に、心と体を整える時期です。
内なる静けさと向き合い、エネルギーを蓄える満月です。
2025年の満月:11月5日(水)

秋の満月におすすめのリチュアル
秋の満月は、成長や拡大を象徴する春夏とは異なり、
「内省」「感謝」「手放し」をテーマにしたリチュアルが最適です。
1. 地域のフェスティバルやマーケットに参加する
満月は本来、人とつながるための月。
地元のマーケットや秋祭りに出かけて、旬の食材や手作りのアイテムを楽しみましょう。
友人や家族と一緒に季節の喜びを分かち合うことで、“今ここ”の幸せを感じられます。
2. 自分だけのスクラップブックをつくる
夏の思い出を振り返り、写真やメモをまとめてみましょう。
アルバムを見返すだけでも「感謝」のエネルギーが高まります。
手書きで「今年の夏、できたこと」を書き出すのもおすすめ。
3. ムーンウォーターをつくる
SNSでも話題のムーンウォーターは、古代から続く月の浄化法。
きれいなガラス瓶に水を入れ、満月の光が届く場所に一晩置くだけ。
翌朝その水を小瓶に移し、お気に入りの精油(フランキンセンス、ベルガモットなど)を数滴加えると、お守りのようなルームスプレーになります。
4. ハーベストムーンの晩餐を開く
満月の日に、親しい人たちと小さな“収穫祭”を。
パンプキンスープやアップルパイ、秋野菜のサラダなど、旬の食材を囲んで食卓を囲みましょう。
最後に「手放したいもの」を紙に書いて、キャンドルの炎で燃やすのもおすすめです。
5. 祖先とつながる時間をもつ
秋は“ご先祖とつながる季節”。
写真を飾り、感謝の気持ちを伝える時間を持ちましょう。
あるいは家族や友人と昔話を語り合うだけでも、
世代を超えた絆と安心感が生まれます。
6. シャドーワーク(内なる影と向き合う)
「シャドーワーク」とは、自分の中にある“影の部分”を見つめる心理的なセルフワーク。
不安、嫉妬、罪悪感、過去の痛みなど——普段は見ないふりをしている感情を
やさしく受け入れる練習です。
ノートにこう書いてみましょう。
- 「最近、避けている感情はなんだろう?」
- 「もう手放していい“思い込み”はある?」
- 「怖いけれど、本当は挑戦したいことは?」
月の光が、あなたの心を照らしてくれます。
リチュアルのあとに
儀式が終わったら、静かにノートを開き、
感じたことや気づきを書き留めましょう。
それはあなた自身の“成長の記録”になります。
夜空に浮かぶ満月を見上げると、
私たちはほんの少しだけ「自然の一部」であることを思い出します。
Hummingでは、リチュアルを“特別な儀式”ではなく、
「日常の中で心を整えるための小さな習慣」として紹介しています。
この秋、月の光に包まれながら、
静かな自分と出会う時間をつくってみてください。
— Humming Team